インタビュー

http://image.pia.jp/images2/static/pia/interview/anime/top_name_keshigomu4.png

今回で6回目を数える朗読劇シリーズ。毎年人気声優陣も出演することで話題を集めている。今年で4度目の出演となる福山潤、2度目となる沢城みゆき、初出演の小野大輔、同じく初出演の高垣彩陽に、舞台にかける想いを聞く。

出演が決まったときの喜び

――本作の出演依頼がきたときや、出演が決まったときに感じたことをお聞かせください。
福山:僕は今公演で4度目の出演になりました。初めて参加させて頂いたのは3年前になります。自身の初演当時は『自分の業界外での朗読劇』への参加にとても喜びを感じていました。新たな刺激や出会いを求めていたので。

沢城:再びお声がけいただけて嬉しかったのと同時に…あー、でも大変だなぁ(笑)と。

小野:観たい観たいと思っていたら、自分が出演することになって驚きました(笑)

高垣:以前からずっと気になっていたのですが、なかなかチャンスがなく、昨年初めて観劇することができました。そこで物凄い衝撃を受け、しばらくはこの朗読劇のことばかり考えていました。“もし自分が薫役だったら……”と、想像をしたり、いつか自分も出演したい!! と強く強く願っていたので、こんなに早く叶うとは思わず、とにかく嬉しかったです。そして同時に想像していた以上の難しさと、この役への責任を感じています。
――原作(日本TVドラマ版・韓国映画版)、もしくは本作の過去公演をご覧になったことはありましたか?
小野:ありませんでした。

高垣:最初に映画を観たのは何年も前ですが、スジンの症状が家族の前で発覚すシーンがとても衝撃的で残っています。公演は昨年初めて拝見したのですが、私が想像していた“朗読劇”の概念を越えていて、内容はもちろん演出にもとても感動し興奮しながら劇場を後にしました。
――前回演じられた際に一番好きだった台詞は何ですか? その理由も教えてください。
福山:『忘れる度に俺に薫は恋をするんだ』。理由は細かく説明するよりも観て頂きたい部分です(笑)
――作品中、印象に残るシーンやセリフがあれば教えてください。
福山:先ほどの台詞の出てくるシーンはとても演じていて、そして他の出演者の方の公演を観ていても好きなシーンです。対照的に、浩介が過去を語るシーンも同じく好きですね。

沢城:“浩介の顔は何度描いても飽きない”です。

小野:“俺が君の記憶になる。”。

高垣:恋をしている時の二人のやりとり、そして、“わたしはあなたを、あなたが思うようには愛せない”という台詞です。どんなシーンかは、是非劇場でご自身で感じていただけたらと幸いです。

自身の役柄、相手役の印象

――ご自身の演じる役(浩介もしくは薫)はどんな人物だと思いますか?
福山:境遇や環境によって自身で自身の枝葉を摘み、自身を縛ってきた故に、それを壊してくれた薫の存在を受け入れ難く、しかし懐に入った後は彼女を深く愛するようになる人物。すみません、よくわかんない説明になってしまいました(笑)

沢城:身近な普通の女性であり、女性の理想像のようでもあるように感じています。

小野:優しい朴念仁です。

高垣:あたたかな家庭で育てられた彼女は、人の傷みを想い行動を起こせる優しく芯の強い母性的な面もあるのですが、不器用な恋愛をしてしまうこともあったりと……感受性が豊かだからこそ、熱が入るとのめり込んでしまう一面もあるのかなと感じました。そして好奇心旺盛で、仕事の上でも、恋愛の上でも行動力のある人だなと思いました。個人的には、こまめに日記をつけて記録している薫を尊敬します! お稽古に入る中でまた薫の色々な面を発見していきたいです。
――共演する相手役に対する印象をお聞かせください。
福山:(インタビュー時点では)稽古が始まっていないので、山口さんとはまだ直接お会いしていないのですが、パンフレット撮影での山口さんの薫としての表情や雰囲気がとても上品でいて、不器用な浩介を自分の殻から引っ張り出してくれそうな強さを感じました。

沢城:とてもクレバーで、演出の度に柔軟に応えられる方。そしてチャーミングなのに鋭い目力!

