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後編


坂田:ユースの頃、監督に「辞める」って言いに行って。「遊びたいから」って言ったら1週間、休みをくれて「好きなだけ遊べ」って言われて。3日、4日で飽きて、それから監督にまた電話して「やらせてください」って。
宮澤:そこで再確認ができたんだ。そのときはサッカーをやりたいと思うようになった。
田中:いつ?
坂田:高1のとき。
田中:俺、いた?
坂田:いたでしょ。
宮澤:聞いてなかったんだ、そういうの。仲間として、そういう相談はなかった?
田中:ないですね。ショックです。
宮澤:下條さん、やっぱりそういうときあるんですね、選手たちね。
下條:
わかりますね、そういうときは。ただ我々の方から「何かあるか」とか「どうなの」っていう言葉はできるだけかけないようにしてるんですよね。それはいい距離を守るためと、やはり選手自ら悩んで、相談に来るのが一番いい形だと思うんですよ。
宮澤:自らね。
下條:
それまでは、あまり方向をこちらの方で示唆したりすると、そっちの方に流れていっちゃって、自分の判断ではなくなっていっちゃうところもあるんで。まあそこは、指導者の方もグッと堪えるところですね。勇蔵なんかはわかりやすかったですよ。
宮澤:やっぱりわかりやすいんですね。
下條:
まあ、見たら大体、むかついてる顔するのはわかるんだけれども、何となくおもしろくないときにね、クラブハウスにフラーッと現われるんですよ。で、まあ世間話してそれでフラーッと帰っていくんだけれども、たぶんそういうときはトレーナーとかに聞くと、体の具合が悪かったり、心の悩みってほどのもんじゃないけどね。ちょっと傷心の状態で来てるというのはありますね。
宮澤:フラーッと。結構、フラーッとする。
栗原:フラーッとはしてないです。
宮澤:でも、何か自分で考えて来るんでしょうからね。
下條:
そうだね。その前に勇蔵なんかもう、本人は今、大げさに言ってますけど、サッカーをやってるときはちゃんと集中してやってることが多くて。ただ、むかついて、気が短いところはたぶんあると思うから。それがちょっと表に出ちゃったりするところがあるかもしれないけど。
宮澤:それで投げ飛ばしちゃったり。
下條:
うん、投げ飛ばしちゃったり、相手を蹴っちゃったりね。イエローカード1枚もらってるの忘れて、次のカードもらっちゃったりとか、そういうのも。
栗原:それはないです。
下條:
あ、それはないか。
宮澤:反論した方がいいよ。
栗原:この間のヴィッセル(’04年9月23日、国立競技場、横浜F・マリノス2-2ヴィッセル神戸)戦、初めて退場したんですよ。
宮澤:ヴィッセル戦。
栗原:一発退場したんですよ。サッカー人生で初です。
宮澤:どうだった、気分は。
栗原:気分ですか?
宮澤:選手ってそういうの感じるじゃない、やっぱり。
栗原:気分はまあ、自分では「やってやった」みたいな感じ。だけど、周りの反応は相当やばかった。
宮澤:ディフェンスってさ、この場を借りて申し訳ないけど、何か違った自分が出てきちゃうときがあるよね。
栗原:わかんないですけど。
宮澤:いや、あると思うな。やっぱり我慢できなくなって。いつも受け身じゃないですか、下條さん、ディフェンスって。
下條:
いやあ僕はね、どちらかと言うとおとなしいディフェンダーだったからあんまりそういうのはないんだけど、勇蔵なんか見てると、僕的にはうらやましい、少し。違うキャラを持ってて。こういうキャラを持ってたら、もっと戦える選手になれたかな、当時、とかね。思いますよ。逆に勇蔵には、僕のエキスを注入したいと思いますけど。
宮澤:冷静になるようにね。
下條:
多少ね。
宮澤:でもやっぱり、3人とも、辞めなくてよかったですね。
坂田:はい。
宮澤:やっぱりうまくいったと思ってる、今。Jリーガーになって。「よっしゃー」っていうような。
坂田:それは、よかったです。
宮澤:田中選手も思ってますよね。なれると思ってたわけでしょ、やっぱり。そこの目標に向かって行ってたわけだから。ね、栗原選手。
栗原:はい。
宮澤:ここからは第5問「忘れられない試合・場面がある」。みんな、これは全部「yes」で、先ほど栗原選手には聞いちゃったけれども。坂田選手は。
坂田:高校の?
