インタビュー

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聴くものを魅了する歌声を持つシンガー、KG。6月18日にリリースした約1年半ぶりのアルバム『Brand New Days』はラブソングのカリスマと評される彼の魅力はもちろん、様々なシンガーとしての表情が詰まった意欲作だ。今回、同作について、そして彼にとって転機となったライブ、更に9月からスタートするワンマンツアーへの意気込みなど、詳しく話を聞いた。

新作は人間愛が詰まった作品

――まず、新作『Brand New Days』の話についてお聞きしたしたいんですが。どういった作品に仕上がりましたか?
この作品の前に配信したシングルはラブソングなんですね、それは聴いてくださる方に対しても広がりがあるという理由があるんですが、このアルバムに関して言うとそこだけじゃなくて、もっと根っこの部分、恋愛だけではなく、家族や友人に対してなど、人間愛が詰まった作品になっていると思います。
――そうですね。ラブソングだけじゃない、もっと深い愛情が詰まった作品だなと感じました。
そう聴いていただけると嬉しいです。ただ、誤解しないでほしいのは、ラブソングを歌うのは凄く好きなんです。でもこの作品では僕の根幹の部分、さっき言ったような他者に対する愛情とか、あと叫びとか・・・自分の素が詰まった作品だなと思ってますね。『You Make Me Feel Good』『To The Top』『Can You Hear My Voice』とかは配信シングルとはまた違った楽曲になってると思いますね。
――全16曲、73分というボリュームに関してはどうですか?
最初、スタッフであるチームKGに「どれぐらい曲入るの?」って聞いた時に、その曲数と時間を聞かされて「そんなに!?」って言いました(笑)
――あはははは(笑)
(笑)これまでだとここでシングルリリース、ここはアルバムの製作期間とか、ある程度スケジュールが決まっていたんですが、今回新しい環境になって、いい曲ができたらどんどんレコーディングしていこうという作り方になったので、自然と曲が多くなったんですね。今までのやり方だと、決められた期間の中で何曲も作らないといけない事があったりして、そうなると煮詰まってしまいがちなので、このアルバムはいい意味で余裕を持って作れましたね。
――確かに、捨て曲が一切ないアルバムですよね。
ありがとうございます!KG、頑張りましたー!(笑)実はチームKGは厳しいんですよ、いい曲だと反応してくれるけど、あんまりだと全然反応しない(笑)でも、だからこそ良い作品ができるんですよね。
――どの曲も思い入れが強いと思いますが、中でも思い入れの強い楽曲はありますか?
『Come with me』『You make me feel good』『To The Top』『Can you hear my voice』『It's alright』『I'll go my way』、この曲はアルバムとは違う今言った順番で車で流したりしてますね。

ミトカツユキという存在

――僕がこのアルバムを聴いて一番びっくりした、心に残ったのが『It's alright』ですね。いい意味でこれまでのKGさんのイメージを覆しているように感じて。本当にサム・クックの『It's alright』みたいに「それで良いんだよ」というのを、肩肘張らずに凄くライトにやられていて、良いなあと思いました。良い意味で裏切られたというか。
そこが実は僕のルーツなんです。ずっとソウルバンド、ファンクバンドをやっていて、生音で音楽をやっていた人間なので。
――そのルーツがこの作品に反映されたのは、どういういきさつがあったのでしょうか?
2年前にシンガーソングライターであり、音楽プロデューサーであるミトカツユキという人間に出会ったのが大きいですね。僕、昔はずっと洋楽しか聴いてなくて、その中でJ-POPを作ろうと色々模索していたんですけど、この曲に関して言うと他の曲との差異をつけたくて。なので深刻にならずに軽い感じで、ディスコ調の聞けば踊りだしたくなるようなメロディで、歌詞も凄く前向きで、ミトくんに良い声で変な掛け声をつけてもらったりして(笑)こういう曲になりました。これは彼の存在なくしてはできないですね。
――先ほど話に出た、ミトさんとの出会いはどういうきっかけだったのでしょうか?
まだKGをやる前に、インディーアーティストを追っかけるTV番組があって、そこにミトくんが出てたんですね。ストリートで鍵盤でスティーヴィー・ワンダーの曲をやっていて、鍵盤が上手いのも感動したんですが、これまでスティーヴィーのマネをして上手い日本人は沢山見てきたんですけど、マネしないで上手かったんですよ。そこで「この人といつか一緒にやりたい」って思ってて。そこから2年前に、当時の担当がナオト・インティライミを担当していて、ミトくんはそこで鍵盤をやっていたので、そこで繋がった感じですね。
――想いが叶ったわけですね。
そうなんです、しかも僕のボーカルの下の倍音と、ミトくんの下の倍音が同じところが鳴ってるんですよ。歌声は全然違うんですけど、同時に同じメロディを歌うと、どっちが歌ってるか分からないくらい一緒になるんです。そんなこともありつつ、しかもミトくんはミトくんで、僕と出会う前に色々な人に「KGって知ってる?いつか一緒にやった方がいい」って言われてたらしく・・・凄い縁なんですよね。
――凄い!
ただ、TVで見たミトくんはシュッとしてたんですけど、やっと会えたミトくんは体がまん丸だったんで(笑)最初に会った時は、自分の中の「ミトくん像」との差に大きなクエスチョンマークが・・・(笑)

