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豪華ゲストたちとともにあらゆるスポーツについて、熱く語り合ってきた「ぴあトークバトル」。今回は3月10日に行われた「どうなる!? 闘龍門 EL NUMERO UNO 2003」をテーマにしたバトルの模様をそのままお届けします。

ぴあトークバトル
スポーツ快楽主義2003 Vol.25
「どうなる!? 闘龍門 EL NUMERO UNO 2003」 

前編

<ゲスト・出演順>
ミラノコレクションA.T.(みらのこれくしょんえーてぃー)
'76年8月、岩手県生まれ。183cm、83kg '00年5月13日メキシコ・アレナ・ナウカルバンでの神田裕之戦でデビュー。得意技:A.T.ロック、パラダイス・ロック。

SUWA(すわ)
'75年8月、鹿児島県生まれ。180cm、93kg '97年5月11日メキシコ・アレナ・ナウカルバンでの藤井達樹(ドン・フジイ)戦でデビュー。得意技:FFF、ジョン・ウー。

望月成晃(もちづきまさあき)
'70年1月、東京都生まれ。175cm、92kg '94年1月21日後楽園ホールでのピート・タンジーロ戦でデビュー。得意技:三角蹴り、ツイスター。

CIMA(しーま)
'77年11月、大阪府生まれ。174cm、84kg '97年5月11日メキシコ・アレナ・ナウカルバンでの黒木克昌(マグナムTOKYO)戦でデビュー。得意技:シュバイン、アイコノクラズム、パーフェクト・ドライバー

マグナムTOKYO(まぐなむとーきょー)
'73年1月、東京都生まれ。180cm、83kg '97年5月11日メキシコ・アレナ・ナウカルバンでの大島伸彦(CIMA)戦でデビュー。得意技:エゴイスト・ドライバー、AVスター・プレス。

<司会・進行>
菊地直人(きくちなおと)
闘龍門リングアナウンサー。

リザーブ池田(りざーぶいけだ)
ぴあスポーツ事業部。GAORA「info@闘龍門」、「バトルチケットぴあ」に出演中。


菊地:みなさんこんばんは。
リザーブ池田:こんばんは。
菊地:めちゃくちゃ人が溢れかえっていますね。ありがとうございます。早い方は11時30分から来られたそうです。寒いなか本当にありがとうございます。さて、この「ぴあトークバトル スポーツ快楽主義2003」というのは、一体どういった主旨のイベントなんでしょうか。
リザーブ池田:今回はVol.25ということで。
菊地:結構歴史がありますね。
リザーブ池田:過去に24回やっています。これまではサッカー、ラグビー、バレーボール、野球など、いろいろなジャンルの競技を取り上げてきたんですけれども、Vol.25にしていよいよプロレスです。
菊地:プロレスで初めて登場するのが闘龍門ということです。ありがとうございます。
会場:拍手
菊地:天下のぴあさんには、いろいろと闘龍門を応援していただいているんですが。
リザーブ池田:はい。「@ぴあバトル」はご存じでしょうか。こちらのサイトに今、闘龍門特集を掲載しております。
菊地:この間、マグナムTOKYO 選手にインタビューしていただきまして、そのインタビューの全文を掲載しています。
リザーブ池田:約35分間をノーカットで。
菊地:ミラノコレクションA.T.選手のインタビューも出ていますので、そちらもご覧ください。さて、いよいよ今年も「EL NUMERO UNO 」の季節がやってまいりました。3 月21日、北海道・札幌テイセンホールにて開幕いたします。各ブロックで夢のシングルマッチの数々が実現いたします。3 月9 日の東京・ディファ有明大会で、ウルティモ・ドラゴン校長より「EL NUMERO UNO 」のブロック分けの発表がありましたが、ここで改めて発表したいと思います。まずA ブロックは、マグナムTOKYO 、ミラノコレクションA.T.、ドン・フジイ、新井健一郎、堀口元気、セカンド土井。
リザーブ池田:激戦ですね。
菊地:続いてB ブロック。望月成晃、SUWA、横須賀亨、TARU、K-ness. 、コンドッティ修司。なかなか重量級が揃った感じで。
リザーブ池田:荒れそうな感じですね。
菊地:そしてC ブロックが、CIMA、ドラゴン・キッド、斉藤了、YOSSINO 、アンソニー・W ・森、“brother ”YASSINI 。今までと違うところは、5 選手ずつ3 ブロックに分かれていたのが、T2P の加入で今年からは6 選手ずつ合計18名になります。
リザーブ池田:増えましたね。
菊地:最終戦におきまして、各ブロックの優勝者、敗者復活戦、時間差バトルロイヤル「ドラゴン・スクランブル」の勝者の合計4 名で決勝トーナメントが行われていましたが、今年は各ブロックの上位得点者2 名、そしてドラゴン・スクランブルの勝ち残り2 名、合計8 名が4 月22日、もうチケットぴあプレゼンツと言っても過言ではないでしょう。
リザーブ池田:ありがとうございます。
菊地:東京・代々木第2 体育館、初進出の会場で行われます。3 月9 日校長からリング上で発表はなかったんですが、優勝者には校長がメキシコで作ってきました時価100 万円相当の新チャンピオンベルトが贈られます。3 月9 日の会見場で僕は見たんですけど、なかなか格好いいベルトなんで、ぜひ優勝者が巻く姿を見ていただきたいと思います。ということで、今日は出場メンバーの中から、特に注目される5 名の選手に来ていただき、それぞれ過去の2 大会を振り返りながら、今年の抱負などを語っていただきます。さっそくひとり目から出てきていただきましょう。ミラノコレクションA.T.選手です!
