中西:田中選手はどうですか?「NO」と答えていましたけど。 田中:行ってほしいですけど、厳しいです、今回は。 中西:前回よりは確実に厳しいと思いますね。 田中:グループリーグを突破するのも、すごい厳しい。 中西:僕も「厳しい」と言ってるんですけど.報道とかを見てると、だんだん「行けるよ、行けるよ」って勝手にテレビでは前向きになってるじゃないですか。「トリノオリンピック」の時もそうだったんですけど、マスコミって「行けるよ、行けるよ」と持ち上げようとする んで。僕もその人間の一人ですけど。僕はなるべく「行ける可能性はあるけど、3連敗する可能性もある」と言ってるんですよ。実際問題、3連敗する可能性もあるじゃないですか。それぐらい厳しいじゃないですか。そう考えると、大事なことってなんでしょうか? 那須:初戦のオーストラリア戦(2006年6月12日、ドイツ・カウザースラウテルン、オーストラリア3-1 日本)がとにかく大事でしょうね。 中西:オーストラリア代表の親善試合をちょこちょこ見ていると思うんですけど、強そうじゃないですかやっぱり。ヴィドゥーカ(マークイングランド・ミドルスブラ)とかねぇ。188cm 、91kgですよ。だって中澤選手と身長は1cm しか変わらないのに体重は13kgも違うんですよ。13kgって結構厚みありますよ。重たいでしょ? 足とかも重たいじゃないですか。当たったら、ガンとぶつかっても動かないじゃないですか。ヴィドゥーカ動かない ですよ、ぶつかっても。ヴィドゥーカとかをどう止めるかってことですか、まずは。 那須:でも,ユージくんとか知ってる人いるから、もっと頑張ってほしいですよね。止めてほしいですよね。 中西:かかってるでしょ、中澤選手に、多分。 那須:かなりかかってますね。彼ぐらいしかいないですもんね、高さは。 中西:だって、ケネディ(ジョシュ、ドイツ・ディナモ・ドレスデン)っていう選手がスーパーサブでいるんですけど、身長192cmですよ。デカいですよ。ゴール前で競ったら厳しいでしょ? 那須:低い選手でいくらジャンプ力があっても、身長の高い選手にゴール前でピンポイントで合わされると、ジャンプする時間があるんで圧倒的に不利ですからね。 中西:だから、みなさんが理解しているのと選手が理解してるのは少し違っていて、ちょっと高さが違っていても、ゴール前でなければ走りこむスペースがあったりとか、助走してジャンプしたりとか、もしくは身体をぶつけてジャンプさせなかったりとかできるんですけど、ゴール前の近くにいるとスタンディングジャンプで同時に飛ぶんで、どうしようもないんですよね。 那須:しかも、身体が強い。 中西:そう。自分が弾き飛ばされちゃう。ゴール近くで同時にジャンプしたら、絶対に勝てない、僕。身長差があって、しかも身体が強いと。ゴールになるべく近づけないように、ペナルティエリアの外で競れば。 那須:そうですね。 中西:そうすれば、まだチャンスはあるんですけど。ゴールエリアのあたりで触ったら入るところだったら、触ったらもうアウトですからね。そう考えたらラインをまずペナルティエリアの中に入れないっていう、最低でもそれはしないといけないのかなぁって思ってるんですけど。スタンディングジャンプではケネディとヴィドゥーカに勝てないと思いますよ、多分。あとは上げさせないこと。他に日本の選手で期待してい る選手はいますか? 那須:攻撃では中村俊輔(スコットランド・セルティック)さんですね。やっぱり横浜F・マリノスで一緒にやっていたから。 中西:どうですか? 彼にどういう期待感を。 那須:僕は半年しか一緒にやっていないですけど、いろいろ教えてもらった部分があって。メンタルだったんですけど。入団して1年目だったんですけど、その後、試合に出れなくて、腐っていた時期があるんですけど、サッカーがつまんなくなって、トレーナーからも「腐ってるねぇ」とか言われてて。 中西:言われてた? 那須:はい。でも、ふとしたとき、練習でモチベーションを上げてやったんですよ、紅白戦とか。そしたら監督に「あんまり激しく行くな」っていわれたんですよ。「ケガするから」って。レギュラー組とサブ組でやっていたから。その時に俊輔さんと温泉に言ったんですよ。温泉というか、近所にあるスーパー銭湯に。その時に「そういうのをずっと続ければ、誰か見てくれる人いるから」って。「絶対やり続ければ、結果は出るから」みたい なことを言ってくれて、それがきっかけで、練習し続けたっていうか。 中西:その日から腐るのやめたみたいな。じゃあ、そういう中村俊輔選手の言葉っていうのはすごい……。 那須:すごい影響ありましたよ。 中西:当時、もうバリバリに活躍してましたもんね。この間も5月の中旬に中村選手に会ったんですけど、気にしてましたよ。 那須:本当ですか? ありがたいですね。 中西:他人じゃないんだから。僕が那須選手の話をしたんです。「あんまり出てないじゃない。大丈夫なの?」って。「ちょっと分からないけど、今度会ったら、聞いとくわ」って話はしたの。