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ぴあトークバトル スポーツ快楽主義2007 VOL.57
「~どうなる!? 2007Jリーグ~」
【 開催日/会場 】 2月27日(火) 日本サッカーミュージアム 1F「ヴァーチャルスタジアム」

協力:社団法人 日本プロサッカーリーグ、日本サッカーミュージアム
2007年2月27日(火)、日本サッカーミュージアムに足を運んだ満員の観客視線が注がれる中、
2007Jリーグシーズンの開幕を告げる『ぴあトークバトル』が開催された。
白熱のトークの模様をフルバージョンでお届けします!

<ホスト>
水内猛(スポーツキャスター)
1972年神奈川県生まれ。旭高から'91年に三菱自動車工業(現・浦和レッドダイヤモンズ)入り。Jリーグ元年には、浦和で出場試合数18試合、7得点と好成績をおさめる。'96年ブランメル仙台(現・ベガルタ仙台)に移籍。'98年の引退後はスポーツキャスターとしてテレビ・ラジオで活躍中。

<ゲスト>

澤登正朗(JFAアンバサダー/サッカー解説者)
1970年静岡県生まれ。東海大学体育学部卒業後、1992年から清水エスパルスに所属。2005年11月に、現役引退を表明。現役生活にピリオドを打つまで清水一筋に常に第一線で活躍し、歴代最多のJ1リーグ通算380試合に出場した。引退後は、JFAアンバサダーとして、サッカー教室などでサッカーのPRや普及に努めている。

城彰二(サッカー元日本代表/Jリーグ百年構想メッセンジャー)
1975年鹿児島県生まれ。鹿児島実業高等学校を卒業後、ジェフユナイテッド市原(現・ジェフユナイテッド市原・千葉)に入団。横浜マリノス(現・横浜 F・マリノス)を経て、レアル・バリャドリード(スペイン)、ヴィッセル神戸などでプレーし、2003年より横浜FC加入。2006年J1昇格、J2優勝に貢献し、同年現役引退した。J1通算230試合95得点、J2通算151試合44得点。国際Aマッチ通算36試合7得点。2007年より、Jリーグ百年構想メッセンジャーとして全国で活動している。

岡山一成(柏レイソル)
1978年大阪府出身。1997年Jリーグ2ndステージ第10節、横浜マリノスのFWとしてデビュー。大宮アルディージャ、川崎フロンターレなどを経て、2006年柏レイソルにレンタル移籍。元FWらしくシュートセンスにも優れ、昨季はDFながら10得点をあげ、チームのJ1昇格に貢献した。今季より柏レイソルに完全移籍し、「日立台劇場」の主役としてますますスタジアムを盛り上げる。背番号32

伊藤宏樹(川崎フロンターレ)
1978年愛媛県生まれ。立命館大学卒業後、川崎フロンターレに入団。ディフェンスの要としてほとんどの試合に出場しており、2002年にはJ2リーグ戦全44試合、2005年にはJ1リーグ戦全34試合でフルタイム出場を達成している。2005年からはキャプテンに任命され、チームを牽引。優れた身体能力を生かしたカバーリングで、今シーズンも活躍が注目される。背番号2


前編
司会:みなさん、こんばんは。「ぴあトークバトル スポーツ快楽主義2007 VOL.57 ~
どうなる!? 2007Jリーグ~」へご来場ありがとうございます。本日、イベントナビゲーターを務めます枦山南美です。どうぞよろしくお願いします。いよいよ3 月3 日、土曜日から2007年のJリーグが開幕します。話題の新人、監督、大型移籍など、オフにもたくさん話題がありました。浦和レッズの連覇なるか? ガンバ大阪、川崎フロンターレのリベンジなるか? そして、J2から昇格組の成績はどうでしょう? 今日は、大物ゲストお二人と現役2選手をお迎えして、お話をうかがってまいります。
