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TOKYO FM「クロノス」 meets ぴあトークバトル・スポーツ快楽主義
~だからサッカーはおもしろい!~
【 開催日/会場 】 6月17日(木)TOKYO FMホール
毎週月曜日から金曜日の朝6:00~8:30(一部地域を除く)にTOKYO FMで放送されている「クロノス」が
ぴあトークバトルとコラボレーション!
ホストはもちろん、番組でパーソナリティを務める中西哲生氏。
ゲストには元サッカー日本代表岩本輝雄氏、ゴスペラーズ安岡優氏を招き、
サッカー日本代表の南アフリカワールドカップの展望やヨーロッパサッカーを2時間語っていただいた。

<ホスト>
中西哲生(スポーツジャーナリスト)
1969年、愛知県生まれ。同志社大から1992年に名古屋グランパスエイト入り。1997年に川崎フロンターレへ移籍してからはキャプテンを務め、1999年のJ2優勝・J1昇格に貢献した。Jリーグ通算95試合7得点。現在はスポーツジャーナリストとして「ズームイン!!SUPER」(日本テレビ系)、「サンデーモーニング」(TBS系)「GET SPORTS」(テレビ朝日系)などに出演中。

<ゲスト>
岩本輝雄(元サッカー日本代表)
1972年、神奈川県生まれ。横浜商大高を経てフジタ工業入団。チームがベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)となり、1994年Jリーグ昇格を果たす。同年日本代表にも選出され、その後川崎フロンターレ、ベガルタ仙台、名古屋グランパスエイトなどJ1とJ2合わせて5チームを渡り歩く。2006年10月、オークランド・シティFCに入団。FIFAクラブワールドカップ オセアニア地区代表として2試合に出場。現在はベガルタ仙台でアンバサダーを務める。

安岡 優(ゴスペラーズ/歌手)
1974年、福岡県生まれ。ヴォーカル・グループ「ゴスペラーズ」のメンバー。1991年、早稲田大学のアカペラ・サークル<Street Corner Symphony>で結成。1994年、キューンレコードよりシングル「Promise」でメジャーデビュー。以降、「永遠(とわ)に」、「ひとり」、「星屑の街」、「ミモザ」など多数の代表曲を送り出す。また、他アーティストへの楽曲提供、プロデュースをはじめ、ソロ活動など多才な活動を展開。日本のヴォーカル・グループのパイオニアとして、アジア各国でも作品がリリースされている。


前編
司会:「クロノス meets ぴあトークバトル~だからサッカーはおもしろい~」。このイベントは、花王 爽快バブシャワーと、ピースボートの協賛でお送りいたします。
会場:拍手
中西:こんばんは。なんか変な感じがしますね。
司会:キャプテン、もっと前に出てきてくださいよ。
中西:キャプテン…あの、今日はたくさんの方に集まっていただいて、ありがとうございます。今、曲がかかっていますけど、この曲は朝の『クロノス』という番組で流れているんですけど。その『クロノス』のパーソナリティを務めてます、中西哲生と申します。よろしくお願いします。
会場:拍手
司会:改めまして、古賀涼子です。本日はよろしくお願いします。
会場:拍手
中西:『クロノス』を今日も朝の6時から8時半までやったんですけど。今日ここに来たいという方がまだたくさんいらしゃったんですけど、全部ソールドアウトで来られない方もいたという。プレゼントで、30組でしたっけ?
司会:はい。
中西:やったんですけど、それもすぐ埋まってしまって。本当にここに来られた方はよかったなと思いますけど。我々としても、ありがたいですよね。
司会:そうですね。『クロノス』で当選なさった方は、ちょうど会場の真ん中にいらっしゃるということで。
中西:はい。
司会:それ以外の方々は、チケットを購入していただいたんですよね。
中西:そうですね、ありがとうございます。明らかにゴスペラーズファンの方ばかりで。
会場:笑い
司会:女性の方が多いですね。
中西:いや~、ゴス(ゴスペラーズ)のファンは凄いね。前も何回か安岡クン(優)とやらせてもらったことがあるんですけど、てつやクン(村上)とも。必ずファンが来る。なんでなんですか? 歌を歌うわけじゃないですよ、いや、本当に。
司会:トークを、聞きにいらっしゃったということで。
中西:彼も、サッカーが大好きですから。サッカーが好きだからいいんですけどね。ファンの方々の、なんですか、このゴスペラーズ愛の強さ。これは凄いなぁと。せっかくだから、その愛を『クロノス』にも注いで欲しいな。
会場:笑い
司会:そうですね。
会場:拍手
司会:ありがとうございます。月曜から金曜の朝。
中西:明日の朝も6時からやってますので、聞いていただきたいなと思います。それから、番組の説明をちょっとさせていただきたいと思うんですけど。今スクリーンにHPが出ていますけど、僕の写真が変な方向を向いていますが、別にあれは気にしなくていいですけど。『クロノス』という番組は毎朝6時からやっていまして、8時半までの2時間半やってます。毎日ここの7階でやっているんです。僕は3時半に起きて。古賀ちゃんは何時に起きてるの?
