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後編

菊地:やっぱり、貫祿がありますよね。優勝経験者ですから。
リザーブ池田:そうですね。
菊地:今まで出てきた選手で、一番細かくリーグ戦を分析しているかなと。さて、次に出てきていただく選手はクレイジー・MAXのCIMA選手です。
会場:拍手
菊地:今年の「EL NUMERO UNO 」についていろいろと聞いていきたいと思いますけれども。クレイジーは、今年の意気込みがハンパじゃないということでね。
CIMA:ハンパじゃないですよ。シーサーいじめますよ。
菊地:いや、シーサーは出てないです。
CIMA:え?
菊地:出てない。
CIMA:え? どうなるんですか、ほんまに。シーサーが出ていなかったら。
菊地:シーサーは出ていないんですよ、今年は。まあ、SUWA選手の時にちょっと触れたんですけど、なんとグアム合宿に行ってきたという。
CIMA:行きましたよ。
菊地:意気込みはハンパじゃない。
CIMA:ハンパじゃないですよ。フジイさんはいっちゃん(ストーカー市川)も連れていこうとしたんですけど、いっちゃんが断固拒否。
菊地:えらい拒否してましたね。
CIMA:フジイさんが「飛行機代から何から全額負担したるから、とにかく来い」と言ったんですよ。それなのに断固拒否。
菊地:ちなみに理由は聞かれましたか。
CIMA:理由は……フジイさんと九州で毎日飲んでたじゃないですか。かなりやつれてましたからね。それか市川は最近腹が出てきたらしくて、シェイプアップせなあかんって。グアムまで行って飲みたくなかったんじゃないですか。
菊地:ああ、そうですか。
CIMA:実はあんまり酒が好きじゃないみたいですからね。
菊地:最近は、夜の接待要員になりますからね。ではまず、過去2 回の「EL NUMERO UNO 」をCIMA選手に振り返っていただきたいと思います。第1 回はCIMA選手はC ブロックにいて、トップで通過。残念ながら、望月選手に1 回戦で敗れてしまいました。
CIMA:アレ? あの、SAITO って誰ですか。
菊地:当時、いらっしゃいまして。
CIMA:あ! ……。
菊地:僕の口からは言えません。去年もシーサー選手と同じリーグで、なんと黒星。
CIMA:名誉の黒星ですからね。
菊地:これは、長野で反則負けだったんですよね。
CIMA:そうです。フジイさんが覆面を取っちゃった。控室で校長に怒られていましたね。
菊地:「あそこまでやるな!」
CIMA:「やり過ぎだ!」。シーサー、伸びてましたからね、SUWAにぶっ叩かれて。
菊地:去年も同じくトップで通過したにもかかわらず、望月選手に……。
CIMA:2 連敗。去年は丸め込まれて、一昨年はKO。生まれて初めて失神しました。
菊地:ほお。なんか、3 日間吐き続けたとか。
CIMA:そうですよ。次の日に京都で試合があったんですけど、移動中に3 回ぐらい吐いて大変でした。あんなに大変だったのはね、小学校の入学式の時に、ジャングルジムのてっぺんから跳び下りて、舌をギロチンして以来ですから。ご飯食べれなかったんです、3 日間くらい。おかんがバナナやリンゴを擦りおろしてくれたのしか食べれなくて。
菊地:そうですか。最強ハイキックということですよね。
CIMA:あれは最強でした。
菊地:過去2 回は決勝トーナメントにいきながら、残念ながら優勝を逃してしまったCIMA選手なんですけど。今年の同じC ブロックの選手を分析してもらいたいと思います。
CIMA:これはラクですね。
菊地:望月選手も羨ましがってたんですよ。まずbrother 選手。
CIMA:これは圏外でしょ。首に手をやるの、いいですよね。
菊地:たまに真似してますよね。

CIMA:あれ、カッコいいです。
会場:笑い
CIMA:みんなbrother の良さをわかってないでしょ、brother ですからね。でもSUWAは、brother なのに、ずっと「ツジモト、ツジモト」って言ってますけど。
菊地:まあ、ここは問題外で。
CIMA:brother はね、見ればわかると思うんですけどアホなんで。ただ、たまにとんでもない攻撃を仕掛けてくる。コイツぐらいですよ、SUWAに思いっきり殴りかかっていけるのは。そのへんが怖いですね。
菊地:なるほど。
CIMA:ケガをさせられるんじゃないかって。勝ち負けより。
菊地:そのへんに注意して。そして森選手。シングルでは初じゃないですか。