那須選手のこと、気にしてましたよ。 那須:うれしいです。でも、半年しか一緒にやってないから、そんなに練習にいたわけでもなかったんで。どうなのかなっていうか。 中西:最近は会ってないんですか? 那須:全然会ってないですね。 中西:田中選手は? 一緒にやってますよね? 田中:やってます。ユースの頃とプロ1年目の時に。能活(川口、ジュビロ磐田)さんなんかも一緒にやってるんで。能活さんとか、俊さん(中村俊輔)とか、ボンバー(中澤佑二)とかみんな。4年前は俊さんは代表メンバーに入ってないですし、能活さんも試合に出ていなかったし、ボンバーもメンバーに入ってなかったですよね。苦労していると思うんですね、3人とも。他の選手もそうですけど。そういう苦労をしている選手は今回爆発してくれると思うんで、期待しています。 中西:毎年、中村選手が何日か自主トレをやってるうちに、1日だけ一緒にいてボールを蹴ったりしてるんですけど、毎年上手くなっていきますからね。どんどん。フリーキックとかどんどん精度が上がっていきますからね。壁とかも、普通は9.15mの壁に立つじゃないですか。8m、7mぐらいの所に置いてますね、今。 田中:フリーキックはすごいですよね、俊さんは。ほとんど入りますからね。 中西:10本蹴って、8本か9本ぐらい入りますからね。ありえないですよ。見ていてびっくりしますもん。こんなに入るのっていうくらい。しかも全部、ポストかバーに当たって入る。あれはすごい。あとミドルシュートとかやってるじゃないですか。シュート練習を一人でやってて。ときどき二人でやるんで、僕が壁になって落として中村選手が打ったりとか。 田中:機械のように行きますよね。 中西:しかも、右足もすごいでしょ? 田中:右足もすごいですよね。僕も高校生のとき、練習が終わった後、俊さんが毎日練習している姿を見て、ああいう時があるからこそ行くのかなって感じましたけどねぇ。 中西:この間、フリーで練習してるときに、僕も一緒にやらせてもらって。僕が右を蹴ってたんですよ。「哲生さん、まあまあできるけど、こういうふうにしたらいいんじゃないの?」って中村選手が言って。で、「右で蹴れるの?」って聞いたんですよ。「あ、蹴れますよ」。それで、右に置いて蹴ったら、普通に入った。本当ですよ。 田中:両方、蹴れますよね。 中西:右も入るんだって。しかも、ちゃんと落ちるボール。左の方が当然落ちるし、球も早いんだけど、右でも入るんですよ。「右で蹴ったら? 相手、ビックリすると思うよ」と言ったら、「それはできない」って言ってたんだけど。「相手に失礼だから、それはできない」って。でも、右でも入るんですよ。キーパーを大学生の子がやってたんだけど、取れない、取れない、全然。理論が多分一緒だから、その通りに蹴れるんでしょうね。こ の人、普通じゃないよと思ってねぇ。シュート練習してると面白いですよね。気持ちいいですよね、見ていて。 田中:ほとんど入りますからね。 中西:たまたま今年やったのは、Jビレッジで合宿する前、1週間だけ日本にいたじゃないですか。その1日だけ彼はボールを蹴ったんですよ、僕も一緒に。その日に初めて、アディダスの新しいボール、「+チームガイスト」という名前のボールを蹴ったんですよ。そうしたらボールが違うと全然ダメですね。ちょっと軽いじゃないですか。前の水色に紺色のボールは、ちょっと重みがあるんですよね。今度の新しいボールは軽いから、感覚が全く違うみたいで。そうなったとき、最初のフリーキックが乱れるんですよね。それでも1時間ぐらい蹴っていたら、ほとんど順応してましたね。それがまたすごいなと思って。海外では試合ごとにボール変わるじゃないですか。 田中:そうですね。違いますもんね。 中西:Jリーグは全部ボールは公式球で同じですけど、イタリアはホームチームが契約しているメーカーのボールを使ってるから。 田中:試合によってボールが全部違いますよね。 中西:蹴るボールの特徴をつかまないと、アジャストできないと思うんですけど。 田中:ボールってメーカーによって違うじゃないですか。 中西:違いますよね。 田中:みんなは一緒だと思ってますけど、結構やると違うんですよね。 中西:クロスボールを上げると違いますよね。 田中:違いますね。ナイキのボールは結構重たくてブレたりするんですよね。 中西:回転がかかりやすいボールとか。 田中:あるんですよね。 中西:で、今回の「FIFAワールドカップ」の新しいボールが、全然回転がかからないんですよ。中村選手の新しいスパイクあるじゃないですか。あれも表面がエナメルっぽくなってるから、摩擦がおきにくいんですよね。僕と練習した時、雨が降っていたんですよ。だから、ちょっとでも雨が降っていたら、フリーキック、多分、曲げないと思いますよ。曲げるんじゃなく、多分、揺れるボールを……。 田中:カーブじゃなくて。 中西:真芯を少し押して蹴って。できますか、あれ? 田中:たまに出ますけど。 