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ジュビロ・トークバトルVol.8
「LEFTY」DVD発売記念
【 開催日/会場 】 5月17日(日) 東京国際フォーラム ホールC
Supported by スカパー!
協賛:スカパーJSAT株式会社
協力:株式会社ヤマハフットボールクラブ
2008年に現役を退いた名波浩氏。DVD発売を記念して、ジュビロ磐田でのプレーを振り返ったジュビロ・トークバトル。
2年ぶりのトークバトルにも関わらず、会場は満席! 同級生の元Jリーガー・水内猛氏を聞き手に迎え、
笑いあり、涙ありの2時間たっぷり語っていただきました。

<ホスト>
水内猛(スポーツキャスター)
1972年神奈川県生まれ。旭高から'91年に三菱自動車工業(現・浦和レッドダイヤモンズ)入り。Jリーグ元年には、浦和で出場試合数18試合、7得点と好成績をおさめる。'96年ブランメル仙台(現・ベガルタ仙台)に移籍し、'98年に引退。現在はスポーツキャスターとしてテレビ・ラジオで活躍中。

<ゲスト>
名波浩(ジュビロ磐田アドバイザー)
1972年、静岡県生まれ。市立清水商業高等学校を卒業後、順天堂大学に進学、1995年ジュビロ磐田に入団。同年からレギュラーを獲得し、日本代表にも召集。1999年にはセリエA・ヴェネチアへ移籍。日本代表では、初のワールドカップ出場も経験。2008年、14年間の現役生活を終え、引退。


後編
名波:でも、スカパー!のおかげでね。
水内:そうだね。試合は観られるうえ、解説の仕事っていうのもね。
名波:新しい場を提供してもらって。
水内:オレだってスカパー!を観て、この人誰だろうってことも解消されるしね。スカパー!に入っていない人は、すぐそこに大きな電気店があるので加入して、アウェイはぜひスカパー!で。そういう映像が観られるって、オレらが小さいときってなかったことだもんね。映像が観られるのって『ダイヤモンド・サッカー』ぐらいで、前半見たら一週間後に後半だからね(笑)。
名波:前半の内容、もう忘れてるよ。
水内:そのあと杉山隆一さん(元日本代表)のサッカー教室があって。
名波:あったっけ?
水内:あった、あった。今はもう好きなときに観られる。世界のトップだって観られるんだから。
名波:自分たちのライバルチームの試合も観られるわけでしょ。例えば自分たちが優勝争いをしていて、自分たちは引き分けてきてしまった。自分が応援しているチームじゃない、優勝争いに絡んでいるチームが負けてくれよっていうときもね。怨念をこめて観たりして。
水内:ちょっとロスタイムの問題もあって先に終わっちゃったりとかね。今シーズンもちょっとわからないですしね、優勝争いも。
名波:そうですね。
水内:そして、最後のテーマ。スキラッチ(サルヴァトーレ)へのスルーパス。※スキラッチへのスルーパスの映像を観ながら
水内:これはもう、左のアウトサイドで。
名波:まぁいいパスだね。
水内:もう完璧。
名波:おしゃれすぎ!
水内:これはインサイドで。
名波:スキラッチのシュートも超一流だね。
水内:スキラッチとプレーをしたときに、彼の動き出しの速さとかっていうのは、どうだった?
