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@ぴあインタビュー

『W~ダブル』橋本さとし×中越典子×堀内敬子×山西惇

『W~ダブル』橋本さとし×中越典子×堀内敬子×山西惇
人気戯曲『罠』や、映画化もされた『8人の女たち』で知られる劇作家ロベール・トマの傑作『一人二役』が『W~ダブル』として装いも新たに上演される。“フランスの ヒッチコック”とも称されるその戯曲は、緻密なサスペンスにしてウィットに富んだ人間模様で笑わせる作風が人気だ。ひと癖もふた癖もある登場人物を演じる橋本さとし、中越典子、堀内敬子、そして山西惇は、いずれもその役どころにふさわしい面々。インタビューも笑いの絶えないひと時となった。

──台本を読んで、どんな印象を受けましたか?



山西「原題が『一人二役』というんですけど、その仕掛けに留まらず男女の駆け引きやどんでん返しもしっかりある面白い作品だなと」



橋本「僕はまさにその放蕩者のリシャールと、双子のミシェルの2役を演じるわけですが、台本を何度か読むうちに彼らは一人の人間に共存している表と裏の面なんじゃないかと思えてきて。ハードルは高いけれど、やりがいがありますね」



中越「私の演じるフランソワーズも、莫大な財産を相続してリシャールと結婚したものの、周囲を振り回すつもりが振り回されて…。ちょっとしたシーンが後々のストーリーに影響してくるので、それが本番ではどうなるんだろう?って気になってます」



堀内「私がやる家政婦のルイーズもそうだけど、全員が裏に何かを隠し持っているのよね。皆さん、どんな役づくりをするのか気になります。一筋縄ではいかなそう(笑)」



山西「僕は法律家のサルトーニ役ですけど、どこか狡猾な男。でも段々と綻びが見えてきて…という微妙なところを上手く出せたらいいなと思ってます」



──サスペンス・コメディ劇ということで、役者の力量が重要になってきますよね。



橋本「このメンバーなら変化球も直球も受け止めてくれそうなので信頼してます。舞台が5本めのノリ(中越)にしても、今どんどん伸びてきてるし」



中越「そんな、必死ですよ(笑)。稽古場では堀内さんたち先輩の様子をじっくり見させてもらって、何でも吸収していこうと思って」



堀内「お稽古からどう出るのかな?というメンバーだものね。山西さんとはバラエティ番組でご一緒してますけど、舞台では初めてなので楽しみ」



山西「さとしくんとは大阪の別の劇団にいた頃からの仲だけど、男の可愛らしさを残しながらいい感じに年をとっているなと思って見てるので(笑)、今回も楽しくやれそうです」



──では最後に、意気込みを。



堀内「面白い感じと怖い感じと、その交じり具合が絶妙な作品なんですよね。だから観る方はすごく面白いと思います。やる方はその分大変ですけど(笑)」



山西「お客さんから見たら全員愚かしいヤツらに見えるんじゃないかな。でもそこを一生懸命やったらコメディになると信じて本番を迎えたいですね」



橋本「一回一回を新鮮に、お客様だけでなく自分らも騙すくらいの勢いで、ね」



中越「ラスト1ページまで緊張感がありますもんね」



橋本「ノリは芯がブレないから、絶対大丈夫だよ」



中越「頑固なんです(笑)。でも今回はもっと柔軟に皆さんに身を委ねたい。頑張ります!」



取材・文:佐藤さくら 撮影:源賀津己
ヘアメイク:勇見勝彦(THYMON) スタイリスト:石橋瑞枝




▼『W~ダブル』
8月17日(火)~29日(日) ル テアトル銀座 by PARCO (東京)
9月9日(木) 中京大学文化市民会館 プルニエホール(愛知)
9月11日(土)・12日(日) サンケイホールブリーゼ(大阪)
[劇作・脚本]ロベール・トマ
[上演台本・演出]G2
[出演]橋本さとし/中越典子/堀内敬子/コング桑田/山西惇/他

『W~ダブル』橋本さとし×中越典子×堀内敬子×山西惇

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橋本さとし

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中越典子

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堀内敬子

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山西惇