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デビューわずか5年足らずでインディーズ時代からの夢だった、大阪城ホールワンマンを達成したSCANDAL。最新アルバム『STANDARD』で、夢の向こう側と言える新章の幕開けを宣言!

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“ガールズバンド代表”と呼ばれることに、プライドと責任を持たなきゃいけない

SCANDAL HARUNA
HARUNA

――最近は“ガールズバンド代表”と紹介されることも多いと思うのですが、そう言われることに正直、邪魔くささとかプレッシャーはないですか?

RINA: むしろ嬉しいです! そこで謙遜するのはファンをガッカリさせることにもなると思うので。そこに自信をもって、ちゃんと結果を出していきたいと思ってます。

MAMI: 自分たちで「ガールズバンド代表です」と名乗ってるわけではないので、人に言われてプライドと責任を持たなきゃいけないと思ったし、そうあり続けるべきだと思っていて。今、私たちのコピーバンドの子もたくさんいて、SCANDALのコピーバンド大会があるんですけど、毎年応募する人が増えて、今年は500~600組くらい応募してくれて。衣装や髪型も真似してくれているから、単純にスゴイな! と思うし、すごく嬉しいし。その子たちのためにも、カッコいいバンドでいなきゃという気持ちはありますね。

――なぜ今、ガールズバンドに注目が集まってると思います?

RINA: 単純に流行が一周回ってきたんやと思います。流行ってグルグル回るっていうけど、その時期がたまたま来てて。そのちょっと前に私たちがデビューしたから、知ってくれてる人が多いってだけだと思うんです。そこに何かやりたいけど、何をやったら分からないって子がたくさんいて、そこに真似しやすい4人がいただけやと思うんです。

――頑張ったら近づけるかもしれないくらいの距離にSCANDALみたいな存在がいて、「私も楽器をやってみようかな?」と思わせてくれたと。

RINA: そう。今はそうだから、それを流行で終わらせたくないって気持ちも今はあって。

HARUNA: そこで、私たちも「ここからだな」という気持ちになっていて。今、やっと自分たちのスタイルが固まってきて、またイチから新しいことが出来るかな? という気持ちなので。ここからのSCANDALを見て欲しいし、見せていきたいと思っています。

夢を歌い続けるだけじゃなく、誰かの日常に溶け込める曲が作りたいと思った


MAMI

――そこで発売したばかりのアルバム『STANDARD』ですが。今作にはSCANDALだからこそ出来ることがしっかり詰まっていて。この4人でないと出来なかった作品だと思うし、変な話ですけど、「SCANDALが、SCANDALになったな!」と思いました。

HARUNA: あはは。でも、それはすごく嬉しいですね。そういうことです!

RINA: 私は自分たちのことを全然スタンダードだと思ってないんですけど、そういうバンドが5年経って、『STANDARD』という作品を出す勇気というのは、他のバンドにない魅力だと思っていて。色々言われたこともあったけど、この作品が出来たことで今までの活動や自分たちのスタイルに絶対の自信を持てたし、自分たちを全部肯定出来た気がして。私たちがやりたいことをやってきた中で、「この曲に救われました」とか言ってくれる人の声を聞くと、「そういう人たちのために音楽がやりたい」って気持ちも強くなってきて。

TOMOMI: 今まではインディーズの頃から、「大阪城ホールでライブがやりたい」っていうのが夢で、“夢”をテーマに曲を作ってきたんですけど。大阪城ホールを終えて、夢を歌い続けるだけじゃなく、誰かの日常に溶け込めるような曲が作りたいと思うようになって。

MAMI: 歌詞も含めて、自然に出来たアルバムって感じはしますね。ジャケットも最初、パンツスタイルでキメキメで撮ってたのに、だんだん飽きてきて(笑)。ちょっとふざけて撮った写真がジャケットになったりして。5枚目のアルバムにして、そういうノリで作れたのは、私たちにとってすごく大きかったです。

HARUNA: 今までは自分たちの意思をハッキリ描いていた曲が多かったんですけど、今回はほとんどの曲が誰かの心境だったり、誰かの日常生活で見える風景が多いので。自分で聴いていても、誰か違うアーティストの作品を聴いている感じというか、自分のBGMになっているような不思議な感覚があるんです。

