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後編


中西:新井場選手はどうなの?
曽ヶ端・岩政:笑い
中西:何で笑うんですか? 僕、新井場選手は昔から好きなんで。
曽ヶ端:そうですね。僕はガンバとやるときはすごくイヤな選手でした。
中西:イヤだよね、あのボールの持ち方。
曽ヶ端:名古屋からも誘いが来てるって聞いて、「どうなんだろう」って。
中西:俺も試合に出られないときに話してて、「変わった方がいいよ」って言った。「迷ってるんです。名古屋からも鹿島からも誘いが来てるんです」って。「鹿島でしょう」って。俺の言ったことで決まったとかそういうのはないと思うんだけど。「鹿島がいいと思うよ。練習場も素晴らしいし、サポーターも素晴らしいし。サッカーをするにはいいところだよ」と言った。岩政選手も自分でチームを選んだとき、鹿島がいいチームだっていうのはあったでしょ?
岩政:もちろんありました。練習場もいいし、選手の意識も高いし。鹿島から誘いが来た時点で僕は最初から決めてました。
中西:岩政選手から見て、新井場選手はどうなんですか。
岩政:僕と同じタイミングで鹿島に入ってきましたけど、サッカーに関してですか?
中西:まずサッカーに関して。
岩政:サイドバックやってるんで、攻撃面のいいところをもっと出させてあげたいと思うんですけど。
中西:結構出てましたよ。
岩政:出てるときもあるんですけど、もう少し回数が増えてくるとうちの武器になると思うんですけど。でもまぁ去年よりはだいぶ良くなっていると思うんですけど。
中西:去年はいろんなことやりすぎてたからね。
岩政:でも、なんといってもスピードがあるんで。それは守備においても攻撃においても武器になると思うんですけど。
中西:あとは左からのクロスだね。自分でもいつも言ってるけど。
曽ヶ端:ガンバのときにはそんなに悪いイメージなかったんですけどね。
中西:でしょ? ガンバのときは、もっと左足の精度高かったよ。
曽ヶ端:でかいマグロンがいたからでしょうね。
中西:上がってくる頻度が少ないからじゃない? たくさんクロスを上げていれば、良くなるんじゃないかと思うんですけど。
曽ヶ端:今は・・・
中西:たまにありますよね。「あれ?」って。あと、カットインしてミドルシュート。
曽ヶ端:そうですね、右足の。
中西:もっと行けばいいのになと思って。それが少ない気がしますね。
曽ヶ端:セレーゾ自身が、サイドバックの選手には「まずは守備から」という考え方もあるし。それを気にしながらやっているいうところもあると思うんですけど。
中西:プライベートはどうなんですか。
岩政:僕はいつもお世話になってます。一緒に家に行ったり。イバさんの子どもが僕になついてるんで。子どもが「呼べ」っていうらしいんですよ。
会場:笑い
岩政:それに誘われて行くような感じが多いです。
中西:新井場選手の子どもっていくつなの?
岩政:上が3~4歳くらいですかね。
中西:それでもう「岩政を呼べ」と意思表示する。
曽ヶ端:集合かけてるんです。
中西:男の子ですか?
岩政:女の子です。下の子は「コワイ!」ってすぐ泣くんですけど。
中西:だってデカイもん。
岩政:この間も名良橋さん(晃、鹿島アントラーズ)の子どもと、満男さんの子どもとみんなを泣かしてしまったんですよ、僕。
曽ヶ端:ダイキが寄っていったら「コワイ!」って。
会場:笑い
中西:それは洋服のせいなんじゃないの?
岩政:違います。
曽ヶ端:号泣でしたね。久々に夜泣きしたらしいですから。
中西:悪夢みたいだったんじゃないの。普段から選手の子どもいっぱいいるのに、なつく子となつかない子が激しいんですか。
岩政:新井場さんの子どもも最初はそうでもなかったんですよ。僕、子どもが好きだから、結構遊んであげたりするんで、それでだいぶ打ち解けてきたみたいで。
曽ヶ端:時間をかければ。
中西:基本的に子どもはダメですか?
岩政:最初はダメかもしれないですね。みんな泣いちゃう。大変ですよ。
中西:みんな「お前は来るな!」みたいな。新井場選手のところだけ行けるみたいな。さっき言ってたけど、服はどうしたの? 今日着てるの、今一番来てるブランドなんですよ。合ってると思いますよ、僕。
岩政:ですよね?
会場:笑い
曽ヶ端:笑われてる。
中西:僕は合ってると思う。
曽ヶ端:今日はまだおとなしいからいいですよ。
岩政:だいぶ最近おとなしくなったんですよ。去年ちょっと、一時期カラフルなのが好きだったんで。
中西:どういうの着てるんですか? 僕もけっこうピンクとか黄色とか着るよ。
岩政:いいですよね。去年ちょっと、1着買ったんですよね。
中西:どういうの?
曽ヶ端:黄色があって、オレンジがあって、緑があって、すごい原色のジャケットみたいなのを着てて。
中西:ジャケット?
岩政:ナイロンの。
曽ヶ端:それを週3くらい着てくるんですよ。
会場:笑い
岩政:お気に入りだったんですよ。
曽ヶ端:それを練習に着てくるんですよ。
中西:練習場に着ていくんだ。みんなに何か言われるじゃない。みんなジャージじゃん?
岩政:でもまぁ、普通に。周りはスウェットにTシャツとか多かったです。
中西:近いよね、寮と練習場。
岩政:そうです。
中西:だったら別にそんな、私服を着る必要ないじゃない。でも着たいんですか。
岩政:決めてるんですよ僕は。一応、仕事場なんで、そのままスウェットでは行かないって。
中西:偉い。僕もそうしてた。僕も「絶対ジャージで行かない」って決めてた、ていうか僕は練習場まで電車で通ってたから。下北沢から新百合ヶ丘まで、小田急線で通ってたから。上り電車じゃなくて逆向きだから、すいてるんだよね、朝練習に行っても。だから全然逆にスウェットでもいいんだけど、「必ず毎日私服を着ていこう」みたいな感じだったから。で、同じジャケットを週3回着てたの?
