ジュゼッペ・ヴェルディ:アイーダ
【全4幕/イタリア語上演/字幕付】
台本:アントーニオ・ギスランツォーニ
作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
【日程】
2013年
3月11日(月) 18:00開演
3月14日(木) 14:00開演
3月17日(日) 14:00開演
3月20日(水・祝) 14:00開演 ぴあ貸切
3月24日(日) 14:00開演
3月27日(水) 18:00開演
3月30日(土) 14:00開演
【会場】
新国立劇場 オペラパレス
[予定上演時間] 約4時間 (休憩含む)
チケット販売情報
[受付期間]3/7(木)11:00~3/8(金)11:00
[対象席種]Z席-1500円
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一般発売 ※全公演共通
11月24日(土)10:00
華麗なオペラ・ハウスの舞台にずらり並んだアイーダ・トラッペット(細身でスリムな特注トランペット)が高らかにファンファーレを奏で、 華やかな凱旋行進が始まる。ヴェルディの「アイーダ」は、この凱旋の場面が最大の見どころだ。 2013年 3月、新国立劇場で最高の人気演目、ゼッフィレッリ演出の「アイーダ」が5年ぶりに上演される!
2013年はヴェルディ生誕200年という記念の年。そして新国立劇場が開場してから15年という節目の年にあたる。 1997年に新宿からひと駅の初台に新国立劇場が誕生してから、日本のオペラシーンが大きく変わったといわれる。 世界的な人気歌手に加え、話題の演出家や指揮者の舞台がリーズナブルな料金で見られるとあって、オペラ・ファンが急増したのだ。 スタンダードな名曲に加え、最新鋭の演出で話題騒然のワーグナー「ニーベルングの指環」全曲や超人気テノール主演「ローエングリン」などが欧米でも話題を呼び、 チケットは常に争奪戦を繰り広げる。なかでも1998年1月に開場記念として上演された「アイーダ」は、完成度の高さが絶賛された伝説の舞台だ。
演出のゼッフィレッリは、映画監督としても有名な演出界の最高峰。完璧主義者で隅々まで手を抜かない洗練された舞台が特徴だ。 この「アイーダ」でも、装飾や小道具や衣装に至るまで、本物そっくりの重厚な舞台装置が聴衆の度肝を抜き、2幕の幕が開いたとたん大拍手が起きたほど。 また総勢300名を超える人々が舞台に立つ凱旋の場も圧巻だ。
今回は豪華なキャストも話題。アイーダは2012年3月のメトロポリタン歌劇場で同役を演じ、大絶賛された注目の若手ソプラノ、ラトニア・ムーア、 輝かしい高音と情熱的な歌い方で人気のカルロ・ヴェントレのラダメス、そして日本が誇る世界的バリトン、堀内康雄がアモナズロを歌う。 「アイーダ」はまさにオペラ中のオペラ。大スペクタクルと圧倒的な熱い声の競演が、豪華絢爛な舞台で繰り広げられる。
文・石戸谷結子(音楽ジャーナリスト)
古代エジプト。エジプト軍の若い将軍ラダメスは、王女アムネリスに仕えるアイーダを敵国エチオピアの王女とは知らずに密かに愛し合っている。 ラダメスは神託によってエチオピア征伐軍の総司令官に任命される。
人々は「勝ちて帰れ」と若者を激励するが、アイーダは愛するラダメスへの愛と、祖国エチオピアへの想いの間で苦しむ。 アムネリスもラダメスを愛していたため、自分の女奴隷とラダメスの関係を疑い、アイーダにラダメスが戦死したと嘘を言う。 アイーダの動揺を見て、自分と同じ男性を愛するライバルであることが分かり、嫉妬に燃えるアムネリス。 エジプト軍の勝利を祝う式典が行われ、群衆がラダメスが率いるエジプト軍の凱旋を迎える。 きらびやかな戦利品に続く捕虜の中に、アイーダの父であり、エチオピア国王の身分を隠したアモナズロがいる。 エジプト王は、戦勝の報奨としてラダメスにアムネリスとの結婚を命じる。 夜のナイル河畔に、アイーダがラダメスとの密会のためにやってくると、父アモナズロが現れて祖国のためにラダメスから軍事機密を聞き出すよう密命を下す。 アイーダに情報を話してしまったラダメスは謀反人として捕らえられ投獄される。 アムネリスは自分を愛せば命を救おうとラダメスに迫るが、彼は決然として応じようとせず、やがて裁判で死刑を宣告される。 地下牢で独り死を待つラダメスの前に牢に忍びこんでいたアイーダが現われ、二人は永遠の愛を誓いながら死を待つ。 地上ではアムネリスが死者の冥福を祈り続ける。