宮澤:高校でも何でも、自分で一番印象に残っている試合。
坂田:ユースの頃、初めてプロになりたいと思ったのが、高校のタメで、初めて試合をやった大会があったんですよ。Jユースカップという大会で。そのとき('99 年)に準優勝までいったときに、いろんな意味で自信もついたし、やっていて楽しかったので、それは思い出があります。
宮澤:ユースと言えば、そこからステップアップしてFIFAワールドユース(2003年11月27日~12月19日、UAE )まで来て。燃えましたね。どうですか、出てみて。
坂田:非常にいい経験にはなりました。
宮澤:それだけ。世界大会でゴールを取って。どんな感じですか。
坂田:いろいろ複雑な気持ちだったので。
宮澤:もっと使えよとか。
坂田:ふふふ。
宮澤:そういうのを聞きたいんだよね。そういうのをぶつけてほしいんだよ。「いや、俺はもっと出たかったっすよ」みたいなね。「あんなの許せねー」とか。でも、得点王ですよ。戦ってみてどうでしたか。イングランド、コロンビア、エジプト。
坂田:強かったです。
宮澤:僕たちと何か違うところがあるなとか。そういう面というのは。
坂田:やっぱり全然違いますよね、日本とは。甘さみたいなのが全くないので。やっぱり日本には甘さみたいのがあるし。
宮澤:甘さというのは。
坂田:例えばファール。
宮澤:相手の方が自分に対して。
坂田:全然、日本の方が甘いんで。その感覚でずっと俺はやってきたんで。
宮澤:緩いってことか。マークが、プレッシャーが緩い。
坂田:はい。
宮澤:栗原選手はキツいマークをしてるよね。
坂田:海外に行ったらまあ、みんなあんなもんじゃないですか。激しいという意味で。
宮澤:でもやっぱり自分のプラスに。
坂田:はい、それはなりました。
宮澤:田中選手の忘れられないゲームは。
田中:やっぱり、子どもの頃の夢だったJリーグのピッチに初めて立った最初の試合。僕、当時、高校生だったんですけれども。
宮澤:そうでしたね。
田中:その試合が一番印象に残ってます。
宮澤:いつ頃の。
田中:天皇杯の1回戦だったと思うんですけど。
宮澤:どこでしたっけ。
田中:三ツ沢球技場で、相手が福岡大学です(’00年12月13日、2-0でF・マリノスの勝利)。
宮澤:どういう思い出があります、そこで。
田中:まあ、その試合は勝ったんですけども、やっぱり最初の入場行進でピッチに入ったときに。
宮澤:入場セレモニーね。
田中:そのときに、あこがれだったF ・マリノスのユニフォームを着て、このJリーグのピッチに自分が立ってるんだなって。
宮澤:それは前の日から先発メンバーとかわかってるわけでしょ。
田中:いや、当日にならないとわからなくて。けど一応、紅白戦なんかでは、スタメン組に入ってたんですけども。まだやっぱり高校生だったので、いつ何が起こるかわからなかったので。
宮澤:背筋がグーッとくるような、トイレに行きたくなっちゃうような。
田中:いや、ならなかったです。
宮澤:結構、冷静な方?
田中:そんなに緊張はしないです、試合では。よっぽど今日の方が緊張してます。
宮澤:いや、全然、緊張してる風じゃないよね。
田中:すみません。
宮澤:でもやっぱり最初のデビュー戦っていうのは、そうかな。デビュー戦の頃というのはやっぱり憶えていらっしゃいますか、下條さん。この3選手の。
下條:
憶えてます。確か坂田はカップ戦じゃないかな。坂田がデビューしたとき、福岡とやったときかな、博多の森で(’01年6月13日、博多の森球技場、横浜F・マリノス3-0アビスパ福岡)。
田中:監督でしたよね。
下條:
そうね、一瞬ね。チームの平均年齢が、たまたまあのときは本当に選手層が薄くて、だからみんなの出番もあっていい経験が積めたんだと思いますけど、坂田が出て、「ボールをなにしろ追い回せ」とか言って、入った瞬間にものすごく息が上がっていたのを記憶してますね。
宮澤:実際、どうでしたか。
坂田:あのとき、ひとり退場したんですよね。
下條:
彰二(城、横浜FC)がね。
宮澤:何て言われてピッチに出ていったの。最初の言葉なんて憶えてる?