岩政:それはけっこう着てましたね。1年目はホント、服の数が少なかったんで、それもあるんですよ。
中西:レパートリーがないんだ。
岩政:はい。学生時代は持ってなかったから。
中西:今は服買えるようになって。買い物によく行ってますか。
岩政:独身なんで、買い物くらいしかお金使わないですからね。食事も寮にいるし。
中西:食事代がいらないからね。お金使わないよね、寮にいたら。
岩政:寮費くらいですね。
中西:それは失礼ですけど、やっぱり安いんですか。
岩政:4万円ですね。
中西:4万円!?
曽ヶ端:はい。食事付き、光熱費込みで。
中西:もう天国みたいだねホントに。全部服につぎ込めるからね。結構、服につぎ込んでる感じですか?
岩政:服くらいしか買わないです。
中西:青山に行くんですか?
岩政:行く時もありますけど、最近は鹿島から出るのが面倒くさくなって、寮に1日いるようになってきて。そんなに頻度は多くないんですけど。
中西:でも、東京に出てきて買い物するときもあるんですか。じゃ今度、僕に電話して下さい。
岩政:ホントですか?
中西:あの辺へちょっと。
岩政:行きたいです。
中西:どのへん?
岩政:全然わかんないですよ。
中西:僕、すごい詳しいから。僕、毎日どこかの服屋に行くようにしてるから。
岩政:で、買いたいものがあったら買って。
中西:僕の場合は衣裳だから。「いいな」と思ったら全色買うんですよ。だって、着るものがないと困るじゃないですか。「またあれ着てたよ」なんて。スタイリストを付けて借りたりするのもいいんですけど、自分が好きな服じゃないと盛り上がってこないんだよ、いろんな意味で。わかる?
岩政:わかります。
会場:笑い
中西:曽ヶ端選手はわかんないでしょ?
曽ヶ端:僕は普通にジーンズにTシャツでいいから。
中西:僕もそれはいいんだけど、まずいんですよ、『ズームイン』とか。ジーンズはまだいいけど、上がTシャツはちょっと。だからちょっと襟が付いているものとか。この間もあるブランドに行って、秋冬の全12色を買ったんですけど。本当にそうしないと足りないですよ。それをやってるから、僕、服屋はいっぱい知ってますよ。青山は相当詳しい。
曽ヶ端:家に服が山積みじゃないですか。
中西:僕の話はいいんだけどさ。僕、几帳面だから、たたむのも洋服屋さんみたいにたたんでるの。下着や靴下までグラデーションに並べて。で、必ず洗って、たたんで、一番下に入れて、上から順番に着ていく。
岩政:スゴイなぁ。
中西:「やりすぎ」っていつも言われる。「一生結婚できないよ」って。洗濯とか人にやらせたくないですよ、絶対。色物と白物は分けて洗ってるし、必ず柔軟材を入れてるから。干したものも、たためばシワが取れるから。そんなこと力説しなくても。そんなこともしてます。じゃ今度、買い物しましょう。
岩政:はい、ぜひ。
中西:曽ヶ端選手は何やってるんですか、休みの日。奥さんとデート?

曽ヶ端準
曽ヶ端:全然してないですね。
中西:デートない? 子どもいないもんね、まだ。何してるの?
曽ヶ端:とりあえず昼まで寝ててて、「ご飯食べに行こうか」って行って。
中西:都内に出てこないの?
曽ヶ端:全然ですね。独身のときから全然出ないですね。
中西:でも服とか、いつも結構、おしゃれなの着てるじゃない。
曽ヶ端:もっぱら通販ですね。
中西:通販!?
曽ヶ端:バリバリ通販です。
中西:どこの通販?
曽ヶ端:いろいろ。結構、本を見ながら選んで。いろいろありますよ。
中西:でもいつも結構ちゃんとしてて、ヘンな格好してないよね?
曽ヶ端:ま、だいたいこんな感じです。
中西:休みの日はウイイレ?
曽ヶ端:結婚してから全くやってないですね。
中西:僕が解説をやっていた「ウイニングイレブン」っていうサッカーゲームがあるんですけど、それを曽ヶ端選手がずっとやってて、ウイニングイレブンのJリーガー大会で一番強かったんです。すっげ~強い。
曽ヶ端:でも、最初の相手は素人ですよ。
中西:優勝したの?
曽ヶ端:優勝しました。
中西:あれ100万円ぐらいもらえたんじゃない?
曽ヶ端:もらえました。
中西:100万円もらったんだ。
曽ヶ端:ゲームして100万円ですよ。嬉しいですよね。
中西:僕は横で生解説してて。「いや~今のパスは」とか。で、だいたいゲームの解説してるとみんな「今のは決めて欲しかったですね」とか言われて、むかつくわけですよ。「中西うるせえ!」とか選手はみんな言ってると。いつも言ってるでしょ?
曽ヶ端:言ってないですよ。
中西:言ってるよみんな。だって本山選手(雅志、鹿島アントラーズ)とかもそうでしょ。
曽ヶ端:そういえばモトも結婚しましたけど。寮にいると、みんなで誰かの部屋に集まって大会をやりますね。リーグ戦だったり、勝ち抜きだったり、トーナメントだったり。
中西:それもやらなくなり。
曽ヶ端:そうですね。
中西:海外のサッカーの試合とか観ます?
