
1640年のパリ。ガスコン青年隊のシラノ・ド・ベルジュラックは、剣士であると同時に詩人でもあり理学者でもある、男の中の男。
ただ一つの欠点は、生まれながらの巨大な鼻で、従妹のロクサーヌに恋い焦がれながらも、自分のような醜い男が愛されるわけないと諦めている。
ある日、青年隊にクリスチャンという男が入隊してくる。クリスチャンはロクサーヌに一目惚れして、シラノに仲介を頼んでくる。
シラノは恋文の代筆を引き受け、ロクサーヌに寄せる熱い想いを、思う存分書き殴る。そして……。
序幕
第1幕 ブルゴーニュ座、芝居の場
第2幕 詩人御用達料理店の場
第3幕 ロクサーヌ接吻の場
第4幕 ガスコン青年隊の場
第5幕 シラノ週報の場