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ミュージカル『春のめざめ』は、1891年にドイツの劇作家フランク・ヴェデキントが発表した同名戯曲をミュージカルのとして現代に甦らせたもの。この戯曲が発表された当時は、子供たちの性の目覚めを赤裸々に描いたセンセーショナルな内容がドイツ国内で大きな波紋を呼び、以降百年近く完全な形では上演されなかったという衝撃作。その長い沈黙が破られたのは2006年。19世紀のドイツを舞台に、思春期の少年少女たちが直面する親と子の問題や、教師と生徒の関係、性体験など、様々な葛藤をストレートに描いた異色のロックミュージカルは、瞬く間に大ヒットとなった。
この話題作を『エクウス』『この生命誰のもの』のような社会派問題劇から、『ジーザス・クライスト=スーパースター』『キャッツ』をはじめとして、様々なミュージカルの日本版を製作し、国内外で高いクリエイティブ力を評価されている劇団四季が手がけ、2009年5月から9月初旬にかけて自由劇場にて日本初演された。
自由劇場は劇団四季創立50周年を記念して建設された小劇場で、総席数500席という濃密な空間で芝居が楽しめる。前回公演を見逃した方もぜひこの機会に足を運んでみてほしい。
劇団四季がさらに充実度をアップしてお届けするミュージカル『春のめざめ』をどうぞお見逃しなく!! |