名波:オレは大学の4年間が終わって、卒業式は3月だけど、1月の後半くらいかな、オーストラリアのキャンプに参加したの。そこで一緒にプレーしたときからずっと、細かく言われてね。「このときはここだ」、「今は右だろ、左だろ」、「この状況なら抜けるから、強いパスをよこせ」って。
水内:言ってくるんだ。
名波:こういうときはここにとか、意外と話しかけてきてね。要求はものすごく高かったけどね。非常に細かくて。
水内:確かに、要求をするのは当たり前のことだけどね。それを要求して、またその要求したボールを出せる人間だし。それで点が取れるようになるっていう。
名波:トト(スキラッチ)には結構アシストしてるんだけど、互いのイメージを共有できることはなかなかないんだよ。彼は得点に対してストイックだから、自分が点を取った試合でも5点入れられて負けたとしても、彼はOK。5-0で勝っても、自分が1点も取らなかった。それは彼の中ではモヤモヤなの。
水内:そうか。
名波:当時、住んでたマンションがトトと俊哉とオレと一緒だったの。
水内:おう! またなんか、イヤなマンションだね。
名波:要は貸し切りみたいな感じで、クラブが借りてくれてたところなの。それで、トトと俊哉と3人でメシ食いに行こうって近くのイタメシ屋に行くんだけど。トトが点を取った試合の後は、払ってくれるの。でも、点を取らないと先に帰っちゃうの。
会場:笑い
水内:自分から行こうって言っても?
名波:そうそう。トトが行こうって言うんだよ。それで、メシ食いながら3人で話をするじゃん。俊哉はそれなりに英語が話せるから。
水内:そこではサッカーの話はしないの?
名波:・・・も、あるし、もちろん他の話もあるけど。トトは食い終わったら「俊哉、頼むな」って。オレが年下なの知ってるから、俊哉が払うんだろみたいな。
水内:トトはどんだけ年上なんだよって。
名波:どんだけ貰ってるんだよって。
会場:笑い
水内:じゃ、点はたくさん取ったけど、取らない試合も多いわけじゃない。
名波:そうだね。
水内:じゃ、トントンってところか、俊哉さんと。
名波:そうだね。
水内:名波はおごってもらえるからいいんでしょ。
名波:そうだね。
水内:それくらいやっぱりあるのかな。気持ちの乗り方というか。
名波:やっぱり得点王に、なれなくて。福田(正博、元浦和レッズ)さんが得点王になったとき。
水内:あのときは32点くらい?
名波:そうそう。トトは31点かな、確か。ケガして最後の10試合くらい出られなかったの。その間に福田さんがPKをね(笑)。
水内:そうそうPK職人だったから。17点ぐらい取ってるからね。実際、自分が引っかけられることが多かったからね。だから、オジェック(ホルガー、元浦和レッズ監督)から自分が引っかけられたときはPK蹴るなって言われてたんだよ。冷静さを失ってるから他の選手に蹴らせた方がいいって。やっぱりスキラッチとしては、日本に行ったからには日本で得点王を取って名を残したいという思いはあるだろうしね。リネカー(ゲーリー、元イングランド代表)はあまり活躍できずだったけど、自分は結果を残したかったんだろうね。
名波:欲しかっただろうね、得点王。
水内:そういう中で一緒にやった中山さんもそうだし、高原選手は中山さんとやることでプレーも変わっていっただろうし。うまいことフォワードの関係もつながって。
名波:ストライカーには恵まれたよ。出す方も本当に、前田もグラウ(ロドリーゴ、元アル・ホール、カタール)も。人間に恵まれた。人間的に最高だった。日本食で嫌いなものもなかったし。だから全然ウエルカム。どんどんいこうって。言葉も勉強したりしてね、英語、イタリア語、ドイツ語も結構できて、頭いいんだよ。
水内:頭がいいブラジルの選手はね。さっきも言ったようにですね・・・。
名波:いや、もうあのヤット(遠藤保仁、ガンバ大阪)と、この話していいのかな。
水内:大丈夫だよ。
