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kuh


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2002年、クボタマサヒコ(ex. BEAT CRUSADERS)が田中ユウスケ(Q;indivi)とゆるやかに発足。当初、自由参加のユニット的なプロジェクトとしてスタートし、ささやかに活動し続けながら徐々にメンバーが固定され、現在はクボタに加え、ヤマモトヒロ、キクチタカユキ、タダヨシフミという他バンドでも並行して活躍する4人により活動。2006年にクボタが主宰するCAPTAIN HAUS RECORDINGSのコンピレーション『worth one's salt』で初めて音源を披露すると、翌2007年にはtoeの美濃隆章と共同プロデュースした初のアルバム『KY!』をリリース。その後もコンピへの参加やライブ活動を続け、エレクトロニクスとアコースティックが共存するPOPミュージックを提示。歌心がありながらも、クラブミュージックとしても成立する絶妙なバランス感覚で、幅広いシーンから支持を受けている。


SHIMOKITAZAWA SOUND CRUISING出演者インタビュー第5弾は、デジタルとアナログの間を自在に泳ぐサウンドスケープで、独特のポップミュージックを築き上げているkuhから、クボタマサヒコとタダヨシフミの2人が登場。kuhだけに収まらない多彩な活躍を続けている近況や、イベントへの意気込みについて、彼らならではの視点で語ってもらった。


歌ものとクラブミュージックの合間をいけるようになりたい



──まずはkuhの近況からお伺いしたいのですが。

タダ:建前的にはアルバムに向けてレコーディングをしていると言ってるんですけど、実際はちょっと止まってしまっていて…。

クボタ:新曲はあるんですけどね。録っていないだけで。今年中には出したいな…っていつも言ってる(笑)。

──アルバム『KY!』を出したのが2007年なので、もう5年も経ってますけど。

クボタ:5年も経ってるんだ!…やばいね(笑)。

──みなさん、kuh以外の活動も忙しいんですよね?

クボタ:僕は裏方的な仕事が多くて。自分が主宰するCAPTAIN HAUSのレーベル業務と、最近は作家的なこともやってます。まだ言えないのもあるんですけど、5月に出る平野綾さんのアルバムに詞と曲を提供したりとか。あとはDJもちょこちょことやってます。

タダ:僕はkuhの他にsoulkidsでサポートでギターを弾いてます。実はSHIMOKITAZAWA SOUND CRUISINGでは、kuhとしてDAY TIMEに、soulkidsとしてNIGHT TIMEに出演するので、両方とも見てもらえたらうれしいです。

──ライブは定期的にやられてますけど、最近はどんな感じですか?

タダ:最近のライブだと、3月に初めてクラブイベントに出たんですけど、いままでとは違うことをやってみようと思って、ちょっとがんばりすぎちゃって、いまは抜け殻状態になっちゃったんですけど(笑)。

──ライブハウスのイベントと、クラブのイベントでは、同じ曲でも見せ方を変えて?

クボタ:そうですね。曲を全部BPMを揃えてつなげたりとか。kuhはトラックありきの曲もずっとやっているんですけど、そのイベントはテクノ寄りだったので、そういうテーマでやってみようと思って。

──もともとエレクトロな要素も強かったし、そう言われるとクラブでライブしたのが初めてっていうのも意外な気もします。

クボタ:歌ものだけど、クラブミュージックも入り込んでいるというか。その合間をいけるような感じになれたらいいですよね。

当日はいちばん素のkuhが出ると思います



──SHIMOKITAZAWA SOUND CRUISINGはDAY TIMEの出演になりますけど、どんなライブになりそうですか?

クボタ:対バンに合わせて構成を変えることはよくあるんですけど、今回は本当に色々な人が出るので、合わせようがないですよね。 だから、あんまり気にせずやるのが一番いいのかな。逆に言うと、いちばん素のkuhが出るんじゃないかと思います。

タダ:でも、さっき話したクラブイベントはオールナイトで20歳未満の方は入れなかったので、見れなかった人たちのために、そういう要素をちょっと入れてもいいかなと思ってます。 まだ考える時間があるので、しっかり詰められればなと。

──お客さんとして注目してる出演者は?