中田さんと一緒にやったら、誰も聴いたことのない曲が出来ると思った

――最近、フェスでライブを見た時、1曲目にデビュー曲「DOLL」をやってて。当時との印象の違いに驚いたし、やっぱりこの曲ってすごく大事なんだ! と思いました。

HARUNA: 「DOLL」はずっとやってます。自分たちの色が一番出てるし、ライブで育ってきた曲なのでライブ映えするし。やっぱりデビュー曲ってすごく偉大だなと思いますね。

MAMI: デビューした時は、「DOLL」でトガってなきゃいけないと思ってたんですけど。自然とクラップやタオル回しが起きる楽しい曲になって、私たちも楽しさが自然に表情に出るようになって。ライブを大事にしてきて良かったなと思える1曲です。

――中田ヤスタカ(CAPSULE)プロデュースによる、最新シングル曲「OVER DRIVE」も自然と体が動くダンスロックになっていて、ライブ映えする現場感のある曲ですよね。

RINA: 中田さんと一緒にやったら、誰も聴いたことのない曲が出来るだろうってことでお願いした曲で。「ライブ中心に活動していくので、激しいカッコいい曲がいいです」って言ってたら、めちゃくちゃポップなデモが上がってきて。「全然違うやん!」って思ったんですけど、レコーディングしていくうちにこの曲の凄さがどんどん分かってきて。さらに中田さんが「アルバムに入った時、ロックな曲がより際立つ曲が作りたかった」って言ってくれて大納得して。アルバムに入った時、その意味もよ~く分かりましたね。

TOMOMI: 無機質でセンチメンタルなメロディと、バンドサウンドの融合が良い意味で気持ち悪くて、すごく耳に残るんですよね。レコーディングのやり方から完成まですごくドラマチックで、楽しかったし感動的でしたね。

大阪城ホールまでがSCANDALの第1章だとしたら、今は第2章の始まり


TOMOMI

――あと今回はそれぞれの作詞曲にも個性がすごく出ていて。4人に僕が選んだ曲の曲解説をお願いしたいんですが。まず、「オレンジジュース」をTOMOMIさん。

TOMOMI: この曲は歌詞の中に女の子が2人登場するんですけど、それを私とHARUNAの対照的なボーカルで表現しました。女の子は恋愛すると可愛くなるって言うけど、女の子って何かに対して常に戦っていて。この曲では分かりやすくライバルを出したんですけど、そういう時もどんどん可愛くなれるんですよね。

――なるほど。ライバルと争いながら、自分自身とも戦ってるわけですね。

TOMOMI: そう。この物語を経験してなくても、きっと理解してもらえる女の子な曲です。

――続いて、大人っぽい雰囲気の「Weather report」をRINAさんお願いします。

RINA: 私たちくらいの年代からやっと分かる恋愛の曲で。学生時代の恋愛は盲目になりがちで、「この人と一生一緒にいる!」って本気で信じられるけど、大人になると「結婚はしないけど、今はこの人といたい」みたいに思えたりして。HARUNAが一人で歌ってて、すごく大人な雰囲気が出てるし、新しい魅力がまた伝わる曲になったと思います。この曲は昔だったらきっと説得力がなかったと思うし、表現しきれなかった曲ですね。

――HARUNAさん作詞の「8月」も今じゃなきゃ歌えなかった曲ですよね。

HARUNA: 大阪城ホールを達成した今、過去を振り返りながら、メンバーやファンの人への感謝の気持ちを込めて「これからもよろしく」って意味で書きました。それまでがSCANDALの第1章だとしたら、今は第2章の始まりで。そういう時期にこの曲が書けたのは、すごく良かったなと思います。

――そしてMAMIさん、後半のクライマックスとなる「涙よ光れ」。

MAMI: 今まであえて避けてきた曲調だったんですが、今だったら出来るだろうと思って挑戦した曲で。涙ソングっていっぱいあるけど、「涙は流した方がいいよ、素敵だよ」って肯定する歌はあまりないなと思って書きました。コール&レスポンスもいっぱいあるし、一緒に歌えるし、バンドサウンドだけでソロもHARUNAとハモって弾いてたり、バンド感があってコピーバンドの子にもピッタリな曲なんで、ぜひコピーしてもらいたいですね。

ご飯はかなり重要。ご飯はなんとしてでも充実させたい!


RINA

――ガールズバンドならではの、“ガールズバンドあるある”って何かあります?

