インタビュー

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改修工事のために、現在の国立競技場でラグビー早明戦が行われるのは、最後となる。そこで、主将、そして監督として早明戦の舞台に立った清宮克幸と吉田義人の初の対談を敢行。あるときはライバルとして、あるときは同志として、ラグビー界の花道を歩んで来たふたりが、おおいに早明戦について語り合った。

早稲田にどうすれば勝てるかと常に考えていた

――大学入学前、早明戦に対してどんな印象を持たれていたか、教えてください。
清宮: ラグビー選手にとって最高峰の舞台。早稲田、明治の2チームに入らないと、そこに立つ権利がない。高校を卒業して“赤黒”のジャージを着てプレーすることが決まった時点で、「自分が国立に立つんだ」と妄想しました。少年を妄想にかき立てるような、素晴らしい舞台です。
――おふたりは早稲田、明治それぞれの中心選手でしたが、お互いにどう見ていましたか。
清宮: 吉田は天才ですよ。吉田は、タックルに入って、こちらが「決まった」という感覚のところから弾いていった。吉田と試合をして、何回かそう感じたことがあるな。そういうことをできる数少ない日本人の選手。

早明戦は刺し違えてもいいというくらいの気分

――2005年の早明戦、早稲田が40-3で勝利した後、清宮さんは「明治、しっかりせぇ」と言われました。
清宮: 早明戦には、できる限りの努力をして臨んできて欲しい。でも、当時の明治はそうではないような感じがした。そんな早明戦では、寂しいよな。
――最後に、今年の早明戦に臨む選手にメッセージをお願いします。
清宮: 早明戦は、故郷へのメッセージになるでしょ。いま、ラグビーの試合がNHKで全国に中継される機会はなかなかないから。試合に出れば、出身高校がバーンと画面に出るじゃない。あれを見た地元の人たちが、「ドコドコの息子のナントカくん、頑張っているんだね」って思うわけよ。あるいは、進学先を考えている中学生が見て、「地元のあの高校に行けば、自分もこんな大舞台に立てるんだ」と思う。そういうメッセージ的なものが、我々の頃はものすごく濃かった。

INFORMATION

関東大学対抗戦 早稲田大学vs明治大学

  • [日程・会場] 12月1日(日) 14:00 国立競技場

PROFILE


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