インタビュー

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2012年の結成から、多数のツアーやライブイベント、海外公演などで音楽に磨きをかけるツインボーカル・ツインギターのガールズバンドLoVendoЯ。11月5日には3枚目のミニ・アルバム『イクジナシ』をリリース。そして、5度目となる全国ワンマンツアー開始と精力的に活動している。そんな彼女達に、結成から2年経過しての想い、ツアーへの意気込みなどを聞いてみた。

数々のステージを経験し、LoVendoЯとして強くなっていく結束力

――LoVendoЯ結成から2年がたち、ツアーや様々な活動を4人でやってきて、心境の変化は?
田中れいな(以下、田中):結成当初は、メンバー同士であまり会話する機会も無くすぐステージに立ったので、「ただやっているだけ」という感じがし、自分の中にモヤモヤした気持ちがありました。でも、リハーサルや楽屋等でメンバーと一緒に過ごす時間が増えて、お互いの事がだんだんわかってきました。そうすると、自然とライブ中にアイコンタクトや絡みが増えて、いろんなパフォーマンスがうまく噛み合うようになり、やっと本来の自分達を表現できている感じがして楽しくなってきました。オリジナル曲も増えましたしね。

岡田万里奈(以下、岡田):最初はメンバー感で壁がありました。田中さんはモーニング娘時代から見ていて遠い存在で「何を話したらいいんだろう」と思っていました。でも、この1年でイメージがすごく変わりました。田中さんがいろいろ話しかけてくれて、悩み相談にも真剣に答えてくれるんですよ。「こんなの聞いてくれるの!?」ていう相談にも。田中さんはみんなのお姉さんみたいだし、引っ張ってくれる頼れる存在です。
――最初は怖かったですか?
岡田:最初のイメージはヤンキーというか。。。

田中:え!?

岡田:いや、怖い人なのかなと勝手に思っていたんです。でも、仲良くなると「そこまで尽くしてくれるのかっ!!」ていうくらい優しい方でした。今では「リーダーについていきます!」っていう気持ちで楽しくできています。
――ツインギターの宮澤さんと魚住さんは何か変化を感じますか?
宮澤茉凜(以下、宮澤):メンバーの結束力が強くなった感じがします。ライブ中のMCも誰に振っても安心感があるし、「ここで自分に話を振られるな」っていうのが雰囲気で伝わるようになってきました。

魚住有希(以下、魚住):一緒に過ごす時間が増えて、楽屋での過ごし方も湧き合い合いとして雰囲気がよくなりました。それがステージに現れているなと感じます。最近、田中さんが付けているイヤーモニターの調子が悪くなり、田中さんだけがステージから楽屋に戻る、というトラブルが起こりました。その間、残った3人でトークをして、お客さんを盛り上げることができたんですが、結成当初だったら沈黙の時間が何分続いたことか。。。絆が深まった今だからできた事だと思います。
――楽屋ではどんなことしていますか?
魚住:ご飯を食べる時はみんなで集まる頻度が高いですね。あと、地方公演などで空き時間ができた時は、街に繰り出してスーパーへ行くこともよくあります。みんなでご飯買って一緒に食べたり、一人で食べたい時は一人で食べたり、本当に自由。

宮澤:一人の時間はちゃんとあるんです。変に「4人ずっと一緒だよ」というのもないし、だからこそ気疲れもしない。集まりたいときはみんなでワイワイやるし、すごく居心地がいい場所です。

田中:そうそう、みんな自由でばらばらなので、ぶつかることもないんです。意見が違う時も「それ違うやろ!」って反対するのではなく、「そうか!そんな考え方もあるよね」って認めちゃう。みんなでぶつかるのではなく、良いところを認めながらそれを広げていく感じがとても好きです。

今のLoVendoЯの魅力が最大限に引き出されたニュー・アルバム

――11月5日リリースの3枚目のミニ・アルバム『イクジナシ』の魅力を教えてください。
田中:タイトルにもなっている『イクジナシ』を初めて聴いた時は、「メンバーのやりたいことが全部入っている!」と感激しました。「さすが中島卓偉さん!(作詞・作曲) メンバーの得意分野をよくわかっているな~」と嬉しかったです。LoVendoЯはツインボーカルで、いつも自分が高音担当で、上が主メロの曲がほとんどでした。LoVendoЯとして活動始めてから、ずっとキンキンした声しか出していなかったんです。でも、『イクジナシ』は主メロが上になったり、下になったりばらばらなんです。最初からサビ手前までは、れいなが低音でおかまりが高音を担当、その後は上下逆になって、といろんな高さを歌えます。ブログで「上下入れ替わるのわかる?」って聞いてみたら、「高音は全部れいなだと思った!」という反応ばっかりだったんですよ。そのくらい高音担当の印象が付いている。このイメージを変えていきたいと思っています。そして何よりも、低音も高音も両方歌える曲なので楽しいです。