司会:私も3時半くらいです。
中西:同じだね。で、4時45分くらいだよね。
司会:45分に集合して。
中西:集合って言う? 試合じゃないんだから。
会場:笑い
司会:集合ですよ。気分は試合ですよ、戦いですよ。
中西:古賀ちゃんさ、僕のことをキャプテンって呼ぶじゃん。でも、お客さんは理解してないから、説明した方がいいよね。
司会:そうですね。中西さんは、ずっとこれまでのサッカー人生、ほぼほぼキャプテンとして…
中西:そうですね、グランパス(名古屋)ではベンチに座っていたんですけどね、キャプテンで…ありがとうございます。
司会:それで、『クロノス』としても、「中西キャプテン」ということで、私はキャプテンとお呼びしているんですけれども。
中西:そしたら、勝手にみんなもキャプテンって呼ぶようになって、エライことになってるんですけど。
司会:今後、見かけたときにはぜひ、「キャプテン」と声をかけてあげてください。
中西:はい。それで、次はこちらのページを。
司会:このHPのキャプテン、熱いですね。
中西:TOKYO FMでですね、「サッカー日本代表応援プロジェクト」というのをやっているんですけど。僕ちょっと違う方向を。 
司会:どこを見てるんですかね?
中西:これは未来ですね。前向きなんで。
司会:『クロノス』が中心となって、サッカー日本代表応援プロジェクトというのをやっていまして。このTOKYO FMはですね、実はワールドカップ日本代表戦3試合とも中継をやるんですよ。
司会:そうなんですよ。聞いてくださった方はいらっしゃいますか、TOKYO FMで。
中西:いや、聞かない方がいいんじゃない。
司会:あ、いらっしゃいますね。ありがとうございます。一瞬、しまったと思いましたが。
中西:今度の土曜日に20時からやりますんで、僕と井原さん(正巳、元日本代表チーム主将、柏レイソル・ヘッドコーチ)でやりますんで。
司会:そうですよね、試合中継の前後に中西キャプテンと、井原さんでトークを。
中西:井原さんとね、柱谷さん(哲二、元日本代表主将)の前でね、オレがキャプテンって失礼でしょ。二人は日本代表だからね。オレはJリーグチームのキャプテンだからね。
司会:でもね、ずっと経験していらしたわけなので。
中西:まぁそうですね。で、次にいきましょう。今日はゴスペラーズの安岡クンが来てますけど、実は、日本代表の応援ソングを馬場さん(俊英)にね、作っていただいたんですよ。
司会:素敵な曲ですよね。
中西:サッカー日本代表は23人いるんで、リスナーから同じく23人選ばさせていただいてですね、コーラスを一緒にやってしまったという。
司会:そうなんですよ。
中西:評判もよくてですね。
司会:そうですね。中西さんと馬場俊英さんの居酒屋トークから生まれたという風に聞いているんですけど。
中西:違いますよ。
司会:違いましたっけ?
中西:焼き鳥屋ですよ。
司会:大差ないじゃないですか。
会場:笑い
中西:違う。大きな違いがあるんですよ。恵比寿の焼き鳥屋さんで、二人で焼き鳥を食べながら、話したんですよ。砂肝とか、別に曲には入ってないですよ。
司会:入っているわけないじゃないですか。
中西:で、作っていただいて。今、流してますね。
司会:そして、実は『クロノス』なんですけど、ツイッターとかなり連動しておりまして。「ピーチク」ってご存知ですか? 
中西:「ピーチク」っていうサイトがあって、ピーチクパーチクの「ピーチク」なんですけど。番組ごとですけど、例えば僕がしゃべったことについて、「中西哲生、親父ギャグだな」っていうツッコミとかを入れられるんですよ。この次のページかな。
中西:そうそう、「中西哲生です」ってちゃんと名前をつけてつぶやいているんですけど。今日もさっき、このイベントをやる前に「これからイベントです」ってつぶやいてきました。
司会:この「ピーチク」のサイトからつぶやいていただくと、自動的に。
中西:そう。ツイッターをやっていらっしゃる方はぜひ。
司会:そうですね。
中西:僕もツイッターもやってますので、合わせてぜひ、よかったら。何回かやっていますので。さ、それでは『クロノス』のことはわかっていただけたと思うのですが、なんでこのぴあトークバトルと、TOKYO FM『クロノス』がコラボレーションしたかというとですね、「日本代表応援プロジェクト」ということでね、僕が一応、応援団長をやらせていただいているので。僕が「ぴあトークバトル」さんには凄くお世話になっていますので、9年間で49回・・・
司会:9年間もやっていらっしゃるんですか?
中西:はい。年齢がばれますね。
司会:そうですね。
中西:41歳なんですけど。とりあえず、9年間やらせていただいておりまして。あの、さっき「2時間」って言ったら、皆さんザワザワしてましたけど、そんなの当たり前ですから。2時間たっぷり。寝る暇ないですよ。凄いボケると思いますので、ドンドンつっこんでいただいて。
司会:皆さんたちもぜひ一緒に、つっこんでいただいて。
中西:49回やらせていただいたので、今日実は、記念すべき50回目ということで。
会場:拍手
中西:偶然です。
司会:じゃ、ラジオ番組とトークイベントとのコラボレーション。
中西:そう。コラボレーションということで、お送りしていきたいと思います。
司会:では、お待たせいたしました。ゲストをお迎えいたしまして、トークバトルを始めてまいりましょう。皆さま、たいへんお待たせいたしました。大きな大きな拍手でお迎えくださいね。準備はいいですか? いきますよ。では、最初にこの方です! サッカー界から、サッカー元日本代表、岩本輝雄さんです。
会場:拍手
中西:握手しようと思って手を出したのに…シカトかよ!
岩本:違いますよ。
司会:続きまして、音楽界でもサッカーフリークとしてその名は知られています。ゴスペラーズ・安岡優さんです。
会場:拍手
中西:思い切り腿上げて、元気よく入ってきていただきましたが、どんだけやる気あんの?
安岡:いや、なんとなく足がパンパンでしたんで、やる気があるぞっていうところを見せようかと。メチェクチャ、緊張してるんですよ。
中西:なんでですか?