中西:普通にボールがあって、サッカーボールを複雑な回転で取りにくい回転にしようと思ったら、ナックルボールみたいにボールを回転させない蹴り方があるんですよ。どうやって蹴るかというと、足に当たってる時間を少しでも長くするんですよね。普通は、当たったらすぐ離れちゃうんですけど、それをクッと押す感じで。足の方に乗せる感じで蹴ると、無回転でブレる球になるんですよ。それをやってましたね。それを使うんじゃないかなぁという感じはしますけど。それが蹴れるのもすごいですよね。 田中:すごいですね。 中西:それも1時間ぐらい練習して。 田中:使い分けられますからね。カーブとブレ球と。 中西:その時は雨が降っていて、あんまり曲がらなかったから、「雨の日は真っ直ぐの方がいいかなぁ」って言ってたんで。オーストラリア戦がもし天気が悪かったら、もしかしたらそういう球を蹴るかもしれないですね。どっちにしても、彼がチャンスを作ってくれないと勝てないと思うので。一昨日、電話で話していて、「ケガ大丈夫?」って聞いたら「大丈夫」って言ってたんで、大丈夫だと思うんですけど。なんとかしてほしいですよね。お願いしますって感じで。あとは誰か期待してる選手とかいますか? 那須:同世代で駒野(友一、サンフレッチェ広島)。頑張ってほしいですけどね。 中西:二人とも、「FIFAワールドカップ」終わったらこのあとは日本代表に入らなきゃいけない人間ですからね。 会場:拍手 田中:むしろ、今入っていないといけないですけどね。 中西:でも、監督の好みだと思うんで、呼ばれてもおかしくないじゃないですか。 田中:誰が監督でも、常に選ばれ続ける選手がいい選手だと思うし。 中西:それはその通りですよね。 田中:今回は無理なんで次を狙うしかないんで、僕たちは。年齢的にも。 中西:次はピークでしょう。ちょうど27歳、28歳。 田中:ピークじゃないですよ。まだ上り坂の途中みたいな感じでいける歳ですもんね。 中西:来年あたり、代表に入りたい気持ちは常に持ってるんでしょ? 那須:そうですね、やっぱりその気持ちは今は一番強いですよね。 中西:タイミングさえ合えば二人とも呼ばれそうだし、新しい監督が誰になるか分からないですけど、呼んでくれれば充分、二人ともやれると思うし。「アテネオリンピック」の経験はどうでした? 那須:あれはすごいいい経験でしたよ。「オリンピック」終わった後は、自分なりに色々考えて、1、2年すごい苦しみましたけど。それがあったから今があるというか。非常に貴重な体験でした。 中西:世界基準。だって今回のイタリア代表にオリンピック代表がほとんどいるじゃないですか。あの連中がそのまま今のイタリア代表の中核になってるところもありますからねぇ。そういう選手とやった感覚というものは残っているものですか。 那須:そうですね。 中西:あの時のイタリア、強かったじゃないですか。自分の予想を超えてました? 那須:ジラルディーノ(アルベルト、イタリア・ACミラン)、彼はやっぱりすごかったですね。得点感覚というか。他の選手がもっていないものをすごい感じましたけど。 中西:あとはテレビで「FIFAワールドカップ」を応援していただいて、まあ夜10時だから見れるでしょ。寝ないでしょ? 那須:僕は寝ないですよ。 田中:僕はちょうど中継の仕事があるんですよ。スカパーで解説があるんですよ。 中西:解説やるんですか? すごい! 会場:拍手 田中:その日はNHKで生でやるじゃないですか。たぶんスカパーは後日、再放送で放送すると思うので、ぜひ見てください。 中西:どういう解説するのか、見てみたいですよ。うらやましい。僕も「ニッポン! チャ×3」という番組の解説をやります。僕、地上波では解説をしたことないんですよ、1回も。 田中:僕、全然できないじゃないですか、ゲームでは。 中西:ゲームではね。地上波は専属解説の人しか解説できないんですよ。テレビ朝日だったら松木安太郎さんとか、セルジオ越後さんとか。フジテレビだったら風間八宏さんとか、TBSだったら金田喜稔さんとか、小倉隆史さんとか。そういう人しかなれないんで、僕は地上波では絶対に解説できないんですよ。だから、たまたま「ニッポン! チャ×3」という番組で、島田紳助さんとか見ているところで、僕が声をつけるというのをやるんですけど、それが来週放送。さて、やっと3つ目の質問ですよ。もう45分たってますね。「今シーズン、自分のプレイに満足できる試合があった」。二人とも、今シーズンは満足できる試合がなかったんですか。でも、基本的にサッカー選手って満足しないですよね、相当良くないと。 那須:1つでもミスしたら満足しないですし。 中西:ディフェンスなんか特にそうですよね。 那須:1回でも試合に負けたらもうダメですね。 中西:出た、負けず嫌い。 那須:今日はヘディング絶対負けない、大きな選手いたら。早い選手がいたら抜かれない。そういう目標を立てて、1回でも抜かれたら、自分の中ではその試合はダメです。 中西:1回でも抜かれたらテンション下がっちゃうんですか? 