WEAVERとのコラボは「My Revolution」とは違う“ゾクッときた”感じがあった
- ――4月に盟友・大江千里さんの楽曲によるメモリアル・シングル『ここから』がリリースされました。この曲を第一弾シングルに起用した理由をきかせてください。
- いくつか候補の曲はあったんですけど、メロディと曲の持ってる魂みたいな部分が”やっぱりこの人はツボを外さないな”と(笑)。(大江が現在活動の拠点としている)ニューヨークと東京で離れてはいますけど、今伝えるべきこととか、私に歌って欲しいという想いみたいなものがビシビシ伝わってきて。すごく新鮮で、なのに馴染みのいいジャケットのような。
- ――千里さんが美里さんに作った曲は本当に名曲が多いですよね。
- ありがたいことですし、“やるなぁ”と思うのはタイプが全部違うんですよね。『悲しいボーイフレンド』『10years』『すき』『夏が来た!』『始まりの詩、あなたへ』・・・。他にもいっぱいありますけど、これだけ千里さんに曲を書いてもらっているのに、全部タイプが違って、また『ここから』がきたから“さすが”って感じがしてます。
- ――10月29日発売の第2弾シングル『夢ってどんな色してるの』は、ピアノトリオバンドWEAVERとの初コラボレーションだそうで。
- イベントでご一緒して、彼らのメロディ・ラインとか醸し出す空気感の中で“きゅん”とする部分と、自分で言うのも変ですけど私の曲が持っている浄化作用とかカタルシス的なものが、彼らのサウンドの中にも見えたんですよね。
彼らの持っている何かと自分が響き合うところが出てきたら面白いかも知れない なと思って。今、アルバムを作ってるんですけど、(プロデューサーの)佐橋(佳幸)くんと話して楽曲提供をお願いしたんですよ。 - ――作曲だけでなく演奏も一緒にされたんですよね。
- WEAVERと三ツ星団(美里と佐橋とDr.kyOnのユニット)の3対3で作ったんですけど、彼らの“はみだしてる”部分をkyOnさんと佐橋くんがうまくグッとまとめてくれて。何度も何度も聴きたくなる、何度も何度も歌いたくなる曲。 『My Revolution』を最初にスタジオで小室(哲哉)さんがピアノで弾いて、“いいね!”って言ったときとまた違う“ゾクッときた”感じがあった。
- ――現在制作中のアルバムでも、これまで共作した作家陣のみならず新たなミュージシャンをたくさん起用しているとか。その選定基準とは?
- う~ん? 何だろう。直感でしかないですよね(笑)。その人の声が持っている色味だとか、サウンドのトーンとか、私と“差し色”みたいに反対のものもあれば、混ざると面白いものとか、フッと自分のアンテナに何か近い周波数を感じた人がどこか心に留まってるんだと思うんです。あとは偶然の出逢いですよね。