坂田:「とにかく追え」って。たぶん勝ってた。
下條:
そう。試合は勝ってた。
坂田:勝ってて、「とにかく追え」って言われたから、その言葉を真に受けて、とにかく追ってたんですよ。
田中:追い回してました、ずーっと。
坂田:ひたすら。
田中:おかしいぞって。
宮澤:おかしいと思ってた、後ろで。どうしたんだ、みたいな。
田中:よくこんなに走れるなって。
宮澤:走れない選手だったんじゃないの。
坂田:走れないです。
田中:走れない選手が走ってるから。そのあとは本人の方から聞いてください。
宮澤:頑張ったんだ。これがチャンスだと思って。
坂田:チャンスっていうか、デビュー戦だったので、とにかく頑張ろうと思っていたのが間違いでした。
宮澤:間違いだったの、それ。
下條:ウォーミングアップが不足してたんじゃないの。
坂田:やっぱ、相手が3バックか4バックかわからないですけど、1トップだったんです。取れるわけないじゃないですか。
宮澤:4対1じゃね。
坂田:それを何か、バカみたいに追い回してた。
下條:鮮明に憶えてますよ。残り時間が少なくなってね、坂田と、今、仙台に行ってる小原章吾(ベガルタ仙台)くんと。ひとり退場しちゃって、まあ余裕のリードの点差だったんだけれども、何しろデビュー戦だし、馬にムチをいれてるようなもんだよね。「行けー! 行けー!」っていう。本当にもう、若い年齢だったから、言うがままに走ってたらそりゃ疲れますわね。
宮澤:でも、指示したのは。
下條:
私です、ごめんなさい。
宮澤:そうだよね。でも真に受ける。かわいいじゃないですかね。走れって言われて走るわけですから。
下條:カップ戦の初戦で大事な試合だったんで、本当に結果が出てよかったんだよね。あの年はナビスコカップで優勝(’01年10月27日、国立競技場、横浜F・マリノス0-0/PK3-1 ジュビロ磐田)したんだな、最後。
坂田:そうです。
宮澤:ああーそうか。
下條:
優勝した、確か。
宮澤:そこから今の常勝軍団が始まってるんですね。
下條:
かもね。
宮澤:そういう隼磨選手も、先日、ハンガリー戦(’04年10月10日、国立競技場、日本選抜1-2ハンガリー選抜)の選抜チームに選ばれて。やりましたよね、ついに。どうですか。
田中:ついに?
宮澤:来ましたね、代表選手として。
田中:そうですね。結果としては負けてしまいましたけども、集合時間が短いなか、チームとしてはいい形で攻撃もできたと思うし、自分自身もすごく調子がよかったので、多少、いいアピールになったのかなとは思います。
宮澤:何か、雰囲気もいい? ああやって選抜でみんなで集まって。
田中:そうですね。やっぱり普段、一緒にできない選手と同じチームでできるので。そういう意味ではいい経験になりました。
宮澤:悔しさもあると思うんだけど、何か感じたことっていうのは。海外の選手たちに何か感じるのは。僕なんかドイツに行ったときは、「とにかくでっけーなこいつら。とにかく邪魔だな」と思ったんですけど。そういうのもあるでしょ、やっぱり。
田中:そうですね。やっぱりすごく相手は背がでかい選手が多かったので、まあ、当たりはもっともっと強くしないといけないなというのは感じました。
宮澤:また、代表に行くぞみたいな。
田中:そうですね、やっぱり。日本代表でピッチに立ちたいなっていう気持ちはより強くなりました。
宮澤:いつしか立つんだろうね。はい、栗原選手、お待ちどおさまでした。忘れられない試合、ありますかね。
栗原:一緒です。
宮澤:J リーグに入ってからはないですか。デビュー戦とか。
栗原:デビュー戦はあんま、憶えてない。
下條:
デビュー戦は、去年の市原戦じゃないの(’03年4月26日、市原臨海競技場、横浜F・マリノス3-0ジェフ市原)。
栗原:ああ、市原……。
宮澤:何ぃ?!
栗原:市原戦で、フォワードで出たんですよ。
宮澤:フォワードで。
栗原:ミリノビッチ(ジェフ市原)に肘打ちかまして鼻血を出させたくらいです。
宮澤:よくやった!