会場:拍手

菊地:見てください。今日は青山という場所にピッタリのファッションで来ていただきました。まずお座りいただきましょうか。いろいろと聞いていきましょう。初出場ということになりますね、「EL NUMERO UNO 」。リーグ戦形式のシリーズ自体、ミラノ選手は初めてかなと思ったんですけど、よく考えたらT2Pの「実力査定リーグ」がありましたね。
ミラノコレクションA.T.:そうですね。1 年前でしたっけ。
菊地:ちょうど1 年前ですね。去年の「EL NUMERO UNO 」の裏という感じで行われたと思うんですが、こちらはぶっちぎりの優勝。まあ、今回はいろいろと意味合いが違ってくると思いますけど。2001年と2002年、過去2 回のリーグ戦を客観的に見てどうですか。
ミラノコレクションA.T.:えっと。第1 回目の優勝者が望月選手で。
菊地:この頃、ミラノ選手はすでにデビューされていましたか。
ミラノコレクションA.T.:はい。デビュー10カ月で、「ヤングドラゴン杯」に出てました。
菊地:日本では、「EL NUMERO UNO 」第1 回が行われたわけですけれども。
ミラノコレクションA.T.:これってリーグ戦で手を抜いて、敗者復活でそのまま上がっていった人が優勝したという大会ですか。
菊地:そうですね。後で出てくるのでね、聞こえてるとヤバイかもしれませんけど。まあ、そういう感じのリーグ戦だったんですが。言ってみれば、たとえ予選リーグで0 点でも、優勝する可能性が十分にある、最後の最後までわからないリーグ戦だと思うんですが。
ミラノコレクションA.T.:そうですね。それは作戦によりますよね。SAITO さんと市川(ストーカー市川)さんは全敗で、敗者復活でもダメだった。
菊地:そうですね。名前がありませんからね。では、2002年を見てみましょうか。優勝はマグナム選手だったんですが。実はSUWA選手がマグナム選手に勝ったんですが、当時のM2K から暴行に遭いまして、優勝戦棄権ということで、マグナム選手が上がって、望月選手に勝ち、優勝。
ミラノコレクションA.T.:望月さん、またですか。
菊地:またですね。あとで望月さんご本人にお話をうかがいますが、また全敗だったんですね。0 点。いかがでしょうか。こういう感じの星取りで行われたんですよ。
ミラノコレクションA.T.:なんて言ったらいいのかわからないですけれども、「ドラゴン・スクランブル」で勝ち上がろうなんて、僕はそんなことは考えてないんで。某選手と違って。僕はリーグ戦全勝でいって、決勝トーナメントにいって、優勝できたらなと普通に思いますけどね。
菊地:なるほど。注目のミラノ選手が今回入るA ブロックの星取り表を見てみましょう。ひとりずつ、ミラノ選手なりに分析していただこうと思います。まずはかつてのT2P で一緒にファイトしていた土井選手。
ミラノコレクションA.T.:むかつく!
会場:拍手
菊地:そうですか。
ミラノコレクションA.T.:この人はね、僕が負けてT2P解散が決まったと同時ぐらいに、自分の居場所を確保するために動き出したんですよ。
菊地:確かにそうですね。一番早かったですよね。
ミラノコレクションA.T.:T2P に対する愛情が全く感じられないので、制裁マッチを。
菊地:期待できますね。その試合は4 月5 日の愛知・刈谷市産業振興センターあいおいホール、リーグ戦としては3 戦目になります。続きまして、Do FIXERの堀口選手。
ミラノコレクションA.T.:これは、個人的に楽しんでやれそうかなと思ってます。
菊地:そうですか。まだほんの数回しか闘ってないんですよね。
ミラノコレクションA.T.:そうですね。
菊地:一度T2P の六角形リングで闘って、その時はミラノ選手が勝利してますね。
ミラノコレクションA.T.:YOSSINO がパートナーで勝ったんですけど。試合後なぜか、リング上には毛がたくさん落ちているというね。
菊地:やはり目立ちますか。
ミラノコレクションA.T.:目立ちますね。
菊地:なるほどね。楽しみな一戦です。シングル戦はもちろん初めてですもんね。
ミラノコレクションA.T.:はい。
菊地:堀口選手とは最後も最後、天王山の大阪・IMP ホールで対戦しますね。そして開幕戦の北海道・札幌テイセンホールでぶつかる、新井選手。
ミラノコレクションA.T.:まあ、問題ないとは思っているんですけれども、でもこの人って初戦はいつも勝つんですよね。
菊地:そうなんですよ。開幕戦男って言われてまして。ちなみに第1 回ではマグナム選手に勝って、第2 回では望月選手に勝って。
ミラノコレクションA.T.:じゃあ、要注意人物としてマークしなきゃいけないと思いますけど、頭の固さを抜きにしたら何も問題ないと思いますけどね。メキシコに行って帰ってきて、必殺技の名前が阪神タイガーススープレックスですよ。メキシコと全然関係ないじゃないですか。
菊地:確かにね。
ミラノコレクションA.T.:そういうわけのわからない選手は、すぐに潰しますよ。
菊地:ほう。すごい発言が出ましたけれども。さて、次はかつてミケーレを巡って因縁のフジイ選手。いかがでしょうか。
ミラノコレクションA.T.:岩手県の北上市和賀多目的催事場で対戦するんですよね。
菊地:そうなんですよ。カミングアウトと言いますか、岩手出身ということになって、初の凱旋といいますかね。
会場:拍手
ミラノコレクションA.T.:友達があんまり来ないんですよね。微妙に離れているんですよ、位置が。
菊地:ご出身は盛岡市なんですよね。
ミラノコレクションA.T.:はい。でも、岩手では絶対に負けるわけにはいかないですね。「ご当地出身のミラノコレクションA.T.が参加する」って、宣伝カーが岩手を回っているみたいですよ。
菊地:ちなみにその声は、僕が吹き込んでいるんですけどね。ぜひ期待していただきたいと思います。最近は、かつての因縁も落ち着いてきた頃だと思うんですが、クレイジー・MAXと対戦する機会が増えてきましたよね。
ミラノコレクションA.T.:そうですね。ちょっとCIMAさん寄りに標的を変えてるんで。フジイさんは、どちらかと言うとYOSSINO じゃないですかね。
菊地:そうですね。ヴェネツィアのこともありますしね。ということで、最後はマグナム選手。
ミラノコレクションA.T.:微妙……。
菊地:NOVAのCMみたいですね。