名波:俊輔(中村、スコッティッシュ・プレミアーグ・セルティックFC、)と対談した雑誌の、第2回がヤットなんだって。その話の中で、自分はストライカーに恵まれてると。外国人選手、アラウージョ(ガンバ大阪)とかレアンドロ(ガンバ大阪)もそうだし、大黒(将志、東京ヴェルディ)や播戸(竜二、ガンバ大阪)も。とにかくストライカーに恵まれていて、自分とやったFWはだいたい得点ランクの上位に顔を出すって。
水内:やっぱり、同じ数だけパスを出してして、それで決める選手もいれば、入らない選手もいるし。
名波:ストライカーは、自分で選べないしね。あの人がいいとか言えないから。それこそイ・グノを呼んできてとかね。
水内:ああ。高さもあるし、足も速いし、裏を取れる選手だったらそれに越したことはないし。困って高いボールを入れたとしても、ワシントン(ステカネロ・セルクエイラ、カンピオナート・ブラジレイロ・サンパウロFC、)だったら届くとかね。
名波:そうだね。
水内:それはやっぱり、強みだから助けて欲しいよね。
名波:ただ現役当時、誰かフォワードを呼んできてもいいという契約があったら、僕はゴンはいる。
水内:外すけど、必要だよな。
会場:笑い
名波:サポーターもそういう見方があるのよ。ゴンちゃんが、外して外して外して、入れるっていうパターン。
水内:外して、外して、外して・・・
名波:親心で観ていてね、それで入れたときの、その感動がゴン中山族を作っている。だから引っ張られるし、自然と引き込まれていく。
水内:そうだよね。そうじゃなきゃ右足でトラップしたボールが左足に当たって前には出てこないよね。
名波:ヘディングでシュートしたハズなのに、肩に当たって入っちゃったりしない。
会場:笑い
水内:結局フォワードはそういうもんだから。点を取っていれば、形はどうでもいいんだよね。その代わりものすごくいいシュートが、ボレーとかのスーパーシュートがあるわけですから。
名波:大舞台で活躍してくれるっていうのがね。
水内:ワールドカップで、呂比須(ワグナー、元アビスパ福岡)の個人技で放ったボールが、中山さんのところに転がって来るっていうのは、やっぱり引き込むものもあるわけじゃないですか。じゃ、もうひとりだったら誰? 名波:今だったらガンバのレアンドロだね。練習を見に行って完全にホレた。
水内:ホレちゃった?
名波:最高だよ。動き出しもとてもいいし、シュートもハーフボレーとかのミートがうまいの。
水内:すっごい速かったよね。
名波:年齢的にも24歳くらいだから、まだまだ発展途上でしょ。
水内:昨日、レッズ戦(2009年5月16日埼玉スタジアム、ガンバ大阪0-0浦和レッドダイヤモンズ)でちょっと、“ミート・グッバイ”しちゃったけど、肉離れね、ミートグッバイ。長嶋用語ですよね。途中で播戸が出てきて、後半また変わって。
名波:後半で交代でしょ?
水内:辛いよね。
名波:みなさん、ピッチに立ってやったことがない人がほとんどだと思うけど、交代の交代ほど凹むことはない。
水内:フォワードならまだあれかもしれないけど、サイドバックはある意味こう・・・きついよね。
名波:それを西澤(明訓、セレッソ大阪)がA代表でやってるんだよね。
水内:アキ?
名波:森島は2回やってるんだよ。A代表で2回やってるかもしれない。
水内:加茂さん(周、元日本代表監督)のとき?
名波:加茂さんのとき。交代の交代。1回目は途中でケガをして交代したの。2回目は完全に、パフォーマンスが悪くて交代。
水内:監督としてはこういうふうにやってこいって言われて入ったはいいけど、どうもダメだと思ったら変えちゃう。それはもう選手にとっては屈辱だからね。
名波:オレも、森島かわいそうだとは思うけど。
水内:モリシは凹むでしょ。
名波:モリシは凹んでたね。
水内:福西は凹まないね。
名波:凹まない。
会場:笑い
水内:しょうがないかなって。しょうがないとも思わない?