2007/2008シーズン公演より 提供:新国立劇場 撮影:三枝近志
指揮:ミヒャエル・ギュットラー
演出・美術・衣裳:フランコ・ゼッフィレッリ
照明:奥畑康夫
振付:石井清子
再演演出:粟國 淳
舞台監督:大仁田雅彦
アイーダ:ラトニア・ムーア
ラダメス:カルロ・ヴェントレ
アムネリス:マリアンネ・コルネッティ
アモナズロ:堀内康雄
ランフィス:妻屋秀和
エジプト国王:平野 和
伝令:樋口達哉
巫女:半田美和子
合唱指揮:三澤洋史
合唱:新国立劇場合唱団
バレエ:東京シティ・バレエ団
管弦楽:東京交響楽団
芸術監督:尾高忠明
※アイーダ役で出演を予定していたミカエラ・カロージは、本人の事情により出演できなくなりました。代わりまして、ラトニア・ムーアが 出演いたします。
ドイツ・ドレスデン生まれ。ヴァイオリン、トランペット、ピアノ、合唱指揮を学んだ後、カール=マリア・フォン・ウェーバー音楽大学でオーケストラ指揮を専攻。バーンスタイン、チェリビダッケ、カリディス、ムーシン、ゲルギエフなどのマスタークラスにも数多く参加。数多くの指揮者コンクールで優勝。2002年よりマリインスキー劇場の客演指揮者として、『ニーベルングの指環』『トリスタンとイゾルデ』『ファルスタッフ』『ドン・カルロ』『アイーダ』『椿姫』『フィガロの結婚』『ナクソス島のアリアドネ』『ランメルモールのルチア』などを振る。03年1月と3月にマリインスキー劇場で、急遽ゲルギエフの代役として『ニーベルングの指環』と『パルジファル』を振り、一躍注目を集める。これまでにウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、シャンゼリゼ劇場、ベルリン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、フェニーチェ歌劇場、ナポリのサン・カルロ歌劇場などに客演しているほか、オーケストラとの活動も多い。今後の予定としては、マリインスキー劇場のほか、ウィーンで『エウゲニ・オネーギン』『ナブッコ』『セビリアの理髪師』のほか、フランクフルトで『後宮からの誘拐』、ニースで『エレクトラ』などが挙げられる。新国立劇場では10年『フィガロの結婚』で登場。
1923年イタリアのフィレンツェに生まれる。46年ヴィスコンティと出会ったのをきっかけに、彼の助手を務める。53年ミラノ・スカラ座の『チェネレントラ』で演出家デビュー。60年ロンドンのオールド・ビック劇場で演劇『ロミオとジュリエット』、63年ミラノ・スカラ座で『アイーダ』演出のほか、映画など様々なジャンルで活躍している。リアリズムを主軸として、音楽とドラマを視覚的な美しさで見せるその演出は、彼自身のデザインによる絢爛豪華な装置、衣裳も含め高く評価されている。これまでの来日公演には、ミラノ・スカラ座による『オテロ』『ラ・ボエーム』『トゥーランドット』、メトロポリタン歌劇場『カルメン』『椿姫』などがある。最近では、映画『ムッソリーニとお茶を』『永遠のマリア・カラス』などで日本でも話題を集めた。2006/2007シーズンはミラノ・スカラ座で『アイーダ』の新演出に取り組んだ。
アメリカ出身。2012年3月メトロポリタン歌劇場『アイーダ』公演にヴィオレッタ・ウルマーナ降板による代役として急遽出演し、大喝采を浴びた話題の若手ソプラノ歌手。このセンセーショナルなスター誕生を、ニューヨークタイムズは「輝かしく高貴な美しさを湛えた最高の歌唱で観衆を魅了し、大喝采に包まれた。合唱やオーケストラの大音量や群衆に囲まれたシーンであっても、燦然と輝くムーアの高音はこれを貫く…。ムーアの可能性は計り知れない。」と報じている。メトロポリタン歌劇場へのデビューでもあるこの公演は、ラジオで生中継され、広く報道陣や観客から熱狂的な支持を得た。