CIMA:というか、斎藤了以外は全員初めてですね。
菊地:キッド選手も初めてですか。
CIMA:キッドも。6 年間いて、初めてです。
菊地:この闘いは、4 月15日、大阪・IMP ホールで組まれてるんですね。
CIMA:大阪はbrother とやりたい。
菊地:brother は評判高いですね。
CIMA:brother との闘いでは、一番シュバインがかけやすいんですよね。
菊地:イタコネから初めて完全勝利を奪った時も、brother 選手からシュバイン。
CIMA:1 年半くらい前ですかね、アラケン(新井健一郎)が30連発くらいくらったことがあったんですけど。次はbrother に50連発くらいいってみようかなって。
菊地:なるほど。で、森選手はどうですかね。
CIMA:一番やりづらそうですね。
菊地:ちなみに、3 月27日秋田・大館市民体育館。
CIMA:大館って、闘龍門にとって因縁の地じゃないですか。過去2 大会あって、集客が200 人くらいだった。
菊地:残念な結果に終わってるんで。でも今年に入って、そういう会場が満員になっているんですよね。
CIMA:それはうれしいですよね。
菊地:なので、大館市もぜひ。
CIMA:やっぱり大館もbrother とやりたいですね。
菊地:どこでもbrother ですね。ということで、成長著しいYOSSINO 選手。
CIMA:こいつが一番苦手です。
菊地:いきなり開幕の北海道・札幌テイセンホールで。
CIMA:普通にやれば問題ないかとは思うんですけどね。とりあえず、俺より体重の軽い人ばっかりなんです。オールシュバインでいきます。YOSSINO にもシュバインですね。
菊地:おお。
CIMA:でも、クルクル回るのがあるんですけど、あれはハンパじゃない。
菊地:そうですか。
CIMA:あれは「おお?」って思っているうちにガツンとやられて。
菊地:しかも、すぐにソル・ナシエンテが待ってますからね。
CIMA:よう考えましたよね。やられました。
菊地:必勝パターンですよね。さっき少し話が出ましたけど、斎藤了選手。何度かシングルではあるんですよね。
CIMA:あります。この試合が一番、期待が薄いんじゃないですか。
菊地:ちなみに、4 月6 日静岡・アクトシティ浜松。
CIMA:新幹線も「こだま」しか止まらないだけありますね。
菊地:いや、「ひかり」もたまに止まりますよ。
CIMA:そういう試合になるんじゃないですかね。
菊地:なるほどね。
CIMA:みなさん、間違えて通過してしまわないように。
菊地:名古屋に行っちゃわないように。
CIMA:『週刊プロレス』の愛モードでも寸評が載らないような試合。『週刊ゴング』の本誌でも、矢印で示されるような試合。シーサーみたいな扱いになると思う。
菊地:シーサーには辛口のCIMA選手ですけれども。そして、大阪・IMP ホールで対戦するキッド選手。
CIMA:一番最初にドラゴン・ラナをくらったのは俺なんです。
菊地:そうなんですか。
CIMA:メキシコでのキッドのデビュー戦で。メキシコのマットは固かったんで、脳しんとうを起こしたんです。そんな、誰も覚えてないような借りを返そうかなと。
菊地:さて、もちろんCIMA選手が予選を通過するとして、今年はブロックからふたりになったんですよ。もうひとりは誰がきますか。
CIMA:アルファベットつながりでYOSSINO と言いたいところですけど、やっぱりbrother ですかね。
会場:笑い
CIMA:こいつは地力はあるんですよ。レスリングのセンスとかあると思うんですけど、アホなんで。反則負けとかしでかしそうなんですよ。でも一番楽しみなのはYOSSINO とbrother の試合じゃないですか。同門対決。
菊地:今までなかったですよね。
CIMA:それでbrother がぶち切れてYOSSINO がケガしたらおもしろいですよね。
菊地:なるほど。
CIMA:たぶん、校長から大目玉。
菊地:校長も特別参加選手としてエントリーしますから。
CIMA:でも、ほんまにbrother と対決したらおもしろい人ばっかりじゃないですか。
菊地:確かにそうですね。
CIMA:brother 対森とか、brother 対キッドですよ。これは大変なことになりますよ。
菊地:確かにね。
CIMA:苦情が来ますよ。
菊地:事務所、対応できますかね。
CIMA:電話パンクしますよ。
菊地:他のブロックの分析もお願いしたいんですが、まずはA ブロック。