安岡:やっぱり何度出させていただいても、サッカーの現場って緊張が解けないんですよね。
中西:ここ、サッカーの現場じゃないですよ。ここは、「ぴあトークバトル」ですよ。
会場:笑い
安岡:あ、本当に? よろしくお願いします。
会場:拍手
司会:続いて岩本さんです。
岩本:今日は凄く楽しみにしてきたので、2時間ですけど、いろいろと話していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
中西:いろいろとね、彼と僕は同じチームで。
岩本:フロンターレ(川崎)っていうチームがあったんですけど…
中西:今もあるよ。なんか、なくなったみたいな言い方だったよ。
会場:笑い
岩本:10年前くらいですよね。
中西:そう、10年前。僕のあとキャプテンをやってもらって。最初は僕がやってたんですけど、途中でクビになって、キャプテンを。背番号も僕が川崎フロンターレでつけていた14番を岩本選手が仙台(ベガルタ)でつけて、14番つながりなんですよ。
岩本:中西哲生が好きで、仙台のチームに行ったときに14番にしたんですよ。
会場:笑い
中西:そんなわけないじゃん。彼は日本代表で、こっちはベンチだからね。
安岡:こっちはサポーターですからね。
会場:拍手
中西:さっき話してて、おもしろかったんだけど。オレも忘れてたんだけど、1999年?
岩本:グランパスにいたときですか? 96年です。
中西:僕がグランパスにいたときで、テル(岩本輝雄)が湘南ベルマーレ、平塚にいて。96年の今日、僕らが試合をしてたって言うんですよ。僕は覚えてなくて。
岩本:僕は覚えてて。
中西:日付もテルは覚えてるの。
岩本:覚えてますね。
中西:凄いですね。
会場:拍手
中西:そのときに僕、凄いフリーキックを決めたみたいで…
岩本:僕が前半の終わりに、コーナーキックって知ってますか? コーナーキックを…
中西:そうじゃないでしょ、もっとほめてよ! 僕のフリーキックを。
岩本:あ、中西さんが直接フリーキックを入れたんですよ。
中西:そう、直接。
会場:拍手
岩本:3-2になったんですけど。それなのに中西さん、フリーキック入れたの覚えてなかった。
会場:笑い
安岡:そこ忘れちゃったの?
岩本:で、そのあと僕がコーナーキックからゴールを入れて3-3。それで延長で、グランパスが勝ってしまうと。
中西:今日がそういう日だったとはね。
司会:じゃ、その話も入れて…
中西:もういいですよ。僕のはもういいですよ。僕なんてもう。安岡クンの話を。
会場:笑い
司会:ねぇ、楽しみにしていらっしゃる方も多いと思いますので。では、お三方、お座りください。では、皆さま、改めてよろしくお願いいたします。
会場:拍手
中西:あ、このアルバムは? これ、出たばっかりではないですけど。12月に安岡さんにサインもらったんですよ。ありがとうございます。
安岡:ありがとうございます。ま、15周年を超えまして、僕らは16年目に入ったんですけど。15年目を記念して、ベスト盤的な感じで。『Love Notes Ⅱ』と。
中西:いいですよね、僕はもうここにくる前に予習をして『G10』は聞いてますから。
安岡:ありがとうございます。
中西『G10』のコンサートが、凄い最高だったんで。
安岡:ありがとうございます。見に来てくださったんですよ。
中西:僕が好きな曲は「新大阪」です。
安岡:好きなんですか? 
中西:大好きですよ。
安岡:カラオケとかは?
中西:当然ですよ。
安岡:本当ですか? ありがとうございます。
中西:「新大阪」は相当、歌ってますね。
会場:聞きたい!
中西:いや、それはちょっと。
会場:笑い
中西:それはてつやクンに。
安岡:そうですね。僕も歌ったことないですからね。
会場:笑い
中西:『クロノス』リスナーの方もぜひ。『Love Notes Ⅱ』。
安岡:聞いてください、よろしくお願いします。
会場:拍手
司会:それでは…
安岡:あの、今日タオルを持ってきたので、使ってもいいですか?
司会:タオルもブルーですね。
中西:さすが~。でもここ、暑いね。
安岡:ね。その上、僕はハートがドックンドックンいってますからね。
岩本:コンサートとどっちが緊張しますか?
安岡:はっきり言って、今日の方が緊張しますね。
司会:え~。
安岡:やっぱり、自分たちのフィールドっていうか。逆に、サッカーの話をするときって、やっぱり素人目線なわけですよ。「僕、なんでここにいるんだろう」みたいな気持ちになるんですよ。
中西:いいじゃないですか。4年に1度のトークバトルですよ。
安岡:そうですね。
中西:じゃ、早速いきましょうか。
司会:今日はですね、中西さんも含めて、このお三方にサッカーに関するいくつかの質問を、私からさせていただきたいと思います。今からパッパッパッと私が質問させていただきますので、後ほどじっくりお答えは伺うとして、お手元にある○×の札を上げてください。では、質問を出しますので、皆さんはパッパッパッと答えていってくださいね。では、まいります。

質問 中西 岩本 安岡
Q1 ここ1週間以内に、サッカーをした。 YES YES NO
Q2 歴代のサッカー日本代表のレプリカユニフォームを持っている。 YES YES YES
Q3 自分で決めているサッカー観戦スタイルがある。 YES YES YES
Q4 サッカー以外のスポーツには興味がない。 NO YES NO
Q5 「この試合のことは何時間でも話せる」といった、忘れられないサッカーの試合がある。 YES NO YES
Q6 サッカーの試合を観るために仕事のスケジュールを調整したことがある。 YES YES YES
Q7 ワールドカップをライブ観戦したことがある。 YES YES YES
Q8 サッカー日本代表。次のオランダ戦。自分が監督なら先発メンバーを変更する。 YES NO YES
Q9 サッカー日本代表。オランダ戦勝利の可能性は、50パーセント以上ある。 NO YES YES

司会:はい、以上9つの質問でした。あと2つ質問を用意しているんですけど、それは最後に伺いたいと思います。では、最初の質問からくわしくお聞きしていきましょう。第1問、「ここ1週間以内に、サッカーをした」。
中西:なんでやってないんですか?
