愛されて大きくなれた感謝とその木の実った恵みを皆さんに与えたい
- 昨年は5大ドームツアーというデビュー以来の悲願を果たし、海外アーティスト初の日産スタジアム単独公演も実現させた東方神起。名実ともにトップスターの仲間入り、いや日本を舞台に活躍する海外アーティストのチャンプへと辿り着いた彼らがリリースするアルバムのタイトル『TREE』は、自分たちのこれまでの軌跡を大木の生長になぞらえて付けたものだ。
- ユンホ:たくさんの皆さんに愛されてここまで大きくなれたことへの感謝と、今度はその木に実った恵みを皆さんに与えていきたいっていう思いも入ってるんです。僕らの音楽を聴いてくださるファンも木だと思っているし、チャンミンとの信頼感、ファンとの信頼感をベースに、お互いがいい影響を与え合って一緒に生長していきたいっていう願いも込めてます。
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その思いは幕開けを飾る『I Love You -Introduction』から早くもあふれだす。「愛しています」だけでは伝えきれない感謝の思い。それがひしひしと伝わってくるふたりの純真な歌声に、のっけから感動の温かい涙を流すファンも多いだろう。
そうして大切な人に愛と感謝をやさしく告げたあと、ふたりの男たちは胸を張り颯爽(さっそう)とファイティングポーズをとる。続く『Champion』は、チャンミンの恐るべき高音シャウトとユンホの挑発的なラップが炸裂する力強いダンスナンバー。《この場所こそKing of kings 不死のI am a Champion》と吠え、自分たちの誇りとまだまだ上をめざす強い意志をむきだしにする。スピード感あふれるロックビートに挑戦した「Hide & Seek」はスリリングで攻撃的な一発だし、『SCREAM』も激しさと野性味が共存する雄々しいナンバー。前作『TIME』収録の『Fated』『BLINK』に続く男の生き様ソングとなった『信じるまま』では何かに媚びることなくまっすぐぶつかっていく姿勢を訴え、変則ビートが印象的な『Breeding Poison』では悪い女にひっかかるなと男性リスナーに向けてメッセージを放つ。そうして男のラフネスとタフネスを存分に発揮しつつ、『Something』ではプレイボーイキャラに扮して男の粋と艶で女性を魅了。スウィングジャズ風のサウンドも含めて、『Something』は東方神起のあらたな魅力がたっぷり詰まった曲だ。 - チャンミン:今回は前よりも生々しい東方神起の歌声がレコーディングできたと思っていて。個人的に今後の東方神起も楽しみになるアルバムになりました。