那須:いや、全然下がらないですけど、後から「あ~、あそこ抜かれた」とか「もうちょっとこうやればよかった」って。 田中:そうですね。満足したらそこまでだと思うし。ミスは必ずあると思うし。 中西:完璧な試合なんて、ないですよね。そして「昨シーズンから自分が進歩した点を、ハッキリ言える」。昨シーズンから自分が進歩した点を、どうぞ。 那須:僕はメンタル的に去年より強くなったというか、試合に入る時の気持ちの持って行き方とか、だいぶ違いますし。 中西:どういうふうに変わったんですか? 那須:やっぱり去年、結果が出なくて、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)も負けて。途中から少しなぁなぁになって、優勝もできなくなって。 中西:少し目標を見失いがちでしたね。 那須:それで、どうしてもメンタルが上がらない時期があったんですけど。今年は一試合一試合にかける気持ちの持っていき方があって、常に高いモチベーションで。 中西:序盤、あまり出られない時期もあったけど、そういう時期も腐らず? 那須:別に、出る、出ないは監督が決めることですし。悔しいことは悔しいですけど。自分もセンターバックをやって、ポジションを替えてすぐでしたし。自分的にも納得いってない部分もすごくあったんで、その出れない期間に練習をどれだけできるかというか。自分のことに費やせるんで。 中西:弱点補強とかね。 那須:そういう部分で、すごくいい時間をもらったというか。 中西:出られなかったことによって自分を補う時間ができた。 那須:はい。そういう機会を作ってくれた監督に感謝しているというか。自分で納得していない状態で、あのまま出ていたら、そのままだった。 中西:自分としても納得した状態で試合に出られるようになって、逆によかった。 那須:そうですね。 中西:田中選手は? 田中:やっぱり、去年経験したことがすごく生きてるなぁというのは感じますけど。例えば、去年ACLですごく厳しい日程の中、ほとんどの試合に出たんですけど、そういう中での試合の入り方とか持って行き方とか、コンディション管理の仕方とか。去年試合数が多い中で個人的には試合に出られたし。いい経験が今年、生かされてるのかなとは感じています。 中西:那須選手と一緒で、序盤は出られなかったですけど。 田中:そうですね。今年開幕してから4試合ぐらい出られなかった。まぁ、途中から出たんですけど。そういう意味でも、スタメンから出られないということは、自分に足りないところがあるから試合に出られなかったんで。ただ途中から出ることによって、自分に得るものもいっぱいあったし。そういう悔しい思いがあったからこそ、今スタートから出られているんで。 中西:外から試合を見ていて、自分が「こうした方がいいなぁ」って感じる所はなかったですか? 田中:そうですね。前半なんかベンチにいると試合の流れも分かるし、相手の弱点なんかもわかるんで。自分が試合に出たらこうしようとかあぁしようというのが、自分が後半試合に出て、それがそのまま得点に繋がったプレイだとか、そういうのが出てきたんで、すごくいい経験になりました。 中西:試合に出続けている時とまた違った経験ができましたよね。 田中:そうですね。 中西:去年はこんなに出て大丈夫? というくらい出てましたからね。 田中:ただ、出られないと気持ちがモヤモヤして、悔しい思いがあったから。 中西:それが今はいい方向に出始めた。 田中:そうですね。 中西:では「チーム内に、ポジションを争うライバルがいる」。これは当然いるんですけど。「今シーズン、チーム内に変化がある。あった」。あったというのは、これはどういうことですか? 那須:今シーズン、特に自主性というか、ミーティングとか試合前とかも監督がいて、そのことを中心にやるんですけど、試合の中で自分たちで気づいて、こうしようとか、あぁしようという自主性が出てきて。 中西:一人一人の。 那須:そうですね。監督に言われて、やることもありますけど。試合の中で、やるのは選手自身なんで。 中西:そういう風に考えているのが、すごいですね。 那須:だから自分達で変えないと。監督が言ったこともやらなければならないですけど、自分たちもしっかりやらなければならないんで。そういう意味では一人一人がリーダーシップというか、やっています。 田中:一緒です。去年は監督が「戦術があぁだ」「こうしろ、あぁしろ」という場面が多かったでんですけど、今はほとんど監督も選手に任せている状態なんで。例えば試合中のハーフタイムなんかはロッカールームに戻ってきても、あんまり今年になって監督が選手にしゃべらないんですよ。 中西:そうなんですか。 田中:選手同士で話し合え、というのが多いんで。例えば前半選手が流れを見て、ハーフタイムにここが悪かった、こうしろあぁしろというのは一人一人みんなで自分の意見として言うという状況になってるから、それは、ものすごくいい雰囲気だと思うし。 中西:珍しいと思いますよ。 田中:今まで監督が3年やってきて、今年からそうするということになって。 