曽ヶ端:たいてい時間が遅いんで。
中西:たまたまつけててやっていたら「ちょっと観るかな」なんて。
曽ヶ端:そうですね。
中西:でも、曽ヶ端くん、海外に行ったらやれるんじゃないですか。
曽ヶ端:う~ん。そんなに簡単なものでもないですし。まだアントラーズでやり残したこともあるし。海外、海外というより、これから先、何度も優勝とかしていけば変わるかもしれないです。
中西:そうですね。いろいろ目標を達成していけば変わるかも知れないですね。じゃ何やってんですか、家で。
曽ヶ端:何もしてないんですよ、ホント。
中西:好きなことはないんですか?
曽ヶ端:ほぼ毎日、寮の風呂に入りに行くんですよ。家の風呂小さいじゃないですか。寮の風呂はデカイし、水風呂もサウナもあるので。
中西:練習が終わったら行くんだ。
曽ヶ端:いや、夜ご飯食べて、風呂に入りに行きます。
会場:笑い
曽ヶ端:家から寮まで5分くらいですから。
中西:おかしいよ。
曽ヶ端:その時に週刊誌をバーッと買って、風呂に入りながら読んでみたいな感じです。
中西:週刊誌は買うんだ。ファッション誌とかじゃなくて。
曽ヶ端:それも読みます。
中西:岩政選手はファッション誌とか読むでしょ。
岩政:読みますね。
中西:何読むの? 『メンノン』(メンズノンノ)? 
岩政:全部買います。
中西:『SMART』?
岩政:『SMART』はあんまり買わないです。
中西:もっと渋いのいってるの? 『GAINER』とか『BEGIN』とか?
岩政:『UOMO』とか。
中西:そっちだ。モード系だ。僕さっき『UOMO』買ってきたよ。
岩政:昨日買いました。
会場:笑い
中西:僕『UOMO』の最初の号の企画で、「ユナイテッドアローズで20万円買う」ってやって。
岩政:見ました。
中西:じゃ、普段はのんびりしてるんだね。温泉とか行かないの?
曽ヶ端:なかなかまとまった休みがないんで。
中西:今日なんか、これから帰ったらどうするんですか?
曽ヶ端:「夕ご飯どうしようか」っていう感じ。
中西:奥さんと。
曽ヶ端:はい。で、明日練習なんで。
中西:でも午後練だから。
曽ヶ端:で、余裕で1日が終わりますね。
中西:ゴルフとか行かないの? 僕、鹿島のゴルフ場とか行くよ。
曽ヶ端:一時期やってたんですけど。打ちっ放しくらいですけど、指ケガして。
中西:そりゃマズイね。
曽ヶ端:ゴルフでじゃなくてサッカーでケガして。その状況でできなくなって、そこからもうぱったりやめました。
中西:誰かゴルフいっぱいやっている人います? 小笠原選手うまいじゃないですか。
曽ヶ端:一時期みんなでやってた時期があったんですけど、最近やってないですね。
中西:僕が鹿島にいたら、近いからしょっちゅう行きたいけどね。周りにいっぱいいいゴルフ場あるからね。
曽ヶ端:そうですね。
中西:サッカーの話全然してないな。少しサッカーの話をしましょう。「チーム内でライバル視している選手がいる」というのは、誰をライバル視してるんですか。
曽ヶ端:キーパーはやっぱり、みんなでポジションを争っているので。
中西:あ、そっちなんですか。僕は私生活でもライバル視して、張り合ってる人がいるのかと思った。
曽ヶ端:みんなポジション取ろうとしてやってますし。
中西:Jリーグで、今対戦していて一番イヤなチームはどこですか。「このチームとはやりづらいな」というチーム。ジュビロは? 逆にそれはやりがいがあるか。
曽ヶ端:そうですね。リーグ終盤に来ると、下位のチームとはやりづらくなります。
中西:ああ。そうですよね。これからやりづらいですね。
曽ヶ端:向こうもやっぱり、降格ラインもあるし。
中西:誰か相手のチームのストライカーでいやな選手はいませんか。「この男にはけっこう点取られてるな」とか。「もういなくなっちゃたけど、この外国人イヤだったな」とか。
曽ヶ端:エメルソン(カタール・アルサード、元浦和レッズ)とかウェズレイ(ブラジル・ESバイーア、名古屋グランパスより期限付き移籍中)とかイヤでしたね。
中西:エメルソンには結構点を取られてる?
曽ヶ端:そうですね。
中西:僕が一番印象深いのは、カシマスタジアムでファーに巻いて蹴られたでしょ。
曽ヶ端:3-2で負けた試合(2004年10月23日、カシマスタジアム、鹿島アントラーズ2-3 浦和レッズ)です。あれもそうですし、その前の年(2003年11月29日、埼玉スタジアム2002、浦和レッズ2-2 鹿島アントラーズ)も、セカンドステージのロスタイムにヘディングシュート決められて。イヤですね。
中西:あぁ、あったね。どういうところがイヤでしたか。やっぱり振りが速い?
曽ヶ端:そうですね。シュートレンジが広いですし、2人、3人と1人で仕掛けられるし。
中西:ボールが無回転じゃない?
曽ヶ端:あんまりコースを狙ってというのはないんです。前の年の巻いて決められた時くらいで。ひたすら強襲、強襲。基本的に。
中西:でも無回転でたまに来るから、キャッチできないでしょ?
曽ヶ端:できないです。
中西:はじかないと。
曽ヶ端:簡単そうに見える長い距離のシュートでも、結構ブレてるんで。
中西:ブレてるよね。でも、それはじくの得意でしょ?