名波:しょうがないとは思うけど、「なんなんだ、交代の交代って」というのはない。福西は「おかしいな」って。水内:ストライカーって意味では、名波はずっと強いチームでプレーしてたから、高校なんかでも。
名波:小学校、中学校から同級生のレイソルの渡辺(毅、柏レイソルジュニアコーチ)と一緒に。
水内:僕なんかは点を取る側だったから、いいアシストをね。でも、レッズのときって弱かったから。
名波:うん。
水内:弱いなりにチャンスから点を取るしかないんだけど、仙台に移籍したときに、リトバルスキー(ピエール)とオッツェ(フランク・オルデネヴィッツ)という選手がいて。ふたりからあなたはゴール前にいなさいと。中盤に下がってボールを拾わなくていいからって。そうしたら、ここっていうところにボール入って来るんだよ。ワンタッチでコントロールできる場所に。サッカーってこんなに周りがいいと点が取れるんだって思った。そう思っちゃうくらい、出し手は大事。
名波:大事だよね。もっといいパッサーがいたら、もっと点を取れたかもしれないね。
水内:そうそう。自分の実力がどうこうではないんだけれどもね。
名波:野球でいうと、200勝で名球会入りだけど、巨人で200勝することと、ベイスターズ(横浜)で200勝するっていうのは全然価値が違うからね。
水内:そりゃそうでしょ。ベイスターズが巨人と対戦するときは、番長(三浦大輔)が投げるんですから。例えば、ファンがいるとあれですけど、広島で200勝することもすごいことだし。それが環境だし。だから強いチームに行きたいとか海外でやりたい、海外に移籍したいということの現れだと思うので。何気に数字でないところがあるんだよね。
名波:うん。
水内:過去に残るのは数字しかなかったけど。だからやっぱり、名波みたいにアシストにこだわるっていうのはもちろんすごいことだし、それがこういう映像として残るのもね。
名波:アシストの前のプレーとかね。ああいうのがやっぱり、前の前のプレーとかがね。
水内:ヴェネチア時代も映像に残っているっていうのはね。オレもよく知らないし。すばらしいDVDができて幸せじゃないですか。
名波:幸せです。
水内:ね~。120分間のDVDをネタに、こうやって話しをして、文句も言わずに聞いてくれるんですから。
名波:500人くらいですかね。
水内:楽しんでます? そうでもない?
名波:寝てる人がいるよ。
水内:こっちからは見えないからね。そろそろ時間もなくなってきてしまったんですけど、DVDをまだ持っていない方は、名波くんの解説も入りながら楽しい120分間なのでぜひ。
名波:ヴェネチア時代のリーグ戦は観てるかもしれないけど、カップ戦も入ってるんでね。
水内:僕もヴェネチアに行ったときに、わざわざ街を案内してくれて。20分くらいだっけ?
名波:街小さいし。オレもよく知らないし(笑)。
水内:このDVDもナンバー2、ナンバー3が出るかもしれませんが、そのときはぜひ3枚以上買っていただいて。ということで、ここから質問コーナーにいきます。Q1:現役生活、お疲れさまでした。私はジュビロが強かったときのメンバーが大好きなんですが、特に名波さんと服部さんの仲のよさそうな雰囲気が大好きでした。質問ですが、今後、名波さんがジュビロで監督なりコーチをするときに、一緒にやりたいメンバーを教えてください。
名波:スタッフですか。
水内:スタッフ~! ですね。監督として考えましょうよ、名波監督。
名波:監督のほかにはコーチ、アシスタントコーチ、フィジカルコーチだと思うんだけど。ま、フィジカルコーチは専門分野なんで。
水内:じゃあ、ヘッドコーチ。
名波:ヘッドコーチはハット(服部年宏、東京ヴェルディ)かな。というのも、今の質問の中に名前が出たからじゃなくて、僕が攻撃的な選手だったから、守備的なコーチが欲しい。守備の専門と考えると、やっぱりハットかな。