CIMA:ここは結構しんどいですね。
菊地:フジイさんが入ってますよ。
CIMA:やっぱりフジイさんは無理でしょう。
菊地:SUWA選手も言ってましたね。リーグ戦には向かないですかね。
CIMA:はい。フジイさんはね、グアムに行った時に、何て言うんですか、そういうところに行ったんですよ。で、チップを渡すんですけど、フジイさんは何を思ったか、チップを鼻に詰めだしたんですよ。ダンサーの人、チップを無視して行きましたから。店の人が言ってましたけど、そんなの始まって以来だって。一応、チップはみんなもらうみたいですよ。フジイさんだけすかされて、ものすごいショックを受けてました。
菊地:相当へこみますよね。
CIMA:「夜遊び休もうか」って言ってました。
菊地:リーグ戦に影響しないといいんですけど。
CIMA:「やっぱり日本の方がええな」って。
菊地:そうですか。かつてのライバル、ミラノ選手もいますけど。
CIMA:ミラノは、いきそうな気がしますね。
菊地:やっぱりいきそうですか。
CIMA:マグナムも望月もそうですけど、Do FIXERとM2Kがやってましたけど、うちとイタコネは話題がお休み状態なんで、コンディションはええと思うんですよ。で、また頑張らなあかんときがくるんで、この時に頑張るんじゃないかと。
菊地:もうひとり候補を挙げると、マグナム選手ですか。堀口選手も成長著しいですが。
CIMA:堀口はないです。
菊地:そうですか。
CIMA:ない。
菊地:フジイさんは?
CIMA:フジイさんは絶対にない。
菊地:チームメイトなのに。
CIMA:アラケンです、やっぱり。
菊地:おっ! 陰のアラケン・ファンですからね。
CIMA:アラケンは開幕戦、ミラノとやるんですよね。
菊地:そうなんです。開幕戦男と言われてますよね。
CIMA:阪神タイガーススープレックス。
菊地:ミラノが投げられる。
CIMA:12分30秒。
菊地:おおっ! タイムまで予想。
CIMA:3 連単で当てます。
菊地:最近、CIMA選手は競輪に凝っていらっしゃいますからね。さて、B ブロックにいきましょう。ここにはSUWAさんとTARUさんがいるんですね。
CIMA:このブロックは一番しんどそうですね。
菊地:結構重い選手が。
CIMA:K-ness. 以外は重量級ですから。亨も結構……。
菊地:84キロあります。
CIMA:これはしんどいですね。でもやっぱりSUWAは間違いないですよね。あとは順当にいったら望月なんですけど、多分これはバトルロイヤルにいくんで。
菊地:さっきは断固拒否していましたけど。
CIMA:いや、アイツはやってくれますよ。あとTARUさんを推したいんですけど……。
菊地:ヒザの具合が心配ですね。
CIMA:コンドッティ“おさむつかさ”(修司)、ですね。
菊地:そう読む人は珍しいと思いますよ。
CIMA:しゅうじ、ですか。“おさむつかさ”って漫才師みたい。アイツは3 月9 日に、いい試合をしましたからね。
菊地:すばらしい試合でしたよね。
CIMA:小川内(潤)も8 期生なんですけど、おさむつかさも8 期生。8 期生は結構きますよ。小川内は今、メキシコに帰っているのでエントリーされていませんけど。
菊地:今、小川内選手を勧誘しているじゃないですか。この間もメキシコで校長から「どうするんだ」って言われて拒否したらしいですよ。
CIMA:校長はなぜかこっちの肩を持ってくれたんですよね。自分は、雑誌を見るまで全然知らなかったんですけどね。まあそんなに焦らず、ミラノとかと一緒でT2P にこだわりがあったと思うんで。「こっちに来い」って言われてすぐに「はい、行きます」っていうのは。土井みたいなことしちゃいけない。そのグループは長く続きませんよ。うちのクレイジーはもう6 年やってますから。6 年ということは、今25歳ですから、人生の約4 分の1 をクレイジーで過ごしているわけですからね。重みが違いますよ。だからやっぱり5 月に俺らがメキシコに行きますからね、その時をゴールに設定して話を進めていきたい。
菊地:まだ時間もありますしね。小川内選手の魅力はなんでしょうかね。
CIMA:やっぱり、うちの色に合ってると思う。岩佐(卓典)はないですからね。小川内はM2K の色でもないですし、イタリアの色でもないですし、Do FIXERの色でもない。
菊地:なるほど。
CIMA:クレイジーは今、機動力に飢えてますんで。重量級が多いんで、動ける奴が入ったらもっといい展開を作れると思うんで。
