PIA 40th Anniversary
MUSIC COMPLEX 2012
supported by リポビタンD |
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2012.11.23.FRI
幕張メッセ 国際展示場 1~3ホール(千葉) |
ぴあ40周年を記念して行われたイベント「MUSIC COMPLEX 2012」。豪華6組のアーティストの熱演とともに、2万人のオーディエンスが盛り上がった模様をお届けします。
ももいろクローバーZ
トップバッターとして登場したのは、ももいろクローバーZ。登場する前から会場のテンションはグングン上昇し、大きな歓声と色鮮やかなサイリウムの渦が、場内の期待度をさらに上げていく。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女たちだが、この日もエネルギッシュなパフォーマンスをオープニングから展開。「D'の純情」後のMCでは「今日はいっぱい歌いたいので、高速バージョンでメンバー紹介します」と、超絶早口によるメンバー紹介にも会場は沸きに沸いた。奇しくも当日は、あーりんこと佐々木彩夏の加入4周年記念日ということもあり、お祝いムードの中ステージは行われた。また「がんばれ日本」の掛け声とともに披露された「労働讃歌」では、大槻ケンヂが登場するサプライズも!
- Z女戦争
- DNA狂詩曲
- D'の純情
- サラバ、愛しき悲しみたちよ
- オレンジノート
- 白い風
- 労働讃歌
- 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
- コノウタ
筋肉少女帯
2番手に登場したのは、今年で結成30周年を迎えた筋肉少女帯。大槻ケンヂ(vo)、内田雄一郎(b)、橘高文彦(g)、本城聡章(g)に河塚篤史(ds)を迎えた編成でのステージは、強靭なサウンドをバックに大槻のメタリックな声が合わさり強力無比な世界観を見せつける。そんな怒涛のサウンドとは裏腹に「ワインライダー・フォーエバー」では「モモクロのために踊るか、スチャダラパーのためにラップするか」とお茶目な一面も見せ、この辺りのやりくりが筋少ならではだ。さらにMCでは「結成して30年にもなるのにいまだに“筋肉少女隊”とか言われるけど、いいかっ“筋肉少女帯”の“帯”は魚の“鯛”だッ!」と叫び爆笑を誘った。平均年齢47.5歳の熱きハードロック魂、幕張メッセに炸裂!
- イワンのばか
- ワインライダー・フォーエバー
- 日本印度化計画
- 僕の宗教へようこそ~Welcome to my religion~
- じーさんはいい塩梅
- 踊るダメ人間
- 労働者M
- 釈迦
星野 源
3番手としてステージに現れたのは星野 源。オープニングの「ばらばら」から独時の音世界でオーディエンスを魅了していく。その派手さはないが味わい深いサウンドからか「こういう曲が後何分も続くから覚悟しろよ」と冗談を挟みつつステージは進行していく。途中、アンプの不具合に見舞われるも、バックのメンバーも交えた華麗な(?)ダンスや、オーディエンスとの巧みなやりとりで観る者を飽きさせない。役者としても活躍しているだけに、そのステージ度胸は貫禄ものである。ももいろクローバーZ~筋肉少女帯とインパクトの強いメンツの後だったからこそ、聴かせるという意味で、彼のステージはこの日ひと際強い輝きを放ち、一服の清涼剤のようなさわやかな余韻を残した。
- ばらばら
- くせのうた
- 湯気
- バイト
- 知らない
- パロディ
- 夢の外へ
- くだらないの中に
- フィルム
ケイン・コスギ(スペシャルゲスト)
このイベントの特別協賛である大正製薬株式会社「リポビタンD」。「リポビタンD」と言えば、そうあの人、ケイン・コスギ氏。スペシャルゲストとしてステージに立つと、CMでもお馴染みの「ファイト」「一発」で、会場とコール・アンド・レスポンス。その声量の大きさに一同驚愕。後半戦に向けていい気合いいただきました。
マキシマム ザ ホルモン
休憩を挟み、イベントは後半戦へと突入。怒号が渦巻く中、登場したのはマキシマム ザ ホルモンだ。オープニングの「What’s up, people?!」から、バンドもオーディエンスも気合い十分。轟音が会場を揺らし場内はヘッドバンギングの嵐。さらに追い打ちをかけるように「かかってこいよ、幕張!」とメンバーがはっぱをかける。それに呼応する観客たち。途中では、ダイスケはん(vo)とナヲ(ds)による漫才のような掛け合いで笑いを誘うなど、ゴリ押し一辺倒ではないのも彼らの魅力。ゴリゴリなんだけど楽しい、そんな充実のステージを彼らは届けてくれた。ラストは「恋のメガラバ」で大団円。ライブ・バンドとしての底力をこれでもか、と見せてくれたマキシマム ザ ホルモン、いやー、凄いバンドです。
- What’s up, people?!
- 「F」
- maximum the hormone
- 恋のスウィート糞メリケン
- チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ
- シミ
- 鬱くしき人々のうた
- ロックンロール・チェーンソー
- ぶっ生き返す!!
