初ホールワンマンでは初の作詞・作曲に挑戦!
- ──まず3月23日に開催される「北野里沙コンサート~ファーストポジション~」初のホールワンマンライブであるこのライブについてのお話をお聞きしたいのですが。
- 今回のライブは初めてのホールワンマンなので、まずはドキドキしてる気持ちがあるんですが(笑)
- ──そうですよね(笑)
- それを抜きにして考えると、1stアルバムの時に人生初の作曲に挑戦したんですが、今回のワンマンでは作詞・作曲両方に挑戦した楽曲を披露するんですね。
- ──わ! それは楽しみですね!
- ただ、その曲はこれまで披露していた、1stアルバムに収録されていた曲やカバー曲とは違う、自分の言葉で書き出した言葉とメロディなので、お客様がどんな反応を見せてくれるのか、楽しみでもあるし・・・ちょっと恥ずかしさもあるというか・・・(笑)
- ──(笑)
- でもこれまでの楽曲ももちろん大切なんですが、今回作詞・作曲に挑戦させてもらって、メロディに合う言葉はどれか、逆に言葉に合うメロディはもっと無いかとか、何度も何度も作り直して出来上がったその曲は、もう自分の子供のような、かけがえのないものになりましたね。
- ──曲に何度も向き合ってきたわけですもんね。
- はい、だからこの曲を来ていただいたお客さんにも愛していただきたいなあ、と思っています。
- ──今回、作詞作曲をされるうえで、何かテーマみたいなものは作ったんですか?
- 自分が作りたい曲の目標がふたつあって。ひとつが、これから頑張っていこうというような楽曲、1stアルバムで言えば『はじまりの時』のような、自分に言い聞かせるように歌っているものを、聴いた皆さんが共有して、持って帰ってもらえるような楽曲なんですね。
- ──北野さんが等身大の自分を出せるような楽曲ということですね。
- はい、あともうひとつは「郷愁」を出せるような楽曲、例えば「ふるさと」とか「赤とんぼ」とか、ちょっと懐かしくてホッとする、世代を超えて愛されるような、どの世代の人も一緒に歌えるような楽曲を作りたいなと思ってますね。
- ──確かに、北野さんの作品は、どの曲もその景色がパッと浮かぶ歌い方だなあと思います。
- ああ、ありがとうございます。そう言ってもらえるととても嬉しいです(笑)。最近の音楽はリズムを優先にした音楽が多いように感じていて、その中で私は言葉を第一優先にしていきたいって思っているんですね。まず歌詞カードをいただいて読む時も、譜面を読むのも大事なんですが、「手紙をいただいた」というような気持ちで、たまたまその手紙にメロディが載っていた、というような歌い方をしたいなと思ってます。
- ──なるほど。
- なので、歌詞をいただいた時はまず最初に自分なりに考えて、その歌詞の世界を絵に描いたりしていますね。
- ──絵!? 凄いですね!?
- 見当違いの絵を描いているかもしれませんが(笑)そうする事で季節感とかも歌に投影しやすいような気がしていて。もっと頑張っていきたいところですね。
- ──大きな話になってしまうのですが、北野さんにとってライブとはどういった場ですか?
- そうですね・・・昨年CDをリリースさせていただいて、レコーディングから何から全てが初体験だったんですね。
- ──初めてだと勝手も分からないですよね。
- 本当そうなんです、全部をいちいちエンジニアの方に聞いて。「マイクの位置はこれで良いですか?」みたいに(笑)。多分凄くうるさかったと思います(笑)。それも凄く刺激的で楽しかったんですが、やはり自分の中で一番楽しかったのがライブで。
- ──はい。
- CDを家に帰って聞いてもらえるのも嬉しいんですが、お客さんが近くにいて、表情とかが目の前に見えるのが凄く楽しいんですね。確かに怖い部分もあるんですが、その怖さすらも楽しいというか。ライブはナマモノなので、例えば歌詞を間違えても編集ができない世界なので、だからこその緊張感とか、同じ曲を歌っていても、同じ歌を歌える時は二度とないので、ライブとは私の中で一期一会ですね。