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ぴあトークバトル スポーツ快楽主義2007 Vol.56
「どうなる!? トップリーグプレーオフ マイクロソフトカップ」
【 開催日/会場 】 1月16日(火) 青山ベルコモンズ9F クレイドルホール
国内最高峰のリーグ「トップリーグ」を勝ち抜いた4人の闘将が、青山に集結!
ラグビーファンの熱い視線が注がれる中、トークもヒートアップ。
新生「マイクロソフトカップ」の行方を占うトークバトルの模様をフルバージョンでどうぞ!

<ホスト>
青島健太(スポーツライター/キャスター)
'58年、新潟県生まれ。春日部高~慶応大~東芝と進み、'85年にヤクルト・スワローズに入団。同年5月の公式戦初打席でホームランを放つ。5年間のプロ生活を経て、現在はスポーツライター、キャスターとして様々なメディアを通じてスポーツの醍醐味を伝えている他、'06年からの活動開始を目指し創設した社会人野球チーム「セガサミー」の監督も務めている。

<ゲスト>

薫田真広監督(東芝ブレイブルーパス)
1966年9月29日生まれ。
岐阜工業高校/筑波大学
日本代表(Cap44)

朽木英次監督(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
1962年12月25日生まれ。
若狭農林高校(現:若狭東)/日本体育大学
日本代表(Cap30)

堀川隆延監督(ヤマハ発動機ジュビロ)
1973年7月22日生まれ。
延岡東高校/早稲田大学

清宮克幸監督(サントリーサンゴリアス)
1967年7月25日生まれ。
茨田高等学校/早稲田大学


後編
青島:さぁ、では4番目は同じような質問ですね。「うちがトップ4に残るのは当然だ」と。みなさんYESということですから、流れの中で出たお話でいいんでしょう。次、「期待以上に働いてくれている選手がいる」。みなさんYESですね。やっぱりここまで勝ち上がってくる中には、当然そういう選手もいなきゃいけないでしょうし、あるいはまた、それを越えてさらに力を出してくれた選手もいるわけでしょうし。そういう選手も含めてチームを評価していただくとどうなんですかね。清宮さんから行きましょうか。
清宮:今日は練習再開でミーティングをしたんですけど、13節フル出場が2人いたんです。2人ともルーキーなんですけど、佐々木(隆道)と篠塚(公史)。で、10分だけ交代したのが小野澤(宏時)。この3人は本当にパフォーマンスも良かったし、何よりタフ。みんなでそのタフネスぶりを拍手して誉めたんですけども。期待以上の働きはこの3人じゃないかなと思いますね。
青島:今シーズンからは試合数も2つ増えたわけですよね。それをフルで全部出続けることの大変さというのは、我々としては感じ切れないところもあるんですけど、これは本当に大変。しかも、ケガも可能性十分にあるラグビーっていう競技の中では本当に大変なことですから。
清宮:そうですね。私も自分の現役時代を思い出しても、五体元気にね、五体元気っていうのも変な言い方ですけど、靱帯も何も痛めてないっていう状態って本当にないですからね。常にケガの中で試合をしていってましたから。彼らはほとんどそういうのもない。まぁ、あったかも知れませんけど、それを表に出さない。戦い通したっていうことで。
青島:どうですか、他のチームでフル出場は。
堀川:ヤマハは2人いまして、FWで言うと山村亮。あとバックスはバイスキャプテンの大田尾(竜彦)が出血の交代もなく、すべてフル出場です。
青島:なるほど。これは本当にどこのチームと言わず、全部出続けているというのは賞賛に値しますから。朽木さんのところはどうですか。
