インタビュー

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杉山清貴&オメガトライブとして1983年にデビュー。昨年デビュー30周年を迎え、日比谷野音2DAYS等行いアニバーサリーイヤーを過ごした杉山清貴。31年目の2014年はSSK ALL STARSとしてSTARDUST REVUEやKANとのコラボレーションステージを披露したり、アコースティックツアーを行ったりと、幅広い音楽活動を繰り広げている。そんな中、12月にはスタジオ録音とは一味違うライブ・アルバムのベスト版『Live Best』をリリース。ニュー・アルバムから趣味のサーフィン、今後の活動まで様々な想いを聞いてみた。

ライブ・アルバム『Live Best』は、オメガトライブからアコースティックまで多種多様なステージをメガ盛! 様々な杉山清貴をご賞味ください。

――8年ぶりのライブ・アルバムを出されますが、どのような作品に仕上がりましたか?
30周年記念コンサートとして日比谷野音でやったライブが多めに入っています。他にもファンクラブの方30人をご招待し、キングレコードさんのスタジオを借りて開催したライブの模様も入っており、いろんなパターンを楽しめる内容になっています。ライブ・アルバム、好きなんですよ。しかも、ライブ・アルバムのベストというのは珍しいですよね。
――スタジオライブでいうと、芝浦のスタジオで収録されたものも入っていますね。
そうそう、春ツアーのリハーサル最終日に機材をスタジオに設置して、そのままレコーディングをしたものです。ツアー会場でそれを販売したんですよ。ライブと同じ曲順なので、ライブが終わった直後に車の中などで余韻を楽しめると面白いなと思って。そこからのピックアップもありますし、今年の弾き語りツアーも入っているし、出し惜しみせずいろんなものを入れました。
――聴き所が満載ですね。
オメガトライブ時代の曲に関しては、昔のメンバーがマイナス1人で集結しました。なので、演奏はまさにオメガトライブの演奏!これはなかなかレアだと思います。あとは、年間を通していろんなパターンのライブをやっているんですが、このアルバムにもいろんなシーンが入っているので、1年間を通じて杉山はこんなことをやっている、という杉山スタイルがわかるアルバムになったんじゃないかな。
杉山さんの中で、ベスト・オブ・ベストはどの曲ですか?
う~ん・・・、ベストって決められないですね。常にベストを追い求めていたいので(笑)。
――それでは「これも入れたかったな」という曲はありますか?
茅ヶ崎のアコースティックライブはキーボードの高瀬順と二人でやったんですが、フルバンドともソロとも違うスペシャルな感じなので、入れたいという相談はしました。なので、「曲」というよりも「スタイル」に関してこれも入れたいというのはありましたね。基本的にライブ・アルバムの選曲はできないんですよね。誰でもそうだと思うんですけど、やっぱり自分のライブ音源を聴くと「この演奏が気になる!」というのが結構あって、そうなると客観的に聴けなくなります。なので、選曲に関してはお任せでしたね。
――常にベストを追い求める杉山さんらしいですね。
そうですね(笑)。8年振りのライブ・アルバムは杉山清貴がたっぷり凝縮されたアルバムとなっていますので、皆さんに楽しんでいただけるとありがたいです。

