――T-Pistonz+KMCの簡単なプロフィールをお教えいただいてもいいでしょうか?
トン・ニーノ「元々T-Pistonzを結成する前に、僕とヒロシ・ドットが豚骨ピストンズというバンドを組んでいて、そのメンバーを中心にT-Pistonzというパフォーマンスユニットを結成し2008年に『リーヨ~青春のイナズマイレブン~』でデビューしました。で、その翌年の・・・6月10日だったっけ(笑)」
KMC「(笑)うん、6月10日」
トン・ニーノ「ラッパーのKMCが加わる事になって、T-Pistonz+KMCとしての活動がスタートしたんですけど、実は最初はたった一回のコラボレーションで終わるはずだったんです。けどそこで僕らとKMCが意気投合したというか、やってる音楽はKMCはヒップホップで、僕らがパンクやラテンだったりで違うんですけど、音楽で伝えたいことややって行きたい事、方向性とかが、心の奥底、根っこの部分で通ずるものがあって、それで今の形態になりました」
――なるほど、それでは元々KMCさんが加わる事になった経緯をお聞かせいただけますか?
KMC「元々、地元が福岡で一緒なんですけど、僕がまだアマチュアだった時にオーディション番組に出て、その番組のゲストが豚骨ピストンズだったんです」
――では結構昔からの知り合いだったわけですね。
トン・ニーノ「最初KMCはいわゆるヒップホップな格好で、デカいサングラスとネックレスしてて(笑)マイク持つと怖い事言ってるし(笑)うわ、この人とは中々友達にはなれんやろうなって(笑)」
KMC「でもトン・ニーノもその時パンクだったんですよ、人のこと言えないでしょ(笑)」
トン・ニーノ「確かに(笑)でもそんな2人がちょっと話してみたら凄く息が合って、作品作っても良い物できるし、KMCとだったら楽しい事できるなって思いました」
――良い化学反応になったわけですね。
トン・ニーノ「そうですね、元々T-Pistonzのコンセプトが「見て楽しい、聞いて楽しい、ジャンルを問わずその時自分たちが楽しいと思ったことを曲にしようぜ」って事だったので、前代未聞の遊園地みたいなユニットになったな、と」
――イン・チキータさんはどういう経緯で加わったんですか?
トン・ニーノ「面白いダンスを踊ってくれるのはイン・チキータしかいないと思っていたので、お願いしました。そして何と!イン・チキータの友達である振り付け師のラッキィ池田さんが振り付けを作ってくださってるんです(笑)」
――分かりました(笑)それでこの前リリースされた『ライメイ!ブルートレイン/ネップウ!ファイヤーバード2号』についてなんですが、それぞれ、どういった曲に仕上がってますか?
トン・ニーノ「ホント両極端というか、ライメイ!ブルートレインの方はマイナーコードで、クールな感じの曲で、でもハードで力強い。ネップウ!ファイヤーバード2号の方はメジャーコードで、物凄く明るい感じのナンバーになってます」
――曲のテーマなどはありますか?
トン・ニーノ「テーマとしてはライメイ!ブルートレインは「約束」。家族とか自分との約束を守るために、もっともっと成長していける。電車のようにどんどん突っ走っていくっていうテーマのもとに作っていて、ネップウ!ファイヤーバード2号の方は目の前の課題が山積みになっていても、一つ一つコツコツ乗り越えていけば、僕らに不可能な事はない、全部乗り越えていけるっていうメッセージ性を込めた歌になっています」
――ライメイ!ブルートレインはアニメ「イナズマイレブンGO クロノ・ストーン」の主題歌ですよね。
トン・ニーノ「はい、そのアニメの中で乗り物に乗って過去・現在・未来をタイムスリップしてサッカーで対決するという事がありまして、それでライメイ!ブルートレインは電車、ネップウ!ファイヤーバード2号は飛行機というモチーフを使っています」
――元々、イナイレに関わる事になったきっかけって何だったんですか?