栗原:いや、それはたまたまなんですけど、本当。
宮澤:たまたまでそのぶつかりはないだろ。でも、そういう譲り合いが、お互い折が合わなかったんですね。それが忘れられない思い出の場面じゃないですか。
栗原:いや、別に、何か。
下條:
ACL(アジアチャンピオンズリーグ)で2点入れたとき(’04年2月10日、ベトナム・クイニョン、横浜F・マリノス3-0ベトナム・ビンディン)は。
栗原:だってあれはあれじゃないですか。
下條:
いやいや。アジアの大会ですよ。
栗原:外国人だとちょっと燃えるんです。
下條:
何か急にベトナムの英雄になっちゃったらしいんだけど、その試合で。
宮澤:ま、そういう楽しい話もさて置き、第6問「現在、プロサッカー選手として、心がけている事がある」。栗原選手は「no」って言ってましたけれども。プロサッカー選手になって心がけていること、たぶんいろんなことがあると思いますが。
坂田:遊び過ぎない。
宮澤:遊びってさ、どういうことが遊びなんですか。フリーな日には何してる。
坂田:元々、パチンコが大好きで。
宮澤:今は。
坂田:家でゲームやってます。
宮澤:パチンコは空気悪いっすもんね。
坂田:ずーっとやってました。
宮澤:でもあれ、リラックスできる選手、多いですよね。
坂田:サッカー選手はみんなやりますよね、基本的に。
田中:僕、やらないです。
宮澤:基本的にまあ、球を使うもんなんだけど。
坂田:スロットです。
宮澤:スロット。あの、柄を合せるのが。
坂田:そうです。
宮澤:でも何かのきっかけで止められたんですか。
坂田:いや、何か。ずーっとやってて、時間とか「無駄だな」って。それを勇蔵と話してて、飯食いながら。で、「何か習い事でもしよっか」って。
宮澤:今、習い事、やってるんですか。
坂田:そのときだから俺は、語学をするからみたいな感じで。そしたらこいつは格闘技って。
宮澤:やっぱり格闘技じゃん。
栗原:違うよ。英会話って言ったんだよ。
坂田:ジムに通うって言って、俺、そんなの疲れるからイヤだって言ったんです。
宮澤:サッカー選手だもん、格闘技はないでしょ。
栗原:そんなこと、言ってないですよ。
坂田:言ったよ。
栗原:僕が英会話で、坂ティが料理教室とかって。それは似合わねーよって言って。
宮澤:料理は好き?
坂田:やったことないです。それができたら楽だなとは思いますよ。
宮澤:料理を作れる選手はいる? このなかで。田中選手は。
田中:できないです。
宮澤:栗原選手、料理はできない? やっぱりじゃあ料理のうまい人をもらった方がいいな。そういう話じゃなくて。じゃあ、パチンコを止めて。
坂田:止めたっていうと何かアレなんで。
宮澤:控えて。
坂田:控えて。
宮澤:そのほかに、プロという意識で何か自分で変わったなっていうことはありますか。食事なんていうのは、毎日。
坂田:気にしないつもりだけど、多少たぶん気にしてると思います。例えば、夜飯をマックで済まそうなんて、そんなことは絶対に思わないし。多少、気にしてる部分は。
宮澤:今は寮は出られたんですか。
坂田:はい。
宮澤:じゃあ、決まった定食屋だとかそういうところで、しっかり。
坂田:そうですね。
宮澤:食べるのって大事だよね、運動選手は。
坂田:そう……、ですね。
宮澤:あまり感じてない。
坂田:全然食べないですよ、少食で。
宮澤:あ、そりゃ珍しい。未だに。
坂田:栗原も全然、食べないですからね。
宮澤:本当? 全然食べないっていうのは、周りが馬のように食べるからじゃないですか。俺もあんまり食べられる選手じゃなかったんだけど。周りはすごいじゃない。
栗原:普通の人に比べたら食べるだろうけど。
宮澤:ほら、それが大事なんですよ。みんな「食べないんだー」って思っちゃうもん。
栗原:いや、でもまあ、普通には食いますよ。
宮澤:魚と肉、どっちがいい。
栗原:肉っす。
田中:魚、食わない。
栗原:いや、食いますよ。
宮澤:料理されてる魚も。
栗原:肉が好きっていうだけで、魚も食いますよ、ちゃんと。
宮澤:自分でそういったところで意識を持ちながら、生活のリズムって整えてるでしょ、シーズン中は特に。何か心がけてることはない。風呂に入るだとか。風呂っていうのはシャワーじゃなくて、ずっと湯船につかるとかさ。
坂田:練習が終わってからはします。家ではしないです。
宮澤:それはゆっくりするためですよね。
坂田:いや、この時期とか特に寒いので。
宮澤:それだけ? 本当は夏場だったらシャワーだけ。
坂田:そうだよね。風呂、入らないよね。
宮澤:入ります?