曽ヶ端:どうですかね。さりげなくやっているようには見せるようにしてるんですけど。
中西:でも、はじくのうまいと思うよ。特に揺れてる時って、判断が難しいじゃないですか。こぼしそうになるから。岩政選手は誰かいないですか。
岩政:エメルソンは確かにイヤでしたね。
中西:Jリーグに入って、「ヤバイ」っていう感じがしたでしょ。
岩政:敵にっていうより、自分の中のプレイができないという焦りがあったんですよ。
中西:自分のいつも通りのプレイが。
岩政:はい。大学とは要求されることも全然違うんで、ギャップにも悩みましたし。まぁ自分の中の焦りもあったと思うんですけど。自分のプレイに対する不安の方が大きかったから。
中西:エメルソン以外に誰かいませんか。
岩政:う~ん、エメルソン以外だと誰ですかね。
中西:でも最近、すごい外国人あんまりいないからね。僕の時にはすごくいたから。リトバルスキー(オーストラリア・シドニーFC監督、元ジェフ市原)とかすごかったし。僕はストイコビッチ(セルビア・モンテネグロ・サッカー協会会長、元名古屋グランパスエイト)と一緒だったから。同じチームだと、僕は深井選手(正樹、鹿島アントラーズ)とか、代表に呼んだ方がいいと思いますよ。相当取りづらいでしょ? 僕がディフェンスだったらイヤだよ、あのドリブル。低い体制で懐に潜り込まれたらどうしようもないでしょ。
曽ヶ端:たま~に空回りするんですけど。
会場:笑い
中西:僕は個人的には前で見たいかな。いつも言ってるんですけど。本山選手と逆じゃないですか?
曽ヶ端:どうだろう。
中西:深井選手、背負ってボールをもらうのがうまいでしょう。
曽ヶ端:でもあいつ的には、背負うのはあんまりイヤみたいですよ。
中西:でも、ああいう風にもらえる選手少ないし、練習とかでもイヤだと思いませんか?ヘンなさわり方したらすぐにファウルになっちゃうから。
岩政:大学(駒沢大学)時代からああいうのばかりでしたから、僕はイヤでした。大学のときはもっと本当に自信を持ってやってました。あれが出てくればもっとすごいですけど。
中西:左のアウトにかかり気味の45度からのシュートとか。ちょっと足に乗っかり気味の。ああいうのはなかなか打てる人がいないよ。日本だと小倉選手(隆史、ヴァンフォーレ甲府)くらいですよ、ああいうシュートを打てるの。違うチームにいたら、すごくやりにくいと思いますよ。大黒選手とかやりにくいんじゃないの?
岩政:大黒はトータル的にすごくいい選手ですね。とりあえず裏をけっこう狙っていることが多いんで。
中西:今シーズンのこれからについてですが、基本的に自分たちがいいサッカーできれば、優勝できる可能性は高いと。
曽ヶ端:できますね。
中西:結構もったいない点の取られ方をしてますよね。
曽ヶ端:そうですね。その失点がなければ、他のチームともっと差が開いてたんじゃないかと思います。
中西:でもどのチームも、上にいるチームはターゲットにしてくるから。でも逆に、昨日追いついて、勢いが出たんじゃないですか。
曽ヶ端:そうですね。あそこで負けて終わっているのとは違います。
中西:天と地の差でしょう。
曽ヶ端:間違いなく上だけじゃなく、下もやっぱり混戦になってきてるんで。
中西:3位がもう追いつきそうだもんね。下が勝ち点41でしょ。47と6点差ですもんね。あと9試合だから、まだわからない。
曽ヶ端:そうですね。
中西:優勝できるぞという感覚よりは、まだわかんないぞっていう感覚じゃないの?
曽ヶ端:まぁ、ひとつひとつという感じですね。
中西:昨日の試合を観ていて思ったんですけど、やっぱり小笠原選手はボランチにいた方がいいですね、バランスを考えると。
曽ヶ端:そうですね。そこから結構、球も出ますし。
中西:前にいても、ボールにさわりたくなって引いてくる場合があるじゃないですか。最初からボランチにいた方が、チームもボールも落ち着くし、前に預けて2列目に出て行ってチャンスも作れるし。
曽ヶ端:でも、あいつ的には前でやりたいんです。
中西:本人は絶対そうでしょうね。でも昨日はすごくいいバランスでチームが動いていたんで。あれが長くできれば、もっとうまくいくだろうし。また、アレックスミネイロがやっぱりいいですね。あの選手はうまいですね。
曽ヶ端:うまいですね。
中西:僕、大黒選手と似てると思うんですよ。ストライカーなんだけど。
曽ヶ端:周りをうまく使えるし。
中西:1点目のパスとかスーパーでしょ。
曽ヶ端:俺、後ろからなので、よくわかんなかったんですけど。
中西:左足を前に出して、右足で間を抜いて。しかも3人引きつけてですからね。あれうまいよね。ああいうこと練習でもやるんですか? ブラジル人選手って、エメルソンを筆頭に自分でガーッと行くじゃないですか。
曽ヶ端:そうですね。でも周りを使いながら、いいポジショニングでシュートも決めるし。シュートがやっぱりうまいですね。

中西哲生
中西:彼がケガしてたのも痛かったですよね。あのままずっといたらよかったと思うんですけど。昨日も最後のゴール、難しくないですか? あれ緊張すると思いますよ。
曽ヶ端:相当プレッシャーあったと思いますよ。キーパーも前へ出てきてたし、逆側にもセンターバックがスライディングに来てたし。
中西:もうギリギリですよね。
曽ヶ端:僕も見てて「あ~~~っ」って。
中西:「頼む、入れてくれ!」って感じでしょ。
曽ヶ端:はい。隆さん(鈴木隆行)もうまく中を見て。
中西:ギリギリまでためて返しましたもんね。すごく冷静だった。
曽ヶ端:結構いつも冷静なんですよ。「先週のシュート練習、今いち調子がよくなかったから」って。
中西:って言ってました? 「やめとこ」って。
曽ヶ端:「だから中にパス出しといた」って。
中西:よく見てたと思う、あの状況で。自分のところに来てたらどうでした? だってこぼれて、自分も前にいたから自分のところに来る可能性もあったでしょ。決められます?決められないですよ絶対。
岩政:アレックスのところだったら決められないけど、隆さんが打ってこぼれたら行こう
と思ってました。
中西:おいしいところを狙ってた?