安岡:え? そんな質問ですか、これ?
会場:笑い
安岡:この1週間はサッカーを観る方が忙しかったですね。ずっと観てました。お二人はやっぱり、やるんですね。週1くらいは、当たり前にやるんですか?
中西:テルは毎日やってますからね。
岩本:今日は9時から3時間やりましたね。
中西:結構、やりましたね。引退したんですけど。この人は一回引退して、まだやってますからね。
岩本:普段なんかやることがないんですよね。
会場:笑い
中西:暇?
岩本:暇なんですよ。
安岡:そのサッカーっていうのは、どういうチームでやっているんですか?
岩本:チームっていうのは・・・みんな仕事とかあるんでねすよね。
会場:笑い
中西:当たり前だよ。
岩本:友達というか、サッカー経験者の人と3人くらいで、ボールはもちろん使うんですけど、ひたすらフィジカルトレーニング。
安岡:じゃぁもう、試合というか…
岩本:トレーニングだね。試合をやるときに、プロの試合じゃないですけど、やっぱり自分の体が動かないと、おもしろくないわけじゃないじゃないですか。
安岡:わかります、わかります。
岩本:そのためにやってます。体をしぼっておかないといけないので。だから、現役と同じように走っています。
安岡:へ~。
岩本:やっぱり、おかしいですか?
安岡:いやいやいやいや。また、現役に戻ってくださいよ。
岩本:結構、厳しいですけど、はい。
中西:今、何歳?
岩本:38歳。中西さんは41歳でしょ?
会場:笑い
中西:いいんだって。オレは自分で40代で失望しているんだよ。安岡クンは?
安岡:今35歳で、もうすぐ36歳になります。
中西:若いね。
安岡:そうっすね~。
会場:笑い
安岡:すみません、何もおもしろいことを言えなかった。
会場:笑い
中西:お笑いじゃないですから。お笑いじゃないですよね?
安岡:そうですね。
中西:でも、テルみたいに、そんなふうにやっている選手はほかにいないですよ。
安岡:そうですよね。なんか、普通辞めたらね、動かなくなるじゃないですか。
中西:しかも、だいたいこうブクブクしていくわけですけどね。
安岡:そのまま指導者になる方とかはね、体を作っていらっしゃる方もいますけど。
中西:そう。さっきも自分で言ってましたけど、変わっているんですよ…ここ笑うところですよ。
会場:笑い
岩本:変わっています。研究するのが好きなんです。安岡クンも好きだよね?
安岡:好きです、好きです。
岩本:さっきもその話をしてたんですけど、サッカー、大好きで二人とも。あ、誤解しないでくださいね。
会場:笑い
中西:最悪。
安岡:サッカーが好きってところは、省かないでくださいよ。
中西:あなた、おかしいよ。オレたち、サッカーが好きなんだから。安岡さんが好きなのはわかるけど。
岩本:4月に、バルセロナにサッカー(20104月28日カンプ・ノウ、FCバルセロナ1-0インテル)を観に行ったんですよ。
中西:観に行ったの?
岩本:観に行ったの。チャンピオンズリーグを観に行ってて。ちょうどそこで、同じ試合観たの。
安岡:同じ試合を観に行ったんですよ、バルセロナに。
岩本:バルセロナが勝ったの。
中西:あ、あの試合か。
安岡:あれ観に行ったんですよ、現地に。
中西:いいなぁ。
岩本:来ればよかったのに。
中西:『クロノス』があるだろ! 毎日。
会場:笑い
中西:いいですね。
安岡:中西さんは? どんな方と?
中西:僕は、東京都社会人リーグが。僕、監督兼選手なんで。先週は、キックオフが10時だったんですよ。だから、「サンデーモーニング」(TBS系)がちょうど終わった直後で、前半は間に合わなかったんですよ。
会場:笑い
司会:監督なのに。
中西:後半は途中から出まして。
岩本:社会人リーグは45分ハーフ?
中西:40分。
岩本:結構、やりますね。
中西:80分。長いですよ。2部なんで、結構レベル高い。
岩本:あのね、埼玉と東京はレベル高いの。
中西:そう。で、みんなメッチャ走るんですよね。走らないと話にならなくて。試合があるんですけど、僕は監督兼オーナー兼選手ですから、権力を使って、試合はあまり出なくて。
岩本:たまにセンターバックで出て? いつもの?
中西:いつものセンターバックで出て、それで前半は1-0で負けてたんです。後半2-2に追いついて、結局2-2のまま試合が終わったんですけど。終わってから、試合に後半から出たじゃないですか、すると相手のチームの人から、「あれ、さっき『サンデーモーニング』出てましたよね?」って。「はい、出てましたよ」って。ちょっと近いグラウンドだったんで、30分くらいで着いて。今週もまた試合があるんですけどね。
安岡:僕はサポーターでいいですか?
中西:なんでやらないの?