開演前の時間をお借りしまして、本日のイベントに協賛のJリーグオフィシャルスポンサー、カルビー株式会社よりお知らせがございます。『カルビーポテトチップス』は、国内産の良質なじゃがいもをそのままスライスし、新鮮でパリッとした食感が楽しめるナチュラルテイスト。「うすしお味」「コンソメパンチ」「のりしお」の品揃えで、ロングセラーを続ける定番商品です。
今年の1 月29日に、この3 フレーバーのうち「うすしお味」と「のりしお」をリニューアルいたしました。「よりシンプルなおいしさに。」の方針のもと、じゃがいもの味わいがいっそう引き立つように仕上がっています。「うすしお味」は、自然結晶塩を使用し、じゃがいものおいしさがよりいっそう引き立つよう、できるだけシンプルに味付けしてあります。また「のりしお」は、じゃがいものおいしさとふわっと香る青のりの風味を楽しめます。ぜひみなさんでお召し上がりいただき、『カルビーポテトチップス』ならではのじゃがいもの味わいをお楽しみください。

続いて、Jリーグからのお知らせです。いよいよ3 月3 日土曜日から、2007年のJリーグが開幕します。一番早く開幕するのは、3 月3 日13:00から、平塚競技場での湘南ベルマーレ対ベガルタ仙台。Jリーグの詳しいスケジュールは、ご入場の際にお配りしました封筒の中の「J1・J2ポケットスケジュール」をご覧ください。もうひとつ、先シーズンまでの「アメージングJ」に替わり、2007シーズンの新しいキャッチフレーズが発表されました。今年のキャッチフレーズは「Will Be」。「Will Be」というのは、「実現する」という意味です。「試合に出てやる!」「もっと決定力を!」「優勝あるのみ!」「J1昇格を信じる!」。ひとりひとりの選手、クラブ、そしてサポーターがイメージするものは違う。その強い思いがぶつかり、火花を散らし、スタジアムを熱狂で満たすのです。いまは静寂に包まれたフィールドでどんなドラマが繰り広げられるのか。Jリーグが見せたい未来には、あなたの思い(Will)が必要です。今年も熱い応援よろしくお願いします。

「ぴあトークバトル スポーツ快楽主義2007 VOL.57 ~どうなる!? 2007Jリーグ~」。このイベントは、Jリーグオフィシャルスポンサー、カルビー株式会社の協賛でお送りします。まずは本日の進行役をご紹介しましょう。スポーツキャスターの水内猛さんです。
会場:拍手
司会:お元気ですか?
水内:僕ですか? ちょっと風邪気味です。昨日からちょっと風邪ひいて。今日朝まで38度ぐらいあったんですよ。
司会:え~っ! 大丈夫ですか?
水内:多分、大丈夫みたいですね。うちの奥さんが土日に風邪をひいてて、それをもらったんで、今日は誰かにうつすつもりで来ました。もらってってください。
司会:奥さん自慢が始まっちゃった。相変わらず仲良しなんですか。
水内:そんなのいいから始めましょうよ。
司会:失礼しました。本日のゲストをお迎えしましょう。ミスターエスパルス澤登正朗さん、Jリーグ百年構想メッセンジャー城彰二さん、柏レイソルから岡山一成選手、川崎フロンターレから伊藤宏樹選手です。
会場:拍手
司会:今日、選手のお二人は練習を終えて駆けつけてくださいました。
水内:岡山選手は2部練習だったのでギリギリに。先ほど着いたばっかりで。
司会:何とか間に合いましたのでよかったです。みなさん、シャッターチャンスはもうよろしいですか。
水内:シャッターチャンスがあったわけですね。それじゃもう1回立ったほうがいいですか?