中西:最初にそう言ったんですか。 田中:そうですね。 中西:他のチームでそこまでやれているチームって、あんまりないと思いますよ。監督も選手に預けることも大事かもしれないですけど、見守らないといけないわけじゃないですか。でも、逆にそうされることで自分たちがしっかりしなきゃっていう部分もあるんじゃないですか。 田中:そうですね。監督と何年も一緒にやってる選手が多いんで、言いたいことも分かると思うんで。それを選手内で話し合えということだと思うんです。 中西:実際にここまで試合をやってきて、リーグ戦12試合があって、「ナビスコカップ」の準決勝に進んで(6月8日ヤマハ・スタジアム、ジュビロ磐田0-2横浜F・マリノス)、僕の個人的な印象ですけど、もったいないんですよね。もったいない試合が多いじゃないですか。もっと上に行ってもおかしくないし、もっと勝ててもいいし、負けなかった試合も引き分けだっただろうしという試合も結構あって。実際にそう感じる部分もありますか? 那須:すごい感じてますね。 田中:今年は特に、終了間際に点を決められたり、引き分けの試合を逆転されたり、勝ちの試合を同点にされたりとか。たらればになっちゃいますけど、全部勝ったり、引き分けたりしてれば、上位に行ってたと思うんですけど。 中西:それはやっぱり自分たちが悪いと思えるんですか? 田中:もちろん。 中西:そういう風に思えるチームが僕は強いと思いますし、上に行けるチームだと思います。だいたい、負けたら「監督が悪い」とか「審判が悪い」とか、他のもののせいにしたくなるじゃないですか。そういうところは全くないですか? 田中:ないですね。 中西:これを監督が聞いたら泣くと思いますよ。選手と監督、そういう関係のところが一番強いと思いますし。負けているチームは、「いやぁ、監督がさぁ」となることが多いじゃないですか。でも、自分たちが悪いと。で、ここをこうすれば良くなるということを分かってるわけじゃないですか。じゃあ、この後は期待してもいいってことですよね。 田中:ぜひ期待してほしいですね。 中西:具体的に修正していきたいことってあります? 田中:さっきも言ったように、今までのように終了間際に点を入れられたり、そういう課題が今出てきたんで。自分たちにとっていいように捉えて、これからそういう過ちを犯さないように、そこを押さえれば絶対に上位にいけると思うんで。そこが本当に大事だと思います。 中西:Jリーグ再開後は結構、言い方は悪いですけど、あんまり上位のチームとは当たらないじゃないですか。ここでしっかり勝って、勝ち点3ずつ積み上げていけば、まだまだ3分の1が終わっただけですから。今年は充分優勝を狙えるんじゃないですか? どうですか、リーグ戦は? 那須:リーグ戦はもちろん狙っています。 田中:2年連続、すごく悔しい思いをしているんで。 中西:しかも日本勢は、相変わらず勝てないじゃないですか。だからACLにも行ってほしいですし。 田中:その気持ちはマリノスでも思ってる選手多いし、実際、僕なんかもピッチの上で苦い経験をしているんで。 中西:どうですか。ACLのアジアの他のチームって、やっぱり強いですか? 韓国や中国のチームは。 那須:強いですし、アウェイでやる時は違いますよね。 中西:具体的にどう違います? 田中:レフェリーのジャッジングも違うし、去年なんか。 中西:ありえないこともあったじゃないですか。 田中:僕がシュートして、それを相手のディフェンスが手で止めたんですよ、ゴール前で。それもレフェリーは流しましたし。信じられない光景が。あとボールが外に出ても、ボールボーイがすぐボールを渡すんですけど、ボールを渡さないんですよ。知らんぷりしてるんですよ、僕たちが取りにいくと。相手のチームが行くとすぐ渡すみたいな。 中西:露骨ですよね。そういうのは自分たちの精神的な部分を乱すじゃないですか。 那須:それに順応しないといけないんで。そこで勝ちきれる力がなかったと思うしかないんで。勝ちきれるだけの力を、これから身につけないといけないので。 中西:理不尽な中でも勝ちきれるようになりたいですよね。そのためにはまずリーグ戦を勝たないといけないと思うんですけど。そして次の質問、「アウェイ遠征は好きだ」というのが「NO」というのは? 田中:もちろん、それはホームで毎試合できればいいですけど。移動時間も、飛行機とか新幹線とか、基本的に僕は嫌いなんで。 中西:家から通うのが好き? 田中:うちのチームはホーム試合だと前泊で、近いし、試合が終わった後にすぐ帰れるし、すぐ寝れるし。 会場:笑い 中西:「ホーム・日産スタジアムでの試合は、『ここが良い!』と、ハッキリ言える」というのは、那須選手は何ですか? 那須:当然なんですけど、とりあえず人が入るっていうのと。 中西:それは入りますよね。逆に人が入りすぎて、3万人ぐらい観客が入っているのに、あんまり入ってないように見えるっていうのもあるじゃないですか。 那須:そういうのもありますけどね。 