朽木:うちはやっぱり廣瀬(佳司)ですね。チームの柱でもありますけど、最初のトップリーグ(2003-2004シーズン)、トヨタは出られませんでしたので、2年目、3年目、4年目とフル出場で、ケガを知らない男です。捻挫もしない、肉離れもしない。筋肉がたいぶ老化しているのかも知れないですけど。
会場:笑い
清宮:そういえばキックが入りませんね、最近。
青島:もう33歳かそこらぐらいですよね。
朽木:で、ケガを知らないですから。この前ちょっと打撲をして、トレーナーは「休め」って言うんですけど、治し方を知らないんですよね。
青島:したことがないから。
朽木:はい。ムリヤリ「休め」って強制的にやらないと。練習しながら治そうとするんですよ。それぐらいケガをしないですね。酒が好きで、酒を飲むと治るっていう。
会場:笑い
青島:はぁ~。いい治し方ですね。
薫田:ホント、あいつ。酒飲んで治しますもんね。
青島:薫田監督のところはどうですか、フル出場は。
薫田:ちょっと記録をとってなかったんですけど、ただやっぱり戦略的な交代っていうのがありますんで、たぶんベストではフル出場できた選手でも途中で代えているっていうこともありますから。ただ、うちも廣瀬(俊朗)とか、ホルテン(ニコラス)とか。少しぐらいのケガは押して試合に出てますからね。
青島:でもまぁ、途中で戦略的に交代っていうことも、ある意味ではそれがこのところずっと加速している中で、逆に言うと出続けることが難しくなるっていう意味でも、出てる選手への評価もダブルでありますよね、清宮さん。
清宮:そうですね。予定では代えようと思ってたんだけども、他の選手がケガをしたからその選手は代えられなくなるというのもありますから。だからね、薫田さんのところは「痛い」って言わせないみたいですよ。ね、薫田さん?
会場:笑い
薫田:「痛い」って言ったら罰金だから。
青島:嫌なスポーツですね。「痛い」って言ったら罰金ですか。
薫田:野球はどうなんですか?
青島:野球は・・・罰金はないですよ。そうですか。それ取り入れようかな、うちも。そう言わなければこらえられるところもあるんでしょうね。やっぱりね。
薫田:じゃないですかね。僕がやるわけじゃないですからね。
清宮:ただね、基本的には選手は言わないもんなんですよ。
青島:特に監督やコーチなんかにはね。当然隠しますよね。だって、試合に出られなかったらね。ちょっとフル出場の選手をうかがうということで、清宮さんのところで話が止まったんですけど、堀川さんどうですか、チームの中で期待以上に頑張ってくれたという意味では。
堀川:そうですね、今年新人で入ってきた三角(公志)ですね。彼は非常に、思っていた以上に今年はやってくれたと思います。
清宮:それは期待度が低かったのかな?
堀川:そうですね。
清宮:高いところで話をしようよ。ウソウソ、三角ごめんね。三角って僕の教え子なんで。冗談だよ。
堀川:本当にキーとなる試合でいい動きをしてましたし。非常に活躍した選手だと思います。これからも活躍すると思いますし。
青島:朽木さんのところはいかがですか。
朽木:背中を見て後輩を育てるという意味では、やっぱり廣瀬とかキャプテンの麻田(一平)とか。このあたりは熱さ、情熱を持ってチームを引っ張っていってくれてるなというのもありますし。中山(義孝)っていうフランカーを使って、菊谷とかあの辺を控えに回してるんですけど。中山は入社してきた時は120kgくらいあったんですね。で、フィットネスをやらせるともう後ろから数えた方が早いぐらいの選手だったんですけど、今90kgくらいで25kgくらい減量して、フィットネスなんかでももう上から2、3番目くらいの数字を出しますし、一番成長したという意味では中山がすごく成長しましたね。
清宮:このまま菊谷はリザーブなんですか?
朽木:いやいや、どうでしょう。
会場:笑い
清宮:アイイ(オレニ)は? 
朽木:アイイはいいですよ。だいぶケガも治ったし。
清宮:先発で使います?