菊地:CIMA選手ともいいタッグパートナーになりそうな気がしますね。
CIMA:もう3 つぐらい技を考えているんですよ。
菊地:そんなに惚れ込んでいるんですか。
CIMA:惚れ込んでますよ。勝手に考えてるんですけどね。絶対に納得させますよ。
菊地:ぜひ、頑張っていただきたいと思います。
CIMA:もうひとり、S.S.っていう選手の名前が上がったんですけど、フジイさんが気に入ってて。でも、それは組織力を落とすからやめようって。SUWAがマジで怒ってましたんで。
菊地:さあここで、ぴあ独自のデータによる、CIMA選手の優勝へのポイントを見てみましょう。「望月対策」。2 年連続で負けてますからね。
CIMA:望月対策はトーナメントで当たらないのが一番いいんですけどね。
菊地:そうなんです。
CIMA:トーナメントで当たらないのが一番いい。今、2 回言いましたね。でも、対策はないんですよ。たまに社長に空手を教えてもらいに行くんですけど、あんなのガードできないんで。キックをくらったら無理です。キックをくらわないようにするしかない。
菊地:もし、当たったとしたら、ですけどね。
CIMA:池田さんも何かしゃべってくださいよ。
リザーブ池田:3 月9 日の帰り際に、岩佐さんに「クレイジーを告訴する、告訴する、告訴する」って言われたんですよ。参ったな、私に言われてもと思って。
CIMA:そんな話をふられて、困りました。岩佐は岩佐ですからね。岩佐とシーサーが組んだらいいんですよ。ある意味、人気が出ますよ。
菊地:そうですね。
CIMA:マニアックな人気。
会場:笑い
CIMA:俺は、フジイさんの試合を見ながら、粗ばっかり探してますから。
菊地:夢のタッグが実現するかもしれませんね。さて、CIMA選手。今年の「EL NUMERO UNO 」はどう闘いますか。
CIMA:俺はバトルロイヤルは絶対に出ないんで、予選リーグはオールシュバインで。できるだけ早い試合で予選リーグを突破して、スタミナを温存して決勝に臨みますからね。まくっていきますんで。まあ、敵は代々木だけなんで。開幕戦から全速力でいきます。
菊地:敵は代々木! 頑張ってください。唯一、ずっと立ってしゃべっていただいて。
CIMA:仁王立ちです。
菊地:ありがとうございました。CIMA選手でした。
CIMA:ありがとうございました。
菊地:さて、最後になります。前年度の優勝者、マグナムTOKYO 選手です!
マグナムTOKYO :どれだけ待たせるんだよ。しかもぴあの、しょっぱい主催の、やっすいステージで。
菊地:まあ、お掛けいただいて。前年度優勝のマグナム選手ですけれども、これを言うと怒られちゃうかもしれませんけど、去年は確かに優勝だったんですけれども、欲を言えばっとスッキリとした形で優勝したかったと思うんですが。
マグナムTOKYO :いや、全然。
菊地:そうですか。
マグナムTOKYO :全然。いやあ、ラクで良かったなと。
菊地:なるほど。
マグナムTOKYO :かえって俺らしいんじゃないのかな。結果オーライだから、いつも。
菊地:さっそく過去2 回を振り返っていただこうと思います。まず第1 回目はリーグ戦A ブロックにいまして、当時のビッグ・フジ、新井選手と並んで4 点で勝ち上がり、決勝戦で残念ながら望月選手に敗れてしまいました。第 1回は、いかがでしたか。この時は、正規軍のリーダーとして臨んだと思うんですけど。
マグナムTOKYO :別に、特には。
菊地:そうですか。「1 回目だから俺が優勝しなきゃ」みたいな意気込みは。
マグナムTOKYO :ああ、それはありました。やっぱりベタに、「闘龍門ならマグナムだ」みたいなね。全然うまくいかなかった。
菊地:でも準優勝でした。そして去年はぶっちぎりの優勝だったんです、全勝で。
マグナムTOKYO :はい。
菊地:で、さっきもちょっと出ましたけど、SUWA選手に決勝トーナメントの1 回戦で敗れたんですが、校長の決断によりまして決勝戦に駒を進めたと。もちろん賛否両論はありましたけど、マグナム選手は予選リーグで全勝だったじゃないですか。個人的に思ったんですけど、決勝に上がるのはアリなんじゃないかなと。
マグナムTOKYO :でも試合が終わって、靴下も脱いでましたからね。
菊地:決勝に上がって望月選手を破り、見事に優勝。計算通りだったのかもしれませんね。一昨年の望月選手みたいに。
マグナムTOKYO :そうだね。
菊地:ニヤッとしてますけど。今年のブロックの各選手を分析していただきたいんですが。残念ながら「スカジャン コントラ スカジャン」で最後に勝ち上がった土井選手。