中西:あとは何かありますか? 那須:あとは……。 中西:すぐ帰れる。 会場:笑い 田中:あとはホームだと、後半攻めてる側にサポーターがいるんで、後半はサポーターの声援によって点が入る気がするんですよね。 中西:ここ最近、そうじゃないですか。 田中:そうですね。終了間際に入ったりとか。声援によって、うちも押せ押せになるし、相手も引かざるを得なくなる。 中西:マリノスは本当にサポーターが多いですもんね。充分観客が入っていて、ホームだったらいい試合ができるんじゃないですか。 田中:そうですね。 中西:あとは「選手個人として、5年後の理想像がある」というのは、那須選手は? 5年後じゃなくてもいいですよ。最終的にはこういう選手になりたいみたいな。 那須:あまり言いたくないんですよね。自分の中で、もうあるんで。「こうなりたい」っていうのは。 中西:聞きたいなぁ。じゃあ僕が聞きたいのは、どこがいいですか、ポジションは? ベストポジションって、どこなんですか? 那須:センターバックです。3バックだったらどこでもいいです。どこでもやれる自信があります。 中西:お~っ。 会場:拍手 中西:それ、すごいと思いますよ。4バックでもセンターバックがいい? 那須:4バックでもセンターバックがいいです。 中西:自分としては一番力が発揮できるポジション? 那須:そうですし、代表を狙うという意味でも。 中西:確かに高さもあって。今日本で一番、左足のフィードが上手いセンターバックは、那須選手ですからね。僕はそう思いますよ。 会場:拍手 中西:僕は前から言ってるんですよ。だから3バックの左側は、那須選手にやらせた方がいいですよ。そうしたらサイドバックみたいなこともできるじゃないですか。右利きなのに左足のボールを上手くフィードできるの那須選手しかいないですよ。 田中:僕もそう思います。 会場:笑い 中西:ディフェンスで、あそこまで上手く左足ができるのは珍しいと思いますよ。右手で身体を抑えて、左足でキープって、普通できないですよね、右利きの選手は。どうして左右できるんですか? 那須:左は意識して練習してます。 中西:それと何気にクロスボールも、いいのが左足で上がりますよね。僕、ちゃんと見てるから大丈夫だよ(笑)。 会場:笑い 中西:田中選手の左。 田中:練習します……。 会場:笑い 中西:した方がいいですよ。本当に右サイドから入れる左足のクロスって。中村俊輔選手も言ってたんですけど、彼は右サイドから入れるボールがすごく得意なんですよ。彼が右サイドから蹴るボールって本当に正確じゃないですか。 田中:ディフェンスにとっては、本当にイヤなんです、逆が。 中西:逆の方がイヤなんです。彼は蹴り分けるじゃないですか。「シドニーオリンピック」の時に高原直泰(ドイツ・ハンブルガーSV)選手が、アメリカ戦(2000年9月23日、オーストラリア・アデレード、日本2-2 (PK4-5 )アメリカ)で決めたゴール覚えてます? インサイドから左足を入れて、ヘディングしてキープはじいて、もう一回入れたシュート。あれも超えて落として、そこに狙いすまして。このあいだのボスニア・ヘルツェゴビナ戦(2006年2月28日、ドイツ・ドルトムント、ボスニア・ヘルツェゴビナ2-2 日本)で中田英寿(イングランド・ボルトン)選手が決めた時も、ディフェンスを越えて落として前へ。「あれは狙ったの?」と中村選手に聞いたら、「当たり前ですよ」と言われたんですけど。そしてもうひとつ、去年のアンゴラ戦(2005年11月16日、国立競技場、日本1-0 アンゴラ)の時も。あれも狙いすまして、ファーサイドに持っていってるじゃないですか。先日のドイツとの親善試合でも、中田選手がファーでヘディングを決めそうになって、折り返して大黒(将志、フランス・グルノーブル)選手に合わなかったけれど。中村選手は、右に行った時の左足クロスに関して、自分でも「そこは自信あります」と、この間もはっきり言ってましたね。 田中:今、世界でも左利きの選手が右サイドに行くことが多いですよね。右利きの選手がが左サイドで。ディフェンスする側もすごくイヤなんですよね。 中西:だから田中選手は右サイドから左足で、ニアサイドとファーサイドともし蹴り分けられたら、もっと右足が生きると思いますよ。余計なお世話ですけど。 田中:自分でもそれは分かってるんで。そうすればまた縦へも行きやすくなるし、両方使えると思えば。左足のキックフィードが効くようになりますし、そうしたらガンと切り替えられるじゃないですか。那須君みたいに。 中西:田中選手は将来こうなりたいっていう理想像はあるんですか? 田中:もちろん代表に入って、4年後は南アフリカのピッチに立てたらなと。 中西:僕の意見ですけど、右サイドでやってほしいんですよ。右にこだわってほしいなというのがあるんですけど。 田中:そうですね。今は右サイドとしてポジションを確立しつつあるし、自分のプレイスタイルというのも確立しつつあるので、右サイドで上を目指したいなという気持ちはあります。