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LIVE REPORT


高橋優


リアルタイム・シンガーソングライター高橋優、自身にとって最大規模のツアーがスタート
2012.10.12.FRI
「高橋優秋の全国ツアー~高橋は雨男?晴れ男?はっきりさせようじゃないか2012」
神奈川県民ホール
高橋優

2010年7月のメジャーデビュー以降、時代を反映したトピカルなテーマや、今を生きる20代青年の胸の内を綴る等身大のメッセージを武器に、ぐんぐんと支持者を増やしてきた高橋優。わずか2年強で大ホールを満員にするまでに成長した、彼の歌の力は紛れもなく本物だ。

10月12日の神奈川県民ホールを皮切りに、「高橋優秋の全国ツアー~高橋は雨男?晴れ男?はっきりさせようじゃないか2012」がスタートした。

このツアーは彼にとって過去最大となる14都市16公演のホール・ツアーということで、1曲目から圧倒的な気迫溢れるステージングが展開されてゆく。楽曲制作のプロデューサーでもある浅田信一(G)の率いるバンドをバックに力強い歌声を聴かせる、高橋自身のコンディションはばっちり良好だ。

高橋優

「はっきりさせようとしたんですが…一番恐れていたことが起きました。気象庁発表によると、本日の天気は“曇り”です(笑)」

ツアータイトルに引っ掛けたユーモラスなMCで笑いを誘い、「でもステージ上は晴れですから。みなさんの心の中までも晴れ渡るように歌います」と呼びかける高橋に、あたたかい拍手が降り注ぐ。高橋優のライブ未体験者のために解説しておくと、彼のライブ・スタイルは、アコースティック・ギターを弾きながらじっくりと歌を聴かせるばかりではない。時に総立ちになって全員が拳を振り上げ、タオルを振り回す激しい曲もあるというアクティブなものだということを、あらかじめ伝えておきたい。

高橋優

ツアーは始まったばかりなので、セットリストの詳細は伏せておこう。が、インディーズ時代の曲から、ファーストとセカンド・アルバムの曲までを網羅した“THIS IS 高橋優”とでも言うべき内容は、初めて彼のライブを見る人も、長く観続けている人も、どちらも納得させるものだということははっきり言える。そして出来立てほやほやの新曲さえも数曲披露するという、いわば高橋優の過去と現在と未来をつなぐ理想的なメニューと言っていい。

さらに付け加えると、実はライブ当日が「晴れ」か「雨」か「曇り」かはセットリストにも関係している。当日の天候によって一部楽曲の入れ替えがあるとのことで、それぞれの会場によって異なる曲が聴けるのも、ファンにはうれしいお楽しみだ。

「僕にとっての幸せは、ここにいる人と同じ時代に生まれてよかったということです。いつも勝手に元気をもらっているので、僕も何らかのいいものを発信していきたいと思っています」

高橋優

この日、高橋優は日常で感じた様々なエピソードを交えて、「同じ時代に生きていること」の喜びを観客に向けて何度も語った。昨日の夜、てるてる坊主の顔を描くのに失敗したこと。神奈川県産の食材をそろえた夕食にしようと決めたのに、豚肉生姜焼き用のショウガだけが中国産で悲しかったこと…笑いを散りばめた些細なエピソードの中に、一人の青年のごく普通の生活が浮かび上がる。ファースト・アルバムのタイトルで、高橋の代名詞でもある“リアルタイム・シンガーソングライター”にこめた意味は、彼が一方的にメッセージを投げつけるということではない。同時代の人々や出来事とのふれあいの中からしか彼の歌は生まれない、ということだ。

「あと15本、行ってきます! 秋田の人は“また会いましょう”のことを“へばまんつ”といいます。ありったけの思いを込めて、へばまんつ!」

濃密なライブを、そう言って締めくくった高橋。また会う時にはきっと、彼はさらに大きな存在へと成長しているだろう。そしてこの日のライブを体験した人は、きっともう一度ライブを見たいと思っただろう。同時代を生きる人々と共に、これからもリアルタイム・シンガーソングライターであり続ける決意を、高橋優はこのツアーを通じてはっきりさせてくれるはずだ。

text by 宮本英夫

TICKET

「高橋優秋の全国ツアー~高橋は雨男?晴れ男?はっきりさせようじゃないか2012」

10/12(金) 神奈川県民ホール
10/19(金) 栃木市栃木文化会館
10/23(火) 札幌市民ホール
10/25(木) 新潟市民芸術文化会館・劇場
11/2(金) 名古屋国際会議場センチュリーホール
11/9(金) 広島アステールプラザ 大ホール
11/11(日) 福岡市民会館
11/13(火) 熊本県立劇場 演劇ホール
11/16(金) アクトシティ浜松 大ホール
11/18(日) 東京エレクトロンホール宮城
11/21(水) 金沢市文化ホール
11/24(土)・ 25(日) 大阪 オリックス劇場
11/28(水) 秋田市文化会館 大ホール
12/11(火)・12日(水) 中野サンプラザホール

チケット情報

PROFILE

高橋優(タカハシユウ)

1983年12月26日生まれ。28歳。秋田県横手市出身。

札幌の大学への進学と同時に路上での弾き語りを始める。2008年活動の拠点を東京に。2010年4月デビュー前に「福笑い」が東京メトロCMソングとして大抜擢される。7月シングル「素晴らしき日常」でメジャーデビュー、2011年2月日本人アーティストとしてオノ・ヨーコ以来、ニューヨークタイムズ紙に意見広告を掲載。「福笑い」をニューヨークの路上で歌う。震災後、全国のラジオ局に「福笑い」のリクエストが殺到、2011上半期ラジオチャート邦楽1位になる。2枚のフルアルバムはいずれもオリコンTOP10を記録。12月には7曲入りアルバム「僕らの平成ロックンロール (2)」を発売予定。

今日思ったことを今日歌う。目の前の社会、友情、恋愛、性、孤独。歌という名の瓦版にのせて。言葉、旋律、声。誰にも似ていない。リアルタイムシンガーソングライター。
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INFORMATION

【ALBUM】

僕らの平成ロックンロール(2)

高橋優
『僕らの平成ロックンロール (2)』
2012/12/26 リリース予定
7曲入りアルバム
初回限定盤(CD+DVD) WPZL-30492/3
2,415円
(初回限定盤特典DVD:MUSIC VIDEO+スペシャル映像)
通常盤(CD) WPCL-11273
2,100円
ワーナーミュージック・ジャパン

【LIVE DVD】

『高橋優LIVE TOUR~この声って誰?高橋優じゃなぁい?2012 at 渋谷公会堂2012.7.1』

高橋優
『高橋優LIVE TOUR~この声って誰?高橋優じゃなぁい?2012 at 渋谷公会堂2012.7.1』
2012/12/26 リリース予定
WPBL-90200/1
5,775円
ワーナーミュージック・ジャパン

高橋優初のLIVE DVD
前回ツアーファイナル全曲収録

詳細は、高橋優オフィシャルHPへ
http://www.takahashiyu.com/



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