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ラフィンノーズ・ロングインタビュー

ラフィンノーズ・ロングインタビュー チャーミー×ポン
ラフィンノーズ・チャーミー

ーー今回のアルバム「G.P.R」に収録されている「24時間」という曲の歌詞……「ステージで死ぬ」「ライブに命を捧げる」というような内容が、まさに今のラフィンノーズだと思ったのですが。これは本当ですか?

チャーミー 別に死にたいわけではないんですよ(笑)。でも、「俺たちにはステージしかないんだ」「ライブしかないんだ」っていう気合は本当だね。
ポン 道ばたで死ぬよりは、ステージで死ねたら本望やと。ここまで続けて来たんやから、死ぬときもシャレ倒したいなっていう。

ーー昔、ポンさんが「パンクバンドは1年か2年で終わらなくちゃウソだ」って言っていましたが。

ポン そりゃそうやろ、パンクバンドは。続けるためにやるもんちゃうから。
チャーミー でも、ラフィンノーズはまた違うの。「パンク」っていうバックグラウンドは当然あるんだけど、それ以上に「ラフィンノーズ」っていうものになってるからね。だから、いわゆるパンクのルールはラフィンノーズには当てはまらない。これはずっと昔からだけど、定石通りにはやって来てないし、むしろその定石を避けて通ってきてる。それがラフィンノーズで、それ1本なんだ。だから、職人さんのような感じなんじゃない? 職人さんって、続ければ続けるほどどんどんシンプルになり、そして太いものになっていくと思うけど、それは俺らも同じだと思う。
ポン 俺があるとき思ったのは、惰性でバンドをやるんじゃなしに、ラフィンノーズをずっとやるんだと。それは、俺にとって一生かけてやるに値する「仕事」だと。だから、パンクバンドが1年2年で終わるのは当然の話やねんけど、ラフィンノーズの場合はちゃうねんね。俺にとったら一生レベルの話。だから、このステージで死ねたら俺は本望やね。

ラフィンノーズ・ポン

ーーラフィンノーズの試みは、結果的に聴く人、観る人にとって心の支えになり、励みになることが多いと思うんです。やっぱり、それまでの歴史を見ても、それは絶大じゃないかと。

チャーミー そういう声を聞いたら素直に嬉しいけどね。
ポン 嬉しいよね。
チャーミー 「ライブに行って元気をもらいました」「ライブに行って良かったです」とかね。でも、結局は自分が満足するためにやってるから。
ポン ライブのときのチャーミーを見たらいつも命がけやねん。お、チャーミー、今日も命かけてるな、いいぞいいぞ、と。
チャーミー 別にそういう意識もないんだけどね、俺自身は。ただ、それくらい高めないと、自分が満足しないから。逆にさ、気合を入れて、本当に気持ちがアガったり、ハッピーだったり、ラブリーだったときのライブはお客に伝わるんだ。「明日があるから、今日のライブは手を抜こう」とかさ、そんなこと俺は一度もやったことないけど、それをしちゃったらお客は一発で帰っていくしね。実は、ここまでのツアー、レコーディングはもう俺的にはヒーっていう感じでしんどかったの。でも、だからこそ余計に見えてくるものもあったんだ。キツいのは俺だけじゃないし、泣き言は言えないし。でも、そうやってしんどい思いをしても、すごい高い山を登りつめてやっと頂上に着いたときにブワーっと見えてくる綺麗な景色っていうのがあるんだよ。だから、このアルバムが出来たとき、スタジオで聴いたときに「うわぁ……見えた」と。ホロリと涙が出ましたよ。
ポン 昔は10度の角度でしぶとくいってやれ! と思ってた時期もあったんやけど、もう50も越してるし、だからこそ今は常にラストスパート状態。だって「60になったら終わってる」と思うから。もうここまで来たら10度の角度で登っていくんじゃなくて45度でピューっといくしかないなと。最近は特に「あと、1年か2年で死ぬ」という気持ちでやってるよ。

ラフィンノーズ

ーーズバリ、ラフィンノーズのライブとは?

ポン 手前味噌になるけど、チャーミーは「愛」を持ってて、俺は「夢」を持ってる。その愛と夢のバランスがラフィンノーズのライブなんちゃうかな。あとは、金があったら最高やねんけど。ダッハハハハハ(爆笑)。でも、たとえ金がなくても、愛と夢さえあればこんなに楽しいぞっていうのをライブの場で観せれる自信はあるね。
チャーミー うん。愛のないパンクなんか、俺は必要ないから。最近のライブはすごい愛に包まれてるのを感じるのね。うちらがバーンと発信して、お客がそれを受け止めてのキャッチボールやけど、ちゃんとエクスタシーに持っていける……それがラフィンノーズのライブだね。

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ライブスケジュール

「TOUR G.P.R」
11月23日(土祝)
下北沢シェルター(ぴあ:214-713)
11月29日(金)
京都U-STONE mini
11月30日(土祝)
岡山クレイジーママ2nd
12月6日(金)
静岡サナッシュ(ぴあ:214-466)
12月8日(日)
福岡graf
12月14日(土)
三重M'AXA(ぴあ:214-446)
12月15日(日)
神戸108
1月11日(土)
名古屋CLUB UPSET(ぴあ:214-390)
1月13日(祝月)
仙台enn 2nd
1月18日(土)
大阪KING COBRA
1月25日(土)
渋谷O-WEST(ぴあ:214-391) 公演・チケット情報

リリース情報

「最新アルバム「G.P.R」(Letsrock)
1. Fueld Up
2. レッド・カーペット
3. サンレンダー
4. PRIME ROSE
5. G.P.R
6. Cry Of Livin
7. ANGEL
8. Crazy Feeling
9. デライト
10. NIGHT RAMPAGE
11. 24時間

プロフィール

ラフィンノーズ
1981年、チャーミーを中心に結成。やがてポン加入後にバンドが加速し、「インディーズの騎手」として、後のバンドブームを牽引。途中、活動を停止していた時期もあったが、1995年より現在まで休むことなくライブ、リリースの活動をメンバーのみで運営し続けている。現メンバーはチャーミー(ボーカル)、ポン(ベース)、ベレー(ギター)、キーヤン(ドラム/from COBRA)。
http://www.laughin.net/

チャーミー
1961年・宮城県気仙沼市出身。
ポン
1962年・大阪府八尾市出身。


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