ミラノコレクションA.T.:英会話はちょっとわからないですけど。この人は、僕が足を痛めたら肩を貸してくれたり、乱闘があると僕を止めに入ってくれたり。なんかわけがわからないですよね。僕の味方をしてくれるのか、よくわからないんですけど。でも、あの人は頭の回転が早いんで、それはもうシングルで後々対戦することを考えて、罠を仕掛けているのかなと思っているんですけど。まずは最初の出方をうかがって。あの人、いろいろと汚いことをしそうなんで、セコンドもがっちり固めて。会場は下関でしたっけ。
菊地:4 月13日、山口・下関海峡メッセです。
ミラノコレクションA.T.:ここが一番、僕にとってのキーポイントだと思いますね。
菊地:ミラノ選手は4 月に入ってから3 試合。しかも13日の対マグナム戦の後、15日に対堀口戦ということで、過密スケジュールになっているんですよね。
ミラノコレクションA.T.:でも最初の3 戦は1 週間置きぐらいでしたよね。そこをラクに、新井さんに気をつけてポンポンといって、土井さんを血祭りに上げて、それでマグナムさん。この人にケガをさせられなかったら、堀口さんは大丈夫だと思うんですけど。
菊地:かなり自信の発言ですけどね。さて各ブロック代表は今回上位2 名が出場できます。スバリもうひとりは誰だと思いますか。
ミラノコレクションA.T.:普通に考えて、マグナムさんじゃないかと思いますけど。でもこの人はずる賢いんで、わざと負けるというパターンを使ってくるかもしれませんけど。
菊地:ちなみに前回の予選リーグでは全勝でした。
ミラノコレクションA.T.:あ、そうですか。じゃあ、僕とマグナムさんですね。
菊地:自信を持ってね。まあ「僕が負ける」と言う選手はいないですよね。それでは別のブロックも見てみましょう。B ブロックの注目の選手は。仲間のコンドッティ選手も入っていますけど。
ミラノコレクションA.T.:コンドッティは3 月9 日の試合で、SUWAさんに負けたとはいえ、どっちが勝ってもいいようなすばらしい試合でした。彼には「絶対に勝ち上がってこい」とは言っているんですけど。今回、望月さんはどうなんですかね。
菊地:そうですねえ。
ミラノコレクションA.T.:それによりけりですけど、コンドッティとSUWAさん。
菊地:望月さんは、予選で落ちる?
ミラノコレクションA.T.: 二度あることは三度あるって言いますからね。
菊地:横須賀選手もかなりの試合巧者で、伸びてきてますけど。
ミラノコレクションA.T.:結果がついてこないですよね。
菊地:TARUさんはどうですか。かなりヘビー級ファイターですよね。
ミラノコレクションA.T.:某情報によりますと、かなり左ヒザが悪いみたいなんで。
菊地:なるほど。最近復帰したばかりですしね。
ミラノコレクションA.T.:リーグ戦になって巡業スケジュールもハードじゃないですか。もう40歳近いということもあって。ちょっと微妙だと思うんですけどね。
菊地:あと、もうひとりの試合巧者、K-ness. 選手。
ミラノコレクションA.T.:K-ness. さんはうまいと思うんですけど、単純に体重差でかなり劣ってるんじゃないですかね。
菊地:かなり重い選手が多いですよね。
ミラノコレクションA.T.:これは、ヴェネツィアがセコンドにつくんですか。
菊地:そうなると厄介になってくると思いますね。ということで、B ブロックはSUWA選手とコンドッティ選手が有力ではないかと。ではC ブロック。ここはスピードファイターが揃っているような感じがするんですが。やっぱりCIMA選手は気になりますか。 
ミラノコレクションA.T.:すごく気になりますね。CIMAさんとYOSSINO が代表で出てくるんじゃないかなって思います。
菊地:あ、brother (YOSSINO )かわいそうですね。
ミラノコレクションA.T.:brother はちょっと……。
菊地:さっきはコンドッティには頑張ってほしいですねえって言ってたのに。
ミラノコレクションA.T.:brother はねえ、言うことを聞かないんですよ。
菊地:あ、そうですか。そのへんの話を聞かせてくださいよ。イタリアン・コネクションはどうなんですか。今はちょっとベルリネッタ・ボクサー選手とペスカトーレ八木選手は髪が伸びるまで試合に出られないかもしれませんけど。
ミラノコレクションA.T.:そうですね。まあ、今年1 月23日に日本人ってことをバラして、心を入れ替えてやっていこうと話したんですけど。その時はペコペコと京都府宇治市出身って言ってたんですけど。でもその後も心を入れ替える様子もなく、暴れてはツバを吐き、入れ墨もどんどん入れ、いろんなところに穴もどんどん開け、非常にガラが悪い。
会場:笑い
ミラノコレクションA.T.:「試合では汚いことは極力控えるように」って言っても、絶対に何かしらするんですよね。育ちから言っても、やめろって言っても聞かないんで。
菊地:ここでぴあ独自のコンピュータによってはじき出された、優勝へのポイントというデータを見てみましょうか。え、ぴあ独自のデータでは、「データなし」です。
会場:笑い
菊地:仕方ないです。日本未経験というのは、T2P の「実力査定リーグ」があったんで訂正させていただきますが、データがないなかでどう闘いますか、「EL NUMERO UNO 2003」。
ミラノコレクションA.T.:そんなことを言われてもねえ。まあ、一戦一戦……でも、僕は何気に研究していますからね。
菊地:おっ! 各選手を。
ミラノコレクションA.T.:最近、コンドッティとYOSSINO にイタコネは任せて、僕は一線引いているじゃないですか。ずっとコソコソ研究してたんで。自分の中では、誰と闘ったらこうやるとか、この人の技はこう返すとか、シミュレーションはほぼ出来上がっているんで。それは、下関とか札幌とかに来て見てもらえれば。
菊地:好カード続出なんで、ぜひ来ていただきたいと思います。ということで、まずはミラノコレクションA.T.選手にお話をうかがいました。東京・代々木第2 体育館に向けて頑張っていただきたいと思います。
会場:拍手
菊地:ありがとうございました。まずはミラノ選手に出てきていただいたんですけども、池田さん的にはミラノ選手はどうですか。
リザーブ池田:データがなかったもので、ちょっとこけてしまいました。
菊地:ご挨拶が遅れたんですが、私、本日司会をさせていただきます、菊地直人です。
会場:拍手
菊地:それから、本日僕をサポートしていただきます、チケットぴあの池田さんです。
会場:拍手
菊地:ということで、トップバッターはミラノ選手でしたけれども、続いては、この選手が登場してくれます! クレイジー・MAXのSUWA選手です!