会場:笑い
朽木:やっぱり菊谷、アイイともにインパクトプレーとしてのポテンシャルがすごく高いんで、スタートでというよりも、相手のパフォーマンスがちょっと落ちたところのインパクトとしての活用の方が彼らの持ち味が生きるんじゃないかと。そういう起用です。
青島:朽木さんはちょっと正直に話しそうだから、今みたいな起用をしてくるかも知れませんけどね。
薫田:わかんないですよ。
青島:わかんないですか。薫田さん、東芝はどうなんですかね。期待以上にこの選手は頑張ってくれたなぁというのは。
薫田:2人いまして、1人はキャプテン冨岡ですね。試合のパフォーマンスっていうだけではなく、彼がピッチに立っている時といない時では空気っていうんですかね、チームの雰囲気が全然違うっていう意味ではすごい存在感がありますよね。彼が引っ張っていってくれる時はモチベーションも高いですし。もう1人はやはり侍バツベイですね。80分持つようになったっていうことは非常に。
会場:笑い
薫田:決してやせたわけじゃないんですけどね。130kg~140kgくらいで。特に日本代表で暑いところで試合をしたのが自信になったんじゃないでしょうかね。一度にケンタッキー20ピースぐらい食べますからね。
青島:1回の食事でですか?
薫田:そう、朝はあんまり食べないんだけどケンタッキーだけは食べる。僕も大好きですけど。
青島:薫田さんも飲む食べる、すごいんですよね。
清宮:薫田さんはすごいよ。飛行機に積んだワイン全部飲んじゃったんでしょ。
薫田:いや、それはマコーミック(アンドリュー)と。
青島:それホントですか?
薫田:昔はよく飲みましたね。東芝では誕生日に年の数だけ飲むんですけど、3年前の37歳の誕生日の時に、何時間か飲んだ後に誕生日だということで、中ジョッキに氷を1、2個入れて焼酎を入れて、中ジョッキ1杯分で5歳分ということで、7杯一気に飲みました。
清宮:Jスポーツでは「危険ですから絶対マネしないように」ってテロップ入れてください。で、飲むのはぜひサントリーを。
青島:何をよく飲まれるですか?
薫田:飲むのはモルツですね。ちっとも送って来ませんけど。
清宮:今度ケンタッキー差し入れしますよ。
薫田:バツベイが走れなくなるようにだろ。
青島:そろそろ次の質問に行きたいんですけど、「予想以上に強かったチームがある」、これはいかがですか。今シーズン予想以上に強かったチームというのは。薫田さんいかがでしょう。
薫田:この4チームはどこも強かったですけど、やっぱりサントリーですね。
青島:ホントですか?
清宮:いいから薫田さんに本音でしゃべらせて。
薫田:今シーズンはヤマハにも負けましたし、本当に最後まで4チームがどうなるかわからなかったですからね。みんな予想以上に強かったです。
青島:朽木さんは?
朽木:うちはここにいる3チームすべてに負けましたけど、東芝から勝ち点を取れなかったのが大きかったですね。どのチームも東芝の重たいフォワードの周辺は避けて、外に展開する戦術を研究していたので、今はもう東芝はそこにもきちんと蓋ができているんですけど、うちはそこに全く対応できなかったですね。
青島:なるほど。堀川さん。
堀川:僕は今年監督1年目なので、すべてのチームが想像以上に強かったですね。今年初めて上がったチームも含めて、どこも予想以上でした。
青島:清宮さんは?
