重みを増した、「ハンサム」の意味とは…
- ――「ハンサム落語」第五幕に出演されるお三方ですが、平野さんは第一幕からずっと出ていらして、林さんは2回目、小谷さんは初登場なんですよね。
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平野良:
僕と(磯貝)龍虎だけが全部出ていて、1回だけ欠席の常連も何人かいますね。
小谷嘉一: 過去のシリーズに知り合いがいっぱい出ていたので話はたくさん聞いているんですけど、僕はまだ観たことがないんですよ。 - ――全く知らずこれに挑むのは、なかなかの猛者では(笑)。
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林明寛:
いやあのね……みっちり稽古した方がいい! 「ハンサム落語」にはいっぱい魔物がいるから。
平野: アッキー(=林)は伝説の男として今も語り継がれているんですよ(笑)。
林: 前回は、イベントみたいな感じかなと思っていたら準備が全然足りなかったです! みんなちゃんと落語を作ってたから、まずそのギャップにテンパっちゃって。
平野: 初日終了後のアッキーの顔、今でも忘れられない(笑)。
林: ダメージ大きかったです……。でも恐怖があると人って強くなるんだなと。今回はリベンジマッチとして頑張ります! - ――若手男優たちが落語を、しかも二人一組の掛け合いでという画期的な企画ですが、1回目のときはどう挑んでいったんですか?
- 平野: まず名前が先走るような「ハンサム落語」というタイトルなので、色眼鏡で見られるところがあるというか。
- ――言ってみれば、「イケメンが落語なんてできるのか?」という見方をされがちですよね。
- 平野: そういうところもありますね。奔放にやって最後ギュッと締めるとか、言っちゃえばギャップ萌えみたいなことも計算のうちではあるんですけど。そもそも、本格的に落語を目指してやるのかということも、初演では試行錯誤で。僕の中では、二幕の時点で結果的に楽しいことができればという気持ちになり、三幕四幕と重ねていくうちに、タイトルの“ハンサム”のニュアンスが変わってきたというか。正直言っちゃうとやっぱり最初恥ずかしかったんですけど、今は重みを増した“ハンサム”になってるんじゃないのかなって思っていて。それは、みんなが本気でぶつかってきたからこそだと思うんですけど。