安岡:1回やりましたね。
中西:やったよね。
安岡:でも、全然動けないんですよ。特に、やっぱり皆さんと一緒にこうやらせてもらう機会があると、その差になんていうか、ちょっとやりたくなくなっちゃうんですよね。
会場:笑い
安岡:そのくらい。自分のサッカーのできないぶりに。もともと、9年間サッカーをやっていたんですよ。小学校4年生から始めて、高校を卒業するまで。その頃の自分とのギャップにも、もう耐えられなくなる。
中西:わかりますよ。我々も、現役のときとは全然違いますもん。あ、テルは変わらないか。
岩本:いや最近、歳をとったせいで、肉離れするようになった。
安岡:なんでサッカーで肉離れするんですか?
会場:笑い
岩本:サッカーの試合中は肉離れしないですけど、トレーニング中になります。
中西:そこまで追い込まなくてもいいじゃん。どうなの?
会場:笑い
岩本:いや、わかんないんだけど、肉離れするんだよね。
中西:でも、前に一緒にやったときにうちらと、てっちゃん(村上てつや)も一緒にやったんですよ。相手がバルセロナなんですよ。
安岡:それもコーチ陣ね。
中西:向こうは本気ですよ。ライカールト(フランク、元FCバルセロナ監督)とか、元スペイン代表とかがいて。
安岡:元代表の人。
中西:元代表の人ばっかりで。
岩本:え、それは2007年くらい?
中西:そう。バルセロナが日本に…
安岡:チキ(アイトール・ベギリスタイン・ムーヒカ、元スペイン代表選手)もいましたもんね、あのときのチームに。
中西:そのメンバーのなか、我々は僕と井原さんとか。
安岡:もの凄いいいセンタリングを、哲生さんがあげてくれたんですよ。
中西:そう!
安岡:あげてくれたんですけど、僕の身長に届かなくて、全部スルー。
会場:笑い
安岡:だから、僕の身長を考えてさ、森島(寛晃、元セレッソ大阪)さんに出すくらいの高さにして欲しかったな。
中西:狙ってたんだけど、あんまりサッカーうまくないから。
会場:笑い
安岡:すっごい、いいセンタリングで。
中西:安岡クンにはちょっとこうダメだったけど、1本もの凄いいいボールを、村上てつやにスルーパスで出して、1-1になって、外しやがったね。
会場:笑い
安岡:リーダー(村上てつや)、ライカールトに手をそえられただけで倒れましたからね。
会場:笑い
中西:触っただけです。
安岡:その後なんて言ったかというと、「やった! オレ、ライカールトにつぶされた」って。
会場:笑い
安岡:つぶされたことが嬉しかった。
中西:アイツ、おかしい。
会場:笑い
中西:もっと、戦う姿勢を持ってなぁ。
安岡:つぶされたのに、ニヤニヤ二ヤ二ヤしてんの。
会場:笑い
中西:それで、井原さんに怒られてね。
岩本:試合の結果は、どうだったんですか?
中西:負けましたよ。
安岡:負けちゃいました。
岩本:点数は?
安岡:3-1ですね。最後、ライカールトが本気になって。自分が点を取るまで、やめないみたい感じで。最初は、センターバックでスタートしたんですけど、フォーワードになっちゃって。本当にやっぱり、点を決めにきて。
中西:うまかったね。あと大きいんですよ。190センチくらい。
安岡:凄いんですよ。
中西:もう背が高くて。
安岡:もちろん現役を退いて、結構なお歳の方もいて。なんですけど、やっぱり体の強さが凄くて。チキは未だに、凄いプレースタイルでしたからね。井原さんと1-1があったんですよ、チキと井原さんの。そしたら、逆足で蹴ったんですよね、利き足じゃない方でシュートを決めて、右で。
中西:井原さん、抜かれちゃったから。“アジアの壁”だったのに。
会場:笑い
安岡:でも、あの試合で、ディフェンスラインのところまで下がっていったときに、井原さんに「これ以上は下がるな!」って言われたんですよ、ラインコントロールで。それが嬉しくて、僕は。
会場:笑い
安岡:まさか、井原さんにラインコントロールされる側になるとはって。これか、これが井原さんのラインコントロールかって。「もう一歩前へ!」って言われてね。なんかそれでもう、舞い上がっちゃいました。
中西:なかなか言われないよ。オレは言われたことなかったもん。
安岡:そういうときやっぱり、遊びのサッカーとはいえ、凄い本気なんですよ。これ下がったら、井原さんに殴られるなっていうくらい。
会場:笑い
中西:でも、我々も結構本気になるからね、今でも本気だよね。
岩本:本気本気。小学生相手にでも、マジメにやるもん。
会場:笑い
中西:小学生の教室とかに行くと「なんだよ、手加減しろよ」って言うから、オレは「手加減したら、手を抜いたって言うじゃねぇか」って。でも、本気でやった方がいいよね。
岩本:楽しいよね。
安岡:なるほど、なるほど。でも、その方がいいですよね。
中西:叩きのめされた方がいいんだよ。
会場:笑い
中西:それで、凄さを知る。
安岡:確かに。
岩本:小学生相手にも負けたくない。
中西:テル、シュートとかハンパないから。日本代表だからね。
安岡:たぶん僕、シュートが来たらよけますからね。
会場:笑い
中西:怖い。
司会:さぁ、まだ1問目なんですけど…
中西:2時間じゃ足りないって言ったじゃん。
会場:笑い
司会:聞いてたんですけどね。はい、第2問目の「歴代のサッカー日本代表のレプリカユニフォームを持っている」。これはね、岩本さん。
岩本:歴代って、今までの全部ですか?