司会:ごめんなさい、みなさん。
水内:岡山選手、ポーズ決めてますけど、スタイルが自慢でしょうがないから。
司会:足が長いですもんね。
岡山:これで顔さえ良ければね・・・
伊藤:ホント長いなぁ、こいつ。
水内:お二人は同級生で。それではさっそく、トークバトル恒例「11の質問」から行きましょう。「YES」「NO〕の札でお答えください。

質問澤登岡山伊藤
Q1ホームゲームアドバンテージを感じる--YESYES
Q2アウェイ遠征は嫌いだ!--YESNO
Q3開幕戦は自分のチームが勝つ--YESYES
Q4今シーズンの目標は、リーグ制覇だ!--NOYES
Q5U22 北京オリンピック予選、日本は楽々突破するYESYESYESYES
Q6A代表アジアカップ、3連覇は間違いない!YESYESYESYES
Q7ACLで、浦和・川崎FFは決勝トーナメントに行く!YESYES--
Q8今年の得点王は、日本人選手が獲る!NONO--
Q9今年の新人王も、清水エスパルスから選ばれる!NONO--
Q10注目の新監督・新外国人がいる!YESYES--
Q11優勝チーム予想は、すでに決まっている!NONO--

水内:以上ですが、それでは質問に沿ってお話をうかがっていきます。2007年のサッカースケジュールということもあり、まずは2 月28日に北京オリンピック予選(2007年2月28日、国立競技場、日本3-0 香港)が行われますが、そちらの方も考えながら進めていきたいと思います。まず「U22 北京オリンピック予選、日本は楽々突破する」という質問がありましたけど。どうでしょう? 楽々じゃないとは思いますけど、この間のアメリカとの親善試合(2007年2月21日、熊本県民総合運動公園陸上競技場、日本0-0アメリカ)を見て。
澤登:結果としては引き分けてしまったんですけど、内容としては悪くはなかったと思うんですよ。確かに90分のゲームの中でいいところもあれば悪いところもあるんですけど、悪くなったときに攻撃が少し単調になってしまっている。その部分はちょっと残念なところだったとは思うんですけど、攻撃の中で非常に流動的に動くし、僕自身は非常に良かったんじゃないかなと思うんですけど。新聞のコメント等を見てみると「ダメだな」と。
水内:多かったですよね。
澤登:僕は逆に良かったんじゃないかなと思ったんですけど。
水内:引き分けたけれども、試合としてはそんなに悪くない。
澤登:そんなに悪くない。だから予選も楽々ではないですけど、突破できるとは思いますね。
水内:城選手は?
:選手じゃないですよ。
会場:笑い
水内:あぁ、そうだね。城さんはこの前の試合見ました?
:僕は熊本まで実際に見に行ってて、感じたんですけど。本当にアメリカ戦は中盤まではすごく良かったんですよ。中盤まではうまくコントロールできたんですけど、それからフィニッシュまでの形が少なかった。それが改善されてるかなと思って合宿を見に行ったんですけど。大津高校との練習試合は10-0という形でしたけど、でもレベルがやっぱり違ったのと、精度がまだまだ完成していない。反町監督(康治、U-22代表監督)にも選手にも話を聞いたんですけど、チームとしては70~80%で、ある程度のベースはできたということは言っていたので。個人の能力は非常に高いですよ。みんな巧いですし。あとは連携。チーム力はまだ足りないと僕は思いますので、まぁ楽々勝てれば一番いいですけど。希望はありますけど、今の力を見ると、どこかで絶対に苦戦するところってありますし、難しいゲームが続きますので。気持ちでは突破してもらいたいなと思います。
水内:フォワード3 人で李(忠成、柏レイソル)選手、カレン(ロバート、ジュビロ磐田)選手、平山(相太、FC東京)選手と。どうですかフォワード陣の中では。
:フォワード陣はタイプがそれぞれ違いますが、僕の考えでは、平山選手を1トップに置くのが一番理想なのかなと。反町監督もそのようなニュアンスで話をされてたので。彼は非常にポストプレーも得意ですし、今体調がものすごくいい。身体も切れてますし、Jリーグの開幕戦に合わせているという感じだったので、一人だけ動きが良かった。あとはゴールをちょっと取れてなかったんですね。外すクセみたいなのがついていたんで。
水内:外すクセ? 問題ですね。
:ちょっと問題なんですけど、深刻な問題ではないはずなんで。彼とも終わった後に少し話して、「絶対取ります」と言ってたんで。一番リーダー格になるんじゃないかと思いますね。
水内:それではお二人の現役選手。伊藤選手は試合を見ました?
伊藤:半分だけしか見てないんですけど。今までの試合も何試合か見たんですけど、やっぱりA代表を経験している選手も何人かいるのと、各チームもメディアの人も取り上げてくれているので、選手個人個人が自信を持ってやっているなというのはすごく感じますね。これから試合をしていくことで、どんどん良くなっていくのかなというのは感じています。
水内:川崎フロンターレのチームメイトでも谷口(博之)がいますけども。
伊藤:あんまり試合に出られてないですけど。
水内:使ったらいいと思いません?
