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LOVE/LOVE・YA・DAY

ライブレポート #12

アコーディオン奏者coba先生

LOVE photoLOVE、自主イベント最終回で世界のcobaとコラボ!

LOVEが主催する月イチのトーク&ライブイベント「LOVE・YA・DAY」。計12回にわたって行われてきた本イベントの最終回が、5月23日に東京・J-POP CAFE SHIBUYAで開催された。“情熱を呼び覚ますDAY!”と題された今回のゲストは、アコーディオニストのcoba。世界を股にかけて活躍するアーティストとのコラボで、会場は熱気に包まれた。

イベント最終回ということもあり、会場は満員御礼。急遽スタンディングとなった今回の「LOVE・YA・DAY」の前半のトークでは、cobaの人生のターニングポイントについて焦点が当てられた。父が趣味でやっていたアコーディオンをプレゼントされたのが、きっかけだと話すcobaは、「アコーディオンを初めて弾いたとき、体に直接震える音を感じられることにものすごく感動した。こんなに素敵な音がでる楽器なのに、なんで素敵な音楽の中で使われていないんだろうと思ったわけ。この楽器の真価を分かってもらうためには、楽器が歌い上げてくれるような音楽を作らないといけない。で、誰かいるんだろうと思ったら、いなかった。だから、自分がこの楽器の運命を変えるんだ、と思い込んじゃったんですよね」とアコーディオニストになった経緯について語った。


LOVE photoまた、LOVEの「情熱が冷めることは無かった?」という質問には「情熱っていうのは意識するものじゃなくて、単に“好きこそものの上手なれ”なんですよ。好きなんで、それが情熱なんです」と答えた。さらに、「今までケンカしたこといっぱいあったんじゃないですか?」というLOVEの問いに「人は前向きに戦わなきゃだめ。前向きな戦い方しか、新しい文化は生まれないから。自分を客観視して、これはやるべきだと思ったら、やる。なかなかそこまで出来なくて若気の至りで死ぬほど失敗してるけどね」と笑いを交えながら語った。


LOVE photo最後にイベント恒例の「あなたにとって愛とは?」という質問をLOVEがすると、「“どれだけ捧げられるか”ですね。愛のために捧げられなかったら、何のために捧げるの?と思いますね」と答えた。説得力ある話の数々に、観客は終始聞き入っていた。

後半のライブコーナーでは、まずcobaがソロで1曲披露。世界のcobaが奏でる圧巻の演奏を間近で体感し、観客からは大きな歓声が上がった。続いてLOVEも登場し、二人で『歩いて帰ろう』、坂本九の往年の名曲『上を向いて歩こう』をセッションした。そして、これまでの回を振り返りLOVEがポエトリーリーディングを披露。LOVEの優しい声にアコーディオンの音色がそっと寄り添い、会場には感動が広がった。

続いて6月9日(水)にリリースする新曲『STAY』を披露し、ここで急遽出演が決定したというベースの小池ヒロミチが参加。LOVEは「最後なんで、あげていくよー!」と『沈黙のスコーピオ』、『オドレイ』、『素晴らしき日々』とアップテンポの曲をたたみかけ、会場は最高潮の盛り上がりとなった。最後はみんなで1本締めをし、全8曲のライブコーナーは終了した。


LOVE photo

ライブコーナー終了後にLOVEは「私にとっての愛は、“探し続けるもの”です。探し続けて出てきた答えをひとつずつ、音楽にしてみんなに届けていきたいと思います。ありがとうございました!」と挨拶した。会場は鳴り止むことのない大きな拍手に包まれ、1年にわたる全12回の自主イベントは幕を閉じた。

LOVE自らがブッキングし、構成を企画してきた本イベント。ジャンルは違えどそれぞれの信念を貫き活動を続けるゲストのトークは非常に興味深く、毎回違った発見があった。またライブも回を重ねるごとに趣向が増し、自主イベントならではの自由度の高いライブが展開されたように思う。相変わらずトークでしゃべりすぎて予定時間をオーバーすることも多いLOVEだが、そこはご愛嬌。まだまだ成長を続けるLOVEの新たな活動に期待したい。

撮影:山我祐生