- 恋のメガラバ
スチャダラパー
5番目に登場したのは日本ヒップホップ・シーンの草分け的存在、スチャダラパー。オープニングの「MORE FUN-KEY-WORD」から小気味よいステージを繰り広げていく。「ポンキッキーズ」のオープニングとしても知られる「GET UP AND DANCE」では、盟友・ロボ宙をフィーチャーし場内から大きな手拍子が巻きおこった。ラストは「今夜はブギー・バック」。小沢健二とのコラボレーションで一世を風靡した’94年の大ヒット曲だ。そしてそこに現れたのは星野 源! 星野が在籍しているインストゥルメンタル・バンド、SAKEROCKでも親交があるという両者が息の合ったステージを見せ、このイベントならではのサプライズに場内の盛り上がりは最高潮に!
- MORE FUN-KEY-WORD
- ライツカメラアクション
- 後者-THE LATER-
- GET UP AND DANCE
- Station to Station
- Good Old Future
- 哀しみturn it up
- CHECK THE WORD
- Boo-Wee Dance
- LET IT FLOW AGAIN
- 今夜はブギー・バック
岡村靖幸
大トリを務めたのは岡村靖幸。黒いスーツに黒いネクタイ、そして眼鏡とビシッと決めた出で立ちで登場するや、オープニングからキレキレのダンスを披露。ギター、ベース、ドラム、キーボード、ホーン隊による分厚いサウンドをバックに歌い踊る様は、これぞ岡村流極上のエンタテインメント。続く「カルアミルク」では「会いたかったぜー」とシャウトし、「ア・チ・チ・チ」では「幕張ベイベー」「ぴあベイベー」と場内を煽る。ファンキーなステージは勢いを増し、代表曲のオンパレードに会場のテンションもグングンと上がっていく。「だいすき」ではサビの部分で大合唱。同じ時代を過ごしたファンはもちろん、若い世代にも岡村靖幸健在を強烈にアピールするステージは「Super Girl」で幕を閉じた。
- どぉなっちゃってんだよ
- カルアミルク
- ア・チ・チ・チ
- Vegetable
- 聖書(バイブル)
- いじわる
- あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
- だいすき
- 愛の才能
- 家庭教師
- Super Girl
text by 山口哲也
協賛・協力
NEWS
ぴあ40周年記念イベントに岡村靖幸ら6組が集結
ぴあ創業40周年を記念したイベント「PIA 40th Anniversary『MUSIC COMPLEX 2012」』が、11月23日に幕張メッセ 国際展示場 1~3ホールで行われた。……
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PROFILE
ももいろクローバーZ
'08年、結成。'09年、シングル『ももいろパンチ』でデビュー。同作は好調なチャートアクションを記録し、その後の「ライブ・アイドル」としての礎を築く。'10年にシングル『行くぜっ!怪盗少女』でメジャーに進出すると、オリコンデイリーチャート1位、ウィークリーでも3位を獲得。そのエッジの効いた個性的な楽曲とキュートなキャラクター、何より全力投球のライブ・パフォーマンスで加速度的に支持を拡大し、一気にブレイクを果たした。その後は倍々ゲームでライブ動員を増やし、今年8月には西武ドーム公演を成功させるなど、今やもっともチケット入手が困難と言われるほどに成長した。ぴあではその才能にいちはやく注目、今年2月に「ももクロぴあ vol.1」を発売、早々に完売する好評を博した。
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筋肉少女帯
'82年、高校の同級生だった大槻ケンヂ(vo)と内田雄一郎(b)によって結成。インディーズのナゴムレコードから作品をリリースし、'88年、アルバム『仏陀L』にてメジャー・デビュー。'89年に橘高文彦(g)と本城聡章(g)が加入し、ミニ・アルバム『猫のテブクロ』をリリース。大槻ケンヂによる不条理かつブラック・ユーモアにあふれた文学性の高い詞を卓越した演奏で表現する独特の世界観を構築し、熱狂的な支持を集めた。'98年、渋谷公会堂でのライブ以降、活動を凍結。メンバーそれぞれでの活動に入り、8年がたった2006年、復活。この間の経緯は、大槻ケンヂが'00年から「ぴあ」誌上で連載したエッセイ「神菜、頭をよくしてあげよう」に綴られている。復活後はツアー、リリースや大型フェスへの出演など精力的な活動をつづけている。
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星野 源