伊藤:僕からしたら、「何で使わないんだろう」と思います。
水内:澤登さん、どうですか?
澤登:非常に守備力も攻撃力もありますよね。ミッドフィルダーで得点が10何点?
伊藤:13点。
澤登:すごいと思うよ。しかもボランチだもんね。ちょっと考えられないくらい点を取ってる。
水内:それだけの選手もいますし、それだけ層が厚いんですよね。
:そうですね。だから監督も大変だと思いますよ。いい選手が集まるので、そこで多分悩みますよね。いろんな形を試してもらいたいなとは思いますけど。
水内:岡山選手は? 見てないでしょ。
岡山:僕らはチームのパーティがあったんですよ。
会場:笑い
岡山:うちには今、時の人の李忠成くんが。うちらはチュンソンとしか呼んでないですけど。今までレイソルには代表候補はいても選ばれていなくて、キャンプでも取材ひとつもされなかったんですよ。淋しい感じで。どっちかといったら僕がチームの顔っぽい感じだったんですけど。
会場:笑い
岡山:チュンソンが代表になった瞬間にポスターにもなったり。でもね、本当にその知らせが来た瞬間、取材もいっぱい来て、僕らも「頑張ろうかな」みたいな。
水内:それは、いい相乗効果でしょ、チームとしては。
岡山:チュンソンがいろんな思いをして国籍を変えたことも去年からいっぱい聞いてたんで、やっぱりあいつにはこの舞台でゴールを入れてほしい。そこだけは個人的な意見ですけど。
水内:そうだよね。オリンピックは年齢制限がありますからね。その時しか経験できないですからね。李選手にも活躍してもらいたいと思いますけども。さぁ、続いての質問ですけども「A代表アジアカップ、3連覇は間違いない!」ということで、みなさんは全員YESという答えが出ました。今年は東南アジアの方で行いますけれども(アジアカップ2007、2007年7月7日~29日、インドネシア・マレーシア・タイ・ベトナム共同開催)。澤登さん、いかがですか今回の代表チームは?
澤登:そうですね。まだ未知数ですよね。当然、ヨーロッパ組も入っていないですし。国内組でも誰が中心でやっていくのかまだ見えてないですから。何とも言えないですけど。ただ、オシム監督(イビチャ、日本代表監督)は非常に手腕を持っていますので、ここからどうまとめていくのかがまたカギになってくると思いますよね。やはり日本はアジアの中ではトップレベルですから、負けるわけにはいかないですよ。
水内:やっぱり、アジアで負けるわけにはいかないですよね。
澤登:そうですね。ぜひとも3連覇してもらいたいと思います。
水内:アジアカップで勝つことによって、コンフェデレーションズカップにもつながりますからね。
澤登:そうですね。日本としては、日本のサッカー界のためにも勝たなければいけない大会だと思いますね。
水内:城さんはいかがですか。
:まだメンバーが固定されていないということで、今は本当にどう戦っていくのかという通過点だと思います。これからまとまったときにまた強くなるのかなという期待はありますけど、現時点で選考しながらその大会に臨むとすると、やはり連携不足だったり、選手の体調面でも遠征はかなりきつい部分がありますし。気候とか、今はもうないかも知れませんけど、アウェイならではのいろいろないやがらせとか。
水内:子供のいじめみたいですよね。
:そういういろいろなことを考えると、非常に難しい大会になるんじゃないかと。でも、コンフェデレーションズカップに出る権利を得られますから、日本のためにもぜひ頑張ってもらいたいなと思います。
水内:お二人は? 岡山選手はどうですか?
岡山:僕があの頃経験したA代表では・・・してないって!