岩政:はい。
中西:左足で打ったら、多分当たって目の前に来る可能性があったでしょ。
岩政:たまにインにかかっちゃうことがあるから。そしたらこっち行ったから「エッ?」って。
中西:「後ろかよ!」って。僕はアレックスミネイロが打ったのが、そっちにこぼれそうだったから、こぼれるなと思ったんですけど。狙ってるんだね。いま何得点?
岩政:今年は3点。
中西:去年は?
岩政:去年は4点。
中西:去年4点も取ったの? 
岩政:18試合で。
中西:森島選手(寛晃、セレッソ大阪)が1点しか取ってないって知ってた? この間大阪でトークバトルやったら、宮本選手(恒靖、ガンバ大阪)が3点取ってたんですよ。で、森島選手が1点か2点しか取ってなくて、「俺より取ってるやん」って。でも、チャンスはありますよね。いいボールを蹴ってくれるし。小笠原選手が蹴るの、すごくいいボールだもんね。しかも弾道が安定してるから、「このへんに来れば当たる」ってわかるじゃ
ないですか。
岩政:昨日の2点目はそういう感じで。
中西:さわれそうだったでしょ?
岩政:さわれるかなと思ったんですけど、コースが変わって逆にキーパーのところに行ったんで。
中西:コースが変わるのが読めたんですか? 頭いいねぇ、そんな瞬時に。僕は無理。
岩政:あのシーンの1本前に、同じ位置でチャンスがあって、あのときシジクレイ(ガンバ大阪)がマークはずしてたんですよ。そのあと満男さんにちょっと寄ってって、「あそこもっと前に蹴ってくれれば」って言ってたんですけど。それでその通りのところに来たから「これはさわらない方が入るな」と。さわって上に行ったりすること多いんで「やめとこう」と思って。
中西:大岩選手もさわらなかったでしょ。「もうこれは入るな」って。あれは入るよ。
岩政:球のスピードもよかったですし。
中西:完璧だったよね。弾道、高さ、球のスピード、みんなのよけぐあい。
会場:笑い
中西:時間がないんで、もう質問コーナーにいっていいですか?
曽ヶ端:意外にいけるもんですね。ちょっと苦しいだろうと思いながらここに来たんですけど。
中西:僕が言ったじゃない、大丈夫だって。やる前に「2時間もやるんですか?」って。「俺とダイキじゃ話がもたないですよ」って。
曽ヶ端:なかなかないですからね。
中西:でも、たっぷり話せるじゃないですか。それでは質問に行きたいと思います。
枦山:それでは手を挙げてお願いします。
客1:岩政選手に質問です。昨日の試合でサポーター席に挨拶した後、帰るときに小笠原選手と何か話していたんですけど、言っていただける内容でしたら教えてください。
岩政:試合の内容というか、ゴール前のマーキングについての話です。
中西:試合が終わった後? 最後のセットプレイとか?
岩政:そうですね。もうちょっとマークを徹底させてくれみたいな感じです。
中西:結構そういう話するんですか?
岩政:しますね。満男さん結構話してくれるんで。
中西:岩政選手が要求することとかもあるの?
岩政:もちろんありますし、特に今ボランチで僕の前に入ってるんで、ここ何週間かはよく話してます。ラインを押し上げて、どんどん前でやれるようにとは言われますけど。
中西:試合終わった後にそういう話をすぐするんですか?
岩政:結構しますね。満男さん話に来たりします。
中西:大岩選手とかは?
岩政:剛さんとも話しますね。剛さんとは次の週の練習中とかにも話したりとか。僕は結構ビデオを見るんで、「情報どうだった?」とか。
中西:相手チームのビデオを見てるの?
岩政:相手チームも見るし、自分のチームも見るんで。
中西:スカウティングビデオを借りて?
岩政:はい。
中西:自分のプレイ確認。
岩政:はい。
中西:どうですか、自分で見て。まだ足りないところいっぱいある?
岩政:そうですね。ディフェンダーをやっている限り、全部に満足行く試合はないですから。僕個人のプレイだけじゃなくて、チームのプレイを見ます。
中西:で、大岩選手に聞かれる。
岩政:そうですね。「お前だったら見てんだろ。あのシーンどうだった?」って
中西:曽ヶ端選手はそういう話しますか。
曽ヶ端:最近、紅白戦の時とか、うまくいかなかったりするとちょっと休憩の時とかに話したりします。
中西:でもディフェンスの選手って、選手同士で解決しないと、監督が細かく管理できないでしょ。細かい部分とか。特にメンバーがよく代わってるし。
曽ヶ端:そうなんですよ。それがちょっと大変なんですけど。
岩政:また次もメンバーが代わりますしね。
中西:ボランチは一応僕もできるのはできるんですけど。ちなみに落とすのはできますけど、前を向けないです。
岩政:判断は10月2日のファン感謝デーの試合で。
中西:曽ヶ端選手と2人で2トップで。
曽ヶ端:無難に前の方で。
中西:前の方はミスしても怒られないから。ボランチのところで取られると怒られる。
枦山:曽ヶ端選手にも質問があるとおっしゃったんですが。
中西:昨日のことについては、これ以上言及しないで下さい。
枦山:じゃ、次の質問どうぞ。
客2:この間の浦和戦(2005年9月3日、カシマスタジアム、鹿島アントラーズ2-2浦和レッズ)の翌日、サテライトの試合もあったので鹿島に泊まったんですけど、そのときに行った居酒屋の店員さんが曽ヶ端選手の1年先輩で。曽ヶ端選手が高校時代に運動神経抜群で、足が速くてスポーツ万能で、女の子にすごくモテたらしいんですが、どんな高校生だったか教えて下さい。
中西:運動神経抜群?