司会:全部ではなくても、大丈夫です。
岩本:自分のね、94年とか、95年のユニフォームは持ってますね。で、この間もらいました、今の新しいの。それでけです。
会場:笑い
中西:でも、僕とかはそんなこと、絶対に言えないです。日本代表のユニフォームはだって、オレたちは買うんだもん。
安岡:そうそうそうそう。
中西:この人は本当に出てるんですから。
安岡:配られているわけですから。
中西:今、中村俊輔(横浜F・マリノス)がつけてる番号をつけてた人ですよ。10番ですよ。
岩本:昔はね、10番でしたけどね。
中西:僕、子どもの頃から一度も代表に選ばれてないんですよ。高校2年生のときに一番近づいて、ユース代表候補だったんですけど、松本育生(サガン鳥栖監督)に落とされました。松本さんは知らなくて、もう全然知らなくて。僕とテルが一緒のチームのときに監督だったんですよ。そのときに、僕は松本さんに「松本さんのせいで、僕は一度も日本代表になれなかったんです」って言ったんですよ。
会場:笑い
中西:僕、始めて今回日本代表のユニフォームをもらったんですけど、初めて自分の名前がついてるのをもらって、ちょっと嬉しかったです。
司会:安岡さんちょっと…
安岡:そうです、僕も初めて自分の名前をユニフォームに入れました。5番です。
会場:拍手
中西:なんで、5番にしたの?
安岡:一応、5人そろってゴスペラーズなので。
会場:拍手
中西:ちょっと暑いね。もう上着、脱ぐよ。
安岡:暑いですね。
中西:5人そろってゴスペラーズって言ってましたけど、今日はひとりでどうですか?
安岡:ちょっとね、心もと・・・心もとないってのが本当のところなんですけれどもね。今もかみそうになりました。
会場:笑い
中西:なんか、コンサートだと5人じゃないですか、5人でトークしているときはなんとなくね、責任が分散するじゃないですか。
安岡:そうなんですよね。なんか、全部やらなきゃいけないんじゃないかって、何もできないくせにね。困るんですよね。
中西:結構ね、ゴスペラーズのコンサートに行くと、トークがおもしろいんですよ。
岩本:そうなんだ、言ってよ。
安岡:あの僕らのトークがおもしろいって、自分で言いたくないんですよね。
会場:笑い
安岡:だったら、歌のことを言いますよ。
中西:歌は素晴らしい、当たり前じゃないですか。
安岡:5人のメンバー、全員おしゃべりなんで、結構しゃべりますね。だから、全員がワーワーしゃべるんで、おしゃべりの時間も結構、長いですね。それに付き合ってくれる優しい皆さんがいるんでね。
岩本:安さん(安岡優)が歌うのも好きなんですけど、普通の会話も聞きたいんだよね。ですよね?
中西:いらない?
会場:笑い
中西:いらなければ、歌ってもらっても。
会場:笑い
安岡:あの…こういう場にくると、自分が音楽をやっているっていうのが、何も武器にならないわけじゃないですか。本当に、サッカーが好きだっていう気持ちだけで、ここにいるんでね、ドキドキしてますよ。
司会:ところで、ユニフォームのお話なんですけど、安岡さんの右手の人差し指。
安岡:そうなんですよ。これはですね、ネイルをしているんですけど。最近、ギターの練習をずっとやってて、右手だけ爪が割れないようにジェルネイルをしてるんですね。で、今回ワールドカップが始まるということで、ちょっとギターを弾いてるんで、表面が結構、傷ついてるんですけど…
岩本:おっ! 爪キレイですね。
会場:笑い
岩本:なんか、キレイだなって。
安岡:それで、1本だけせっかくなんで日本代表モードに。
中西:青、赤、白で完璧だよね。
安岡:そうなんですよ。
中西:それ、何分くらいかかるの?
安岡:いいんですか、本当に普通の話ですけど、これはだいたい30分くらいかな。全部合わせると1時間半くらいですかね。
中西:ジェルネイルすると、割れないの?
安岡:割れないですね。ギターをバンバンずっと弾いていると、1時間、2時間弾いてると、どんどんかけてくるんですよね。いろいろなギタリストに「どうやったら、爪が割れないのか」って聞いたら、結局、女性がやっているネイルと同じものをすればいいって聞いてやるようになったんです。ヘタクソだから、ちょっと練習してるんです。
中西:何言ってるんですか、ヘタなわけないじゃないですか。
安岡:あまりうまくないのは皆さんがよく知っていると思うんですけどね。
会場:笑い
安岡:まぁ、始めたばっかりなんでね。でも、ギターを奏でることによって、また別の方面から音楽が見えてきたりするんで、そういう意味ではおもしろいです。
中西:プロっぽいですね。
会場:笑い
安岡:プロなんです。
司会:そして、第3問「自分で決めているサッカー観戦スタイルがある」。これは、皆さんどうでしたっけ?
中西:全員、YESでしたね。
司会:中西さんから聞きましょうか。
中西:僕は、ついにツイッターを導入したんで。生実況解説ツイッターっていうのを、90分間やり続けています。ずっと試合を観ながら、全部思ったことを打っているんです。どうした方がいいかとか、誰か変えた方がいいとか。
安岡:あれ、気になるんですけど、手元を見てる間に試合が先に進んで、見逃したとかってないんですか?