マグナムTOKYO :残念ながらというか、俺はわかってたんで。
菊地:そうですか。
マグナムTOKYO :多分、俺たちが負けるんだろうなって。
菊地:最初の意気込みは、「踊りなんてやってられねえぞ」という感じだったんで。
マグナムTOKYO :一応ね、新しく止めるバージョンを考えなきゃなと思って、控室でずっと考えてました。あいつらに「止めろ、止めろ」っていうのも、最近使ってきたなって。ある程度客を乗せといて、止めたらどうかなと。
菊地:で、土井選手は。
マグナムTOKYO :土井はいいんじゃないですか。どこがいいかはわからないんだけど。
菊地:で、堀口選手。同門になりますけど。
マグナムTOKYO :堀口もいいんじゃないですか。適当にお互いノーダメージで、ラクな試合を。
菊地:ダメージを残さないように。
マグナムTOKYO :そう。チョップもただ触るだけ、みたいな。
菊地:で、堀口選手に寝ていただいて、マグナム選手が。
マグナムTOKYO :上に乗っかるだけ。
菊地:勝ち星だけいただく。
マグナムTOKYO :そうそう。
菊地:なるほど。
マグナムTOKYO :1 分20秒くらいあればいいんじゃないですかね。場所はアレでしょ。
菊地:一関文化センター体育館です。
マグナムTOKYO :田舎でしょ。いいんです、俺が行くだけで。俺の顔を見るだけで十分でしょ、一関の人は。だいたい、一関ってどこなんですか。
菊地:岩手です。
マグナムTOKYO :まあ縁のない場所なんで、いいでしょ、それは。
菊地:さて、新井選手。
マグナムTOKYO :これはね、要注意ですよ。
菊地:ほう。第1 回目の初戦では敗れたという経緯もありますし。今年も要注意の人物のひとりということで。
マグナムTOKYO :まあ要注意なんですけど、今年は開幕で当たらないんで、僕は。
菊地:嫌なデータなんですけど、開幕戦で敗れた地、仙台で対戦するんですよ。
マグナムTOKYO :はあ。
菊地:あまり関係ないですか。
マグナムTOKYO :あまり関係ないですね。
菊地:フォローありがとうございます。そして、フジイ選手。
マグナムTOKYO :前も当たりませんでしたっけ。
菊地:第1 回で当たってますね。
マグナムTOKYO :2 日目で会場は北海道・札幌テイセンホールですよね。初日に、すすき野で好きなだけ飲んでくださいと。彼の飲み具合によって決まるなという感じですね。
菊地:そして、注目のミラノ選手。
マグナムTOKYO :きましたね。
菊地:きましたね。さっき望月選手がチラッと言ってたんですけど、つかず離れず、誘ってるのかなんなのか。実際どうなんですか。
マグナムTOKYO :あれね、何も考えてないんだよね。あの時、話題なかったでしょ。意味のない一戦だったでしょ。このT2P の興行で何が表紙にくるのかなと思ったら、たぶん俺は写真に出ないだろうって。だったらアクションを起こしておこうって。で、とりあえず握手して連れて帰ったら、案の定、雑誌の扉ですよ。
菊地:作戦通り。
マグナムTOKYO :そうそう。結構、マスコミの人ってバカだから。なんか話題になりそうなことを撮るんで。肝心なところを逃したり、ぶれてたり。写真と下のキャプションが全然違ったりとか。おまけに誤字脱字。そういうことがありますからね。この間の『週刊ゴング』の“スタジャン”とかね。俺がこのベタな試合をどれだけ盛り上げていこうかと思っているのに。そういうこともあるんで、特に、何も考えてないです。
菊地:もちろんですけれども、シングルは初になります。
マグナムTOKYO :そうですね。彼の持っている技術というのは、かなり高いと思うんですよね。そこにどうついていけるかが重要だなって。
菊地:もちろん、自らも体が固い、体が固いと言っているので、たぶんジャベがね。
マグナムTOKYO :そう。俺にはかからないよ、固すぎて。なんか組み立てていくじゃない。たぶん、あそこまでいかないと思うよ。曲がらないからね、俺の体は。ビックリするくらい曲がらないから。驚きだもん、本当に。
菊地:過去2 回ぐらい、6 人タッグか何かで当たって。前回、熊本ではパラダイス・ロックをかけられましたよね。
マグナムTOKYO : いやあ、俺はかけられてないんじゃないかな。
菊地:ロープ際で。違いましたかね。
マグナムTOKYO :たぶん、違う人ですよ。
菊地:もし、あれをかけられたら絶対に外れない?
