──まずは、芸能生活45周年を前にした今回のコンサートの見どころを教えてください。
「今までは、区切りで何かをやる…みたいなことは、あまり好きじゃなかったんですよ。ただ今回は事務所の移籍など心境の変化がたくさんあったのですが、そこにたまたま45周年が重なったなという感じなんです。今まで、本当にいろいろなことをやってきましたが、どちらかといえば“ショーアップされたもの”“派手なもの”が梓みちよの色だったと思うんですね。
今回のコンサートは、逆に飾らずシンプルで、自然体で、1曲1曲の言葉やメッセージがそのまま伝わるようなステージにしたいと思います。あっ、だからといって地味なものをやるということではないですからね(笑)。」
──長い歌手活動の中で、いろいろな事を感じる機会があったと思いますが…。
「ヒットした時代、ラッキーだった時代もたくさんあり、今まで長い間やってきました。今の時代の歌手だからできること、できないこと。私だからできること、できないこと。それぞれにたくさんあると思うので、その辺りを比較しても仕方がないと思いますが、今感じているのは、とにかく良い歌を残していかなければならないということですね。過去には『こんにちは赤ちゃん』のイメージがあまりにも大きすぎて、重すぎて耐えられない…と思った時期もあったんです。また、肉体的にも精神的にも随分きつかった時期もあったのですが、ちょうど10年くらい前に犬(レイン君=オスのポメラニアン)が我が家にやってきてから、随分救われたというか、とても健康になりました。彼がいてくれて本当に良かったと思います。」
──45周年を迎えて、今考えていらっしゃることがあれば教えてください。
「また新しいお客様に出会えることも楽しみですし、今まで応援してくれた方にも、新しい梓みちよを見て頂けたら嬉しいですね。今回のツアーのように、大きな会場で派手な演出に身を委ねるのではなく、飾らずシンプルでやるというのは簡単なようで一番難しいことだと思うんです。
だからこそ1曲1曲を自然に丁寧に歌っていこうと思ってますし、実は新たなチャレンジなのかもしれませんね。私は歌を求めている人がいる限り、歌っていこうと思っていますし、良い歌は時代を超えて必ず生き残っていくものだと信じています。」
──今回は地元福岡での公演もあります。お客様に向けてメッセージをお願いします。
「私のコンサートは圧倒的に女性のお客様が多いんですが、何故でしょう(笑)? ぜひ男性のお客様にも来て頂ければ嬉しいですね。福岡でのコンサートは、ディナーショー以外では本当に久しぶりなので楽しみですね。ステージでは私もリラックスして歌いたいと思っていますので、お客様にも力を抜いて、肩肘張らずに見てもらいたいです。1曲でもドキッとしてくださったり、何かを感じてくださる瞬間があればとても幸せです。」
取材・文:梁瀬一郎(チケットぴあ九州)