中西:ないです、なんないです。
安岡:それが凄い。
中西:いやいや。でも、サッカー選手って、ボールとマークの両方を見なくちゃいけないんで。
安岡:そっか。
中西:両方見ながらやらなくちゃいけないから、もともと得意なんですよ。僕は攻撃じゃなくて、ディフェンダーだったから、なおさら敵のマークを見ながら、ボールも見ながらどうしようってやってたから。
安岡:そうなんですね。
司会:『クロノス』で会議があるんですが、会議で中西さんが発言されてるのに、端っこの方で、サンドウィッチを食べてる人の表情とかもよく見てて、後でつっこんだりとかされてるんですよ。
安岡:さすが。
中西:でも、ボールの球を取れないとね。だから、サッカーはダメなんですけど。
会場:笑い
中西:守るのが得意だったから。『クロノス』の会議で、スタッフが「ごちそうさまでした」ってやってたから、ちょっとそれにつっこんだり。そういうのを見るのが結構、好きなんで。ツイッターは普段からやってて、1ヶ月もやってると6500くらいフォローしてくれて。よかったら、どうぞ。誰でもサッカーが楽しく観られるようになると思うんで。初心者の方でもわかりやすく。
司会:用語解説とかもね。
中西:そうそう。アタッキングサイドとかの図が出てるの。それは、マネージャーがやってくれたんですけど。あとは例えば、縦パスとかいったときに、どっちが縦か横かわからないじゃん。そうしたら、縦がこっちって矢印が出るの。誰が見ても楽しめるようになってるの。
安岡:仕事場で試合が観れないという人も、それを見ればね。
中西:そう。逆に、試合を観てない人にとってもいいって、メッセージをいただいて。
安岡:観れない人もいますもんね。
中西:そうそう。基本的には、未来のことをつぶやくようにしているんですよ。
安岡:なるほど。
中西:というのは、解説って汚い仕事で。
安岡:汚い?
中西:結果論じゃないですか。
安岡:「こうすればよかった」みたいな?
中西:そうそう。そんなものは、誰だって言えるんだよ。だから、今こうした方がいいとか、この選手は変えた方がいいとか、未来のことをつぶやく。たまに、その誰々は、こういうプレーをしたって言いますけど、基本的には、未来のことをつぶやく。この場面だったら、こうした方がいい。今日はこういう試合だから、こうした方がいいなってこと全部。
安岡:なるほど。
司会:新しい形ですよね。
中西:あと、自分で観戦しているとき、ツイッターがやれないときは、とりあえず、ドミノピザ。
会場:笑い
中西:毎日でも食べたい。いつも、ピザクワトロみたいな。
会場:笑い
中西:で、そこで活躍するのがワイン。ドミノピザだけでもおいしいと思うんですけど、ドミノピザをワンランクアップさせるためにワインを買うんです。
安岡:へー。
中西:ワールドカップが始まる前に3ケース買ってきて、赤・赤・白みたいに買ってきて。あの高くないですよ、2000円くらいのを買ってきて。すると、ピザがワンランクおいしくなる。
安岡:チーズとワインで。
中西:そうそう。で、だいたい上の具だけ食べる。
会場:え~?!
中西:具をつまみとして食べて、最後に生地だけ食べる。
会場:え~?!
司会:結構、ブーイングが出てますけど、大丈夫ですか?
会場:笑い
安岡:上のところだけを食べるとき、「熱い!」ってならないんですか?
中西:あの、フォークと箸で食べるから。ピサの生地が、茶碗みたいな。
安岡:なるほどね。
中西:つまみながら、ワインを飲んで、締めにピザを食べる。要するにお茶漬けみたいな。違うかな。
会場:笑い
中西:結構、変わってるんですみません。
司会:テルさんはどうですか?
岩本:サッカー観戦はスタジアムですか? 家?
司会:どちらでも。
岩本:僕の観方は二つありあまして。まず、ツイッターの話をしてもいいですか?
中西:はい。
岩本:オレ、そのやり方始めて知ったんですよ。ツイッターって知らなかった。パソコンですよね?
中西:そうそう。iPhoneでもできるよ。
岩本:そうなんですか。僕は家で観るときは、ほとんど好きなチームしか観ないんですけど、ノートを絶対に用意して。
中西:ノートを用意するんですか?
岩本:はい。で、いいプレーをそこでバッと書いて、自分がサッカーをやったときに、こういうイメージだなっていうのを頭に入れるんです。それをやると、結構、練習にいかせたりとか。昨日のスペイン代表は負けた(2010年6月16日ダーバン スタジアム、スイス1-0スペイン)けど、スペインのプレーをずっと書いてました。
中西:現役のときから?
岩本:現役時代はやってないですね。
会場:笑い
岩本:現役はもう、イメージだけだったんで。
中西:え~! 現役からやってるのかと思った。
岩本:現役のときはなかなか、海外に観にいけなかったですし。
安岡:放送もそんなに、やってなかったしね。
岩本:そうそう。だから、辞めて最初の1年くらいは半分以上バルセロナにいましたね。
中西:かっこいい。オレも行ってみたい。
岩本:1年間に、20何試合やるんですけど、ほとんど観ました。観てて楽しいんですね。うまい。で、書いてもう一回見直してってことをずっとやっていて。
中西:偉いね。いいね、それ。
岩本:そうです、偉いんです。
会場:笑い
岩本:あとは、サッカー場に行ったら、Jリーグでは、Jリーグとヨーロッパはまた違うんですけど、まず一番最前列を取るんですよ。この間レアルマドリード(リーガ・エスパニョーラ)観に行って、クリスティアーノ・ロナウドが好きなんですよ。で、どんだけ筋肉がすげーのかを見て。
安岡:それって、単に対抗してるんじゃ…
会場:笑い
岩本:1日に3000回、腹筋してるって聞いたんですけど。で、見たんですよ。もうね、筋肉がモモの裏にも。すんごいんです。一瞬ダッシュとかやると、メッチャ早いんですよ。ジャンプも軽やかで。ずっと前で眺めながら、ビデオも撮りながら観てるんですよ。
中西:マジで? ホモ?