会場:笑い
水内:僕も今ツッコミどころ考えてた。自分で言うと思わなかった。
岡山:しかも、俺がこういった次に宏樹は言いにくい。新たな落としどころ考えないと。
水内:じゃ順番変えようか。
岡山:でも、J2の川崎フロンターレで一緒にやってた頃(2002~2004年)から、憲剛(中村)とかガナ(我那覇和樹)は「絶対に代表に行ける!」ってお前にも言ったやろ? 俺、人を見る目があるんですよ。
会場:笑い
岡山:憲剛とかガナとかがJ2でやっていて、一緒に戦ってた仲間が代表でやっていて。J1だけがJリーグじゃないじゃないですか、やっぱり。J2があって、J2で活躍した選手が代表で活躍しているというのはすごく嬉しかったし、僕らも可能性があるんだと思います。
水内:それはそうですよ。
岡山:だから・・・
水内:エールを贈ろうとしてない? 誰かに。
岡山:だから・・・じゃ、伊藤、お前いっとけ。
水内:どうですか伊藤選手は? チームメイトにも代表選手が多くなってきて、「自分も」という気持ちもあるんじゃないですか。
伊藤:いや、「自分も」っていうより、そんな力ないんで。
岡山:一時メディアで取り上げられてたよな。憲剛と伊藤宏樹。
伊藤:何を言いたいんですか?
会場:笑い
岡山:チェックしてるんだよ、俺は、フロンターレの記事を。
伊藤:フロンターレってすごく地味なチームだったじゃないですか。
水内:まぁ、そうですね。
岡山:3 人だったもんな。選手がサイン会しに行って、小学生3人で選手4人。
水内:一人余ってるんだ。
岡山:そういう時期もあったんですよ、武蔵小杉の駅前で。何か熱くなってきた。
会場:拍手
水内:それが優勝争いもして、今度ACL(AFC チャンピオンズリーグ)に出るわけですから。やっぱりJ1に上がったというのは大きいですよね。
伊藤:そうですね。メディアの方の注目度も上がったので。
水内:でもチームメイトに代表選手がいたりすると「代表戦を見ようかな」っていう気になります? あんまり見なかったですか?
伊藤:今までは見なかったです。
水内:選手も極端ですよね。見る人と見ない人って結構極端じゃないですか、代表の試合って。澤登さんは見てましたか?
澤登:僕は見たり見なかったり。
水内:用事があれば、それこそ用事を取る?
澤登:今は当然別ですけど、選手の時には当然自分が入っていないと見ないです。
水内:逆に見たくない?
澤登:見ないようにしておこうと。気にはしてるんです。
岡山:僕は城くんがフランス・ワールドカップ予選で同点ゴールを入れた試合(1997年11月16日、マレーシア・ジョホールバル、日本3-2イラン)あるじゃないですか。そのときチーム(横浜F ・マリノス)でスペインに行ってたんですよ。衛星放送で見る機会があったんです。でもこれ、マリノス批判じゃないですからね。城くんが同点ゴールを入れて、延長戦でこれから日本がワールドカップに出られるかどうかっていう時に、チームの行事でバルセロナの試合を見に行ったんですよ。
会場:笑い
水内:バルセロナの試合も見たいけど。
岡山:僕そのとき泣いて、「お前らアホやろ!」って。
会場:笑い
水内:延長までは見てたの?
岡山:延長までは見てたんだけど、その先は試合のスケジュールがあるから。チームの行事で、向こうも招待してくれていたから。行かなあかんのを僕がダダこねて。
水内:でもそうですよね。見たいですよね。
岡山:でも、やっぱり契約してるじゃないですか。僕らマリノスの選手は、決定の瞬間を電話で知ったんですよ。
水内:そうか。じゃ、岡野(雅行、浦和レッズ)が外しまくってたの知らないんだ。
岡山:「岡野さん、ナイス!」しか。
水内:決めたところしかわからないよね。「何やってんだ!!」ってずっと思ってたよ、俺。ホントに。まぁ、選手もいろいろありますけど。アジアカップはやっぱり、サッカー関係者としては3連覇して欲しいですね。ベトナムあたりでやりますけど。日本はベトナム、UAE、カタールというチーム。カタールのエメルソン(カタール・アル・サード、元浦和レッズ)は帰化するんですかね。
会場:笑い
澤登:してほしくないけどね。
水内:してほしくはないですね。
会場:笑い
澤登:あれは止められないよね。
水内:やっぱりちょっと敵になるのはね。さ、次行きましょうか。
会場:笑い
水内:今年から浦和と川崎フロンターレがアジアチャンピオンズリーグに参加しますけど。まずは岡山選手。どうですか、ACLという戦いに関しては。
岡山:いいなぁ・・・
会場:笑い
水内:やっぱりうらやましい?
