“ファンの人に届けたい”って気持ちは明らかに強くなってる
- ――1月にデビュー5周年を迎えた阿部真央さん。5周年を迎えての感想はいかがですか?
- デビューから3年くらいは初めての経験ばかりだったし、「これでいいんだろうか?」とずっと悩みながらやってきたんですけど。5年経ってやっと、「これで良かったんだ」と去年までの自分も肯定出来るようになって。これからも変わらず、心のままに苦しんだり、怒ったり、喜んだりすればいいんだろうなと思って、少し気持ちが楽になったところはありますね。
- ――ご自身で、この5年で一番変化した部分はどこだと思います?
- “ファンの人に届けたい”と思う気持ちですね。5年前は「私を見て!」って感じで、楽曲やメッセージを届けたいという気持ちはほとんど無かったので。“ファンの人のために”って気持ちは5年前と比べて明らかに強くなっていると思います。
- ――阿部さんは同世代の女性ファンも多いですが、ファンは自分の想いを代弁してくれているという気持ちと、私の代わりに戦ってくれているという気持ちがあると思うんです。自分自身であったり、世間であったりに対して、阿部さんが歌とギターを武器に勇敢に戦っている姿に勇気をもらったり、救われている人は多いと思います。
- 自分のことはうまく言葉にできないけど、「そうだったらいいな」と思って聞いてました。でも、ライブすること、セットを組んで歌うこと、そのため私が日々、切磋琢磨して楽曲を作ることがファンの人のためになるなら、決して怠っちゃいけないというのは常に思っています。
- ――“ファンのため”が、“自分のため”になっているわけですね。
- そうですね。5年間ライブはずっと続けてきて、そこが一番大事だと思っているし、私自身のモチベーションの全てがライブに向かっていて。ファンのために歌えることが嬉しくもあるし、デビューした時に力の源にしていた物よりずっと健全だと思うし。何より私のやりたいことに一番合っている気がするんですよね。