心に残ったボートレース場でのライブ

――(笑)これまで行った自身のライブで、印象に残っているものはありますか?
去年の夏に、香川のボートレース場で歌ったんですけど、その時はいろいろあってストレスがたまってて、精神的にきつくて・・・でも、そんな中でもこれまで知り合った人たちはライブに呼んでくれて・・・歌うことの喜びを再確認させてもらってたんです。で、この日のライブは、もちろんそういう場所なんでKGを知らない人がほとんどで、そこで前のアルバムに入っている『I sing』という、これもミトくんと作った曲なんですが、その曲が「たとえ見てくれる人がひとりになっても歌い続ける」という曲だったので、自分の状況と相まって、サビの同じ部分で感極まって歌えなくて…。
――別に凄い設備のあるホールとかではないですよね。
そうなんです。しかも雨が降って最初は屋外だったんですけど、途中から屋内になって、すぐそこにボート券を買ってる人とかがいて・・・(笑)。でも、これから先もずっと忘れないライブですね。その時ワーナーに所属する話が出て、さあここからまた走り出そうというタイミングでもあったので、ターニングポイントだったのもありますが。
――心に残るライブと言うのが、環境が整った場所ではない、そういう場所でのライブというのも、KGさんっぽくて良いなあと思います。場所や状況は関係なく、歌うことの喜びを表しているようで。
そうですね。ただ僕自身は本当メジャー、インディー全然関係なくて、どこでも歌えれば本当に幸せなんですが、僕のようなタレント性ではなく、歌と言う事で勝負しているアーティストがメジャーでやっているというのも、凄く大事なんじゃないかと思っていて。これから音楽やる人に対しても、そこが重要なんじゃないかと考えてます。
――なるほど。僕がKGさんの歌を聴いていて思うのは、歌の上手さ、テクニックもさることながら、KGさんの人柄、「にん」が出ている所、そこに凄く惹かれるんですよね。リスナーが耳を傾けるきっかけって、実は上手さやテクニックと同じぐらい、歌に人柄が出ているから何じゃないかと思っていて。
嬉しいですね。やはりアーティストはその人の生き様が作品に反映されてナンボだと思っていて。どんなにキツくてもまっすぐ生きないといけない、自分に嘘ついちゃいけないって思ってますね。
――うん、それが凄く曲から伝わってきます。初めて聴いた人にもそこが伝わっていると思います。
さっきのボートレース場でのライブで思い出したんですが、終わった後に職員の人たちがすぐに僕のところに来て、「良かったです!」「感動しました!」って言ってくれたのが凄く嬉しかったですね。ただまだ他の方のライブがやってる途中だったので「ありがとうございます、でもまだステージ見ていた方が良いですよ!」って言っちゃいましたけど(笑)

曲が多くて嬉しい悲鳴!?ワンマンツアーへの意気込み

――9月13日(土)からスタートするKGワンマンツアー2014「Brand New Days」について、意気込みをお聞かせいただけますか?
実はこのアルバムの曲を全部やるだけでも結構な時間食ってしまうんですよ(笑)だからどうしようかと思ってて(笑)これまでワンマンは東京でしかやってなかったので、KGのワンマンが初めての人もいると思うので、アルバム以外の曲も入れるとなると…パンクしちゃいますね(笑)ただ、2時間や2時間半のライブも良いと思うんですが、この前見たブルーノ・マーズのライブが1時間半くらいで凄く良かったんです!ただ、そう考えると、このアルバムの曲以外何もできない(笑)
――あはははは(笑)
ただアルバム製作段階から、ライブでやる事を考えて作った曲が多くて、「早く9月にならないかな」って思っていたので、凄く楽しみですね。CDも良いですけど、やっぱり音楽はライブが一番楽しいって思っているので、このCDに興味を持った方は絶対にライブに来てほしいです。
――ありがとうございます、では最後に、このページを見ている方に一言お願いいたします。
良いアルバムができたと思っているので、是非聴いてほしいですし、これまでのKGのイメージとはまた違った作品に仕上がっていると思います。でも、元々KGを好きだった人をないがしろにしないというのは常々考えていて、これまでKGを好きでいてくれた人は、ラブソングを入り口に、このアルバムでKGの様々な部分を知ってほしいなって思いますね。ライブもぜひ足を運んでもらいたいです。そんな感じで頑張ってるんで、是非来てください!(笑)

INFORMATION

■KGワンマンツアー2014「Brand New Days」開催決定!!

  • 公演日・会場: 9/13(土) 大阪・梅田 Zeela 9/14(日) 愛知・名古屋 OZON 9/19(金) 福岡・福岡 DRUM Be-1 9/26(金) 東京・恵比寿 LIQUID ROOM
  • 席種:大阪、愛知、福岡 立見 ¥4,000(tax in)ドリンク代別
  • 東京 立見 ¥4,200-(tax in)ドリンク代別
  • 先行抽選プレリザーブ(大阪・愛知・東京):7/9(水) 11:00 ~ 7/15(火) 11:00
  • 一般発売:7/19(土) 10:00 ~

PROFILE

KG
スマホ時代をリードするカリスマ、KG。 2009年11月にメジャーデビュー後、数多くの作品をリリースし、全楽曲がレコチョク総合TOP10入りのヒットを記録するなど、今最も注目を集めるヴォーカリスト。

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