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L’Équipe(レキップ) vol.1 「秋のソナタ」

L’Équipe(レキップ) vol.1 「秋のソナタ」2013年10月25日(金)~11月3日(日) シアターイースト
キャスト

佐藤オリエ 満島ひかり

スタッフ

原作/イングマール・ベルイマン
翻訳・台本/木内宏昌
演出/熊林弘高
美術/島 次郎
照明/笠原俊幸
音響/長野朋美
衣裳デザイン/伊藤佐智子
ヘアメイク/鎌田直樹
舞台監督/増田裕幸

制作/鈴木奈緒子
プロデューサー/戸塚 成

宣伝美術/三堀大介(サイレン)
宣伝写真/小林亜佑(サン・アド)
宣伝スタイリング/伊藤佐智子
宣伝ヘアメイク/新井克英(e.a.t…)

主催・制作/ぴあ
企画/L’Équipe(レキップ)
制作協力/クオーレ

イントロダクション

「秋のソナタ」は、スウェーデンの、いや、世界を代表する映画監督/舞台演出家イングマール・ベルイマン1978年の同名映画で、 彼にとって47本目の監督作品にあたります。脚本はベルイマン自身によるオリジナルで、 「母と娘との関係をテーマにした文学や映画は意外に少ない。 そこで私は、両者の間の緊張を扱ったものを1本撮ってみようと思った」 と語っています。

出来上がった映画の内容は、まさにベルイマンの語るように、 <母と娘の互いのエゴの衝突>であり<溺愛されているように見えるけれど、実はおもちゃに過ぎぬ者の怨念>です。

また、ベルイマンが、 「この映画は2人の女優のための、むしろ荘重という意味で、 2つのチェロのための映画である」 と語るように、イングリッド・バーグマンとリヴ・ウルマンがその役割を担い、激突をスクリーンに繰り広げました。

「裸にされた二つの心」 ル・モンド紙
「愛憎のほむらを上げて繰り返される室内劇」 キネマ旬報

※L’Équipe(レキップ) は、演出家・熊林弘高の作品を上演する、 不定期のプロデュースユニット。今回が第1回公演です。

上演にあたって~演出・熊林弘高
近年、ますます増加する親子による折檻や血なまぐさい事件の数々。
<絆>が声高に叫ばれる風潮と反比例するが如く氾濫しています。
ここで描かれる母と娘の対立は決して一方による断罪だけに終わってはいません。
互いの非や弱さを認め、愛を、許しを、優しさを与えることが最終的な主題となっています。
ベルイマン自身が「もし私が成功すれば、オプティミスティックな作品になる筈である」と言うように、 <絆>の本質を提示する作品となるはずです。
今回の日本上演にあたり、日本を代表する女優と言っても過言ではない、佐藤オリエがシャルロッテを、 若い世代では最高の女優と評される、満島ひかりがエヴァを演じます。

ストーリー

国際的ピアニストのシャルロッテ(佐藤オリエ)は、長年付き合っていた愛人と死別。
その知らせを聞いた娘のエヴァ(満島ひかり)は、自分の家でひとときを過ごさないかと母を誘う。

シャルロッテはこの申し出を受け入れ、7年ぶりにエヴァの住む家を訪ねる。
そこには、脳性マヒのもう1人の娘、へレナがいるのだった。
母シャルロッテと脳性マヒの妹娘ヘレナも久々の再会だが、母親は正直、再会を喜んではいない。

不快な気持ちを押し殺して、明るく振る舞おうとする母シャルロッテ。
母親が持つそのような二面性に、姉娘のエヴァは、長い間苦しめられてきた。
母親シャルロッテを告発する、姉娘エヴァの容赦ない言葉のつぶて。

長い長い、地獄のようないさかいの幕が、ついに切って落とされた…。

プロフィール

佐藤オリエ シャルロッテ役/佐藤オリエ 東京都出身。俳優座養成所に入所し、1964年「水」で初舞台を踏む。「ハムレット」のオフィーリア役、「かもめ」のニーナ役ほか、新劇黄金時代の俳優座で数々の大役を務める。大ヒットしたTVドラマ「若者たち」シリーズや、「男はつらいよ」第2作のマドンナ・坪内夏子など、映像でも活躍。tptを中心とする1990年代以降のリアリズム演劇再興ムーブメントにあって欠かせない重鎮となり、1991年「薔薇の花束の秘密」で紀伊國屋演劇賞個人賞、1993年の「テレ-ズ・ラカン」と1995年「三人姉妹」で、ともに読売演劇大賞優秀女優賞受賞。演出家・熊林弘高とは、2010年の芸術祭演劇部門大賞作品「おそるべき親たち」、2004年「かもめ」、2005年「桜の園」、2006年「BAKXAI(バッカイ)」でタッグを組んできた。

