“俺は俺だ”
- ――ソロ3枚目となるフルアルバムのタイトルが『MY LIFE IS MY LIFE』。これはどんな意味ですか?
- 「直訳すれば、“俺の人生は俺の人生だ”みたいな意味ですが、自分は自分だっていう強気な意味ではなくて、“結局、俺は何をやっても俺だったなぁ”というような、諦めというか。18年音楽をやってきて、“本質にあるものは変わらないぞ”というようなつもりで付けました」
- ――コンセプトが決まったのは曲作りの前ですか?
- 「そうですね。SURFACE時代から、そろそろアルバムが完成するというタイミングでいつもタイトルを付けていたんですが、今回はスタッフに『なるべく早く付けてもらえると助かるんですけど』、みたいに提案されて。じゃあ、俺はやっぱり俺だというっていうアルバムを作ります、と。初めて先に付けました」
- ――7曲目にタイトル曲がありますが、これが一番最初に作られた曲ですか?
- 「そういうわけでもなくて(笑)。すでに前のミニアルバム『I & key EN II』に入っている「人生スパイス-go for broke-」やXtinaに提供した「ささくれ」を除くと、「フラストレーションNo.5」「キミノモンスター☆」「シャクシャク」は前回のツアー用に作っていた曲。そういう意味では、タイトル曲は中盤あたりですね。ファーストアルバム『RABBIT-MAN』のときにタイトルチューンを制作したんですけど、やっぱりタイトルチューンってファンの方の中ですごく強く印象に残るみたいで。最初は作る予定はなかったんですけどね」
- ――このアルバムを表すのにふさわしい曲だと思いました。
- 「もうひとりのプロデューサーの山口寛雄と相談して作ったんですが、タイトルチューンだからって狙った曲は嫌だよね、って。それで僕が好きなスムースジャズっぽく、ちょっとセクシーな感じで、“俺は俺だ”というタイトルがついても違和感のない曲を目指しました。アレンジャーの名前が4人あることでわかる通り、かなり揉めました(笑)」
- ――そうなんですね。難航されたんですか?
- 「アレンジをどうするっていうときに、まずは新井(弘毅)くんにお願いして。それで足りない部分は磯貝サイモンへ、みたいに。4人がいなかったら作れなかったアレンジだと思います。それに作詞も、小学校1年から付き合いのある野口(圭)と僕のふたり。SURFACEのファーストからサードまで一緒に作詞してもらっていたんですが、前回のアルバムで久々に再会して。今回、僕が迷っちゃったんで手伝ってくれって頼みました。なので、全てにおいて迷った曲っていう(笑)」
- ――苦労されて作られたんですね。
- 「そうですね。新曲としては序盤に生まれた曲なのに、最終的に完成したのは一番最後でした。レコーディングでほかの曲をやってるときもずっと直して」