田中:僕はお風呂、結構、好きなんで。練習前後も入ってるし、あと休みの日なんかは半日スパとかに行って、お風呂でリラックスして。
宮澤:リラックスなんだ。
田中:疲労回復を含めて。
宮澤:そのへんがやっぱり、一般の方々と違う、運動選手で心がけていること。
田中:運動選手だからというより、基本的にそういう温泉行ったり、友だちなんかと一緒に行って何かいろいろしゃべったりするのが好きなんで。
宮澤:リラックスのね。趣味は何かあるの。
田中:趣味ですか。ゴルフやります。
宮澤:今、だいぶ増えてきたね、ゴルフをやる人。坂田選手もやる? やらない。栗原選手は特別な変わった調整だとか、俺、ここは普通と違うかなとか、そういったプロ選手だからということは。
栗原:ないですね。考えてる以外、ないですね。
宮澤:朝食は絶対に取るとかさ。
栗原:ないです。
宮澤:でも、朝食は取るでしょ。
栗原:朝食は取ります。
宮澤:それはパン、ご飯。
栗原:ご飯です、絶対。
宮澤:みんな、やっぱりご飯。パンだと力が出ない。
田中:そんなことも……。
宮澤:それはやっぱり小さい頃からご飯で育ってるから。朝飯はご飯じゃなきゃダメ。
栗原:うん。
宮澤:これといって大きな、例えば早く寝るとかいうのは。誰が早寝するの。田中選手?早いんだ、夜。
田中:早いですね。
宮澤:何時ぐらいに寝るの。だって、眠れないでしょ、練習が終わって帰ってきて。
田中:眠くなっちゃうんですよ。
坂田:9時、10時ですよ。
宮澤:9時、10時に寝ちゃう?
田中:試合前とかは。
宮澤:眠れちゃう。
田中:9時とかに。
宮澤:試合前に眠れないっていう選手はいないの、このなかに。寝れない。ハイになる。
坂田:ハイとかじゃなくて、普段から。
宮澤:寝つきに時間がかかる。
坂田:かかります。
宮澤:イメージがいろいろ出てきたり。栗原選手は眠れない方でしょ。
栗原:いや全然、眠れます。
宮澤:試合前でも。
栗原:うん。大丈夫です。
宮澤:下條さん、もうみんなプロの普通の生活になってるんですかね。
下條:
おそらく今、前泊ホテルもひとり一部屋になってるし、そういうリズムがあると思うんですよね。ただ、まだみんな若いから多少コンディションを壊しても無理がきくとは思いますけど。やっぱりプロの選手なんで、僕はよく言いますけど、トレーニングと栄養と休養の話。トレーニングはスタッフがやりますけど、栄養と休養は自分たちで意識しないとダメだと思いますね。今、21、22歳だよね、みんな。25歳を過ぎるぐらいになると、ミシェルさんはわかると思うんだけど、ちょっとゆとりが出てくると、いろんなことを自分を客観的に見られる部分が出てくると、そういうものがちゃんと整理できるんだろうと思うけど。そこまでもう少し時間がかかるのかなと思いながら今、聞いてましたけど。
宮澤:僕は今、パッと見てて、聞かせていただいて、たぶん基本的な生活はできちゃってるんですね。夜更かしはしない。もっとバーンと遊んで、ダーンと朝帰りとかして。そんなこと、してないですね。
会場:笑い
宮澤:してない? みんな怪しいぞ。
下條:
結構、出歩きたくても出歩けなくなっちゃってんじゃないの、目立つから、みんなそこそこ。
田中:昔は遊んでましたよ、プロの1年目とかは。でブレーキがきかなくなったりして。
宮澤:ブレーキがコントロールできなくて。
坂田:きかなかったです。
宮澤:でもやっぱり、練習のことが気になってるでしょ、前の日から。
坂田:……はい。
宮澤:そうでもないみたいですけどもね。この3選手に今後の自分のキャリアのなかで、プロサッカー選手としての目標とか、そういったものが聞ければなと思いますけども。栗原選手からいこうか。
栗原:目標ですか。とりあえず、F ・マリノスでレギュラーを取って。
宮澤:もうレギュラーでしょ。
栗原:全然違いますよ。それで、一回でいいからワールドカップに出たいです。
宮澤:ワールドカップ、一回でいいんですか。
栗原:一回出れれば、いいです。
宮澤:そこに目標を置いて。
栗原:はい。
宮澤:すばらしいな。田中選手は。
田中:やっぱり海外でプレーしたいっていう気持ちがすごくあります。
宮澤:海外。やっぱりあこがれ強いかな、海外って。
田中:そうですね。
宮澤:向こうのゲーム、見てますか。中村(俊輔、イタリア・レッジーナ)選手、中田(英寿、イタリア・フィオレンティーナ)選手。
