インタビュー

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松尾スズキ率いる大人計画が初めてシアターコクーンに進出し、彼らの存在を一躍世に知らしめたミュージカル『キレイ―神様と待ち合わせした女―』。2000年の初演から、2005年の再演を経て、この冬、3度目の上演を迎える。大人計画所属の俳優として、初演から出演がつづく皆川猿時、村杉蝉之介、荒川良々の3人に、過去の上演時の思い出や、本作への想い、3度目となる今回への意気込みなどを語ってもらった。

3度目の上演。これだけ支持される理由は?

――今回で『キレイ―神様と待ち合わせした女―』の上演は3度目となります。本作がこれだけ支持される理由は、どんなところにあると思いますか?
村杉: やっぱりこの作品には、松尾(スズキ)さんのエッセンスがギュッと詰まっていると思うんです。
――では伊藤さんがつくられる楽曲の魅力とは?
皆川: ひとつのジャンルでは言い表せない、多国籍料理みたいな感じですよね。あと伊藤さんの曲は、違う人が歌うといいと思います(笑)。ほら、ヨタロウさんって変な声出す時あるでしょ。

初演、再演で印象に残っていること

――先ほどもお話にあった「ここにいないあなたが好き」は、村杉さん演じるマキシと、許嫁であるダイダイカスミ(初演・再演:秋山菜津子、再々演:田畑智子)とのデュエット曲ですね。
村杉: そうなんです。
――初演、再演とカウボーイ役だった皆川さんは、あまり歌う機会がなかったと思うのですが……。
皆川: 歌ってないですね。ただ初演の時は、いろんなシーンですごく踊らされたんですよ。だから音楽的な関わりは結構あったんですけどね。
――村杉さん、荒川さんは初演、再演で特に印象に残っていることはありますか?
村杉: 僕が前半に着ていた軍服を、後半では皆川くんが着ることになっていたんです。初演はそのまま使い回し出来たんですけど、再演の時は皆川くんが太っちゃってて着れなくて……。新しくつくり直したっていうのはよく覚えてますね。

今回の公演のみどころ

――そして皆さんにとって3度目の『キレイ』ですが、なんと皆川さんは、初演、再演と片桐はいりさんが演じられてきたカネコキネコ役だとか。
皆川: まぁ、ほかにやる人がいなかったんでしょうね(笑)。ただ変なプレッシャーとかはありません。はいりさんには敵わないですし、男ですし(笑)、気楽にやれたらいいかなと。ただソロ曲(「こだくさんが好きさ」)が難しそうなので、それはちょっと心配ですね。あとひとつ気になるのは、女性ものの下着をつけるのか?ってことなんですが……。
――村杉さんはマキシとダイモク、荒川さんは月五郎とカミ2と、前2作と同じ役を務められます。
村杉: 今思うと、初演の時のキャリアでマキシ役っていうのは、すごくいい役だったと思うんです。
――共演陣は今回ほぼ一新されています。
皆川: とりあえずエリザベス・マリーって人のことは調べましたよね(笑)。誰だろう?と思って。そうしたらベッキーさんの親戚らしいです。あと個人的には、小池(徹平)くんが楽しみですね。
――では最後に、『キレイ』を観に行こうか迷っていらっしゃる方の、背中を押していただけるようなひと言をお願いします。
村杉: 繰り返しになりますけど、初めて観る方にも松尾さんの世界が分かりやすい、大人計画の入門編としてもおすすめの作品だと思います。

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