ただ代表に入るためには、いろんなポジションを高いレベルでやらないと選ばれないと思うし。そういう意味ではボランチだって、右サイドだって。 中西:右サイドのキックは、本当に精度が高いし種類も多いし。特にストレートで蹴るボールって、相当いいボールを蹴るじゃないですか。僕がいうのも失礼ですけど。あぁいうストレート系のボールで強くて速いボールを蹴る右サイドはいないので、ぜひとも頑張って下さい。 田中:ありがとうございます。 中西:では、質問コーナーにいきましょうか。 司会:みなさんから直接、那須選手、田中選手に質問をぶつけていただきたいと思います。手を挙げてください。では、那須選手に選んでいただいて。はい、どちらからいらっしゃったんでしょうか? 客1:東京です。 司会:どなたに質問ですか? 客1:隼磨選手に質問です。 会場:拍手 客1:最近見た夢はなんですか? 中西:よく寝るから、毎日見るでしょう? 田中:夢は毎日見て、寝言とか言うんですよ、僕。いろいろな夢を見るんですよ。雷が落ちてきた夢とか。 中西:それは何か意味はあるんですか? 田中:自分で「雷が落ちてきたぞ!」とか叫びながら起きちゃうんですよ。寝言ばっかり言うんですよ。 中西:それ、熟睡できてないんじゃないですか。 田中:そうなんですかね。 中西:話、終わってるじゃないですか。 司会:はい、雷が落ちる夢だそうです。 中西:那須さんにも質問ないですか? 客1:あの、駒澤大学に入りたいんですけど……。 那須:俺にどうしろと……。 客1:アドバイス下さい。 那須:勉強で入ったわけじゃないので。 田中:言わなきゃ、分からないよ。 那須:でも、種目があるじゃないですか、受験に。 中西:「科目」ですよ。 那須:それをひたすら勉強! 中西:科目は何があるんですか? 客1:数Ⅰと数Ⅱ。 中西:何学部に入りたいんですか? 客1:英米英文学科。 中西:英文科で数Ⅰが必要なんですか? 那須:じゃあ、ちょっと違いますねぇ。 中西:那須選手の後輩になっちゃいますけど、大丈夫ですか? 客1:はい、なりたいです。 司会:多分、那須選手に「頑張れ」って言ってもらえると頑張ると思いますよ。 那須:えっ、頑張れ~。 中西:もっとちゃんと言ってあげなさいよ。 那須:頑張ってください。 中西:僕いつも講演に行って、小・中学生に言うんですけど、勉強はやったら絶対に裏切らないから、一番いいですよ。覚えたら覚えたこと忘れないし、それがテストに出たら絶対に書けるわけですから。他のスポーツとかプロのサッカーとか、努力してもかなわないものはいっぱいあるんですけど、勉強はやったら裏切らないんでやったほうがいいと思いますよ。あとで後悔するよりはね。 那須:ありがとうございます。 司会:さぁ、続いての質問を受け付けましょうか。それでは田中選手に指名していただきましょうか。 田中:できれば那須さんに質問していただける方を。 司会:はい、どちらからいらっしゃったんでしょうか? 客2:東京です。お3人全員に質問です。今回の「FIFAワールドカップ」ではどこが優勝すると思いますか? 中西:僕はブラジル、対抗イタリア、ダークホースはポルトガル。言う事を決めておかな いと、毎回違うこと言っちゃうとまずいですから。ポルトガルは強いよ、結構。 那須:僕も期待しています。 中西:でも、デコ(スペイン・バルセロナ)が怪我しちゃったんですよね。第1戦出ないかもしれないんですよ。 那須:僕は優勝はブラジル、対抗はイングランド、ダークホースはポルトガル。 田中:僕は優勝はイングランド。対抗はなし。 中西:なんでイングランドなんですか? 田中:今のメンバーは、いいメンバーが揃っていると思います。 中西:僕はルーニー(ウェイン、イングランド・マンチェスター・ユナイテッド)はダメかなと思ってたけど、クラウチ(ピーター、インングランド・リヴァプール)いいよね、かなり。身長2mなのに、ハットトリックが全部足ですよ。 会場:笑い 中西:相当いいキャラですよ。結構、オーウェン(マイケル、イングランド・ニューカッスル)といいコンビですよね。中盤、相当いいメンバーですよね。 田中:あとはディフェンスが失点しなければ。 司会:もうお一人いけますね。はい。 客3:今までで一番感動した映画は何ですか? 田中:『ゴール』って映画あるじゃないですか。最近見に行ったんですけど、あれは正直 絶対見に行ったほうがいいですよ。正直言って泣いちゃいました。 那須:僕も泣きました。 中西:僕は泣かない。僕は『ダ・ヴィンチ・コード』を見に行った。 田中:『ゴール』が良かったです! 中西:「FIFAワールドカップ」の日本戦の日は安いとか書いてなかったですか? 3部作ですからぜひ! 那須:ベタなんですけど『アルマゲドン』。 会場:笑い 中西:なんで笑うんですか。笑うところじゃないですよ。 那須:あとは『きみに読む物語』。主演はあんまり有名じゃない。 田中:映画詳しいですよ。 那須:あんまり詳しくはないですよ。最近ですか。なんだろう。 