清宮:社会人は学生とは違って、やはり最後まで息が抜けなかったですね。大学同士の戦いではないような緊張感と準備がどんなチームであろうと必要でした。どんな試合でも踏むべき手順をきちんと踏まないといけないということですね。
青島:では、このあたりからいよいよマイクロソフトカップ激突に向けて、秘策や戦い方というところに話を向けていきたいんですが。まず「リーグ戦よりトーナメントの方が戦いやすい」というのは、マイクロソフトカップはトーナメントの戦いになるわけですけど、リーグ戦よりトーナメント、つまりこの戦いの形式の方がよいというのは朽木さんと清宮さん、薫田さんはNO、堀川さんもNOというところなんでけども。このあたりは別にいや困ったなということじゃなくて、そこにはその難しさがあるだろうなというニュアンスのことなのだろうなと思いますが。ここをちょっと聞きたいですね。薫田さんはNOと。
薫田:やはりリーグ戦ですと残り何試合かありますので、いろんな戦い方ができますよね。選手も試したりできますし。そういういことがスタッフとしては可能なのですが、トーナメントということになると何が起きるかわからない。非常に難しさがありますよね。特にこの4チームというのは非常に拮抗してますので、どう転ぶかわかりませんから。難しい戦いになると思います。
青島:なるほど。どういう感じですかね。東芝からすると、例えば力対力で普通にやったら10回やった8回くらいは勝つだろうと。トーナメントになったらその2回でやられる可能性がある、その怖さみたいなものですか。
薫田:そうですね。だいぶチーム自体の仕上がりもよくなってきましたので、勝率的にはよくなると思うんですけど、一発勝負では何が起きるかわからないですね。
青島:朽木さんはでもやっぱりトーナメントの方がいいと。
朽木:まぁ一発勝負ですので、思い切った戦術が取れるかなっていうことと、選手の方も一発勝負で後がないということになると、その試合にかけるものっていうのはおのずと高くなるでしょうから。我々としても選手をうまく誘導しやすいですし、そういった意味で選手のモチベーションも高くなると思います。
青島:記者会見の時にも、朽木さんはとにかくチャレンジするスピリットというのが一番チームにとって大事だし、それをどう高めるかがポイントになると言ってましたけども、それがトーナメントになるとますます高まる要素になるということですか。
朽木:トーナメントで勝つためには、やっぱり気持ちが相手のチームよりも上回らないとダメだと思いますので、チャレンジスピリットっていうのをトヨタは一番大事にしなければいけない。特に、このマイクロソフトカップのトーナメントの中では大切にしていかなければならないところだと思います。
青島:堀川さんはこれについてはNOというお答えでした。リーグ戦の方がいいということで。
堀川:特に戦い方というのは変わらないと思います。やはり前半戦でちょっとつまずいたりして、シーズン途中から常に本当にがけっぷちの状態で、常にトーナメントだという形でやってきましたので、戦い方は特に変わりはなく、今まで通りということです。
青島:清宮さん、答えとしてはYESということですが。
清宮:そうですね。チームのというか、コーチングのインテリジェンスが問われると思っているわけです。そういった意味で、リーグ戦よりもトーナメントの方が、僕はいろんなことにチャレンジできる。
青島:これはでも、どちらにしてもトーナメントの方がいいというのは、むしろ後がないというところをうまく持っていって戦うということになるんでしょうし、リーグ戦はリーグ戦の方がいいっていうのも、いわばみなさん同じ立場なんでしょうね。まぁ警鐘を鳴らすのか、トーナメントの方がいいぞという形でチームを刺激していくのか。そういう意味なんじゃないかと思いますけどね。YESとNOとに分かれましたけど。続いては「マイクロソフトカップに向けて、秘密兵器、奇策を用意している」。これはNOと答えたのが薫田さんだけで、あとは御三方YESですが。これはじゃあ薫田さん。
薫田:何もないですよ。今まで通りのラグビーをしていきたいというコメントにしたいと思います。
会場:笑い
青島:戦略的NO。そう言って、朽木さんの方を今見たんですが。やっぱり何考えているかわからないところありますよね、朽木さん。
朽木:たくさんあるって言っておけば、たぶんいろいろプレッシャーかけられるかなと思って。実はないんですけど、あると言っておきます。
青島:みなさん、同じような答えにしかならないと思うけど、一応聞いてみようか。堀川さん、秘策、奇策。
