メンバー内には初心者も・・・バンドがひとつになるまで
- ――まずバンドの結成のきっかけについてお聞かせいただけますか?
- U (Vo.):2010年に結成したんですが、Ikeda(G/Vo)が中心になって、ネットのメンバー募集で集まったんですね。その時はもうやめてしまったメンバーとIkedaとMaru(G)がいて。
- ――え!?初心者!?
- U:そうなんです(笑)その後Ikedaの喉にポリープができて、もうひとりVoを入れるタイミングで僕が加入して、その後今年の5月にroku (Ba.)が入って、今に至るって感じですね。
- ――って事は、皆さん元々活動拠点はバラバラだったという事ですよね?
- Ikeda:そうですね。それぞれが音楽でプロになりたいって言う事で上京してきたんで。南は九州、北は青森。僕は大分だったんですけど。
- ――(笑)でも本当にそれぞれバラバラの所から集まった感じなんですね。Uさんやrokuさんのように後から入った方もいると思うんですけど、まず始めにバンドをスタートさせる時に、「こういう音楽やりたい」って既存のバンドの名前を出したりすると思うんですけど、それは皆さんの場合どういったバンドだったんですか?
- Ikeda:僕が最初に提示してたのはELLEGARDENとかZEBRAHEAD、Limp Bizkit、あと日本語詞もやりたかったので、RADWIMPSとかも言ってましたね。色々な事がやりたかったので、何かに偏っているんじゃなくて、音楽が好きで、音楽を聴いている人を探していた感じですね。
- ――なるほど。今なんでこれを聞いたかと言うと、ライブを見させていただいた時に、さっきネットでメンバーを集めたっていうのがにわかに信じられないと思ったんですね。バンドとしてきちんと個になっているという印象があったので。だから好きな楽曲が似ている、という所から始まったのかなと思ったのですが、そういう感じでもないのかなと。
- Ikeda:そうですね。
- ――では活動をしながら、バンドを作り上げていった感じですかね?
- Ikeda:そうですね。さっき言ったんですけど、ギターのMaruに至ってはその当時僕が千葉に住んでいたんですけど、Maruが武蔵小金井に住んでいて、往復2500円かかるんですけど(笑)仕事が終わったらMaruの家に行ってギター教えて・・・を毎日繰り返してましたね。
- ――凄い・・・!
- Ikeda:最初はKen Yokoyamaさんしか知らなかったんですよ、Maru。Hoobastankとかも知らなくて、だからCD聞かせたりして色々教えていった感じですね。
- ――なるほど。
- Ikeda:あと普通にバンドやってる人ってバイトをしながら、月に2~3回ライブをやる感じだと思うんですけど、俺たちは月に10本、しかも都内でノルマを払いながらやってたんですよ。その分バイトも沢山しなきゃいけないので・・・。
- ――そうですよね、最初はお客さんとか集められないですもんね。
- Ikeda:ふたつバイト掛け持ちして、18時間くらい働いたあとにそのままスタジオ入ったりとか・・・寝られるのは移動中だけ・・・みたいな。ていうかその当時はMaruも家が無かったので。
- ――えええっ!(笑)
- Ikeda:(笑)ちょっと楽になってきたときに、「Maru家が無いから」ってことで巣鴨に家を借りてあげて、敷金礼金とかもみんなで集めて住ませてあげて。
- ――Maruさんは色々な施しを受けて生きているんですね(笑)
- (一同笑)
- ――(笑)でも、皆さんの覚悟というのが良く分かる良い話だと思います。
- Ikeda:このバンドを結成したのが27とかなんで、最後のバンドのつもりでやってて。他のバンドのペースの10倍ぐらいのペースでやりましたね。
- ――ちなみにIkedaさんとMaruさんはそれぞれ根底にあるアーティストをお聴きしたんですが、Uさんとrokuさんは影響を受けたアーティストいますか?
- U:僕はPay money To my PainのKさんには凄く影響を受けてますね。あと元々ソロシンガーを目指していた事もあって、R・ケリーなどの洋楽R&Bにも影響受けていると思います。
- ――なるほど。メンバーそれぞれが独自の音楽性を持っているから、バンドとしてオリジナルな音になっているんですね。