小野:凛とした方だと思います。笑顔が優しいです。とっても素敵です!

高垣:昨年ミュージカル『ZANNA』で共演して以来、私にとって仲間でもあり友人でもある東山光明さんと、今度はこんなご縁があるなんて……! 不思議な気持ちですが、とても嬉しいです。2人きりのステージは一蓮托生だと思うので、浩介と薫の人生の中の一番大切な時間を2人で紡いでいけたらと思います。

声優として、表現者として

――声優のお仕事と、今回のように実際に舞台に立つお仕事とでは、仕事に対する取り組み方や意識の面で、共通すること・異なることはありますか?
福山:実際にやる本質は何ら変わらないのですが、やはり状況や環境の変化によってそれらに合わせる作業は少なからず有ります。そこもこの朗読劇の面白いところです。

沢城:目の前のお客様にみせている、ということは一番大きく違うかもしれません。

小野:この朗読劇では、思いきり身体表現をしてくださいという演出をうけました。いつも声の仕事をする際に身体表現をイメージして声を出していますから、そのベースは同じだなと思っています。

高垣:アニメや吹き替えの収録は画面の中の役に想いをのせてマイクに向かいながらのお芝居、舞台はライブであり、その中での全身の表現でのお芝居……。それぞれ表現の仕方は違いますが、役の心を代弁し生きること、そしてひとつの作品を創るパーツの一員であることは同じだと思っています。
――今回は朗読劇という新たな分野に挑戦され、活躍の場を拡げられますが、今後は声優も含め、どのような活動をしていきたいですか?
福山:今あるフィールドワークをしっかりと勤めるのは当然として、自身の変化や要望には柔軟に応えられる余裕と展望は持っていたいですが、今目の前の事で言えば、ただただ、もっと説得力ある言葉を紡げるようになりたいです。

沢城:声優の仕事をもっとちゃんとやれるようになりたいです。

小野:朗読劇は声優の仕事の真ん中にあるものだと思います。これからも声優として、声優だからこそ出来る表現を積極的にして行きたいです。

高垣:この作品で、私にとって初の朗読劇の機会をいただき本当に光栄です。アフレコ、舞台、歌、映像…表現方法は違えど、それぞれのフィールドで学び感じることは自分の中で繋がりあい、影響しあうものだと感じています。だからこそ、今後も声優としての活動と共に、舞台に立っていきたいです。そして色々なことに挑戦していきたいです!

舞台にかける想いとメッセージ

――最後に、今回初めて出会う方々に、また、いつも応援してくれているファンの方々に向けて、メッセージをお願いします。
福山:初めましての方にも再びの方にも深く心に届くものがある作品です。朗読劇というジャンルをご覧になったことのない方にはあまりピンとこないかもしれません、しかし一度ご覧になって頂ければ朗読劇だからこそより伝わり、感じ入るものがあると実感頂けると思いますので、この期に是非、銀河劇場へ足をお運び頂けますと幸いです。そして過去にこの作品をご覧になって下さった方には今年の『朗読劇 私の頭の中の消しゴム』を楽しんで頂けるよう、素敵な空間を僕らと共有しましょう!

沢城:手をたたいて楽しめるようなストーリーではありませんが、見終わった後に大切な人に会いたくなるという意味ではとてもエンターテイメントだなと感じています。ここまで観劇後、人によって全く違う感想が口を衝いて出る作品もなくて、皆様ひとりひとりがどんな『私の頭の中の消しゴム』を抱くのか、舞台上からそっと楽しみにしております。劇場でお待ちしていますね。

小野:ありがとうございます。記憶に残る表現を、精一杯頑張ります!

高垣:自分自身が衝撃を受けた作品に参加させていただけるなんて、本当に嬉しく、有難いご縁です。互いを強く深く想い合う、真実の愛を描いた作品だと思います。あなたが大切に想う人たちを、きっともっと大切にしたくなる。そんなあたたかさをお届けできますように……! 是非劇場にいらして下さい、お待ちしております!

「お気に入り登録」してチケット発売情報を受け取ろう!

お気に入り」登録しておくと、先行発売「プレリザーブ」の実施や追加券の販売などの情報をメールでお届けします。

お気に入り登録をする