岡山:うらやましいですよ。2 位になったのもすごいし。だからもう、これはいくら出たがりの俺でも仕方がない。
水内:澤登さんも戦ったことがあるんですよね。
澤登:僕はアジアカップウィナーズカップ(2000年)という大会だったんですけど、アウェイに行くと非常に厳しいんですよね。環境も当然違いますし、いつもコンディションを維持するのがけっこう大変なんですよね。そんな中でもレベルの差は少しあるんですけど、そこを勝ち抜いていく大変さというのは僕自身も知っているし、非常に大変ですけど、まぁ突破は出来ると思いますね。
水内:予選を突破。
澤登:はい。
水内:これは浦和、川崎フロンターレ、両チームとも?
澤登:もちろん。
水内:なるほど。城選手はいかがですか。あっ、城選手じゃないや。
:今、2 回目ですからね。
水内:俺としたことが。
:かなりタイトなスケジュールになってきますし、選手層ですね。Aチームといわれるスタメン組が2チームしっかりできるかどうかとか、そこに懸けるクラブのモチベーションとか、そういうのが気になって。そこは徹底してほしいですし、それを選手に聞いてみたいと思いますね。
水内:どうですか、伊藤選手。チームのバックアップ体制というか、チームとしてACLを突破するんだというフロンターレの意気込みは感じますか。
伊藤:いわゆるフロンターレの方針として、大物選手を取らないというのがあるんですけど・・・
水内:方針なんですか?
伊藤:いや、お金の問題で。
会場:笑い
伊藤:もちろんACLを考えた上での補強はしっかりしてくれてますし、そういう意味では別に不満はないんですけど、ひとつ心配なのは、代表選手も含めて国際経験というのがほとんどないんで、今のところはすごく未知数な感じなんですけど。
水内:チームとして海外の遠征とかに行ったことがないっていうことですよね?
伊藤:そうですね。サッカーでも行ったことのない人がほとんどです。
水内:じゃあ、そういう意味ではちょっと不安な部分はある? 伊藤選手個人としても不安ですか?
伊藤:「アウェイの環境は厳しい」と先輩方に言われるんで。
水内:あおりますからね。
伊藤:実際どこまで厳しいのかがわからないので。
水内:どこでしたっけ相手は?
伊藤:最初はインドネシア(PSアレマ・マラン)で、次がタイ(バンコク・ユニバーシティFC)、韓国(全南ドラゴンズ)。
水内:どうですか、インドネシア。
澤登:暑いね。でも、Jリーグみたいにあんまりいいグラウンドじゃない。だから、パスサッカーをしようとしてもなかなか難しいところもあるかも知れない。
水内:そこの戦い方というのも、やっぱりありますよね。
澤登:僕のカップウィナーズのときは韓国で、寒い時期に行ったんですよ。グラウンドが凍っているという状況の中でやりました。だから、そういう厳しい中でも戦っていかないとならないんですよ。
水内:いい経験とはいいながらも、やっぱり我々としては成長してもらいたいですし。頼みます。
伊藤:基本的に浦和、浦和って言われてるじゃないですか。
岡山:今日はお前が主役!
伊藤:その間を僕らはスッと行く。
会場:笑い
水内:そりゃ両チームとも行ってもらって、最後まで可能性を求めたいです。ぜひ、予選突破してください。
伊藤:頑張ります。
水内:続いての質問ですけども、「今年の得点王は、日本人選手が獲る!」。去年の得点王は誰でしたっけ?
澤登:ワシントン(浦和レッズ)とマグノ アウベス(ガンバ大阪)。外国籍選手。
水内:どうですか澤登さん、日本人選手の得点王は?
澤登:当然獲ってほしいですよ。
水内:最後、日本人で誰が獲ったっけ? 高原(直泰、ドイツ・フランクフルト)くらいまで?
澤登:かな。
水内:それ以来? 誰かいました?
