大事なのは心を込めて演奏すること
- -まず、Tsukasaさんにとってコンサート、ライブとはどういう場ですか?
- 私にとって一番大切で大好きな場所です。将来どんなアーティストになっていたいか、という事を考えると、色々ありますが、やはりお客様の前で演奏している姿を考えています。ずっと続けていければ良いな、と。
- -どういう所に魅力を感じられているのですか?
- その場で私がどういう空気やエネルギーを出して音楽を演奏していくかというのも勿論ですけれど、偶然、必然に関わらずその場に居合わせた方々としか作り出せない空間や空気というものに凄く魅力を感じています。
- -なるほど、ライブ特有のその場その場でしか味わえない所ですね。ライブでもワンマンであったり、イベント出演であったりその時その時で状況が違うと思うんですが、いつも心がけていることなどはありますか?
- 私が弾いているのはヴァイオリンなので、言葉はないんです。ただ、お客様に向けてただ弾いているのと、心を込めて弾くのでは本当に伝わり方が全然違うんですね。お客様とお話しをしている訳ではないけれど、こちらが心の底から届けようとすると、きちんとコミュニケーションが取れている、そういう感覚があるんです。なので、当たり前のように聞こえるかもしれませんが、心を込めて演奏する、それはどの場でも凄く大切にしています。
- -それはご自身で気づいた事なんですか?それともどなたかに言われて気づいた事ですか?
- 私自身ですね。オープンスペースでのライブ出演を2007年ごろからずっと続けていて、そういった場で回を重ねる毎に気づいていった感じです。
- -そうですよね。多分ヴァイオリンを習う時って、技術的な事は教わっても、不特定多数の方に向けての演奏の仕方や心境の持ち方とかは教わらないような気がしたので。
- そうですね。私は元々クラシックを学んでいて、そこでは譜面に忠実に、作曲家の想いが伝わるように演奏する事を学んだんです。譜面には「表情豊かに!」などは書いてあるんですが、聴いている人に自分の想いが伝わるように心を込めて、という事はそれとはまた別で。
- -なるほど。Tsukasaさんの音源などをお聞きしていると、凄く芯の強さを感じるんですけど、でもこっちに歩み寄ってくれているような優しさもあって。ヴァイオリンと言うのは一見凄く高尚に見られがちだし、そういう点が魅力のひとつだったりすると思うんですけど、でもTsukasaさんの演奏はその中でも敷居を低くしてくれていると感じました。
- そう感じていただけると凄く嬉しいですね。