2012/13シーズンは、9月にサー・サイモン・ラトル指揮でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団『ポーギーとベス』(演奏会形式)にベス役で出演し、大好評を博した。1998年パームビーチ・オペラでデビュー後、フィラデルフィア・オペラやザクセン州立歌劇場、モネ劇場、ビルバオ・オペラなど欧米で出演を重ね、近年、英国ロイヤルオペラ、トリエステ歌劇場、ハンブルク州立歌劇場などに出演している。大成功を収めている『アイーダ』タイトルロールで、これまでに英国ロイヤルオペラ、ハンブルク州立歌劇場、ダラス・オペラ、オペラ・オーストラリアなどに出演。このほか『仮面舞踏会』アメーリア、『蝶々夫人』タイトルロール、『トゥーランドット』リュー、『ラ・ボエーム』ミミ、『カルメン』ミカエラ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ、『エウゲニ・オネーギン』タチヤーナ、『二人のフォスカリ』ルクレツィア、カーライル・フロイドの『スザンナ』タイトルロールなどをレパートリーとする。今後は、『アイーダ』タイトルロールでラヴェンナ音楽祭、ダラス、サンディエゴ、シンシナティ、ピッツバーグ、デトロイトへの出演のほか、ワシントン・オペラとベルゲンのノルウェー国立オペラへのデビュー、およびハンブルク州立歌劇場やメトロポリタン歌劇場への出演が予定されている。今回が注目の初来日、新国立劇場初登場となる。
ウルグアイ・モンテヴィデオ生まれ。1994年にミラノ・スカラ座で、ムーティ指揮の『リゴレット』マントヴァ公爵でオペラデビュー。ハンブルク州立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ライプツィヒ歌劇場、フランクフルト歌劇場、英国ロイヤルオペラ、パリ・オペラ座(バスティーユ)、バルセロナのリセウ劇場、ヴェローナ野外劇場、シカゴ・リリック・オペラ、サンディエゴ歌劇場など世界各地で活躍。当たり役の『アイーダ』ラダメスを初めとする一連のヴェルディ作品『リゴレット』『イル・トロヴァトーレ』『シモン・ボッカネグラ』『運命の力』『ドン・カルロ』『オテロ』、プッチーニ作品『マノン・レスコー』『トスカ』『蝶々夫人』『トゥーランドット』のほか、『カルメン』『アンドレア・シェニエ』『アドリアーナ・ルクヴルール』など幅広いレパートリーを誇る。2007年にパレルモのマッシモ劇場日本公演で『シチリアの夕べの祈り』アッリーゴを歌っている。12年後半以降の主な予定としては、12月にボローニャ歌劇場『イル・トロヴァトーレ』、13年1月にハンブルク州立歌劇場で『マノン・レスコー』、5月・6月にフランクフルト・オペラで『西部の娘』ディック・ジョンソン(ロールデビュー)、9月にフランクフルト歌劇場で『シチリアの夕べの祈り』、14年1月・2月にサンディエゴで『道化師』などが挙げられる。新国立劇場には、09年『トスカ』カヴァラドッシで初登場。
アメリカ・ペンシルバニア生まれ。メトロポリタン歌劇場、ピッツバーグ・オペラなどで経験を積んだ後、『イル・トロヴァトーレ』アズチェーナでミラノ・スカラ座、ヴェローナ野外劇場、ローマ劇場の舞台に立ち、良く伸びる豊かな声量と情感溢れる熱唱で一躍脚光を浴び、国際的キャリアのスタートを切る。以来、ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ハンブルク州立歌劇場、ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)、英国ロイヤルオペラ、フィレンツェ歌劇場、ローマ歌劇場、ブレゲンツ音楽祭、サヴォンリンナ音楽祭などに出演。『イル・トロヴァトーレ』アズチェーナ、『アイーダ』アムネリス、『仮面舞踏会』ウルリカ、『ドン・カルロ』エボリ、『マクベス』マクベス夫人、『ナブッコ』アビガイッレなどヴェルディ作品では特に世界的にトップレベルのメゾ・ソプラノとして高く評価されている。他にも『カヴァレリア・ルスティカーナ』サントゥッツァ、『ジョコンダ』ラウラ、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネ、『ローエングリン』オルトルートなど幅広いレパートリーを持つ。日本では、2001年ダニエル・オーレン指揮の『ドン・カルロ』エボリ、06年ボローニャ歌劇場日本公演『イル・トロヴァトーレ』アズチェーナを歌っている。新国立劇場には2012/2013シーズンには一世を風靡した『ナブッコ』アビガイッレでも登場予定。新国立劇場初登場。