堀川:そうですね。たぶん言えない。
会場:笑い
青島:言えないですよね。
堀川:まぁあの、今年はサントリーのラグビーに関してはテレビでやったゲーム、自分たちがやったゲーム、ずっとこのシーズン見てきましたので、見てきた中でイメージするところはあるので、それをぜひ出せればいいなと思います。
青島:こんなあいまいなトークが続くのも珍しいですよね。聞いてるみなさんもしょうがないですよね。清宮さんいかがですか。
清宮:堀川にはいろいろ教えてるんですよ。「お前はこうした方がいい」って。「今のヤマハの弱みはここだよ」なんて言って。普段は「ありがとうございます、先輩!」って言ってますよ。「よくご存じで」って。
堀川:そうですね。いろいろ教えていただいてます。
青島:教えていただいて。どうなんですか、けっこう正直うっとうしいなっていう。この言葉は堀川さんは使えないでしょうけど、私があえて心中察するに。
会場:笑い
堀川:やっつけたいですね。
青島:いや~いいですね、今の一言。
清宮:ヤマハさんと試合する前は、相当点差をあけて勝つつもりだったんですよ。負けたのは本当に、自分自身意外だったんですけど。まぁ、恐らく次の試合はですね、マイクロソフトカップということで、何でしょう、「ダンプカーでひいてやる!」ぐらいな。
青島:来ましたよ、来ましたよ、ついに。
清宮:そういうイメージで最初からガーッと。あんまり今シーズンそういうラグビーしてないんですけどね。
青島:堀川さん、「ダンプカーでひいてやる!」ですって。
堀川:うまくかわしていきたいなと思います。
青島:僕が代わりに聞きますね。「みなさん免許持ってるんですか?」みたいな。
清宮:すみません、うまく返せませんでした。
青島:まぁ敵がダンプなら、そう来るならまた手はありますよね。
堀川:そうですね、はい。
青島:でも、よく気持ちはわかるね。「ダンプカーでひいてやる!」
清宮:わかりますか?
青島:わかりますよ。グワーッと行って、ペチャンコにしてやるっていう。
清宮:やるの楽しみですね。
青島:わかりました。これ、どうやっても盛り上がらないような気がするんですけど。どうしたらいいかな。ねぇ。みんなポーカーフェイスになってきてますもんね。
清宮:もうラグビーじゃない話した方がいいんじゃないですか。
会場:笑い
青島:そういうことですかね。じゃここで、まあチームを率いる監督がどんな人なのかということで、何をやらかしそうかなっていうのも想像がつきそうな気がするんですけど。
清宮:お互いが想像しあう。
青島:それでちょっと聞いてみましょうか。じゃあまず、清宮監督ってどんな人ですか、薫田さん。
薫田:悪党でしょう。
清宮:よう言いますよ、それ。
青島:悪党? ダンプカーですからね。
清宮:口は悪いけど、悪党って言われたらもう帰っちゃいます、僕。
青島:いい感じですね。朽木さんどうでうか、清宮監督はどういう人なんですか。
朽木:けっこう口は悪いけど、考えていることは奥深いところがあります、と思います。
会場:笑い
青島:なるほど。堀川さんは?
堀川:親分肌ですけど、やっていることはすごく細かいところまで見てるんじゃないかなと思います。
清宮:あんまりおもしろくないじゃないですか。
青島:なんで? 誉められちゃって?
清宮:いやいやそういうことじゃなくて。もうちょっと変えます? 血液型当てゲームとか。
会場:笑い
青島:何型? って? でもねぇ、いまあんまり血液型でどうのこうのって言うの、怒られちゃうんです。でも、ここの場所だけだからいいですか。やっときますか? じゃ、意外と細かいってこの話だけ引き受けちゃう。早稲田の監督時代も、トヨタとやる時は相当細かく研究してたみたいですもんね。
朽木:そうですね、すみません。
青島:また蒸し返しちゃった。じゃ、これ清宮監督からの提案なんですけど、受けるのかどうかわかりませんけど、とりあえずやっときますか。清宮監督は何型ですかね?
薫田:A。
青島:朽木さんは?
朽木:けっこう攻撃型なんで、Oじゃないかなと思うんですけど。
青島:堀川さんは?
堀川:A型じゃないですか。
青島:答えは?
清宮:Bです。
薫田:マンマでしたね。
会場:笑い
青島:しょうがないですよ、やり始めちゃいましたからね。よし、堀川監督を当てよう。もう清宮さん知ってたりして。
清宮:いや、知らないですよ。すごくちょっと後輩ぶってやってますけど、実は裏表がある感じで、僕はAB型と読んでます。
青島:朽木さんは?
朽木:よくわかりませんのでAB。
薫田:僕もわからないのでAB型で。
青島:何型ですか?