曽ヶ端:どうですかね、人並みだと思いますけど。
中西:人並みじゃまずJリーガーになれないよ。高校生のときは何してたの?
曽ヶ端:僕は部活ではなくてアントラーズのユースだったんで、学校が終わってそのまま自転車こいでクラブハウスまで行って、練習して。
中西:じゃ、鹿島が実家なんですか?
曽ヶ端:そうです。練習が5時半か6時くらいから始まって、何だかんだいって着替えて終わったら9時過ぎにクラブハウス出て、30分か40分くらい自転車こいで家に帰って。
中西:遠いね。自転車で30分ってけっこう距離あるでしょ。それを通ってたんだ。
曽ヶ端:そうですね。
中西:クラブハウスの風呂には入らなかったんですか。
曽ヶ端:シャワーです。
中西:寮の風呂に行かなかったんですか。
曽ヶ端:高校のときは寮には入れないです。
中西:でも、寮に高校生いないんですか。
曽ヶ端:高校生はいないです。別に住友金属の寮みたいなのがあってそこに入ったり、あとは下宿したり。
中西:じゃ、学校の人とあまり交流がないじゃないですか。
曽ヶ端:まぁ中学のサッカー部で仲良かったやつとか。そいつらも学校の部活ですから。
中西:しかも休みがあんまりないんでしょ。
曽ヶ端:毎週月曜日が休みでした。
中西:で、毎日あとは練習。でも、高校生のときからトップチームの練習にも行ってたでしょ?
曽ヶ端:高校2年のときにちょこちょこ行って、高3のときはほとんど行ってました。
中西:どっちかというとトップに行っている方が多かったんじゃない?
曽ヶ端:だから、学校が終わった時点ですぐに行かないと間に合わない。それでも30分くらい遅れてるくらい。でもキーパーは練習時間が長くて。
中西:キーパーは長いよね。
曽ヶ端:「行きたくねぇな」ということもあったんですけど。
中西:当時のキーパーは誰ですか。古川(昌明、川崎フロンターレGKコーチ)さん?
曽ヶ端:古川さん、洋平(佐藤、ジュビロ磐田)さん、高桑(大二朗、ベガルタ仙台)さん。
中西:けっこう豊富ですね。質が高い。みんなどのチームでも正ゴールキーパーできるレベルですもんね。
曽ヶ端:ハッキリ言って大変でした。
中西:でもそれはいい練習になったじゃない。
曽ヶ端:そうですね。カンタレリ(アントニオ・ルイス・カンタレリ、元鹿島アントラーズ・ゴールキーパーコーチ)は今、日本代表のゴールキーパーコーチですし。で、そのトップの練習が終わった後に、またユースの紅白戦に出たりしました。3時間くらい練習してました。
中西:サッカー漬けでしたね。
枦山:では、他に質問はございますか?
客3:他のチームで仲のいい選手がいたら教えて下さい。
中西:岩政選手いますか?
岩政:ヴェルディの戸川(健太)選手。大学のユニバーシアードでコンビを組んでたんで。
中西:センターバックですか?
岩政:はい。
中西:だから彼は4バックもできるんだ。
岩政:彼とはよく電話で連絡取り合ったりしてます。
中西:いい選手ですよね。
岩政:はい。
中西:一緒に買い物には行かないんですか。
岩政:買い物には行かないですけど。
中西:違うチームの選手と飯食いにいったりとかしないんですか?
岩政:オフの日は1 人が多いです。
中西:友達いないんですか? チームでは誰と仲いいんですか?
曽ヶ端:からんでるのはイバとか、誓志(増田)とか。
中西:増田選手なんか年が離れてるでしょ。
岩政:でも同期なんで。
中西:4つ下?
岩政:4つ下です。
曽ヶ端:うるさいんです。
中西:うるさいのはわかりますよ。うるさそうだもん。
曽ヶ端:ガキみたいなことやって。シャワーで「水だ~」「お湯だ~!」って。
岩政:やられる方ですよ、僕は。
中西:それは増田選手がやるの?
岩政:イバさんとか、満男さんとか、隆さん(鈴木隆行)とかが。最初は水だったんですけど、最近は熱湯が入ってきて。ホント熱いんですよ。
中西:鈴木隆行選手もやるよね。
曽ヶ端:やります。
中西:鈴木選手あんまりしゃべんないもんね、人前で。
曽ヶ端:人前っていうか、慣れてる人じゃないと。
中西:曽ヶ端選手は誰と仲いいの?
曽ヶ端:僕は南(雄太、柏レイソル)ですかね。
中西:何か代表で一緒でしたっけ?
曽ヶ端:ユースとオリンピックで。
中西:シドニーオリンピックで?
曽ヶ端:シドニーのときは、予選が一緒でした。
中西:電話したりするんですか。
曽ヶ端:たまに。この間レイソルがガンバに勝ったとき(2005年9月17日、柏スタジアム、柏レイソル2-1ガンバ大阪)にはメール来ましたけど。
中西:「勝ったぜ」と。「勝ってやったよ」みたいな。
曽ヶ端:そうです。「降格厳しいんで、下位のチームには取りこぼさないでくれ」みたいな。
中西:なるほどね。「俺たちは勝ったから、お前らも勝てよ」と。
曽ヶ端:「ちゃんと勝てよ」と。
中西:確かにそうですね。それは間違いない。他にいないんですか。
曽ヶ端:あとはまぁ、合宿に行ったら普通にしゃべったり。
中西:代表選手は誰が仲いいんですか?