東京都出身。慶応大学法学部卒業後、ミラノ・ヴェルディ音楽院へ留学。1993年第39回トゥールーズ国際コンクールにて優勝。その後、多数の国際コンクールで優勝、入賞を果たす。94年フェニーチェ歌劇場の『ラ・ボエーム』でデビュー。以後同劇場の『リゴレット』、ローマ歌劇場『マクベス』、ブッセート・ヴェルディ・フェスティヴァル『ナブッコ』などのオペラやコンサートで活躍。日本では97年藤原歌劇団『椿姫』および『マクベス』でデビューし好評を博す。その後、『ラ・トラヴィアータ(椿姫)』での連続出演の他『ラ・ボエーム』『ルチア』『アドリアーナ・ルクヴルール』ミショネ等でも活躍し、びわ湖ホール『アッティラ』『シチリア島の夕べの祈り』、ラ・ヴォーチェ公演『ルチア』などでも艶やかな美声と集中力のある演技で高い評価を得ている。新国立劇場には98年開場記念公演・03年08年の『アイーダ』公演全てにアモナズロで出演し、このプロダクションには欠かせない存在である。また、『仮面舞踏会』レナート、『イル・トロヴァトーレ』ルーナ伯爵、『ドン・カルロ』ロドリーゴ、03年『ラ・ボエーム』マルチェッロ、10年『ニューイヤーオペラパレスガラ』など、主要役で数多く出演している。藤原歌劇団団員。
松江市出身。東京芸術大学卒業、同大学大学院オペラ科修了。1994年から2001年ライプツィヒ歌劇場、02年より11年までワイマールのドイツ国民劇場の専属歌手。今までに、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、ライン・ドイツ・オペラ、スコティッシュ・オペラなどに出演。主なレパートリーには『魔笛』ザラストロ、『トゥーランドット』ティムール、『ドン・カルロ』フィリッポ二世、『エウゲニ・オネーギン』グレーミン公、『さまよえるオランダ人』ダーラント、『ばらの騎士』オックス男爵などがある。新国立劇場には『アイーダ』『ファルスタッフ』『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『ラインの黄金』『ジークフリート』『ムツェンスク郡のマクベス夫人』『オテロ』『ヴォツェック』『アラベッラ』など多数出演している。2011/2012シーズンは『イル・トロヴァトーレ』フェルランド、『ラ・ボエーム』コッリーネ、『ドン・ジョヴァンニ』騎士長で出演。2012/2013シーズンは『セビリアの理髪師』ドン・バジリオ、『ナブッコ』ベルの祭司長でも出演予定。藤原歌劇団団員。
東京都出身。日本大学芸術学部、ならびにウィーン国立音大修士課程を首席で修了。末芳枝、R.ハンスマン、R.ホルの各氏に師事。2007年グラーツ歌劇場と、08年よりウィーン・フォルクスオーパーと専属歌手として契約。ザルツブルグ・ブレゲンツなど主要な国際音楽祭、ウィーン楽友協会・ベルリンフィルハーモニーなど主要ホールに客演し、N.アーノンクール、G.アルブレヒト、B.ヴァイルといった著名な指揮者のもとソリストを務める。バロックから現代にいたるまで広範囲をレパートリーとする。2010/2011シーズンはウィーン・フォルクスオーパーで『魔笛』弁者と武士、『椿姫』医師グランヴィル、『チェネレントラ』アリドーロ、『リゴレット』スパラフチーレなどで出演予定。新国立劇場には10年『影のない女』霊界の使者で初登場、12年4月『ドン・ジョヴァンニ』にレポレッロで出演予定。ウィーン在住。
写真提供:新国立劇場 舞台写真撮影:三枝近志
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