ベストを追い求める男のアコースティックツアー

――アコースティックツアー自体はいつ頃から始められたんですか?
2001年頃かな。それまで、ライブの中で2~3曲アコースティックのコーナーがあったり、ラジオで1曲弾いたり、というのはあったんですが、フルステージを一人でギター1本でやったことがなかったんですね。なので、最初の年はなるべく弾きやすい曲を選曲し、プレッシャーを減らして挑みました(笑)。それからステージを重ねる度にスキルアップして、高度なものにもチャレンジして、毎回毎回積み上げて高めていっている感じですね。
――杉山さんのアコースティックライブはフルバンドの原曲とあまり違和感がなく、すんなり耳に入ってきます。
ありがとうございます。そこは基本的にすごく注意しています。昔の曲はシンセサイザーがガンガン入っていて、アコースティックに程遠いもの。わざとアコースティック調にアレンジするものもあるけど、そうでないものは流れのニュアンスを一緒にしています。そうすることで、ギター1本だけれども、お客さんにはオリジナルのアレンジが聴こえてくると思うんですよね。
――アコースティックツアーは毎年恒例でやる予定ですか?
そうですね。フルバンドのツアーと共にルーティン化していきたいです。このルーティンがすごく気持ちいんですよ。自分のスタイルにしていきたいです。日比谷野音も19回目ですが、1年くらい休んでみようかなと思った時もあったんです。でも1年ストップしたらもうやらないだろうなと思って、「これは続けるしかない」と心に決めました。毎年積み重ねて進化する、というより完成に近づけたいと思っています。ミュージシャンってゴールがないので、いつまでたっても「うまくなりたい」という想いが強いんですよね。
――そしていよいよ2015年のツアー開始となりますが、選曲などご自分でされているんですか?
自分で曲を決めると偏ってしまうので、ファンクラブの方達にリクエストしてもらったり、ツアー・スタッフに募ったりしています。あとはテーマを決めて、それに準じて曲を選んでいく、なども。アルバム・リリース後のライブだと、アルバムの曲をメインにするのですぐ曲が決まるんですが、そうでない場合はかなり悩みますね。
――リハーサル途中で、曲を変更する事もあるんですか?
あります! 二転三転はしますね。スタジオの壁にライブの流れなどが書いてあって、通しでやったりするんですが、「やっぱりこれは変えたいな~」というのが出てくるんですよね。スタッフのみんなに謝りながら変えてもらいます(笑)
それではツアー途中で曲の変更があったりとかも・・・。
いや、それはしません。ツアー途中に変更したらスタッフからクレームの嵐だし、そうすると楽しい打ち上げでできなくなるし、おいしいお酒が飲めなくなりますからね(笑)。

仕事も生活も「楽しむ」がベース。そんな杉山清貴の今後の展望は?

――2015年は「こういうのをやりたい!」という目標などありますか?
来年というよりも今後ですが、どこかの島で「気楽で」そして「雰囲気のある」ライブを増やしていきたい、という想いがあります。
――それは杉山さんご自身も楽しみながらのライブですね。
もちろん!自分が楽しめなきゃ、お客さんに披露できないです。音を楽しむのが仕事ですからね。どっかで苦痛になったら、人に聴かせられないし、お客さんも苦痛ですよね。
――雰囲気のあるライブと言えば、ビーチ・クリーン・ライブも今年も開催されたとか。
そうですね。鎌倉や鹿児島でやっているんですが、鹿児島はかれこれ10年ぐらいやっています。20年以上付き合いがある地元のサーフショップの方たちと始めました。サーフィンが元で始まったイベントですね。
――趣味のサーフィンつながりでイベントを行い、海もきれいにするというのは素敵ですね。没頭されているサーフィンをしている時に曲が浮かぶ事も多いんですか?
全く浮かばないですね(笑)。曲を作るときは「よし、作ろう!」と思ってギターに向かいます。普段の生活で、ふと浮かんでくることも結構あるんですが、大体そういうのって後から聴くと「どこがよかったんだ?」て思っちゃうんですよ(笑)。ひらめきも大事だと思うのですが、ひらめきだけだと物足りなくなっちゃう。なので、曲を作るときは気合を入れて挑みます!
――なるほど。そもそも、サーフィンはいつ頃から始められたんですか?
始めたのは遅かったです。30歳の頃かな。10代の頃日本中サーフィンブームだったんですが、あまりその時ははまらず、30歳になってハワイに行ってやったら面白くってそこからはまってしまいました。
――ファンクラブのイベントもハワイで開催されてますよね。
そう、ハワイのタートルベイヒルトンという所でやったんですが、周辺に自然以外何にもないんです。お客様を幽閉した気分でしたね(笑)。でも、きっと皆さん普段そういう所に行かないから逆にいいかな、と思って企画しました。イベントにプラスして「きれいな景色を見れてよかった」という声もいただけたので、自然と触れ合える企画は続けていきたいです。
――楽しそうな企画ですね。もちろんサーフィンも楽しまれましたか?
ファンクラブイベントは4日間でしたが、なぜか2週間滞在していましたからね。もちろんお客様を迎える準備がメインですよ。でも、2週間毎日サーフィンは楽しませていただきました(笑)。朝・夕2~3時間を2回ずつね!
――1日2回も!? イベントを行いながら、サーフィンも楽しまれて、とてもパワフルですよね。そのパワーの源は何ですか?
遊びたい心ですね(笑) 「自分も楽しみたいし人も楽しませたい」というのが原動力となり、仕事もプライベートもいろいろな事をやれています。これをベースに活動を広げていきたいですね。
――それでは、最後にこのページを見ている方に一言お願いします。
『Live Best』では、いろんなスタイルのライブが楽しめるのでこちらも聴いていただきたいですが、加えてぜひライブ会場にも足を運んで生の音を体験していただきたいと思います。よろしくお願いします!

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