田中:スペインリーグが僕、好きなんで、よくスペインリーグを。ああいうリーグに行ってプレーしたいなっていう気持ちは。
宮澤:今度、大久保(嘉人、セレッソ大阪、'04 年12月16日からスペイン・マジョルカへ期限付き移籍)選手が行きますよね。
田中:そうですね。頑張ってほしいですけど。
宮澤:自分もそれが目標なんですね。坂田選手は。
坂田:僕も一緒で、環境を変えてやってみたいと思います。
宮澤:ほかのチームに行って?
坂田:海外で。
宮澤:やっぱり下條さん、見る目、考えることが違ってきましたよ、我々のときと。
下條:
やはり身近な選手が画面のなかで活躍しているのを今、容易に見れるようになったから。まあ、小さい子どもたちもみんなそうですね。
宮澤:質問コーナーの前に、下條さんから3人にアドバイスといいますか、気持ちを伝えていただけますでしょうか。
下條:
ここにいる3人だけじゃなくて、ユースから上がった選手が何人かいて、ほかのJ2のチームとかで活躍してますけれども、やはり育成組織から上がってレギュラーに近いところでやってくれて、本当に僕的にはすごくうれしいし、どんどんそういう選手が出てくればいいなと思ってます。それと段々、やっぱり有名になってきますよね。やがては日の丸を付けて出てくるんだと思いますけど、ちょっと固い話ですけど、我々も今、学生を育てる仕事をやってるんで、3つの心というのがあって。
宮澤:3つの心。
下條:「感謝する心」と「謙虚な心」と、それから「尊重する心」。我々大人が聞いても、そうだよな、これってやっぱり生きていくなかで一番大事にしとかなきゃいけないものだなと思って。我々は経験できないですけど、プロのサッカー選手がそういうものを何となく大切にして、普段のピッチのなかとかで感じ取れることができたらいいのかなと思っていますけど。そういう心を忘れずにやってほしいと思います。
宮澤:ありがとうございます。すごくためになりましたね。今日は本当にありがとうございました。突然で僕も驚きましたけども、ゲスト出演していただきまして。また、監督に戻られることもありますよね。
下條:
いえいえ。今は高校生とか中学生とやることに非常に快感を持ってやってますので、そちらの方でこの3人に続く選手をまた輩出したいと思います。
宮澤:ありがとうございました。
下條:
失礼します。どうもありがとうございました。
宮澤:チーフ・プロモーション・オフィサー、下條佳明さんでした。ありがとうございました。
会場:拍手
宮澤:ここからは会場にいるサポーターの皆さんから、3人の選手に質問をしていただくコーナーです。
司会:それでは会場の皆さんから質問を承りたいと思います。それでは、質問ある人。それでは、選手の方に選んでいただきたいと思いますけれども。では坂田選手。あちらのユニフォームの方ですね。
宮澤:10番。10番の方。
坂田:遠藤(彰弘)選手。
会場:拍手
坂田:こんばんは。
客:こんばんは。
司会:どなたに質問を。
客:皆さんに質問なんですけど。自分は将来、声優という役者を目指していて来年養成所に入るんですけど、周りの人となかなか話ができなかったり、打ち解けたりできないんですけど、皆さんはユースチームからトップチームに上がったときに、周りの皆さんと打ち解けるのはどうでしたか。
宮澤:打ち解けるためにはどうしたらいいかっていうことですけど。
坂田:うちのチームっていうのが、元々上下関係が全くなかったんで、すんなり入れてました。
宮澤:田中選手は。
田中:自分からとにかくいろんな人に話しかけて。相手がイヤがってもしつこく、っていうのは冗談ですけど、自分からいろんな人に話しかけて積極的にコミュニケーションを取るっていうことが一番大事だと思います、遠藤くん。
宮澤:そうですよね、アプローチだよね。栗原選手。
栗原:とりあえず、自分のことをわかってもらうことですかね。
宮澤:それはいろいろ話をする上で。
栗原:自分的には自分を変えるつもりなくいつも接してるんで、そのうち何か、打ち解けてきて仲良くなったりするんで。それは人それぞれかもしれないんですけど、僕はそういう風に考えてます。
客:
ありがとうございました。
司会:それでは、もうおひと方。はい、挙手をお願いします。どの選手に選んでいただきましょうか、ミシェルさん。
宮澤:それじゃあ、田中選手。どちらの方にお願いしましょうか。「お願~い!」ってやってるぞ。
田中:じゃあ、みんな!
