Jリーグ／春のJはイケメン盛り♥「SPECIAL★インタビュー　～セレッソ大阪～」

――今年いちばんの目標は優勝ですか？
もちろん。チーム全員が優勝したいと思ってますからね。周りの人はワールドカップがどうこうって聞きたいやろうけど、僕としてはそれだけです。
――では、どういうかたちで優勝したい？
ぶっちぎり、がいい。「まだ試合、残ってんの？ 早くＪリーグアウォーズやろうよ」って余裕を持って言えるくらい、ぶっちぎりで優勝したい。今年こそ、みんなでＪリーグアウォーズに行きたいですしね。
――とはいえ、シーズンの中では浮き沈みがあると思います。うまくいかない時は、どんなふうに気持ちを切り替えていますか？
うーん……うまくいってないとはあんまり思いたくないんです。だから、とりあえず（現状を）素直に認めて「終わったことだし、もういいや。忘れよう」っていう感じですね。やっぱり試合に勝ったらオッケーっていうところもありますからね。
――目の前にあることをひとつずつクリアしていくと。
でも、練習でうまいこといかへんかった日は……まぁ、機嫌悪いです(笑)。というか、嫌な感じはあるけど、絶対表には出さへんようにしてますね。弱いところを見せたくないということではないんですけど、しんどいとかは絶対見せたくない。今は、僕より年下の選手も多いですからね。
――今シーズンはフォルラン選手も加入し、チーム内でのポジション争いも増していると思います。
サッカー選手は基本、負けず嫌いですからね。監督も変わったことで、試合に出られなかった人や若い子も（ポジションを奪うために）よりやる気が出てると思うし、今まで試合に出てた人にも危機感が生まれてると思う。で、ここでばーんとアピールして、監督に誉められれば試合に出られるっていう状況があるから、ほんまに練習から気ぃ抜けへんなって思ってます。マル（丸橋祐介）とか（山口）蛍とかタカ（扇原貴宏）はポジションが違いますけど、南野（拓実）とか杉本健勇とかポジションの近い選手が練習でゴールを決めたりすると、「ナイス！」とは声をかけますけど、内心は「クソっ！」って思いますからね、やっぱり。逆に、僕が決めた時も他のチームメイトはそう思ってるやろうし。まぁ、そういう「負けたくない」っていう気持ちがあるから、今でもサッカーを続けていられるんやと思います。
――なるほど。セレッソ大阪の皆さんを取材して、少し気になったことが……。先輩でも「○○君」と呼ぶのは伝統的なものですか？
あ、ユース育ちは「○○君」で、高校サッカー育ちは「○○さん」なんですよ。だから、ユースの後輩は僕のことを「曜一朗君」と呼んで、酒本（憲幸）さんは高校サッカー出身やから「さん」なんです。あと、30歳超えると、「○○さん」になるんかな。さすがに、新井場（徹）さんのことを「イバ君」とは言えませんから(笑)！

『スポーツ男子。vol.3』の取材では、コートを着ていても体が冷えきってしまうような極寒の中、春の装いで撮影に臨んでくれた柿谷選手。本誌を見ていただくとわかるように、寒さを感じさせない表情づくりにプロ意識を感じます。が、カメラマンから「オッケー！」の声がかかった途端、「さっぶー！」と絶叫しながら一目散でクラブハウスへ。「“あと3枚”って言われた時がいちばんヤバかった」と体を震わせていました。柿谷選手、寒い中、本当にありがとうございました！