クボタ:やっぱりsoulkidsは見たいですよね。よっち(タダ)もいるし。夜中に出るって珍しくない?

タダ:soulkidsの夜中はあまりないかも。あとcinema staffも久々に見たいし、シェフ(the chef cooks me)はアナのサポートをやっていたウラくんが正式に入ったみたいなので楽しみです。

──こういうサーキット型イベントはどういうふうに楽しんだらいいと思いますか?

クボタ:フェスと一緒だと思うんですけど、別にひとつのバンドをフルで見なくても、2・3曲だけ見たら移動するのもアリだと思いますよ。 あとはDAY TIMEとNIGHT TIME両方参加したら長丁場になると思うので、無理をしないことかと。 カフェでもイベントがあるみたいなので、うまく休みながら楽しんでほしいですね。

バンド界隈とクラブ界隈の壁を取っ払う最適なイベント



──クボタさんはDJとしても様々なイベントに出演されてますけど、最近のシーンの傾向みたいなものを感じたりは?

クボタ:より傾向がなくなった感じがしますね。みんなクロスオーバー気味というか。 いまはロックからアイドルから、カチッとしたテクノまで、場合によっては1人のDJの人が全部かけちゃうっていう。 雑食的な楽しみ方というか、インターネットっぽい感じというか。

──確かにそういう壁がなくなってる感じはしますよね。

クボタ:でも、根源ではバンド界隈とクラブ界隈が混じり合ってない感じはするんですよ。僕はもともとバンド畑ですけど、そういうイベントでDJをすると、原曲のロックをかければ盛り上がるけど、4つ打ちはあんまり理解してもらえなかったり。僕はそこを取っ払いたくて、あえてそういうところでロックの曲のリミックスでつないでいくっていうのを自分のなかのルールにしてて。そういう意味では、SHIMOKITAZAWA SOUND CRUISINGのDAY TIMEからNIGHT TIMEにかけての流れは、そういう壁を取っ払うには最適だと思うんですよね。

──普段クラブに行かない人たちにも楽しんでもらえるいいチャンスですよね。

クボタ:ライブハウスに行く人って、クラブが怖いと言う人も多くて。そんなこと全然ないんだけどなぁって。 今回は会場も基本的にライブハウスだから、行きやすいと思うんですよね。

──クラブビギナーの人は、どんなふうに楽しんだらいいと思いますか?

クボタ:普通に飲みに行ったらデッカい音で音楽がかかってるっていう感覚に近いと思うんですよね。 あとは友達とコミュニケーション取りに行く感じというか。 僕昔から(石野)卓球さんのDJを見に行ったりするんですけど、ひとりで行って、現場でちょこちょこ知り合いに会ったりもするけど、中に入っちゃうと基本ひとりで踊ってたり。 テクノ系はけっこうひとりの世界に入って行けるから。

タダ:その辺はライブとそんなに変わらないんじゃないかな。ライブもひとりで行く人いるだろうし。

クボタ:ステージを見る見ないみたいな違いがあるのかもしれないですけどね。DJってパッと見ただけじゃ、何をやっているのかそんなにわからないから。 でも、僕がROCK IN JAPANやCOUNTDOWN JAPANでDJをやらせてもらうときは、手持ち無沙汰感を感じさせないような選曲になるように意識してるんですよ。 例えばマキシマム ザ ホルモンの原曲をかければ盛り上がるのはわかってるけど、それを僕がやっても意味ないから、アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)をかけるにしてもリミックスされたものを使ったり。
なんか、歌えるけど踊れるというか、知らない間に次の曲でも踊ってるというか、そういうのが楽しいんじゃないかと思うんですよね。…って言ってたら、DJとしても出演したくなってきましたね(笑)。
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