水内:それはハットと、観てて楽しいサッカーというのを共有していた部分もあるだろうしね。守備に関してはハットというのもあるのね。
名波:守備の専門的なこととなると、ハットほど詳しくないし、任せたほうがいいなと。アシスタントコーチはやっぱりちょっと・・・
水内:動けて、言うこと聞くヤツ。
名波:秀人だね。
会場:笑い
水内:秀人か。やりそうだな、アイツ。
名波:選手よりもアシスタントコーチの方がいい感じ。
水内:なるほどね、名波、ハット、秀人。おもしろそうだね。飲みに行こうよ、そのメンツで。顔出すよ。
名波:でしょ。秀人は飲めないからね。
水内:そうだね。カシスソーダぐらいか。これが現実になるといいいな。それに、早くやって欲しいな。やっぱり、早く30代で監督になって欲しいね。順番待ちじゃないけど、そういうのもどうかと思うし、僕ら世代の人たちがね。
名波:そうなんだけど、ルールがさ。愚痴るのもなんだけど、なんでわざわざオレが引退した年にルール変更したの? 某OBのせいで。
水内:某OBね…、そうね。
名波:飛び級できなくなっちゃって。今まではB級ライセンスを持ってたら、A級を飛び越えてS級に行けたんだけど、ルールが変わって飛び級できなくなったんだよ。
水内:もう40歳になりますからね、私たち。40前には監督になりたいね。
名波:本当だったら7月くらいまでにカリキュラムをクリアして、海外研修に行きたかった。
水内:そうすると来シーズンの頭には監督の資格か。
名波:そう。
水内:でも、それは末永くね。
名波:楽しみはとっておいた方がいいですからね。
水内:それでは、次の質問に行きます。Q2楽しいお話をありがとうございます。ちょっとジュビロとは違うんですが、この間、『テイクアクションin 甲府』の試合(2009年4月12日小瀬陸上競技場、テイクアクションFC1-3ヴァンフォーレ甲府)を観たのですが、そのときの試合の感想や裏話を教えてください。
名波:試合の感想は運動量的にはできてたんだけど、ちょっとピッチがね。天然芝でやることがなくて、人工芝ばっかりだったから。感触が全然違うんだよね。それに少し戸惑っている間に、甲府がガンと出てきて。面食らった感じだった。
水内:だって彼らにとっては、アピールの場でしょ。満員になったスタジアムでやるだけで気持ちがいいんだから。
名波:そうそう、アピールの場。1万5000人くらい入って、それは気持ちよくやったんじゃないですかね。
水内:テンション上がってますからね。
名波:Jリーグの初期のようなテンション。試合開始の2時間前くらいから、もうほぼ満員なの。
水内:どんだけ楽しみにしてるんだよって。
名波:参加するきっかけを話すと、僕が引退するって決まったときに、タイかどっかから電話がかかってきて。国際電話だから非通知なの。うちの嫁さんのお母さんがニューヨークに住んでるから、お母さんだと思って「どうした?」って出たら、「どうしたじゃねえよ」って。
会場:笑い
水内:「どうしたじゃないよ」って言うヒデ(中田英寿)の気持ちも・・・普通出るときは「もしもし」でしょ。
名波:「ヒデだよ」って。本当に何年ぶりかでね。で、そのときに今度テイクアクションという活動をするって聞いて。まだそのときはネーミングされてなかったんだけど、引退後、時間があればよろしくってことで。ただ、詳細は聞いていなかったし、事務所との兼ね合いもあるから、考えさせてって。でも、子どもたちにサッカーボールをあげたり、サッカーを観せたいとか、内容はすごくおもしろくて。引退しても楽しい場を提供したいって。それが地域振興にも役立つと思うので、参加することに決めて。なかには事務所の関係で、出たいのに出られない人もいたんだけどね。
水内:僕は声かけられてないけどね。
名波:事務所絡みじゃないの?