宮澤:みんな? いやいや、みんなはいけねえだろ。僕的にはいいんだけど。
田中:じゃあ、両手を挙げてる方。
客:この会場に来ている人にしか聞けないような、お互いの秘密を教えてください。
司会:遠いところから来てくださった方もたくさんいらっしゃいますから。いかがでしょう。
宮澤:「すっげー難しい」って坂田選手が悩んでます。何かあの、一緒に出かけたりっていうのはするんですか。
坂田:します、します。
宮澤:どういったところに行かれるんですか、一緒に。
田中:食事とか、ね。
宮澤:時間がある日とか。
田中:はい。あと休みの日というか夜なんかは、3人でダーツとかボーリングとか。
宮澤:それは横浜の、そういうお店ですか。
田中:この辺の近くです。
宮澤:この辺の近くに。この辺の本当に近くにおられるんですね。
田中:はい。
宮澤:それは頻繁に行かれるんですか。
田中:そうですね。あとはほかの選手。那須(大亮)とか。
宮澤:結構、集まって。
田中:榎本哲とか。
宮澤:榎本哲とか。
田中:あとゴリラ。
宮澤:ゴリラは僕、わからない。
田中:阿部祐大朗。
宮澤:今度、解説でも使わせていただきます。「ゴリラがですね・・・」って。ファンがいたら怒られちゃうな。
司会:ありがとうございました。それでは質問コーナー、以上です。
宮澤:もう終わり?
司会:そうなんです、すみません。ちょっと時間が。皆さん、トークがすごく弾んだので。申し訳ありません、本当に。
宮澤:このあとは。
司会:ではもう残念ながらお別れの時間になってしまいました。
宮澤:本当に。
司会:あっという間でしたね。
宮澤:一言ずつみんなにお別れのメッセージいただいたらいいかなと思うんですけど。
司会:そうですね。坂田選手からいただいてよろしいでしょうか。
坂田:今日はわざわざこんなトークショーのために来ていただいて、ありがとうございました。またぜひ、こういう機会があればやりたいと思うんで、来てください。
宮澤:ありがとうございます。田中選手、お願いします。
田中:今日は本当にどうもありがとうございました。これからのチャンピオンシップに向けて、必ず優勝できるように僕たちも頑張るんで、皆さんも熱い声援を送ってください。お願いします。
司会:ありがとうございました。
栗原:ありがとうございました。今日は楽しかったです。
宮澤:本当ですか、本当ですか。ありがとうございます。
司会:今日はありがとうございます。
宮澤:とてもお忙しいところ、3選手、どうもありがとうございました。
司会:本日のゲストは坂田大輔選手、田中隼磨選手、栗原勇蔵選手でした。
会場:拍手
宮澤:いやあ最後ね、田中選手から「チャンピオンシップ」って出ましたよ。
司会:そうですね。第1戦が12月5日でございます。
宮澤:ね。ここで勝ってまた、常勝軍団まっしぐらということで。
司会:ありがとうございます。
宮澤:今後の横浜F ・マリノスが非常に楽しみになってきました、私も。
司会:今日はホスト、いかがでしたか。
宮澤:本当につたないホストで皆さん、申し訳なかったです。時間も押して、質問コーナーも少し短くなってしまいましたけどもね。今後、もう少し練習して、またここの場に来れることを楽しみにしております。今日はどうもありがとうございました。
司会:宮澤ミシェルさんでした。どうもありがとうございました。
会場:拍手

取材・構成:CREW
撮影:大崎聡