マグナムTOKYO :外れないですね。そうならないように。あれは結構恥ずかしいよね。6 メートル四方のリングの中にポツンと。で、誰かが助けにくるんだけど、助けにきて、次の奴は仕事をしているじゃないですか。はじっこで、まだこういう状態じゃないですか。そうならないように注意ですよね。
菊地:どちらかと言うと、マグナム選手は相手を辱めるタイプじゃないですか。腰振りフランケン(雪崩式腰振りフランケンシュタイナー)にしても。
マグナムTOKYO :はい。
菊地:そういった感じなんで、逆をされないように。
マグナムTOKYO :ミラノに関しては長めに振って、至近距離でピストン多めで。
菊地:ダメージを。
マグナムTOKYO :精神的ダメージを。
菊地:今年からリーグ戦予選突破者ふたりずつ出るんですけど、もちろんおひとりはマグナム選手と仮定して、もうひとりは誰でしょうか。
マグナムTOKYO : 俺、いけるかなあ。
菊地:いやいやいや。初めてですよ、そういう発言が出たのは。
マグナムTOKYO :できれば、Do FIXERの堀口と。
菊地:1 、2 が理想でしょうね。
マグナムTOKYO :ただ、俺が狙っているのは……バトルロイヤルが楽しそうなんで。
菊地:でも4 試合しないといけないですよ。
マグナムTOKYO : そう。それを考えた時にちょっと。バトルロイヤルをやると、もし決勝までいったら4 試合でしょ。決勝トーナメントに残ったら3 試合でしょ。もっとラクな方法があるんですよ。俺は前年度優勝者の資格として、シードで準決勝からいく。
菊地:校長がOK出しますかね。
マグナムTOKYO : 菓子折りとかね。
菊地:その手できますか。
マグナムTOKYO :でもこれは結構アリかもしれない。
菊地:そうですか。まあ、前年度優勝者もゼロからスタートというのが、「EL NUMERO UNO 」の規準なんですよね。優遇がないですね、確かに。
マグナムTOKYO :そうでしょ。もらってもうれしくない、マークIIとかさ。
菊地:ちなみに去年もらったマークIIはどうしましたか。
マグナムTOKYO :売却。
菊地:即行で。
マグナムTOKYO :即売却。だって、ああいうタイプ嫌いだもん。
菊地:国産ですもんね。
マグナムTOKYO :国産っていうかね、ダメなんだ。
菊地:僕らの青春時代のヤンキー車ですけどね。
マグナムTOKYO :まあね。意外と同世代だね。
菊地:同世代ですからね。さて、他のブロックもちょっと分析していただこうと思うんですけれども。まずB ブロック。去年のいわくつきのSUWA選手がいたり、望月選手がいたりしますけど。K-ness. 選手もいますね。で、K-ness. 選手は去年、一昨年とずっと両リンなんです。
マグナムTOKYO : はい。
菊地:今年はマグナム選手から何か指示を出すことはありますか。
マグナムTOKYO :今年もやってくれと。同じようにやってくれと。
菊地:引退するまでずっと続けてほしいですよね。
マグナムTOKYO :やっぱり、継続は力なり。
菊地:いいこと言いますね。
マグナムTOKYO :でしょ。やり続けることに意義がある。
菊地:リーグ戦の通過者ふたりは誰だと思いますか。
マグナムTOKYO :これはどうかなあ。
菊地:K-ness. 選手は仲間ですけれども、両リンをやってほしいということで。
マグナムTOKYO :亨とK-ness. に関しては、変な色気は出してほしくない。
菊地:それは優勝へのお膳立てというか。
マグナムTOKYO :優勝へのお膳立てというか、バトルロイヤルでの。
菊地:なるほど。
マグナムTOKYO :3 月9 日のセミファイナルの(SUWA対コンドッティ修司)闘いも白熱したいい試合だったんで、これは結構難しいですね。
菊地:B ブロックは、かなり重量級が多いんですよね。
マグナムTOKYO : ああ。
菊地:K-ness. 選手を除いて、みんな80キロ以上はありますから。
マグナムTOKYO : そうですね。これは結構難しいでしょ。みんなもわからないでしょ。
菊地:これは確かにね。
