
エディット・ピアフ-本名エディット・ガシオンはフランスの貧民街で生まれ、路上で歌いながら命をつないでいた。
ある日、ナイトクラブのオーナーがエディットに声をかける。
「そのでかい声、どこで手に入れた」
「騒がしい通りで歌っても、歌をきいてもらうためよ!」
“ピアフ”-“小さな雀”の愛称がついたエディットはナイトクラブで歌い、店に集うセレブリティをたちまち虜にする。
第二次世界大戦中には、フランス兵に対独レジスタンスとして協力することもあった。
華やかで順風満帆な人生にも見えたが、私生活では切実に愛を求めていた。
そして、男を愛する度に『バラ色の人生』や『愛の讃歌』といった名曲を生んだ。
最愛の恋人を失った時も―仲間が去った時も―病が身体と心を蝕んだ時も―
エディット・ピアフは愛を求めて、マイクに向かうのだった。