中西:『ダ・ヴィンチ・コード』、面白かったですよ、普通に。 田中:最初にある程度わかってないと、いきなり見ると難しくないですか? 中西:いや大丈夫ですよ。では、あと一人。 客4:東京から来ました。田中隼磨選手に質問なんですけど、隼磨選手のスタミナなんですけど、日本代表にも通用すると思うんですけど、休日も走っていたりするんですか? 会場:笑い 中西:いやぁ、走っていてほしいですよね。 田中:選手名鑑とかによく「趣味・ショッピング」とか「映画鑑賞」とかあるじゃないですか。僕そんなこと言ってないのに、「趣味・ランニング」と書かれてて。 会場:拍手 田中:どんな趣味ですよねぇ。 中西:ホント、すごいよねぇ。 那須:ホント、すごいです。 中西:なんでそんなに走れるんですか? 田中:生まれつきですかねぇ。田舎、松本出身で。松本で育ったんで、酸素が薄いところで育ったんですよ。それでこっちに来たら酸素いっぱいあるから。 中西:じゃあ、子どもの頃から自動的に高地トレーニングしてきたようなもんだ。 田中:そうなんですよ。山を越えて学校行ってたんで。ちょっと言い過ぎました、今。 那須:いつも体力テスト、こいつに勝とうとするんですけど。 中西:また、負けず嫌い。だって那須選手もかなり走れるでしょう? 那須:いや、そうですけど、こいつ桁が違いますよ。かないませんよ。中西:何を食べてるんですか? 食べ物は関係ないですか? 田中:多少関係あると思いますよ。好き嫌いなく、バランス良く。 中西:試合中とか疲れたことないでしょ。 田中:もちろん疲れますけど。 中西:足がつったことないでしょ? 田中:そうですね。足はつったことはないですね。 那須:あんまり死んだ顔を見たことない。体力なくなって、もう駄目だって選手いるじゃないですか。1回も見たことがない。 中西:多分、よく寝るからじゃないですか? 田中:僕、昼寝も絶対するんですよ。2時間ぐらい。 中西:1日どれぐらい寝てるんですか? トータルで12時間ぐらい寝てるんですか? 田中:寝る時は結構寝ますよ。 那須:僕も寝るほうですけど。 田中:休日は走ってないんで! 趣味はランニングじゃないんで! 司会:もっとお話聞きたいんですが、そろそろお時間となってまいりました。それにして も中西さん、あっという間でしたね。 中西:短かったですね。 司会:たっぷりとしゃべりましたか? どうでしたか、こういうトークバトルは、田中選手は。 田中:みんなと触れ合えることができて、楽しい時間を過ごすことができました。 中西:本当に優勝を狙える所にいると思いますし、「ナビスコカップ」もJリーグも。僕は川崎フロンターレにいたんで。フロンターレとはまだやってないですよね。フロンターレとしても横浜F・マリノスとやって勝つのが僕らの時代の目標だったんで、練習やるといつも負けて、僕らは。昨シーズンはフロンターレが3回負けたんだよね。今シーズンはあまり負けないように。強い横浜F・マリノスであってほしいですからね、フロンターレの選手としても。神奈川県の先輩として頑張ってもらって。いいライバルだといいと思いすし。川崎と近いですし、ダービーっぽくなると僕は嬉しいですね。優勝争いなんかしてくれると。 司会:もちろん盛り上がって7月以降もぜひ、チームの活躍を楽しみにしたいと思います。 中西:一言ずつメッセージを。 那須:中断明けから気持ちを切り替えて「ナビスコカップ」、Jリーグと優勝狙えるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします。 会場:拍手 田中:今日はどうもありがとうございました。また中断明けのJリーグからみなさんスタジアムに足を運んでいただいて、自分たちがいい試合をして勝ち点3を積み重ねていって、Jリーグと「ナビスコカップ」と「天皇杯」で優勝できるように頑張るので、みなさんも応援お願いします。 司会:本日は田中選手、那須選手、たっぷりとお話をしていただきました。どうもありがとうございました。 会場:拍手 司会:卓球の話から「FIFAワールドカップ」の話まで、いろいろなお話を聞きましたけれども、これからぐんぐん伸びて活躍してくれるでしょうね。 中西:代表に選ばれなければいけない2人だと思いますし、選ばれる実力も当然持ってる二人ですから。将来、横浜F・マリノスの主軸になる二人だと思います。 司会:楽しい話をいろいろ引き出していただきました。 中西:仲がいいというか、いつもよくしてもらってる2人なんで、僕もやりやすかったです。 司会:またボーリング、卓球などを一緒に。 中西:絶対に誘ってこないと思いますよ。だって一回りぐらい違うんですよ。那須選手と一回り違うでしょ、田中選手とは13歳も違うし。 司会:楽しい話をありがとうございました。今日のホスト役、中西哲生さんでした。ありがとうございました。取材・構成:CREW 撮影:新関雅士 |
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