岡田:歌詞も今までとは違います。子どもと大人の狭間を行き交う、といったのが多かったのですが、『イクジナシ』は大人な雰囲気で、男性に対する女性の「Sな部分」といった今までに無いような歌詞で表現してあり、新しいLoVendoЯを見てもらえると思います。

魚住:ライブで始めて演奏した時のお客さんのノリ方もすごかったです。一人一人がフューチャーされて4人それぞれの魅力が出るので、お客さんも見応えがあると思います。

宮澤:『イクジナシ』は一人一人の魅力を引き出してくれて、それが一曲に凝縮されている曲。ギターソロも前半・後半で用意され、攻めて追い立てるような緊迫感も出て、素晴らしい曲です。
――宮澤さんはアルバム『イクジナシ』に収録されている『UNDERGROUND』を作曲されいてますが、初めての作曲はどんなことを意識しましたか?
宮澤:おじの影響で70~90年代のハードロック、ヘビーメタルが大好きで、激しい感じを出していきたいと思っていました。でも、それを出すだけだとLoVendoЯには相応しくないので、ツインボーカルならではの重厚間だったり声質だったり、ギターの得意分野だったり、さらにLoVendoЯの雰囲気を意識して作り上げました。
――アルバム全体として、完成度は?
田中:3曲目の『この世に真実の愛が一つだけあるなら』がすごく好きです。初めてのオリジナル曲なんですが、CDになるまでに2年かかりました。最初の頃とアレンジも変わって、ゴージャスな雰囲気になり、さらに好きになりました。あと、『少年』もジャンルが違う曲。ファンのみんなに「れいなってこういう歌い方もできるんだね」と言われることもあり、今までのイメージを突き破り、新しい自分を披露できた曲だと思っています。私たちの特徴は、いろんなジャンルが歌えるところです。今回のアルバムはいろんな歌い方も聞いてもらえるし、幅の広がったLoVendoЯを楽しめる作品に仕上がっています。

お客さんと一緒に作っていくライブ。楽しんでもらえる自信アリです!

――2年で5度のツアーとかなりライブを経験されていますよね。11月1日から始まる「LoVendoЯ LIVE TOUR 2014-15 ~貴方の心(ハート)を盗(いただ)きます~」ツアーは?
田中:今までにない曲調の新曲もやる予定です。「こんなのもやるんだ!」とびっくりしてもらえるんじゃないか、とドキドキワクワクしています。あと、ツアータイトルも初めて自分たちで考えました。そして、みんなでやりたい事をたくさん出し合って、それを形にしいるので、今までのツアーの中で一番楽しみです。
――LoVendoЯのライブの特徴は?
田中:お客さんとお近づきになれる場!! 距離も近いし、目を合わせるようにして、話しながらやっている気分になります。新曲披露の時、自分のパフォーマンスが掴めないこともあって、お客さんも初めて聞く曲だからどういう風にノったらいいかわからないみたいなんですよ。お客さんと目を合わせなが一緒にやっていく内に、自分のパフォーマンスのやり方が掴めてきて、お客さんを見るとみんなノリノリになっている。なので、一緒に雰囲気を作っていく場です。

岡田:ライブハウスってもみくちゃにされて怖い、行きづらいという女性の意見をよく聞きます。私たちのライブは女性専用エリアもあり、誰でも怖がらずに来ることができて楽しめる、というのも魅力の一つだと思います。

宮澤:お客さん参加型のライブなので、初めて来た人たちも楽しめる場だと思います。
魚住:みんなが笑顔になれるライブ。最後に握手会があるんですが、その時みんな笑顔でいろんな感想を言ってくれます。ライブの感想を間近で聞けるのは嬉しいし、みんなの笑顔を見ていると私たちも笑顔になれます。
――最後に一言!!
田中:3枚目のアルバムを引っ提げて、全国を走り回ります。今までにはない雰囲気を作り上げたい、とメンバーでたくさん話し合って作ってきたツアーです。なので、いつも以上に楽しませる自信はあります。一度もLoVendoЯのライブに来たことがない方も、ぜひ一度来て盛り上がってほしいです!

岡田:アルバムも今のLoVendoЯを表現していて、自信を持ってリリースしたものなのでぜひ聞いてほしいです。そして、ぜひ生のライブを見て欲しいです。一度遊びにきてもらえれば、絶対にはまってもらえると思います!

宮澤:「ライブにまた行きたい!」って思ってもらえるように、いろいろと楽しいことを考えているので、期待して来てください!

魚住:新曲も用意しているので、楽しみにしてほしいです。写真だけでは伝わらない「ライブならでは」をたくさん詰め込んでいるので、ぜひライブでLoVendoЯの魅力を皆さんに知ってもらえたら嬉しいです!

取材・文:大谷恵、玉島祥子(ぴあ)

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