RINA: え~、何やろ? 「“ガールズバンドで困ることは?”って聞かれると困る」っていうのが、あるあるかもしれない(笑)。男女の差ってそんなになくて、女の子やから特別ラッキーなことも困ることも、そんなにないんですよ。

MAMI: ウチら結構、見た目より体育会系で男勝りだからってのもあると思うけど(笑)。

RINA: ガールズバンドはみんな、実は体育会系な気もするな。

――「ガールズバンドは、想像以上に体育会系」ってのもあるあるなんだ(笑)。

RINA: あと、レトルト系の食品をプラスチックのケースに詰めて常備してて、お味噌汁とか食べたい時に食べられないのはダメってのはありますね(笑)。たこ焼き器を持ち歩いてて、レコーディングの時にみんなで作ったりとか。

TOMOMI: みんなでピザ頼んで、ピザパーティーやったりね(笑)。

HARUNA: ご飯がかなり重要なんですよ。ご飯はなんとしてでも充実させたい!

――アハハ。憧れのガールズバンドや女性アーティストはいますか?

RINA: 憧れのガールズバンドはいません! プリンセスプリンセスさんとかJUDY AND MARYさんとか、その世界のトップになるアーティストは誰かみたいじゃなくて、+αなことをやってきてるから、私たちもそうじゃなきゃダメだと思うんです。それにプリンセスプリンセスさんもJUDY AND MARYさんもファンに求められている歌を歌えてるし、求められることのど真ん中をやり続けているから、ずっと残る音楽を作り続けられたと思うので。そういうバンドにはなりたいと思いますね。

――いずれ、自分たちも憧れられる存在にならなきゃいけないだろうしね。

MAMI: コピーバンドの子とか見てると憧れられる存在になってきてる自覚はあるし、それに恥じないバンドにならなきゃいけないと思うし。4人がブレなければ絶対に大丈夫だと思ってるので、意思をしっかり持って、作品を作り続けなきゃいけないと思ってます。

ツアーでは自分たちを通して、色んな景色を思い描いてもらいたい

――そして間もなく、自身最大規模となるホールツアー「STANDARD」も控えています。

MAMI: SCANDALを初めて見る人やライブ自体に初めてくる人も多いと思うんですが。ホールツアーだと一人ひとりのスペースがあるので、暴れてもいいし、じっくり見てもいいし、それぞれの楽しみ方をしてもらえたら嬉しいです。アルバムの新曲を加えたセットリストは自分たちも未知なので、私たちもすごく楽しみにしてます。

HARUNA: 『STANDARD』の新曲を演奏することで、お客さんが自分たちを通して見える景色が全然違うんじゃないかな? と思っていて。自分たちを通して、色んな景色を思い描いてもらえたら嬉しいですね。

RINA: あと、ホールならではのステージセットや衣装もまさに今、話し合ってるところで、すごく良い感じなんです。ホールツアーは、ライブハウスとは違ったショーみたいな魅せ方をしているので、そこも楽しみにしていて欲しいです。

TOMOMI: 今回、初めて行く場所も多くて、メンバー全員の地元に行くんです! 奈良に行くのも初めてなので、地元の人たちはぜひ遊びに来て欲しいです! 毎年、日本と海外でツアーが出来ているのも、お客さんがいるからやと思っていて。これをずっと続けたいと思ってるし、来てくれる人の期待に応えられるライブをやりたいので、ぜひ遊びに来て下さい!!

text by フジジュン

チケットぴあ/ガールズバンド特集「SCANDAL」のインタビューページです。

INFORMATION

■SCANDAL秋のホール
ツアー開催!!

10月19日(土)かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホールでの公演を皮切りに、12月3日(火)東京国際フォーラム ホールAまで、全21公演にわたる全国ホールツアーを実施。
チケット発売中。
詳細は「チケット情報」よりご確認ください。
(既に予定枚数終了している公演もございますので、ご了承ください。)

チケット情報

PROFILE

SCANDAL

HARUNA (Vocal & Guitar)
MAMI (Guitar & Vocal)
TOMOMI (Bass & Vocal)
RINA (Drums & Vocal)

2008年10月にシングル「DOLL」でデビュー。2009年10月リリースのデビューアルバム「BEST★SCANDAL」はオリコン初登場5位を記録し、同年の日本レコード大賞新人賞を受賞。今年3月にはインディーズ時代からの夢の舞台・大阪城ホールでのワンマンライブを成功させる。

NEW RELEASE

2013年10月2日、5thアルバム 「STANDARD」をリリース。デビュー5周年を目前に、貪欲に進化し続けることへ真っ向から勝負するかのような全13曲収録の1枚。

「STANDARD」

2013-10-02 RELEASE
■通常版 3,059円(税込) ESCL4105-6

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