トン・ニーノ「これが、僕もKMCも福岡出身なんですけど、このゲームを作っているゲーム会社レベルファイブの社長が福岡出身で、しかも会社が福岡にあるんですね。ただ、それがきっかけと言う訳ではなくて、たまたまイナイレのテーマソングを探している時に、豚骨ピストンズだった頃の僕らのCDを社長が気に入ってくれて、そこから話をいただいたんです。そしたら地元が一緒という事が分かって」
――えー!凄い縁ですね!ではイナイレのテーマソングを作る上で気にかけている事などはありますか?
トン・ニーノ「そこばかり意識しているという事はないんですが、聞いて突っ走れる曲という事は意識しています。例えばサッカーシーンの時に僕らの曲が流れたら更にアガるみたいな。あと、諦めなければ夢は叶う、というのはどの曲も根底には流れてる事ですね」
――KMCさんは何か意識されてる事はありますか?
KMC「僕はトン・ニーノが子供にも分かりやすく、という事を意識してるなと思うので、逆に大人目線を入れたりとか、そういう事は意識してますね」
――なるほど、確かにT-Pistonz+KMCのライブって、老若男女が入り乱れている印象を受けます。
KMC「元々僕がT-Pistonzに加入したのが、子供にラップを浸透させたいという事もあったので、そこも意識はしていますね。どうしても大人の文化でしかないので・・・。でも最近はお子さんから手紙とかいただいて「KMCさんみたいなラッパーになりたいです」って書いてあって・・・僕を入り口にしてもらって、どんどんヒップホップの世界にも興味を持ってもらえたらなと思っています」
トン・ニーノ「そうですね、普通だったら触れないようなファンクだったりソウルだったり、それこそヒップホップだったりというのを、僕らの音楽を入り口にして触れてもらいたい、っていうのはこだわりがあったりしますね」
――3月9日の「サンキューダンスパーティー~感謝デイ~」についてお聞きしたいんですけど、どういったライブになりますか?
トン・ニーノ「僕らのライブって、いつも会場全体が歌って踊って、しかもお芝居もあるというバラエティに富んだ感じなんですけど、今回はタイトルがダンスパーティーなので、いつも以上にもっと踊れるナンバーを中心にセレクトして、更に今年一発目の僕らのライブなんで、盛り上げたいなと思っています」
――ブログでもダンスの予習・復習してくださいねって書かれてますよね。
トン・ニーノ「(笑)皆さんが凄いのは、ああやって書くとみんな覚えてきてくれるんですよ。でも見ないで来た人も一丸となってちゃんと踊れるようにしてあるので、誰が来ても楽しめると思います」
KMC知らない人同士で躍らなきゃいけない振り付けとかもあるんですけど、でも促さなくても、お客さん同士で誘い合って踊ったりとかしてくれるので、こちらも嬉しいですね。1人で来ても楽しいと思いますよ。
トン・ニーノ「多分ライブに来たら、踊らない事が恥ずかしくなると思います(笑)あと、キッズダンスエリアも用意してるので、小さなお子さんものびのび楽しめるようにしてあります」
――では、最後にこのページを見ている人に一言ずついただいて良いですか?
トン・ニーノ「今年でKMCが入って丸3年で、今回のシングルで15枚目なんですけど、このシングルを引っ提げて、今年中には全国のファンのみなさんのもとへ行きたいなと思っています。あと、公式サイトでは僕らのこれまでのMVもいくつか見られるようになってますので、それを見て気に入った方も是非来てもらえればな、と」
KMC「トン・ニーノにほとんど言われてしまったんですが(笑)」
トン・ニーノ「ごめん!(笑)」
KMC「(笑)最終的には大きなホールとか武道館とかで出来たら良いなと思っています。そこで一体になってるお客さんを見たいから、頑張ってできるだけ早くそうなりたいなと」
トン・ニーノ「あと、ライブ来るのを恥ずかしがっている人がいるんですけど、絶対に僕らのライブは来たら楽しいし、絶対にお客さんを置き去りにしないので、迷ってる方は一回来てみて下さい!」
トン・ニーノ
KMC