マグナムTOKYO :想像したところで、なるようにしかならない。次、いきましょう。
菊地:うまくかわされました。C ブロックはB ブロックと違って、スピード感が溢れる軽量級の選手が揃ったんですよね。斎藤了選手がいますね。
マグナムTOKYO :まあ、あいつはメガホンを叩いていればいいや。
菊地:サポートに回ってもらって。
マグナムTOKYO :サポートに回りなさい。まあ、CIMAにピンチが訪れたら、「C 、 I、 M、 A」で。
菊地:応援しちゃっていいんですか。
マグナムTOKYO :いいんです。
菊地:そうですか。それから、ここにはキッド選手もいますね。
マグナムTOKYO :まあ、出てこないでしょ。
菊地:そうですか。順当にいけば、CIMA選手が出てきそうな感じがしますけど。
マグナムTOKYO :ここはCIMAが外せないよね。あとは……あれ、なんて書いてあるの?
菊地:“brother ”YASSINI です。今日、話題の的です。
マグナムTOKYO : あいつもね、要注意ですよ。なぜなら顔がデカいですからね。顔がデカくてなで肩ですからね。
菊地:余計に目立っちゃう。
マグナムTOKYO :そうそう。そのへんはかなり要注意だと思います。やっぱり軽量級が揃っていて、CIMA対キッドの初対決もありますし、YOSSINO 、キッド、アンソニーと斎藤了の絡み。
菊地:かなりドラマティックなブロックですね。
マグナムTOKYO :そうですね。あとはもう、顔のでかい人。
菊地:最後まで注目の的でした。
マグナムTOKYO :意外とYOSSINO とアンソニーあたりは、ルチャリブレクラシカのリングと、最近の闘龍門JAPAN のリングで吸収した技術が出てきて、また違ったいい闘いになるんじゃないですかね。まあ、どうでもいいんですけどね。
菊地:最終的にはね。結論はひとつ。
マグナムTOKYO :いち押しはbrother 。あの顔のデカさとなで肩は放っとけない。
菊地:今日は全員がbrother を押しますね。
マグナムTOKYO :あいつはね、顔が黒くないとダメなのよ。あの汚さがいいから。
菊地:クレイジーは、グアム合宿に行ったそうなんですよ。Do FIXERは「EL NUMERO UNO 」に向けて、何か。
マグナムTOKYO :全然ないですね。
菊地:でも3月13~14日にバスツアーが。
マグナムTOKYO :あ、あれ合宿。
菊地:合宿ですか。僕、とりあえずプログラムをもらったんですけど、合宿じゃないような気がするんですけどね。
マグナムTOKYO :ただね、合宿でも練習すりゃあいいってもんじゃない。
菊地:精神的な部分も。
マグナムTOKYO :俺が一番大切にしているトレーニングは何かと言ったら、イメージトレーニング。空手時代からそうですよ。朝練でベンチプレスで横になってて、全然バーベルを触ってなくて、「何をやってるんだ」って言われたら「イメージトレーニングしてます」。そういうもんですからね。
菊地:なるほどね。
マグナムTOKYO :普段からそう。体がこういう風に動いてというイメージだけでいいんですよ。リフレッシュですよ。
菊地:ちなみにこのなかで参加される方はいらっしゃいますか。いらっしゃいますね。さて、ぴあ独自のデータによる優勝へのポイント、マグナム選手バージョンは「Do FIXER同士の対戦」になっています。横須賀選手以外とは、初のリーグ戦での対戦ということで。堀口選手との試合が組まれているんですけど、そこは堀口選手に寝てもらって。
マグナムTOKYO :そうですね。
菊地:得点をいただくと。
マグナムTOKYO :うちは、多数決で決まりますから。
菊地:合議制ですか。
マグナムTOKYO :そうです、そうです。自由にやりなさいって言うか、あんまりね、独裁は良くないなって。
菊地:なるほど。
マグナムTOKYO :でも、寝てもらいますけどね。
菊地:で、ポイントふたつ目の「不安がない」というのは、池田さんの個人的な意見も入ったんじゃないですか。
リザーブ池田:そうですね。逆に、不安がないというのが不安なんじゃないかなと。
マグナムTOKYO :どっちなんだ、コノヤロー!
