自分が楽しみたいっていう気持ちは変わらない
- ――日本武道館『レキシツアー もう一度遺跡について考えてみよう~大きなハニワの下で~』の開催おめでとうございます。
- ありがとうございます。でも、ホント申し訳ないって言うか。
- ――どういう意味で申し訳ないんですか(笑)。
- そもそもこのレキシっていうのは、スーパーバタードッグ時代に「こういうことして遊んだら楽しいなあ」って思って始めた、ライフワークみたいなものなんですよ。長く遊べればいいなあって。だから2007年にデビュー・アルバム『レキシ』を出したときは、とにかく自分が楽しむことしか考えてませんでしたね。
- ――その『レキシ』から始まって、『レキツ』『レキミ』『レシキ』とアルバムが合計4枚。その間に重ねてきたライヴでもすっかり人気者です。
- いや、ホント、ありがたいことだと思ってます。自分が楽しみたいっていう気持ちは今でも変わってないですから、だからこそアルバムは悩みますね。気になる言葉とかメロディーとか、アイデアの断片は日々出て来るんですけど、それが自分の中で腑に落ちるような、「一曲として面白くなる」までが一苦労。自分で「ああ、バカだな~」って思える瞬間が来るまでが大変。しかも、特に歌詞は、自分でもどんどん正解がわかんなくなっていくし(笑)。どんな苦労だってことですね。