心に残る甲斐よしひろ氏とのコラボライブ
- ──2013年の活動を振り返ってみていかがですか?
- コラボレーションする機会が多かった1年でしたね。それは4月に『Reboot & Collabo.』という作品を出したっていうのもあったんですが、様々な方とコラボできた1年だったように思います。ソロギタリストとしてやっていくという自信をつけさせてもらったのは、ファンの皆様のおかげなんですが、そんな中でいい形でコラボのお誘いがあったというのは、これまでソロという形に拘ってきた自分のスタイルがあったからだと思うんです。
- ──10年間の活動があってこそ、という事ですね。
- そうですね。もちろん気持ち的には「コラボレーションさせていただく」っていう感じなんですが、これまでの活動が無ければ切磋琢磨するようなコラボはできないですし。
- ──なるほど。
- ただそこで強く自分を持ちすぎても、誰からも声がかからなくなってしまう危険性もあって。
- ──ああ!そうかもしれないですね。
- はい、「押尾は誰とも共演しないらしいぞ」っていうのも嫌なので(笑)押尾コータローというアーティストはソロギタリストだけど、歌手の人ともコラボするし、色々できるぞっていうアピールができた2013年だったような気がしますね。
- ──それぞれ印象に残ってると思うんですが、中でも印象に残ってるコラボはありますか?
- 最近で言うと、甲斐よしひろさんとやらせていただいた「MY NAME IS KAI III 2013"MEETS AGAIN"」が大きく印象に残ってますね。僕にとって特別な、青春といっても過言じゃない人とコラボができるとは思ってなかったんで。
- ──嬉しいですよね。
- そりゃあ、もう!(笑)このライブって前半は甲斐さんがソロでやられるんですが、僕は舞台袖で椅子に座ってみてるんです。「カッコええな~」って(笑)
- ──一番の特等席ですね(笑)
- (笑)普通のファンモードですね。その後一緒のステージに立たなきゃいけないんですが(笑)
- ──気持ち切り替えないといけない訳ですね(笑)
- いつ見てもカッコいいし、不思議な気持ちになるんですよね。高校の時の自分に戻るというか。
- ──甲斐さんから言われた言葉で印象に残ってる言葉とかありますか?
- 甲斐さんはいつも僕の事を褒めてくれるんですよ。15歳年下なんですけど、甲斐さんって絶対の僕の事を落とさない。僕もそうしてしまいがちなんですけど、年下の人を見てると「まだまだだな」って思ったりすることあるじゃないですか。
- ──はい、良く分かります。
- でも、甲斐さんはどんなに年下でも「良いものは良い!」って言える人なんですよね。僕は甲斐さんをリスペクトしてるし、甲斐さんに「お前まだまだだな」って言われてもついていく覚悟ができているんですけど(笑)でも甲斐さんは「押尾コータローのこういう所凄いよ」って言ってくれるんですよ。それにいつも感動してますね。
- ──素晴らしい!
- 例えて言うなら、北斗の拳で「ラオウ伝説」を作る時みたいな(笑)
- ──あははは!
- わかりにくいかな(笑)甲斐さんに言っていただく事で、言われたほうも上がっていける、そんな感覚なんですよね。
- ──でも甲斐さんのそういう所が、今も素晴らしいアーティストでい続けられる要因なのかもしれないですね。
- そうですね。それで僕みたいに言われたほうも「100%以上で応えなきゃ」って気持ちになるんですよね。人心掌握に長けているのかもしれないですね。