SUWA:うわっ! すごい人。
菊地:まずは3 月9 日の東京・ディファ有明大会、英連邦ジュニアヘビー級のベルト防衛、おめでとうございます。本当にすばらしい勝負でした。
SUWA:かなり攻められていましたからね。
菊地:そうですね。
SUWA:正直ちょっと諦めるところもありましたけど。まあいいかなって。
菊地:でもやっぱりね、最後はお客さんと一体になるというか。SUWA選手はお客さんを惹きつける試合をされますよね。
SUWA:そうですか。
菊地:最後もね、カウント3 の大合唱だったんですよ。
SUWA:でも、肋軟骨を剥離骨折してしまいまして。わかります? 
菊地:「EL NUMERO UNO 」は大丈夫なんですか。
SUWA:まあ、大丈夫でしょ。もう3 回目なんですよね。
菊地:それほどハードな試合だったということですね。それでは「EL NUMERO UNO 」の話に戻したいと思いますけど。勝負事に、“たら”とか“れば”は禁物なんですが、もしかすると昨年優勝をしていたのは、SUWA選手だったかもしれません。
SUWA:それはまあ抜きとして、正直な話、CIMAとやりたかった。今まで、シングルの対戦はないですから。
菊地:では過去2 回の大会、SUWA選手の目で振り返っていただきましょう。第1 回目はB ブロックにいまして、全勝。
SUWA:ですね。
菊地:はい。これは文句なし。
SUWA:去年は市川とやって、マグナムが入ってきて市川に勝ちを譲ったんですよね。
菊地:まさか、のね。
SUWA:市川が勝っている試合っていうのは、全部僕なんですよ。
菊地:大阪で大鷲(透)選手にも乱入されて、リングアウト負けという。
SUWA:あ、そうだ。TARUさんと組んで、というのもありました。あれが1 勝目ですけどね。あと2 試合、全部自分ですからね。
菊地:市川選手は1 年くらい引っ張っていましたよね。「俺はな~去年のEL NUMERO UNO で……」って。
SUWA:「また言ってるよ~」とか言ってね。
菊地:第1 回目は決勝トーナメントに残りながら、マグナム選手に負けてしまい、残念な結果に終わりました。昨年はC ブロックで市川選手に負けて、K-ness. 当時のダークネス・ドラゴンが両リン(両者リングアウト)を狙ってたんで。
SUWA:埼玉かどっかで、当時のM2K の全員に宙吊りにされてのリングアウト。
菊地:ああ、そうでしたね。
SUWA:実にいい写真が雑誌に載ってましたね。みんなに足を持ち上げられて。
菊地:はい。それで両リンに遭ってしまったんですが、これが同門対決のフジイ選手。この時は、SUWA選手もクレイジーからまだ一線を引いていた時期だったんで、因縁の対決っぽかったんですけども。
SUWA:はい。
菊地:順当勝ちをしまして、決勝トーナメント進出。マグナム選手に勝ちました。しかしながら、当時のM2K ですね……。
SUWA:あれね、会社もおかしいんじゃないかと思うんですよね。だから今年はそういうのはなくしてほしいなって思いますね。やっぱり、レフェリーもそうですけど、ちゃんと見て判断してもらわないと。あれは明らかにおかしいでしょ、やっぱり。僕が試合に出られないにしても、何らかの措置をとらないとダメだろうし。
菊地:そのへんは、校長も決断にかなり悩まれたことと思いますけどね。苦い思い出が多いと思いますが、昨年は全体を通していかがでしたか、「EL NUMERO UNO 」。
SUWA:今年もそうなんですけど、正直に言って、あまり欲はないんですよ。1 番になるぞとか。ただ、いい試合ができればいいかなと。
菊地:なるほどね。今年は各ブロック6 人になりまして、T2P も入ってきまして。では、SUWA選手が入っているB ブロックを見ていただきましょう。3 月9 日も激闘しました、コンドッティ選手。
SUWA:彼の試合スタイルは、自分としては好きです。3 月9 日のような感じになると思うんですけど、もっとうまく勉強して、悪いんですけどラクに。
菊地:通過点に過ぎないという感じですね。
SUWA:はい。
菊地:で、K-ness. 選手ですね。シングルは。
SUWA:ほとんどないんじゃないですか。
菊地:去年の両リンがあって以来。
SUWA:そうですね。
菊地:4 月13日、山口・下関海峡メッセでぶつかります。
SUWA:彼はヒールっちゃあヒールなんですけど、全く読めない。去年も強引に逃げたような試合で。ほとんど肌を合わせてない感じでしたからね。
菊地:そして同門のTARU選手。
SUWA:ここは楽しみですね。もうTARUさんは「いじめないでくださいよ」みたいなことを言ってましたけど。楽しみというか、ある意味いい雰囲気の試合が期待できるんじゃないかな。
菊地:闘龍門屈指のヘビー級と言いますか、大型ファイター同士の闘いが4 月15日の大阪・IMP ホールで見られますね。SUWAさんは最後の公式戦になりますが。そう言えば、神戸・チキンジョージで行われたクレイジー・MAX対決以来ですかね。
SUWA:そうですね。俺とCIMAと組んでやったときですから。
菊地:ということで楽しみな一戦です。そして、横須賀選手。ちょっとクセ者ですね。
SUWA:ああ。彼も頭がいいですからね、いろんな意味で。まあ、どうなることやらって感じですけど。結構いい試合ができそうかなっていうのが多いですね。K-ness. 以外は。
菊地:やっぱりK-ness. は気になりますか。
SUWA:気にはならないですけど。
菊地:「EL NUMERO UNO 」を度外視したようなファイトを去年も続けてきましたし。
SUWA:そうですね。