堀川:A型です。
青島:今度は朽木さん当てゲーム。薫田さんから。
薫田:何考えてるかわかんないんでABのような気もするんですけど、まぁでもA型かなっていう気がします。
青島:堀川監督は?
堀川:僕もAだと思います。
清宮:私はOだと思います。
青島:さぁ、答えは?
朽木:すみません、Aです。
会場:笑い
青島:全然盛り上がらないんですけど。
清宮:やめましょう、じゃぁ。
青島:いやいや最後までやりましょう。薫田監督までとりあえずやらないと。
清宮:薫田さんはBですよ。
青島:堀川さんは?
堀川:B。
朽木:僕もやっぱりBじゃないかなと思いますけど。
薫田:僕もBだと思います。Bです。
青島:そうですか。今のは読まれっぱなしでしたね、流れ的には。
薫田:僕が一番悪党みたいですね。
青島:Jスポーツで放送することになるんでしょうけど、この部分はバッサリ落ちてると思いますね。
会場:笑い
青島:バカなことをやるもんだなぁというのは、会場にいる方だけがわかっていると思うんですが。残り時間もわずかということで、マイクロソフトカップを制するのはうちだということで、もちろんですがみなさんYESということで。さぁ、先ほど清宮さんからは堀川さんのところをダンプカーでひいていくぞというみたいな話もありましたけど、「かく戦う」というのを、ここは少し時間を取っていただいてもかまいませんので、チームの宣伝も兼ねて、こんな風にやっつけて、こんな風に上り詰めるぞというのを語っていただきたいと思います。トリはトップリーグの1位が最後ということで、4位・3位・2位・1位という順番でいきましょうか。朽木さんいかがですか。
朽木:今年トヨタが目指すラグビーとして、激しさというのは昔からの伝統の持ち味ですのでしっかりと全面に出しながら、先ほどダンプカーっていう話がありましたけど、F1のような早いラグビー、王道のラグビーを目指してきたいと思います。このマイクロソフトカップあるいは日本選手権でチャレンジする場を与えてもらいましたので、しっかりとそういったトヨタラグビーの集大成をするつもりで、僕自身の集大成をするつもりで臨んでいきたいなと思っています。
青島:ご期待下さい。F1ラグビーです。さぁ、堀川さん。
堀川:今年一番取り組んできたところはボールの接点、ブレイクダウンでいかに勝っていくかの部分なので、アタックもディフェンスも含めて、ボールの接点で激しく体をぶつけていくということだと。ブレイクダウンをしっかり制して、一人ひとりが自分の責任を果たして、15人ひとつになって戦って行きたいなと思います。
青島:清宮さん、お願いします。
清宮:ヤマハと東芝と当たるというのは僕が描いていたプラン通りで、この2つは負けているチームなんで、2つにリベンジをしてチャンピオンになると。
青島:なるほど。
清宮:ヤマハさんが3位になって「シメシメ」。本当は負けると思ってたんですけどね。冗談だよ。で、まぁ3位に来てくれて、当然勝って、すみません東芝とやりたいと。そういう自分たちが描いたストーリーにきっちりはまってくれていて、流れはサントリーにあるのかなと勝手に解釈してます。東芝さんとはリーグ戦も含めて3回戦うチャンスがあるということで、第一ラウンドはゴール差で負けましたけれど、2回目、3回目とサントリーがどうやって戦っていくかと。これもシナリオ通りですから。そういうところをじっくり楽しんで見ていただきたいなと思いますけど。続編みたいなのがあるように、きっちり第1試合を見ていない方はJスポーツの録画再放送がたぶんあると思いますので。ぜひ見ていただいて、そういうストーリー性を確認した上で試合を見ていただきたいと。
青島:味の素スタジアムで雨の中。
清宮:10-12。
青島:あそこからドラマが始まっているとわかるわけですね。
清宮:まぁ、そういうことを今僕は勝手に言ってますけど、トヨタファン、ヤマハファンの方は気を悪くなさらないように。
青島:いや、もう相当気悪いと思いますよ。
会場:笑い
青島:さぁ最後になりましたけれど、薫田さんいかがですか。
薫田:うちとしてはディフェンディングチャンピオンとしてしっかりした試合をしたいと思っています。そんな中で初戦のトヨタさんに関しては、非常に真っ向勝負ができる、真っ向勝負で来られるチームなので、本当に「ラグビーとはこういうものだ」という駆け引きなしの試合をしたいなと思っています。その中で先ほどのたぶんアイイとか。治りました?