曽ヶ端:やっぱり同い年の選手で、ヤット(遠藤保仁、ガンバ大阪)、モト、満男、浩二(中田、フランス・マルセイユ)、伸二(小野、オランダ・フェイエノールト)、イナ(稲本潤一、イングランド・ウエスト・ブロミッジ)、タカ(高原直泰、ドイツ・ハンブルガーSV)、坪井(慶介、浦和レッズ)、あと加地(亮、FC東京)もそうです。
中西:多いですねぇ。ワールドユース組がそうですよね。でもそういう人たちと連絡取ったりはしてないんですか。
曽ヶ端:シーズン中には特に連絡は取りませんね。
中西:岩政選手は他の選手いないの?
岩政:同じヴェルディの相馬(崇人)とかですかね。大学選抜で一緒だったんで。
中西:相馬もいい選手だよね。俺、相馬も1回代表に呼んで欲しいな。

岩政大樹
岩政:その2 人とは電話とかしてます。
中西:チームの中では? キーパーってキーパーとつるめないか。
曽ヶ端:僕は名良橋家、大岩家、新井場家。
中西:大岩選手の家には行くの?
曽ヶ端:行きますね。
中西:奥さん料理うまい?
曽ヶ端:それは食べたことない。
中西:僕、奥さんもよく知ってるんだけどさ。家に行ったことないな。東京で会って一緒にご飯食べたことあるんだけど、まだ結婚する前に。大岩選手の家ってデカイ? 何か前にデカイって言ってたんですけど。でもまぁ名古屋でマンションに住んでたからな。みんな一軒家に住んでるんですか?
曽ヶ端:僕は違います。4戸しか入れないところなんですけど。他はみんなそうですね。
中西:結婚してる人は結婚してる人同士でご飯食べたりするの?
曽ヶ端:そんなことないです。そこに深井とかダイキとか、羽田(憲二)とか。
中西:仲いいでしょ、みんな。
曽ヶ端:他のチームはどうかわかんないですけど、結構みんな仲いいですね。
中西:他のチームだと分かれてるよ、独身組と既婚組と。僕いろんなチーム行くけど、鹿島はみんな一緒にいるなと思う。
枦山:じゃあ、時間もなくなってまいりましたのであと1人。どなたか質問のある方いらっしゃいますか。
客4:ふるさとが山口県で、去年から岩政くんのファンになったんですけど。山口県は瀬戸内海でお魚がすごくおいしいんですけど、鹿島のお魚はどうですか。
中西:そうですねぇ。
岩政:おいしいですよ、と思いますけど。どうなんでしょう。
中西:僕、鹿島でご飯を食べたことないから。カシマスタジアムのモツ煮とか。
岩政:あれ、おいしいらしいですね。
中西:この間カシマスタジアムの売店の人に焼きそばをもらって。「見てるよいつも!持ってっていいよ!」って。
岩政:すごくいい人だ。
中西:ヴェルディの試合(2005年5月8日、カシマスタジアム、鹿島アントラーズ2-1東京ヴェルディ1969)があったじゃない。すごく暑い日だったのに急に寒くなって。温かいもの食べたいな、と思ったら焼きそばもらった。でも、鹿島って海が近いから魚はおいしいんじゃないですか。岩政選手は山口にいたときは魚はどうでしたか。
岩政:うちでさばく感じですから、おばあちゃんが。
中西:何系が好きですか。
岩政:刺身だと僕、ハマチが好きなんですよ。だいたい近くのおっちゃんが釣ってくるんで。魚釣ってきて「多いから分けてやるよ」って持ってきたのを、おばあちゃんがさばくんです。
中西:そう言えば出身が島だって言ってましたもんね。
岩政:島の人って、結構みんな釣りとかするから。うちはじいちゃんも親もしないんですけど。
中西:肉より魚の方が好きですか。
岩政:そんなことないです。昔は魚は骨があって好きじゃなかったんです。最近は好きですけど。
中西:みんなでご飯食べに行くとき、何を食べに行くんですか。焼き肉?
曽ヶ端:焼き肉、寿司・・・
中西:じゃ、東京に来たらお寿司を食べにいきますか。
曽ヶ端:おいしいですか?
中西:スーパーおいしいところ。スーパーおいしいところしか行ってません。
曽ヶ端:冒険しますか、いろいろ。
中西:僕はものすごい冒険してるよ。服もそうだし、食べるところもそうだし。
曽ヶ端:冒険してことごとく失敗するんですよ、僕。
中西:僕は冒険するっていうか、教えてもらう人が相当知っている人ばっかりだから。
曽ヶ端:東京とか、店が選びたい放題じゃないですか。鹿島は・・・
中西:そりゃちょっと、選択肢の多さが違いますよ。
曽ヶ端:そこで行って失敗するんで、もうワンパターンになっちゃうんですよね。
中西:大岩選手とか、いつも電話かかってくるよ。「哲生さん、今さぁ、もう結構遅いんだけどさぁ、イタメシ食いたいんだよね」。で、予約して。一番よくかかってくるのが藤田選手(俊哉、名古屋グランパスエイト)と大岩選手。平野選手(孝、東京ヴェルディ1969)も。でジュビロのメンツもいて、中山選手(雅史、ジュビロ磐田)もいたりして、わけのわかんないメンバーでご飯食べたりとかしてますよ。「何でここに一緒にいるんだろう」なんて。実際困ったら電話して下さい、東京で。はずさないから。全ジャンル、日曜日も深夜も祝日もはずさないから。
岩政:24時間営業ですか。
中西:だいたい夜中も起きてるから。朝の番組やるから。試合が終わった後電話してくれれば。「ナイターで終わったんですけど、どっかないですかね?」って。使って下さい。後で電話番号教えますから。
枦山:はい。中西さん、私も連れてって下さい!
中西:ムリです!
