佐藤オリエ 満島ひかり
原作/イングマール・ベルイマン
翻訳・台本/木内宏昌
演出/熊林弘高
美術/島 次郎
照明/笠原俊幸
音響/長野朋美
衣裳デザイン/伊藤佐智子
ヘアメイク/鎌田直樹
舞台監督/増田裕幸
制作/鈴木奈緒子
プロデューサー/戸塚 成
宣伝美術/三堀大介(サイレン)
宣伝写真/小林亜佑(サン・アド)
宣伝スタイリング/伊藤佐智子
宣伝ヘアメイク/新井克英(e.a.t…)
主催・制作/ぴあ
企画/L’Équipe(レキップ)
制作協力/クオーレ
「秋のソナタ」は、スウェーデンの、いや、世界を代表する映画監督/舞台演出家イングマール・ベルイマン1978年の同名映画で、
彼にとって47本目の監督作品にあたります。脚本はベルイマン自身によるオリジナルで、
「母と娘との関係をテーマにした文学や映画は意外に少ない。
そこで私は、両者の間の緊張を扱ったものを1本撮ってみようと思った」
と語っています。
出来上がった映画の内容は、まさにベルイマンの語るように、
<母と娘の互いのエゴの衝突>であり<溺愛されているように見えるけれど、実はおもちゃに過ぎぬ者の怨念>です。
また、ベルイマンが、
「この映画は2人の女優のための、むしろ荘重という意味で、
2つのチェロのための映画である」
と語るように、イングリッド・バーグマンとリヴ・ウルマンがその役割を担い、激突をスクリーンに繰り広げました。
「裸にされた二つの心」 ル・モンド紙
「愛憎のほむらを上げて繰り返される室内劇」 キネマ旬報
※L’Équipe(レキップ) は、演出家・熊林弘高の作品を上演する、
不定期のプロデュースユニット。今回が第1回公演です。
国際的ピアニストのシャルロッテ(佐藤オリエ)は、長年付き合っていた愛人と死別。
その知らせを聞いた娘のエヴァ(満島ひかり)は、自分の家でひとときを過ごさないかと母を誘う。
シャルロッテはこの申し出を受け入れ、7年ぶりにエヴァの住む家を訪ねる。
そこには、脳性マヒのもう1人の娘、へレナがいるのだった。
母シャルロッテと脳性マヒの妹娘ヘレナも久々の再会だが、母親は正直、再会を喜んではいない。
不快な気持ちを押し殺して、明るく振る舞おうとする母シャルロッテ。
母親が持つそのような二面性に、姉娘のエヴァは、長い間苦しめられてきた。
母親シャルロッテを告発する、姉娘エヴァの容赦ない言葉のつぶて。
長い長い、地獄のようないさかいの幕が、ついに切って落とされた…。