朽木:治りました。
薫田:ちょっとやばいですね。そうなると、後半のインパクトプレーが入る前までに何とか圧勝でスコア広げて、そういう展開に持ち込みたいなと。それで勝てたら、次はいろんな駆け引きをしなきゃいけないですから。化かし合いをしたいなと思います。
青島:ずっとわかったような、わからないような話が続いてきたんですが。監督さんたちはお互いにお隣の監督さんのコメントをちらちらっと拾いながら、相手チームの状況やら戦い方やらっていうのもいろいろ、実はちょろっと出してたりしおもしろかったかなと私は思いました。それでは、みなさんお待ちかねの質問に移りたいと思います。

Q1:マイクロソフトカップという短期決戦において、先ほどはシーズンで期待にこたえてくれた選手の名前を挙げていただいたと思うんですけど、短期決戦ならではの期待したい選手がいらっしゃれば教えてください。

青島:この選手はちょっと楽しみにしたい、やってくれるんじゃないか、この人は頑張ってくれなきゃ困るぞというところを。薫田さんいかがですか。
薫田:たぶん非常に戦いにくい大会ですから、15人の真面目なプレーヤーじゃなくて、1人の何か危険なプレーヤーが活躍する気がしますね。そういった意味では、先ほどバツベイと冨岡という名前を出しましたが、私は最後の最後、本当にキツイ時に宮下(哲朗)なんかが思わぬプレーをしてくれるような、それが勝敗を大きく左右するのかなと、そんな気がしますが。
青島:朽木さん、トヨタはいかがですか。
朽木:チャンピオンチームに胸を借りるということで、多少のリスクを覚悟しながら、先ほど薫田監督が言ったように、真面目なプレーヤーよりも、無茶苦茶なことをするような選手を要所要所に入れながらになっていくんじゃないかなと思います。セコベ(レアアウェレ)なんかは足も治りましたので、アイイとともにスタートで行きたいと。
会場:笑い
青島:なるほど。ジャパンでもご活躍になったお2人が、ともに共通する感覚でおっしゃったのは、真面目じゃないプレーヤー、ちょっといろいろな言い方があるでしょうけど、大舞台になればなるほど、何かそういう意外性のある人たちが力を出すというところが出てくるんでしょうね。
薫田:そうですね。何かそういう突拍子もないプレーというか、困った時に何かリズムを変えられるかどうかは非常に大きいですね。
青島:堀川さんいかがですか。
堀川:ヤマハの場合は、ゲームプラン、ゲームメイキングがキーだと思うので、大田尾と大西(将太郎)のできというのが非常に大きいなと思います。
青島:清宮さん、いかがですか。
清宮:今年はシーズン当初からスクラムということをサンゴリアスの大きな柱にチームを作ってきてますんで、ここでしょうね、最初は。ここでどういう主導権を取れるかがキーになるところだと思います。
青島:選手的にはいかがですか。
清宮:そういう意味で、選手ではふだん全く日の目を見ないフロップに光を当てたいですね。あんまり当たってないでしょ。そういえば最近、「スクラム」っていう本が発売されたんですよ。フロントローに光を当てた本なんですけど、初めてそういう本が出て、題名だけ読むと、誰が買うんだ、そんな「スクラム」なんていう本? と思うわけ。ところが何と増刷だって。スクラムファンが世の中にいっぱいいたんだっていう話ですけど。
会場:笑い
青島:いいですか、攻撃は?