菊地:もちろん、優勝候補であることに間違いはないので。最後に、今年の「EL NUMERO UNO 」はどう闘いましょうか。
マグナムTOKYO :そうですねえ……逆にどう闘ってほしいか聞きたいくらい。
菊地:優勝を狙ってほしいのか、かき回してほしいのか。
マグナムTOKYO :優勝を狙ってほしい人という人? あ、いませんね。
菊地:いますよ。ひっかき回すだけひっかき回してほしい人?
マグナムTOKYO :13人くらい。
菊地:残りの方はどうなんですかね。
マグナムTOKYO :出なくていいってことですよ。
菊地:困りますよ、それは。
マグナムTOKYO :この間札幌でも言ったもん。寒いから、俺は登別の温泉か小樽を満喫するって。
菊地:必ず僕が連れてきますから、心配しないでください。ということでね、今年のリーグ戦も頑張ってほしいと思います。マグナムTOKYO 選手でした。
会場:拍手
菊地:ひと通り、選手に話を聞いてきましたけども、各選手の意気込みが伝わってきましたね。ちなみに池田さんの優勝予想はマグナム選手ですか。
リザーブ池田:そうですね。やっぱり不安点がないですから。
菊地:僕の予想は望月選手です。M2K が蘇って、また何かやってくれそうな気がするんですよね。どちらも優勝経験者なので果たしてどうなることやら、楽しみですね。では最後に、選手全員に集まっていただきますが、ちょっと宣伝を。なんと4 月22日の優勝決定戦が行われる東京・代々木第2 体育館での試合が、スカイパーフェクTVによるペイパービューで独占生中継が決定いたしました。同日の6 時15分から放送されます。会場にどうしても行けないという方はご覧いただきたいと思います。それでは最後にひと言ずつ、皆さんに。ミラノ選手からお願いします。
ミラノコレクションA.T.:T2P が解散しまして、初参戦の「EL NUMERO UNO 」で優勝することが、闘龍門JAPAN の選手に借りを返すことになると思うんで、ぜひ僕の優勝を期待していてください。
菊地:SUWA選手、お願いします。
SUWA:「EL NUMERO UNO 」はどうでもいいんですけどね。これを機会にbrother とか、大鷲とか、岩佐とかツボのある選手を育てたいですね。
菊地:それではCIMA選手。
CIMA:「イタリア、ジェノバ出身のbrother YASSINI です~」
会場:拍手
CIMA:「EL NUMERO UNO なんかな、潰したる」
会場:拍手
CIMA:それはさておき、あの、俺は絶対……「なんやお前らは~、ほんまは京都の宇治市出身や~」。
会場:拍手
CIMA:それはさておき、必ず決勝トーナメントに上がって、今封印しているトルニージョとかマッド・スプラッシュはまだ東京でやっていませんから、すべてを出したいと思います。よろしくお願いします。
菊地:それでは望月選手。
望月:(CIMA選手のネタに笑いが止まらず)しゃべれないよ! 頑張ります。
菊地:今年こそは。そしてマグナム選手。
マグナムTOKYO :俺のことよりもDo FIXERというチームとして優勝を狙っていきたいと。でも、最後は俺。こんな感じです。
菊地:すでに火花がバチバチという感じですけど、今年もぜひ「EL NUMERO UNO 2003 」にご期待ください。4 月22日東京・代々木第2 体育館にぜひご来場ください。今日は最後まで本当にありがとうございました。

取材・構成:クルー
撮影:星野洋介