菊地:横須賀選手は去年のワールド大会で、シングルでぶつかって以来の対戦。小柄ですけど、同じくパワーファイターという感じがしますよね。最後は望月選手。
SUWA:そうですね、これが1 発目なんですよね。
菊地:はい。開幕の北海道・札幌テイセンホールでぶつかります。
SUWA:なんとも言えませんけど、バチバチとした痛そうな試合になるんじゃないかと。
菊地:望月選手とSUWA選手は何度か対戦しているんですが、SUWA選手が全勝なんですよね。はたから見ると、分はいいというか。あの時の望月選手とは違いますもんね。
SUWA:自分の気持ちというか、立場も違ったんじゃないかなと。
菊地:もちろんSUWA選手が代表者のひとりになると仮定して、2 名が決勝トーナメントに行けることになります。ずばり、もうひとりは誰がくると思いますか。
SUWA:う~ん、望月選手はちょっと立場が違うじゃないですか、今年は。だからある意味、真面目にきすぎて墓穴を掘るような気もするんですよね。
菊地:となると、望月選手ではない。
SUWA:ではないと思う。意外と、亨とかコンドッティとかがくると思ってるんですよね。
菊地:他ブロックも分析していただこうかと思うんですけど。A ブロックはもちろん、マグナム、ミラノのところが注目になってくるかと思うんですけど。
SUWA:この間の試合を見て、フジイさんはないでしょうっていうか、逆にきちゃったらヤバイでしょ。
菊地:なるほどね。でも、フジイさんかわいそうですね。
SUWA:フジイさんもあまり、この大会に関して……ねえ。まあ、「バトルロイヤル頑張るよ」って言ってましたけどね。
菊地:フジイさんも最初から及び腰ですね。
SUWA:そうそう、そんな感じでしたよ。3 月9 日の試合は見ていないんですけど、土井が頑張ったということで。若い奴らには頑張ってもらいたいなって思いますね。
菊地:そうなると、土井選手。
SUWA:はい。頑張ってもらいたいという意味で。あと、堀口はクセ者ですよね。
菊地:グングン伸びてきていますからね。ではC ブロックを見てみましょうか。こちらは、同門のCIMA選手にきてもらいたいですか。
SUWA:どういう組で当たるかはわからないですけど、例えば決勝じゃなくても、対戦するチャンスがあれば当たってみたいですね。お客さんもそれは思っているんじゃないかと。
会場:拍手
菊地:SUWA選手とCIMA選手の対決は楽しみかと思います。
SUWA:はい。
菊地:それでは、CIMAさんに出てきてほしいという願望も含めて、ここの枠は混戦ですよね。もうひとりを予想すると。
SUWA:いやあ、ここは軽量というか。
菊地:スピードがウリになりそうなブロックですよね。
SUWA:今見れば、うちのリーグには、K-ness. に代わってC グループのbrother に来てほしかったですね。
菊地:その意図と言いますと。
SUWA:特にはないんですけど、いい試合ができるかなと。
菊地:なるほど。でもね、同じチームのミラノ選手が言ってましたけど、ひどいらしいですよ。brother 選手は言うことを聞かないそうです。
SUWA:へえ。
菊地:あまり興味なさそうですね。最近、シングルで当たることが多いですけど。
SUWA:そうですね。毎回brother が血を流しているという感じですよ。
菊地:鼻血を出したり、口から血を流したりしてね。
SUWA:ある意味タフですよね。なんか、半泣きになっているんだけど、絶対に謝らない。
菊地:いましたよね、クラスにひとりくらい。
SUWA:そういうタイプです。
菊地:負けん気が強いんでしょうね。
SUWA:でも、泣いてるの見ること多いですよ。「ミラノさん、悔しいっす」とかって。
菊地:さて池田さん。ここでぴあ独自のデータによる優勝へのポイント、SUWA選手は。
リザーブ池田:はい。
菊地:ぴあ独自のデータでは「遺恨をリーグ戦に持ち込まない。乱入注意」、「感情の制御」ということになっています。
SUWA:僕が乱入ですか。
菊地:いえいえいえ。まわりの。
SUWA:なるほど。
菊地:去年はマグナム選手。今年で言うとコンドッティ選手が気になったんですけど。
SUWA:僕、思うんですけどね、大鷲あたりが来そうなんですけど。
菊地:ええっ! そう言えばなんでエントリーされていないのかなって感じですよね。
SUWA:そうなんですよ。何の試合だったかな。去年も大鷲選手は全く関係ないのに、札幌に来てたでしょ。びっくりですよ、あれ。誰が飛行機代出したんだって感じで。
菊地:実費できたんですかね。
SUWA:本当ですよ。わざわざ。
菊地:そしてもうひとつが「感情の制御」。熱くなりすぎると暴走して反則負けとか。
SUWA:よく切れるって言われますけど、自分ではそういうつもりはないんですけどね。
菊地:それでは、このへんに気をつけて。
SUWA:最近は丸くなったって言われてるんですけどね。
菊地:ほお。昔のSUWA選手のビデオとか見るとすごいですよね。まあでもね、brother 選手とか、もっとすごいのが出てき始めたんでね。
SUWA:育てたいですね。
菊地:SUWA選手が逆にそういう立場になっていかないと。
SUWA:調教したい。
菊地:さて、今年はズバリどう闘いますか。
SUWA:今の心境ですと、あまり欲がないというか。作戦を考えるとか感情を出すような気持ちもないんです。ただ、コンドッティもそうですけど、はっきり言ってなめてた部分も多かったんで。そういうことをよく考えながらやっていきたいと思います。
菊地:今年はクレイジー・MAXの「EL NUMERO UNO 」にかける意気込みがすごくて、グアム合宿に行ってきたと。
SUWA:行ってきましたね。