清宮:サンゴリアスはスクラムにこだわってゲームを組み立てると。
青島:ありがとうございました。
清宮:ひとつ付け加えたいんですけど、このマイクロソフトカップでは「奥・井ノ上イラク基金」の募金活動をしています。入口のところでマイクロソフトの社員の方が声を張り上げて募金活動をしていらっしゃるので、ここにいらっしゃる200人くらいのみなさん、ぜひ素通りせずに足を止めて声をかけてやっていただけますか。ご協力のお願いです。
会場:拍手
司会:それではいよいよお別れの時間となって参りました。最後に各監督から一言いただいてフィニッシュしていきたいと思います。
青島:それでは先ほどもうかがいましたけども、マイクロソフトカップに向けて、みなさん一言ずついただいて締めのご挨拶にしたいと思います。並んでいる順にさせていただきます。薫田監督、お願いします。
薫田:今日は長い時間ありがとうございました。どこのチームが勝つかわかりませんが、4チームそれぞれが持ち味を出して大会を盛り上げていきたいと思います。ぜひ会場に足を運んでいただいて、大会を盛り上げてください。今日はどうもありがとうございました。
朽木:今日は本当にどうもありがとうございました。楽しかったです。さっきも言いましたけども、チャレンジスピリットを今から2週間、このチームの中で一番高いものを作り上げて臨んでいきたいと思います。会場に足を運んで、ラグビーを本当に楽しんでいってもらいたいと思います。よろしくお願いします。
堀川:今日はありがとうございました。本当にすべてを出し切って、多くの方々に感動を与えられるような、そして新たなラグビーのファンを作れるような本当にいいゲームをしていきたいと思いますので、グランドに足を運んでください。
清宮:サンゴリアスの今シーズンのチームスローガンは「ALIVE」です。この言葉を口にしながら、選手たちはプライドをかけて戦います。ぜひグランドで、生で見て応援してあげてください。よろしくお願いします。
司会:ありがとうございました。それではみなさん、大きな拍手でお送り下さい。薫田監督、朽木監督、堀川監督、そして清宮監督、どうもありがとうございました。素晴らしい戦いを期待しております。
会場:拍手
青島:お疲れさまでした。
司会:何か急にステージが広くなりましたけど。本当にいろんな駆け引きがある中でのトークがたくさん聞けて、会場にいらっしゃったみなさんも楽しい一時だったと思いますし、興味深いところもたくさんあったと思いますが。今日を振り返って青島さん、いかがでしたでしょうか。
青島:いやぁ、楽しみになりましたね。監督さんたちは戦う前にいろんなことを考えていらっしゃるんでしょうけど。本当に最後の最後の大詰めで、チームの力がぶつかりあうわけですから、すごい試合になるんじゃないかなと思いますね。選手の方にもいろいろお話をうかがっているんですけど、東芝のキャプテンの冨岡くんの話も出ましたけど、私も彼は好きな選手ですけど、「目標は?」って聞いたら「いい男になることです」っていうですよ。ラグビーをやるにはいい男にならなきゃダメだ。なぜかというと、困ってる奴がいたら助けに行く、ここが大変だと思ったら自分の身を投げ出してでもそこへ行く。そういうことやらないと仲間に信頼されないんで、結局いい男にならないとレギュラーになれないっていうことを彼が言ってました。私はマイクロソフトカップに登場する選手たち、いい男だらけだと思いますね。そんないい男たちの戦いを、ぜひみなさん見届けていただきたいと思います。これからのラグビーをずっと応援していただきたいなと。そんなことを思いましたね。
司会:1月28日から始まりすけれども、本当に楽しみな戦い。そこからまた日本選手権にも入っていきますけど、まだまだラグビーシーズンは続きます。
青島:9月にはワールドカップですからね。9月7日に始まりますけど。ラグビーは今年ずっと続きますね。その1年の初めにこんな形でラグビーのイベントに呼んでもらえて、本当に嬉しいですね。
司会:毎年恒例にしていきたいですね。
青島:いやもう恒例でしょ、これ? 今日はどうもありがとうございました。
司会:ありがとうございました。みなさんもう一度大きな拍手をお願いします。青島健太さんでした。
会場:拍手

取材・構成/CREW 撮影/新関雅士

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