満島ひかり エヴァ役/満島ひかり 沖縄県出身。Folder(のちFolder5)のメンバーとして1997年デビュー。2002年のグループ活動休止後は、女優として個人活動を。2009年、映画「愛のむきだし」での圧倒的な演技で、報知映画賞、毎日映画コンクールなどの新人賞や、キネマ旬報賞助演女優賞を獲得した。「プライド」「カケラ」「悪人」「モテキ」「川の底からこんにちは」など、映画の注目作への出演は多い。舞台でも精力的に出演を重ねており、特に今年の「100万回生きたねこ」「いやむしろ忘れて草」の成果により、第21回読売演劇大賞中間選考にて、女優賞のベスト5に選出されている。7月~9月のTVドラマ「Woman」で、シングルマザーの厳しい現実をあぶり出した演技力が、この舞台では、「母と娘の絶望的な相克」として結実する。


翻訳・台本/木内宏昌 東京都出身。1989年、劇団青空美人を旗揚げ。主宰、脚本、演出を兼ねる。2002年からtptに参加し、海外戯曲の翻訳、演出を手がける。熊林弘高とのコンビで丹念に台本を練り上げる作業を重ね、熊林のすべての演出作品の上演台本を手掛ける。その他にも、翻訳台本として、ボート・シュトラウス作「時間と部屋」(オリバー・ニーハウス演出)、ユージン・オニール作「楡の木陰の欲望」(ロバート・A・アッカーマン演出)、ルネ・ポレシュ作「皆に伝えよ、ソイレントグリーンは人肉だと」などがあり、2010年にはホメロス作「イリアス」(栗山民也演出)が上演されている。木内自身の演出作品としては、2005年ハイナー・ミュラー「カルテット」、2008年マヤコフスキー「ミステリア・ブッフ」、自作「怪力」などがある。

演出/熊林弘高 福岡県出身。高校卒業後に上京し、1997年tptに入社。デヴィッド・ルヴォー、ロバート・アラン・アッカーマンら、世界の一線級の演出家に才能を見出されて演出家デビュー。2002年、ストリンドベリの「火あそび」を皮切りに、2004年「かもめ」、2005年「桜の園」と続いたチェーホフ劇や、2006年エウリピデス「BAKXAI(バッカイ)」、2008年マリヴォー「いさかい」で見せた、緻密で丁寧な古典作品の作り込みが身上。エポックとなったのは、2010年のコクトー「おそるべき親たち」で、この作品が平成22年度文化庁芸術祭賞演劇部門の大賞に輝き、彼個人としても、その演出の成果で、毎日芸術賞千田是也賞に選ばれた。2012年tpt退社後はフリーに。今回が「おそるべき親たち」以後、初の演出作品。


原作/イングマール・ベルイマン 1918年スウェーデン生まれ、2007年没。世界を代表する映画監督、脚本家、演出家のひとり。映画と舞台の両方で頂点を極めた巨匠。1946年映画監督デビュー。「第七の封印」「野いちご」「処女の泉」「鏡の中にある如く」「冬の光」「沈黙」「秋のソナタ」など、宗教的、形而上学的なテーマを持つシリアスな作品群は映画史に栄光の名を刻む。1982年、5時間を超える畢生の大作「ファニーとアレクサンデル」を撮影し、映画監督を引退。映画と並行して進められてきた舞台作品の制作は、本拠地スウェーデンの王立ドラマ劇場を中心に、映画の引退後も精力的に続けられた。来日公演を果たした「ハムレット」「令嬢ジュリー」「サド侯爵夫人」などは、すべて映画引退後の舞台作品である。

チケット・公演情報

2013年10月25日 (金) ~11月3日 (日)
会場:東京芸術劇場 シアターイースト (池袋)

【料金】指定-8,200円 / ステージサイド指定-7,800円 (全席指定・税込)
Pコード:431-675
※未就学児童は入場不可
※収録カメラが入る場合があります。予めご了承ください。

【一般発売日】 2013年9月7日(土)

公演・チケット情報

twitter http://twitter.com/aki_no_sonata
facebook http://www.facebook.com/akinosonata2013

イングマール・ベルイマン監督の名作映画を、佐藤オリエと満島ひかりのふたり芝居で贈る「秋のソナタ」の特設ページです。