会場:笑い
岩本:ホモじゃない、ホモじゃない。
中西:サッカー選手が好きなんだよね?
岩本:サッカー選手、大好き。だから、日本の芸能人の方も、もちろんキレイな人やカッコイイ人もいると思うんですけど、違うんですよね。
安岡:スポーツマンの体?
岩本:そうそう、体。
会場:笑い
岩本:体もいいんだけど。ヨーロッパは違うよね、アルゼンチンとかも。
安岡:なるほどね。
岩本:あとは、Jリーグの方は、ちょっと長くなってすみません。ベガルタ仙台っていうチームのスタジアムの試合のときは、まず選手の動きを見たいんで、どれだけのパススピードか、ボールをどれだけ速く取るのかを見たいんで、必ず、ベンチがありますよね、その真ん中にレフリーが座っているんでんすよ、サブレフリーみたいなのが。そこの真ん中に立って前半は観てる。本当は、入っちゃいけないんだけど。
会場:笑い
岩本:前半はそこに立って観て、後半は上に昇ってチェックする。
中西:考えてるね。
岩本:そうすると、最初は上で観ると、よくわからないじゃないですか。マリノス(横浜F・マリノス)のグランドは遠いんで。ベガルタ仙台とフロンターレは近いんですよ。だから、観やすいし。それで、自分も練習をしてて、こんなパススピードじゃダメだなとか。J1でやるとしたら、こんなパスじゃダメ、J2だったら、世界だったらこうだなっていうのを観て…変でしょ?
中西:いや、理にかなっているよ。観るところによって違うからね。だから、それは正しいですよ。
安岡:スタジアムで、例えば1回目、一番前で初めてサッカーを観る人だったら、観づらいと思うんですよ。たぶん、テレビで観ているサッカーと一番違う場所だと思うんですよ。だから、向こう側に選手がいると、もう観えなくなっちゃうという感じもあるじゃないですか。だから、そこから観るのと上から観るのと両方から観るっていうのは、凄く理にかなってておもしろいなと思いますね。
岩本:もうしょうがないね、観たくてね。
中西:おもしろすぎるよ。
安岡:僕も、観戦スタイルじゃないですけど、今の話からすると、同じスタジアムに何度も行くことってあるじゃないですか、好きなチームとかで。そいうすると毎回、違う場所の席を買ったりします。一番前で観てみたり、一番遠いところで観てみたり、ゴール側で観てみたり、その場所を変えることで観え方が全然変わってくるんですよね。だから、一番高い席が必ずしも、一番いい席じゃないんですよ。
中西:自分にとってね、好きなところがあるもんね。
安岡:そう、例えば記念撮影をするんだったら、一番高い席が一番いい席だと思うんだけど、一番遠い席だからこそ観えることも。それこそ、バルセロナの一番上の3階の9万8000番目の席で観ると、全然違うんですよね。
岩本:因みに、バルセロナのスタジアムは2階が一番、観やすいですよ。
安岡:1階だと、ボールがボーンと上がると屋根があるからボールが消えちゃうんですよ。だから、1階が必ずしも観やすいわけじゃないんですよね。好きなスタジアムだと、いろいろと変えて観るのが好きなんですけど。あと、哲生さんの話だと、サッカーのときは自分で、絶対にビールだって決めてるって。なんでか知らないけど。スタジアムで観るとき。でも、Jリーグって今、スタジアムでビール飲めます?
中西:飲めるよ。
安岡:スペインは、ダメになったでしょ? スペインはついにこの前のシーズンから、飲めなくなったんですよ。
中西:マジで? 知ってた?
岩本:僕はまったく飲まないんですよ。
安岡:そうなんですか。あのスペイン人が…スペイン人って凄い飲みますよね。なんかシンアルコールって、“シン”っていうのはアルコールなしってことなんですけど、そのビールにすべて変わってしまって。スペインはスタジアムでビールを買うことができない。持ち込みはいいのか、悪いのかはわからないんですけど、持ち込んで飲んでる人はいるんですよ。
中西:ダメでしょ。
安岡:ダメなんですかね。よくわかんないんですけど。オランダはだいぶ前からダメでしたよね。小野伸二選手(清水エスパルス)が行ったときにはもうダメでしたよね。でも、国内で観るときはビールが飲めるんで、なんかスタジアムに行くとビールが飲みたくなるんですよ。家ではワインとかが多いんですけどね。
中西:僕も、スタジアムではビールが飲みたいですね。なんか、スタジアムでワインって変じゃない?
会場:笑い
安岡:でも、真冬の天皇杯だとホットワインがありますよ。意外とうまかったですよ。今年の正月に飲んでみましたけど。
中西:僕は、自分の現役時代の映像をビールを飲みながら観るのはよくやりました。絶対ビールなんです。そういう気持ちになるんだよ。さっき言った社会人チームの試合の後も、終わった瞬間ビール飲みますよ。現役時代は、できなかったですからね。絶対に怒られた。もうとにかく、終わってすぐにビールっていう…
安岡:うまいですよね。
中西:初めてそのうまさを知りました。病み付きになって、それがおいしいから。


取材・構成:宮崎俊哉(CREW)/撮影:新関雅士
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中西哲生
(スポーツジャーナリスト)

岩本輝雄
(元サッカー日本代表)

安岡 優
(ゴスペラーズ/歌手)

古賀涼子
(TOKYO FM)