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LOVE/LOVE・YA・DAY

ライブレポート #03

古賀祐三先生(オーロラ生中継プロジェクト Live!オーロラ主宰)

撮影:山我祐生

LOVE photo

毎月第4日曜日にJ-POP CAFE SHIBUYAでシンガーのLOVEが開催している自主企画イベント「LOVE・YA・DAY」(ラブ・ヤ・デイ)。8月には第3回目が開催され、ゲストに“オーロラ生中継プロジェクト「Live!オーロラ」”主宰の古賀祐三さんを迎えて行われた。

これまでゲストに迎えた大黒摩季、山本シュウは顔見知りだったが、今回はまったくの初対面。「最初の打ち合わせのときにものすごく真剣に説明したら、『LOVEさんはプレゼンテーションがうまいから違う仕事をしたほうがいいよ』って言われて(笑)。そのあと『俺の営業もやってくれないか?』って誘われました(笑)」とLOVEが話すと会場には笑いが起こった。ゲストに選んだきっかけについては、「『すばらしき日々』が弾き語りの状態で出来上がったときにマネージャーに聴かせたら『この曲はオーロラが見えるみたいだね』って言われて。それで、去年の夏にこの曲のPVを撮影したんですけど、撮影日の前の晩にこの年のオーロラ初観測の日だったんです」と不思議な縁から今回のゲストが実現した経緯を語った。

さっそく古賀さんを迎え入れ、ふたりのトークからイベントはスタート。“夢と感動”をテーマに、古賀さんがオーロラと出会い、生中継するシステムを運営するに至るまでの過程が語られた。古賀さんは、「本屋でオーロラの写真集と出会って、その瞬間にオーロラを観に行かなきゃって思いました。それで、バイトしてお金を貯めて、初めてアラスカへオーロラを観に行ったとき、空全体にオーロラが高速で広がる“オーロラ爆発”をいきなり観ちゃったんです。そのとき、『自分はオーロラになっちゃった』と思いました(笑)」とオーロラとの必然的な出会いについて話した。その後、古賀さんはオーロラを仕事にするために試行錯誤し、アラスカにオーロラ観測のカメラやマイクを設置するまでに。「隣で設置しているのがNASAで、あっちのマイクはたぶん2000万円くらい、こっちは8000円くらい(笑)」と天下のNASAと肩を並べて作業しているおかしさを語った。


LOVE photoトーク後のライブコーナーでは、アラスカで撮影されたオーロラの映像とLOVEの歌声がコラボ! 1曲目には、古賀さんがアラスカの夕日を見ながら友人たちと聴いた思い出の曲、シカゴの『素直になれなくて』をLOVEがアコースティック・ギター弾き語りでカバー。美しく壮大な白夜の映像をバックにドラマティックに歌い上げた。そして、夜空にうごめく幻想的なオーロラや、オーロラ爆発、夜空を駆ける流星などとともに、新曲『君は僕の戦友』や『Trigger』『素晴らしき日々』などを熱唱。『MABATAKI』では、ピアノ弾き語りで披露した。自然が作り出す神秘的な風景とLOVEの歌声がコラボし、会場には感動が広がった。古賀さんは、「感動的ですよね。自分がやってきたものがこういうステキな世界にしていただけるなんて。とても嬉しいです」と感激。LOVEは、「映像のおかげで、普段曲を書いてるときに思い浮かべる“広さ”みたいなものを感じながら歌うことができました。本当にありがとうございました」と感謝を述べた。


ライブの後には、しばし、ふたりでトーク。古賀さんは、「“玉砕”って言葉が嫌いなんですよ。玉砕した人に幸せってないんですよ。負けて学ぶことはありますけど、“玉砕”って言い訳に過ぎないんです。そして、壁はひとつクリアすればオッケイで、一歩踏み出すと前に進むしかない。一歩踏み出すのが一番難しいし、踏み出すことがすべての始まりなんです」と観客へメッセージを贈った。最後に、LOVEからの恒例の質問。「古賀さんにとって“愛”って何ですか?」には、少し考えてから、「“愛”は大好き! 愛ってあったかいでしょ? 愛って一番の目標かもしれないし。だから大好き!」と言うと、LOVEも笑顔で納得。そのままイベントは終了したが、観客の拍手はいつまでも鳴り止まず大盛況だった。