'81年、埼玉生まれ。学生の頃より音楽活動と演劇活動を行う。2000年に自身がリーダーを務めるインストゥルメンタルバンド「SAKEROCK」を結成。'03年に舞台「ニンゲン御破産」への参加をきっかけに大人計画に所属。ミュージシャン、俳優、文筆業、映像ディレクターなどで活躍中。'10年に1stアルバム『ばかのうた』を発表。'11年発表の2ndアルバム『エピソード』がCDショップ大賞準大賞を受賞。'12年7月にリリースした3rdシングル『夢の外へ』が、資生堂アネッサCMに起用され話題となる。俳優としても映画、テレビドラマに多数出演。待機作として、初の主演作品となる『箱入り息子の恋』('13年初夏公開)、『地獄でなぜ悪い』('13年3月公開)が控えている。そのほか、作家として著書『そして生活はつづく』を刊行、現在も数誌で連載を担当している。J-WAVEの深夜番組「RADIPEDIA」では、月曜日のナビゲーターを担当中。また、ぴあが主催参画するロックフェス「ROCKS TOKYO 2012」への出演に加え、雑誌『ぴあ』をはじめとしたぴあ刊行物へミュージシャン、俳優として幾度となくインタビューで登場。ぴあは、才気煥発なアーティストとして注目し続けている。
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マキシマム ザ ホルモン
'98年、八王子にて結成。日本語を独自の語感表現で操り、意味不明に見えて実は奥深いメッセージ性を持つ強烈な歌詞と、激しいラウドロックにPOPなメロディを融合させたサウンド・スタイルが特徴で、マキシマムザ亮君 (歌と6弦と弟)、ダイスケはん (キャーキャーうるさい方)、上ちゃん (4弦)、ナヲ (ドラムと女声と姉)の4人からなるロック・バンド。'11年3月にリリースしたトリプルA面シングル『グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011~2011』は、オリコンチャートで2週連続の1位を獲得。同年6月にはフランス最大のメタルフェス 「HELLFEST」へ出演し、自身がヘッドライナーとなるヨーロッパ・ツアーを全会場ソールドアウトさせるなど海外からの評価も高い。'12年は「矢沢永吉デビュー40周年イベント‐BLUE SKY」や東北で開催された「AIR JAM 2012」などの国内フェスに多数出演している。また、ぴあが主催参画するロックフェス「ROCKS TOKYO 2011」への出演に加え、雑誌『ぴあ』へのインタビュー登場など、ぴあがリスペクトするバンドのひと組でもある。
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スチャダラパー
Bose、ANI、SHINCOの3人からなるラップグループ。'90年にアルバム『スチャダラ大作戦』でデビュー。'94年に小沢健二と共作したシングル『今夜はブギー・バック』が大ヒットを記録する。同作は、「タモリのボキャブラ天国」のエンディングテーマにも起用され、お茶の間にヒップホップが浸透するきっかけを作った。また、アルファとの「アルファ&スチャダラパー」、電気グルーヴとの「電気グルーヴ&スチャダラパー」、SLY MONGOOSE、ロボ宙との「THE HELLO WORKS」など、様々なアーティストとのコラボレーション作品も発表し話題を呼んでいる。'10年にはデビュー20周年を迎え、ベスト・アルバム『THE BEST OF スチャダラパー1990~2010』を発表した。現在、ライブ会場、WEB等で販売しているスチャダラパー責任編集&自腹で作るアナログでモノクロな“アナクロ”インディーズ雑誌「余談」の最新号「余談 エピソード4 新たなる希望」では、今回のライブで共演する岡村靖幸との対談が実現している。また、'03年に行なわれた情報誌「ぴあ」が通巻1000号を記録した際の記念イベントへの出演をはじめ、誌面にも幾度に渡って登場してくれるなど、ぴあとは深い親交がある。
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岡村靖幸
1965年生まれ、神戸出身のシンガー・ソングライターダンサー。渡辺美里、吉川晃司等の作曲家としての活動を経て、1986年、シングル『Out of Blue』でデビュー。ブラックミュージック、ロック、ポップス、歌謡曲等、様々な音楽のエッセンスを吸収、発展させたトラックは、ファンキーであったり、バラードであったり変幻自在。加えて、青春や恋愛の機微を描いた瑞々しいワン&オンリーな歌詞が唯一無比、圧倒的な支持を得ている。多彩な楽器を一人でこなしてしまう非凡なプレイヤーでもある。これまでにオリジナル・アルバムを6枚発表。そういった意味では寡作なアーティストでもある。’11年8月にセルフカバー・アルバム『エチケット』(ピンクジャケットとパープルジャケットの2枚同時発売)をリリース。自らの楽曲のアップ・トゥ・デイト・バージョンは大きな反響を呼んだ。2012年初頭から、アンコールツアー『エチケット+』を行う。今春には、映像作品『ライブエチケット』(DVD&BD)を発表。今夏は、数々のフェスに出演。9月~10月には、岡村靖幸LIVE TOUR 2012「スポーツ」を開催。12月19日(水)には、エピックレコード在籍期の映像DVD BOX『20世紀と伝説と青春』をリリース予定。ニックネームは「岡村ちゃん」。また、'04年には初の単行本『純愛カウンセリング』をぴあから発刊、ぴあ創立35周年の2007年に若州公園で開催した『MUSIC COMPLEX』にも出演している。
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