2ndアルバムには余裕と好奇心が詰まっていた
- ――4月16日(水)、17日(木)に日本武道館2DAYSを行うクリープハイプ。昨年7月にリリースされた2ndアルバム『吹き零れるほどのI、哀、愛』は、いま振り返ってどんな作品だったと思う?
- 尾崎:去年の年明けからアルバム制作に取り組んで、発売されてからも年末までアルバムツアーをやっていたんで。2013年がそのままアルバムに詰まっていると思います。楽曲的にも無理ない範囲で色んなことが出来たし、良いアルバムになったと思いますね。
- ――単純にメジャーデビュー以降、何か意識は変わりました?
- 長谷川:メジャーとかあまり関係なく、作品ごとに変わってますね。レコーディングが終わった時には「やり切った!」と思うんですけど、聴き返して「あ~、いかん」と思って、その繰り返しです。
- ――うん、それは聴き手側も感じた部分で。「憂、燦々」って、誰もが「良い曲だな」と思える、突き抜けたポピュラリティを持ちながら、ちゃんとロックで皮肉や毒も込められたクリープハイプらしさがあって。それがメジャーに行っての変化だと思うし、2ndがパッと視界が広がるような作品になった理由のひとつだと思います。
- 小川:そうですね。1stを出してシングルを重ねていくうちに自然と肩の力も抜けて、それがバリエーションの豊かさに繋がったと思うし。バンドのヒリヒリした部分は出しながら、全体として温かみがあるアルバムになったと思っていて。自分たちで聴いても、ちゃんと成長が見られる作品になったと思ってます。