菊地:何かおもしろい話はありましたか。
SUWA:フジイさんネタで。グアムだと、本物のガンを撃てるんですよ。それでね、フジイさんは1 回やったことがあって。相撲の巡業とかでグアムに行った時に。僕は初めてだったんで、アラレちゃんみたいな気分で「ワクワク、ワクワク」。
菊地:ああ、わかりますよ。
SUWA:お金もバーッと出して。“ランボーコース”っていうのを選んだんですよ。
菊地:映画の『ランボー』ですね。
SUWA:マシンガンとかショットガンとかマグナムとか、4 丁ぐらい撃てるんですけど。フジイさんが悩み出して、「俺はええわ」って。お店の人が勧めて、フジイさんの分だけだいぶマケてもらったのに、それでも「俺はええわ」って言うんで。「何を考えてるんですか」って言ったんですけどね。本人は言わなかったんですけど、次の日、ストリップに行ったんですよ。たぶんその分のお金を貯めてたんじゃないかな。
菊地:向こうのストリップはチップとか必要ですからね。
SUWA:たぶん。まあ、みんなも行きましたけどね。フジイさんは案の定、渋々納得して、“こどもコース”みたいなのをやってました。
菊地:かわいいですね。
SUWA:かわいい、ちっこいピストルの玉で。何が楽しいんだって感じでしたけどね。
菊地:結構、精神力の鍛練になると聞いたことがあるんですけど。
SUWA:そうなんですか。昼間は練習しましたからね。その時の日焼けが3 月9 日の僕の肩に出てたと思います。海に行ったとか突っ込まれましたけど、炎天下、裸で走ってましたからね。2 時間くらいずっと。
菊地:そうですか。
SUWA:それで夜は遊んで、という感じでしたからね。
菊地:満喫しながら、リフレッシュも兼ねて。
SUWA:頭の切り替えにはなりました。スタート地点に戻るじゃないですけど、一度リセットするみたいな。
リザーブ池田:SUWAさんは結構いいところがあって、ぴあに取材で来ていただいたことがあるんですけど、手土産をお持ちいただいて。
菊地:本当に義理堅いんですよ。
SUWA:いえいえいえ。自分でも買うんですけど、甘い物が大好きなんで。ちょっと宣伝させてもらっていいですか。
菊地:はい。
SUWA:情けない話なんですけど、今ごろクレイジーのスタジャンができたんですよ。
菊地:これから暖かくなるっちゅうのに。
SUWA:奴らがほら、スカジャン、スカジャンって盛り上がっていたじゃないですか。だったら、クレイジーはスタジャンでいこうって。
菊地:はい。
SUWA:で、今ごろ仕上がってきたんで、欲しい人がいたら誰かに言ってください。
菊地:誰かに言えばいいの?
SUWA:その気持ちがどっかに伝わると思うんで。それだったら生産を始めるというか。
菊地:まだ、売ってないわけですね。なかなかお洒落なデザインですよ。これから僕らは東北の方に巡業に行くんで。
SUWA:まだ北海道も寒いんで、ちょうどいいんじゃないですかね。
菊地:東京もかなり寒いですから。最後の冬物ということで間に合うかもしれません。
SUWA:まあ、今年の秋から冬にかけて。
菊地:それでもいいですし。ぜひ作ってほしいという嘆願書をみなさんに出してもらいたいと思います。それでは今年の「EL NUMERO UNO 」では頑張ってただきたいと思います。
SUWA選手でした。ありがとうございました。
SUWA:ありがとうございました。
菊地:それでは、続いての選手をお呼びしましょう。第1回優勝者の望月成晃選手です。
会場:拍手 
菊地:まずは3 月9 日の「スカジャン コントラ スカジャン」。見事守りましたね。
望月:スカジャンに対する愛着の差でしょう。噂によると、斉藤了が「斉藤了のスカジャンいらなーい」って返されたとか。
菊地:ひどいですね。
望月:でも、あんな色のはね。まあ、どうでもいいですけどね。
菊地:過去2 回は優勝と準優勝。過去のデータから見て、今年も最有力ではないかと。
望月:そうですね。一昨年は狙っての全試合両者リングアウト。去年は狙うつもりはなかったんですが、全敗。となったら、今年は全勝しかないなと。もしくは全試合時間切れ引き分けか。どちらかを狙いたいなと。
菊地:過去2 大会を振り返っていただきたいんですが。まず第1 回です。先ほども申し上げたように、▲だらけ。いやあ、他の団体のリーグ戦でもあまりないですよ。で、敗者復活時間差バトルロイヤルで勝ち上がりまして、最後両者リングアウトを狙ったんですけど、再試合ということで。いかがでしたか、第1 回優勝というのは。
望月:第1 回は最初から計算通りだったんで。なぜか望月亨(横須賀亨)が3 試合まで全勝でいきましてね。まあ、バトルロイヤルに全員残るから両者リングアウトで行けよって言ったのに、ひとりだけ全勝を狙いつつもSUWAに負けて。結局バトルに来たんですけど。バトルロイヤルで俺が残るから、全員バトルロイヤルに来いよという話で。で、うまいこと残れて、最後の決勝も、実際優勝を狙ってたんですよ。だけど3 試合ですからね。まあ、両者リングアウトをやっといて、インターバルと取ろうと思って。で、そのあと両者リングアウトになってもどうせ再試合だろうなって思ってたんで。
菊地:そこまで考えていたんですか。まさに計算ずくの優勝。
望月:そう。
菊地:では第2 回を見てみましょう。去年は正攻法でいって全敗。
望月:ひとりぼっちでしたからね。セコンドがゼロで。
菊地:確かにね。望月選手は雑誌のインタビューでもおっしゃってましたけど、「EL NUMERO UNO 」は個人の戦いではなくチームの闘いだと。