水内:いや、違うね。しかもこの前、偶然会ったんだよ、ヒデに。「久しぶり!」って挨拶して。たいした話はしなかったけど、直接会ったのに何も言われなかったよ。
会場:笑い
名波:「なんであの人は参加してないの?」と思う人がいるかもしれないけど、事務所絡みで本人たちはやりたいのにやれないっていう人もね。ちょっと寂しいね。
水内:でも、あれはあれでいいよね。テンション上がるよね。
名波:おもしろいよね、引退した選手とね。
水内:でも、引退したばかりの名波が、一番動けるわけでしょう。
名波:そういうハードルを上げられちゃうじゃない、一番動けるって。それちょっと困るんだよね。
水内:言っても37歳になるわけですし。
名波:城(彰二)にいたっては、城でなくなってたからね(笑)。
水内:本当に。前園(真聖)もちょっと太ってね。なんか、城は動けないって。「試合、辛いもん」とか言ってたよ。
会場:笑い
水内:ということで、質問コーナーは以上です。
司会:それではいよいよお別れの時間が迫って参りました。まだまだ足りないくらいだったかと思いますけど。
水内:まだまだありますよ。2回、3回とやっていかないと。僕もいろいろと困るので。名波さん、なんかトーク的には2時間ということでしたけれども、どうでしたか?
名波:今回は僕のDVDの宣伝も含めてやっていただくことになったんですけど、もちろんジュビロ磐田という大きな看板を僕自身が背負ってやっているので。今後、ジュビロ磐田もチームの成績上昇、クラブ自体の発展も含めて、いろいろなところに携わっていきたいと思いますし、こういった場でもそうですし、サッカーに関係する仕事も一生懸命やっていきたいと思います。
水内:ぜひ、夏ぐらいに名波と僕とでね。
会場:拍手
司会:会場には横浜や福島、九州から来ていただいた方もいるとのことで。名波さん、またジュビロ・トークバトルにぜひ参加していただいて、楽しいお話、熱いお話をお願できればと思います。ありがとうございました。皆さんもう一度大きな拍手をお願いします。
会場:拍手
司会:水内さん、いかがでしたでしょうか。
水内:今日は本当に、正直何も考えずにここに来ました。その方がいいのかなって。DVDが観れてよかったです。みなさんそれぞれに気に入ったプレーもあると思いますし、ぜひ名波の思い出とともにDVDを観てください。そして水内も頭の片隅に置いていただけたらと思います。関東の方が多いということで、僕のほうが会う確立は高いと思うので。ぜひ街中で僕を見かけたら、声はかけなくてもいいですから、「あ、水内だ」と思ってください。今日はありがとうございました。
司会:水内さんありがとうございました。大きな拍手をお願いいたします。お二人の仲のよさが感じられるトークバトルだったのではないかと思います。僕もステージの袖のほうで大笑いしながら聞いておりました。また、水内さんと名波さんのコンビで、さらなるゲストを迎えてトークバトルをお送りできたらと思います。 最後にお知らせがあります。今年もスカパー!はJリーグ全試合、生中継していますので、名波さんの解説も楽しみながら観ていただけたらと思います。そして、ジュビロ磐田と「ぴあ」が共同で発売しております名波さんのDVD『LEFTY』~名波浩14年間の軌跡~の販売も行っております。お持ちでない方はぜひ、お帰りのロビーにてお買い求めていただければ嬉しいです。みなさん、今日は楽しかったですか?
会場:拍手
司会:次回も来てくれますか?
会場:笑い
司会:ジュビロ磐田トークバトルVOL.9を楽しみにしていただきたいと思います。ジュビロ磐田の応援、そして名波さんの応援もよろしくお願いします。ありがとうございました。またお会いしましょう。Thank you!

取材・構成:宮崎俊哉(CREW)/撮影:新関雅士

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<司会>パトリック・ユウ(スポーツDJ)
<司会>
パトリック・ユウ(スポーツDJ)
<ホスト>水内猛(スポーツキャスター)
<ホスト>
水内猛(スポーツキャスター)
<ゲスト>名波浩(ジュビロ磐田アドバイザー)
<ゲスト>
名波浩(ジュビロ磐田アドバイザー)