枦山:またおいしいもの食べさせて下さい。
中西:食べさせたじゃん、こないだ。
枦山:それではお時間となりましたので、選手の皆さんご起立下さい。
中西:岩政さんは「2時間長い!」って言ってましたけど、どうでしたか。
岩政:いや~、疲れましたね。
中西:疲れた? でも話すことも大事ですからね。
岩政:そうですね。
中西:勉強になると思いますし、しゃべったほうがインタビューのときに、より物事を伝えやすいので。大岩選手も伝えるのがうまいから、記者に囲まれるじゃないですか。そういう部分も大事だと思うんで、バンバンしゃべってください。
岩政:はい。
枦山:中西さんのようにしゃべるのは難しいですよね。
中西:僕はもう、しゃべるの仕事ですから。どうですか、楽しかったですか?
岩政:はい。ぜひまたこういう機会があれば。
中西:断らないで下さいね。「来週またトークバトルがあるんですけど、中西さんなんですけど、お願いします」「エッ」なんて。言いそうだもん。
枦山:でも、私の可能性もありますよね。
中西:「枦山が来る」って言われたら、「エッ」って。「あのおもしろい人ですね」って。曽ヶ端選手、どうでした?
曽ヶ端:もっと長いかなと思ったら、意外にあっという間に終わって。
中西:あと9試合ですけど、岩政選手、どうですか優勝?
岩政:したいですね。
中西:その後は天皇杯もありますし。
岩政:はい。まだこれからタイトルを獲るチャンスもあると思うし。今年もあと少しになってきたんで、力を振り絞って最後までやりたいです。
中西:曽ヶ端選手は。
曽ヶ端:ナビスコカップは予選で負けてしまったというのもありますし、今リーグでいい位置にいますし、残り9 試合をしっかりやって優勝したいと思います。
中西:ということで、今日はお二人をお迎えしてお送りしてきました。本当に長い間ありがとうございました。
会場:拍手
枦山:何かいっぱいしゃべってましたね。
中西:しゃべりますよ。何か僕がいっぱいしゃべった気がする。
枦山:そうなんですよ。中西さんの声がいっぱい聞こえてました。洗濯物は・・・
中西:もういいです、その話は。でも僕は毎回いうんですけど、Jリーグのチームが日本のサッカーを支えているわけで。マリノスだったり、ジェフだったり、ジュビロだったり、いろんなチームのトークバトルをやらせてもらってますけど、とにかく選手のプレイを見るのが一番いいと思いますよ。プレイを知っているからこそ、今日みたいな話を聞くと「あ、あの時こういうことを考えてやってたんだな」「こういう話をしてたな」とか、「ああいう思いでやってるんだ」ということがよくわかる。練習場でもそうですし、それから試合会場に足を運んで、彼らのプレイを見て、それを見た上でこういう会に出ると、非常に彼らのすばらしさがわかると思います。
枦山:「こういう感じの方なんだ」とかね。
中西:そう。結構わかんないんですよ。僕も現役のときはこんなんじゃなかったんですけど。
枦山:そうなんですか? 寡黙だったんですか?
中西:寡黙じゃないけど。まぁ比較的、思いを秘めてやっている選手が多いから。
枦山:でも2人とも大きくて、最初ご挨拶したとき格闘家の方かと思ったんですけど。
会場:笑い
中西:あなたはもう。
枦山:中西さんもけっこう背が高いですよね。
中西:僕177cmですけど、186cm、187cm ですからね。しかも僕のひと回り下ですよ。
枦山:そう、びっくしりました。自分よりも年下の選手がいっぱいいるんだなっていうのがすごくびっくりして。年を取ったなと思いました。
中西:君が基準ならいっぱいいるよ。俺はもうみんな年下だから。話が合わないかなと思ったんですけどね。でもまぁ何とかギリギリ。
枦山:でも、お二人とも若いのにしっかりした方で。
中西:僕は年齢36歳なんですけど。
枦山:36歳ですって。どうですか?
会場:笑い
中西:ま、独身ですから。
枦山:これから楽しいことがいっぱい待ってますよ。
中西:まだまだJリーグは続きますし、ワールドカップもありますけど、やはり基本はJリーグで各チームのサポーターでいることが日々の楽しみであって、幸せでもあると思いますし。サッカーの喜びは試合を見ることもそうですけど、試合を語る楽しみもありますし、ぜひともこういったイベントに来ていただいて「今日そういえばあんな話してたよね」と、夜また盛り上がって下さい。で、家に帰ってテレビで僕を見て、「あぁ、まだ働い
てるな」と。
会場:笑い
中西:「今日も『Get Sports』に出てるけど、これ生なんだな」と。
枦山:一生懸命働いてるんだと。そしてまたごちそうして下さい。ということで、いい締めとなりました。
中西:そんなことで締めるなよ。でもまた岩政選手とも飯を食いにいって、いろいろと話きいて、こういうところでまたフィードバックできればと思います。一緒に買い物に行って「あんなもん買ってたよ!」とか。でも、センスいいよ。
枦山:カッコよかったですよね。
中西:あのカッコはなかなか似合わないよ。僕は無難な系しか着てないけど。
枦山:中西さんも結構高い物を着ていらっしゃいますけど。
中西:無難なものしか着てないから。
枦山:いやいや、中西さんもおしゃれですよ。
中西:本当にカシマスタジアムだけじゃなく、皆さんいろんなスタジアムに足を運んでいただいて、他のチームの試合も見に行くとけっこう面白いです。客観的に冷静に見られて。自分のチームだと意識を注入しすぎちゃうからね。違うチームの試合だと、結構楽しい部分もあるんで、ぜひ他のチームの試合も。元アントラーズの選手がいる川崎フロンターレとかね。
枦山:誰がいるんですか?
中西:いっぱいいますよ。監督の関塚(隆)さんも元はアントラーズのコーチですからね。ぜひとも関東近郊の方には楽しんでもらいたいと思います。
枦山:中西さん、今日はお疲れさまでした。ありがとうございました。
会場:拍手
枦山:本日のホスト役、中西哲生さんでした。
会場:拍手

取材・構成:CREW
撮影:新関雅士