望月:第1 回が全員の勝利。で、去年は仲間がいなくてえらい目に遭った。バックアップは大事だということです。今年もDo FIXERが何を狙ってくるかかわからないですけど、K-ness. なんか、まともにやりそうもないじゃないですか。だからそのへんをうまくセコンドに防いでもらわないと、勝ち抜けるものも勝ち抜けないんで。
菊地:しかし全敗だったんですが、「ドラゴン・スクランブル」では見事優勝。で、決勝までいったんですけれども、マグナム選手に敗れてしまいまして。実は、SUWA選手が勝って、SUWA選手と対戦するはずだったんですよね。
望月:そうなんですよね。僕のなかでは、SUWAとのシミュレーションをしていましたから。で、マグナムに代わったと。入場してみると神田(裕之)とK-ness. が踊ってた。
菊地:衝撃的ですよね。
望月:ええ。あれで、モチベーションが完全に下がりましてね。
菊地:ああそうですか。
望月:「EL NUMERO UNO 」の前に、いい人宣言をしたあとM2K のメンバーともめて。SUWAと2 戦やってふたつとも秒殺っていうのがあって、ちょうどSUWAと決勝ならばいいリベンジの機会かなと。いい感じで気持ちが乗ってたんです。体力的にもバトルロイヤルは大変だったんですけど、準決勝のCIMA戦がいい感じで短時間でいけたんで、決勝もいけるかなと。それが入場してみたら、神田が拙い踊りを踊ってたんでガックリしたというか。
菊地:確かに、望月選手は先に入場して、踊りを目前で見たんですよね。
望月:そうなんです。
菊地:SUWA選手であれば勝てたんじゃないですか。
望月:やってみなけりゃわらないですけど、モチベーションは全く違ったでしょうね。
菊地:そのSUWA選手とは、今年は同じブロックです。選手の分析をしていただきたいんですが、まずはコンドッティ選手。
望月:3 月9 日の試合は見ていなかったんだけど、いい試合だったみたいで。
菊地:かなりいい試合でしたよ。
望月:まあ、なぜか重量級が多いブロックで。
菊地:そうですね。
望月:僕はかなり減量した方なんですけど。コンドッティもゴツイですけど、あいつは実際背が低いですからね。みなさん気が付いていないかもしれませんけど、170 センチないんじゃないですか。でもまあ、ガタイはいいものをもってるし。イタコネはどうなんですかねえ。正攻法ではくると思うんで。コンドッティとは最終戦なんですよね。
菊地:そうですね。埼玉・桂スタジオです。
望月:正面から、1 対1 でぶつかり合える相手。蹴りがいがある体をしてますね。
菊地:では先ほどもクセ者だと話していたK-ness. 選手。
望月:ここはね、なんと言うかとにかく馬が合わない。
菊地:なるほど。噛み合わない。
望月:噛み合わない。本当に、何をやってくるかわからなくて。ただ、まともに勝負をしてくるイメージがないんですよね。去年も別にひとりで両リンをやってましてね。
菊地:そうですね。他のM2K のメンバーは誰もやってないのに。
望月:ひとりだけで、せっせと両リンをやっていたと。今年も下手したら狙うのかなと。ちなみに僕は去年、一昨年と8戦リーグ戦をやって、まだ得点したことがないんで。
菊地:そうなんですよね。
望月:K-ness. もそうなんですよ。だから、2 年連続0 点対決なんですよね。
菊地:おお。これは楽しみですね。
望月:ということは、今年もここは0 点かなって感じもしますけど。
菊地:それから、TARU選手ですね。
望月:TARU選手も、シングルはいつ以来ですかね。
菊地:久しぶりですよね。
望月:一昨年ぐらいにやっているとは思うんですけど。一昨年同じリーグで両リンをやった時は、体があるんでね、なかなか場外に出すまでが大変なんですよね。出してからはやっぱり俊敏さ、スピードがないと思うんで。ただ、ヒザ……足でも狙っていけばいけるかなと。意外とやりづらい選手ではあります。
菊地:そう言えば望月選手が一匹狼と言いますか、ちょうど去年の今ぐらいの時期ですか、ずっと望月選手とTARUさんと市川さんで3 WAY をずっとやってましたね。
望月:やってましたね。
菊地:で、市川選手なんか秒殺されて。「もう1 回やらせてくれよー」って。
望月:あと、M2K に乱入されて、僕はリングアウト負けで消えたりですね。
菊地:ああ、そうでした。さて、かつてのM2K の同僚、亨選手は。
望月:去年シングルでは「望月 コントラ 望月」以来になりますけど。仙台でしたっけ。いいところで組まれているんで。彼も去年は全敗ですからね。
菊地:そうですね。正攻法でいっての全敗でしたね。
望月:K-ness. 同様、Do FIXERで何か意思を統一してるのかどうか。多分、正攻法でくるとは思うんですけどね。ただ、スカジャンの恨みはあると思いますよ。
菊地:やはり気になるのは、SUWA選手でしょうか。
望月:開幕戦なんでね。ここがうまくいけば全勝でいけるんではないかと。ただまあ、今年は1 位、2 位じゃないですか。
菊地:はい。
望月:あまり考えすぎず。欲をかくとロクなことはないんで。前半4 日間で3 試合入っていますから。
菊地:はい。過密スケジュールですね。
望月:まあ、指定1位ぐらいは確保で。全勝じゃなくてもいいんでね。勝ちは狙いにいきますけど。唯一、SUWAからまだ勝ったことがないんですよ。
菊地:そうですか。
望月:久々まともにやれますし。だって、その後組まれたんですけど、大鷲に乱入されたりとかまともにやれる状況じゃなかった。だから今年、大鷲が札幌まで来なければ。
菊地:来ないといいですけどね。もちろん望月選手がブロック代表になるとして、もうひとりは、やはりSUWA選手になりますか。
望月:でしょうね。ただ、SUWA対TARUとかやったことがないですよね。
