まだまだ。上位陣に通用する実力はまだない
- ――追手風部屋への入門から1年半という時間は、あっという間でしたか? あるいは、長かったでしょうか?
- 早かったですね。「めまぐるしく時間が過ぎていった」という感じでしょうか。
- ――充実した思いを、日々抱くことができていて?
- どう、ですかね……。本場所の15日間が終わると、何かしらの充実感や達成感はありますが。これから現役生活を続けていくなかで、充実しているなと思えるように頑張っていきたいです。
- ――本場所を重ねるごとに、「成長できているな」と実感できていますか? それとも、「まだまだだな」という気持ちが強いですか?
- まだまだです。
- ――具体的には?
- 全体的なものです。上位陣に通用する実力はまだないですし、すぐに力はつかないと思うので、少しずつ、一場所一場所経験しながら、自分のものにしていきたいです。
- ――いま現在の課題は?
- それも全体的なものです。ひとつではありません。稽古をしているときから、「ここはこういうふうにやっていこう」とか、「これはこうしなきゃいけない」ということがあります。そういう一つひとつに、しっかり取り組んでいきたいです。
- ――データを見ますと、体重が増えていますね。
- 「何kgにしたい」と思って体重を増やしているのではなく、稽古をしながらですね。稽古をして身体を鍛えていけば、自然と筋肉がついていく。それは体重が増えることとイコールだと思うので。どんどん稽古をして筋肉をつけていけば、体重も増えていくでしょう。
- ――『九月場所』は幕内での7場所目ですが、周囲の期待は高まるばかりです。
- そのあたりはあまり、自分では気にしないようにしています。もちろん、本場所などでいただくたくさんの声援は、自分のなかでやり甲斐になっています。
- ――声援が重圧になることはない?
- そうですね……重圧とは感じていません。「もっともっと頑張ろう」という気持ちが強くなります。
- ――周囲から寄せられる熱い視線と、自分の取組にギャップを感じることはありますか?
- 多少はありますけれど……そういうギャップがないようにしていきたいと思います。
- ――実績十分で角界入りした遠藤関ですから、自分の周囲が騒がしくなることも想像できたのではありませんか?
- いえいえ、そんなことはまったくありません。想像できていたら、大変な自信家でしょう(苦笑)。まったく想像していませんでした。地方巡業などでファンの方と接するのも、まだまだ慣れていないですし。
- ――相撲人気の高まりを感じますか?
- 巡業先でお客さんが満員だったりすると、「高まっているのかな」と感じますね。