菊地:タッグマッチでは1度やったことがあるそうです。
望月:このへんは手の内を知り尽くしているだけに、すんなりとはSUWAとの闘いが考えられないかもしれないし、K-ness. あたりがひょこっと丸め込みとか考えられるし。
菊地:それほど激戦ということですね。
望月:多分、一番きついブロックですよ。重量級が集まってますし。三島(来夢)あたり欲しいところですよね。
菊地:本当に。悪い言い方ですけど、昔は得点配給係なんて選手がリーグ戦にはいましたけど、今はそういう立場の選手がいませんからね。それでは、望月選手に他のブロックも見ていただこうかと思うんですが。A ブロックはどう見ますでしょうか。
望月:なんと言ってもマグナムとミラノ。ここはね、対決自体、見る側としては楽しみなんですけど、軽い癒着がありますね。気づくか気づかないかの軽い癒着なんですけど。
菊地:僕も忘れてました。
望月:ここはどう出るんですかね、終盤ですよね。
菊地:会場は山口・下関海峡メッセです。
望月:まさか握手があったりするのかな。ないとは思うんですけど。ミラノは何もわかってないけど、マグナムの頭の中では、ミラノに対して何かあるとは思うんですよね。それが何なのか。あとは、土井に全敗にならないように頑張ってもらって。
菊地:ここは、土井選手と新井選手のチームメイトがエントリーしてますね。
望月:1位になれとは言わないんで、どっちかに上がってきてほしいですね。
菊地:期待も込めてということですね。では、C ブロックはいかがでしょうか。
望月:これは絶対ラクですよ、CIMA。僕ね、本当に言いたい。去年はCIMAと一緒で、一昨年もそうですよ。ラクだった試しがないんですよね。実際にSUWAとかもいるんで、B ブロックにbrother あたり欲しかったですよ。
菊地:SUWA選手も同じことを言ってたんですよ。
望月:ただB ブロックにbrother あたりがいると、こいつに足元をすくわれる場合もあると思うんですよ。欲しかったんですけどね。
菊地:こういう願望も珍しい。やっぱりC ブロックはCIMA選手がきそうですかね。
望月:だってこれはラクでしょう。誰がどう考えたって。
菊地:チームメイトのキッド選手がいますよ。
望月:うーん……。
菊地:歯切れが悪いですね。
望月:もちろん上がってきてほしいですし、順当にいけばいけると思いますよ。ただ、なんて言うんですかね。手の合う人間がいるかなって感じなんですよね。
菊地:そう言われれば。
望月:キッドは基本的に大きい選手を丸め込むのが持ち味なんで。brother にウルトラ・ウラカン・ラナなんてかかりそうにないですし。飛びついたらそのまま倒れますよ。
菊地:それはアンソニー・W ・森選手にも。
望月:YOSSINOにも言えると思うんですよ。
菊地:確かにね。
望月:かわしてかわして、技を受けて受けて、最後に決めるというのがキッドなんで。逆にやりづらいんじゃないかって思いますね。
菊地:願望も含めて、キッド選手。そしてCIMA選手は順当。
望月:でしょうね。僕が一番注意している人間はスペル・シーサーです。
菊地:ほお! 
望月:彼はね、M2K に入れてもらえなかったことを恨みに思っているのか。まだ調子が悪くて、シリーズには今回来ないですよね。
菊地:メンバーには入っていません。
望月:実は大鷲じゃなくて、シーサーが乱入してくるんじゃないかと。僕がいざ勝つぞって時に、シーサーにガツンとやられたりして、足元をすくわれたら怖いなって。
菊地:盲点でしたね。
望月:道場でせっせとリハビリして、治るか治らないかの段階まできてるらしいです。
菊地:そうですか。
望月:1 カ月くらいあるじゃないですか。その間にね。シーサーの乱入は怖いですよ。
菊地:クレイジーなんかは、グアム合宿をしたらしいですけど。M2K は何かないですか、「EL NUMERO UNO 」に向けて。
望月:ないですね。三島は3 月9 日にいい仕事をしてくれましたけど、トーナメントに入っていないので。セコンドでいい仕事をしてくれればいいですね。クレイジーは今、金を持っていますからね。海外に行ったらしいですね。
菊地:グアムですよ。
望月:なかなかね、M2Kは、金を持っている人と持っていない人と……。
菊地:何の話をしてるんですか。
望月:でも、まあ、大丈夫でしょう。大丈夫って言うしかないでしょ。
菊地:難しい質問をして申し訳ございません。さて、ぴあ独自のデータによる、望月選手、優勝へのポイントを見てみましょう。「過去公式戦未勝利」「ドラゴン・スクランブル、2 年連続勝ち上がり」になっています。
望月:「ドラゴン・スクランブル」から上がってきて決勝やったら、4 試合ですよ。
菊地:あ、今年は8 人なんで。
望月:去年までは3 試合。まあ、2 年連続3 試合やってるんですけど。4 試合は無理ですよ。僕もいい歳なんでね。だから今年は考えてないです。
菊地:あ、もう純粋に。
望月:バトルロイヤルは好きで得意ですけど、さすがに4 試合は。順当にいきたい。
菊地:「ドラゴン・スクランブル男」みたいなイメージがありますけれども、今年はストレートに、リーグ戦から決勝トーナメント進出を目指す。
望月:今年きっちりと優勝して、「Mr. EL NUMERO UNO」を襲名しようかなと。
菊地:最後に今年の抱負を。
望月:気負いせずに、うまくセコンドに動いてもらって、リーグ戦の5 人と真っ向から1 対1 で。もし手を出すような変な奴がいたら、セコンドにバックアップしてもらい、正攻法で、今年こそは勝ち上がりたいと思います。
菊地:頑張ってください。今日はありがとうございました。望月成晃選手でした。
会場:拍手

後編へ続く