澤登:みんな知らないっていうことは、高原。
水内:高原が獲ってワールドカップでしたっけ。まぁ、外国人選手が多いということで。どうですか日本人選手。誰か今年獲れそうな人。
澤登:当然、我那覇なんかね。非常に得点が多かったし、可能性を秘めているわけですけども、外国人と比較してしまうと少し劣ってしまうのかなと。ただ、日本人には当然獲ってもらいたいですけど。可能性を秘めている選手は数多くいると思いますよ。
水内:じゃ、澤登さんの今シーズンイチオシのストライカーは?
澤登:いいですか? 僕は依怙贔屓してるわけじゃないですけど、エスパルスの矢島(卓郎)。日本人にはいないタイプなんですよ。非常にフィジカルが強くて、スピードもあって突破力もある。しいて足りないものは、技術なんですけど。
会場:笑い
澤登:そこがクリアできれば、得点王の可能性は秘めてます。
水内:どの程度の技術ですか? あんまりよくない?
澤登:いや、もちろんある程度は当然ありますよ。ただ、正確性という部分では少し欠けているんですよね。
水内:それはシュートの正確性とか?
澤登:それほど無茶苦茶は巧くない。ただ、突破力はすごい。エメルソン級。
水内:エメルソンはそれに加えて決定力がありましたからね。それは今後伸びる可能性は充分あると思います。
澤登:充分ある。
水内:注目の日本人ストライカー。大化けする可能性は充分ある?
澤登:充分ある。
水内:城さんはどうですか。
:はい。「城さん」で来ましたね。
水内:1拍置きました。
会場:笑い
:もちろん僕は日本人に獲ってもらいたいですけど、外国人というのは助っ人として来てますよね。本当に頼りにされて来ているというところから技術とか得点能力を見ると、日本人よりもやはり上なのかなと。先日のゼロックススーパーカップ(2007年2月24日、国立競技場、ガンバ大阪4-0浦和レッズ)を見ても、マグノ アウベスは本当にいいポジションを取って、常にゴールを決めてますし。そういう意味では僕はやはりそのあたりが出てくるんじゃないかと思いますね。注目している日本人のフォワードはいっぱいいますけど。
水内:誰ですか?
:ちょっと小耳にはさんだんですが、昔フォワードだった岡山選手が今年はフォワードをやるんじゃないかって。
岡山:そんな、暴露し合わなくても・・・
会場:笑い
:あっ、そうかそうか。
岡山:大丈夫です。
:でも、やってほしいなと思って。
水内:フォワードやりたいって言ってましたしね。
:でも、ディフェンダーでもものすごく得点能力あるんですよ。セットプレーでも点を取りますし、柏戦でも彼によくやられましたから。ディフェンダー登録でも得点王になったらすごいと思うけど。
水内:去年はちなみに何得点でしたっけ?
岡山:10点なんですけど。
水内:10点ですよ。
岡山:あの・・・オウンゴールがあるんで。
会場:笑い
水内:オウンゴールを足したらもっといいじゃない。足したら12、3点でしょ。
岡山:いやいや、1 点だけですよ。
水内:11点だ。城さんは去年ちなみに何点ですか?
:僕は12か13点くらい。
水内:ほら。変わらないじゃない。
:僕は獲ってほしい、逆に。ディフェンダーから。
岡山:僕がプロに入れたのは、城さんがワールドカップ予選に行っていて、マリノスにフォワードがいないからテストで出られたんですよ。
水内:それで入団できたんですか?
岡山:はい。あのとき代表に行ってくれてありがとうございました。
会場:笑い
水内:なるほどね。でも、闘莉王(田中マルクス、浦和レッズ)だって水戸ホーリーホックで10点ぐらい取って。レッズに来ても、2 、3 点取ったりしましたからね、J1で。それだけ可能性があるんじゃないですか。得点王を狙ってくださいよ。
岡山:得点王。というか・・・いくら僕でも言えないです。
会場:笑い
岡山:いくら自分を知らん僕でも、「得点王」は言えないですけど。でもあの、ホントうちはチームが今、さっきの質問でも「今シーズンの目標は、リーグ制覇だ!」ってフロンターレは言っても、僕は言えないですよ。大きいこと、やっぱ言えないですよ。何でかと言ったら、やっぱり本当にちゃんと積み上げていく1年にしたいんです、今年のレイソルは。だから今年残留さえすれば、絶対どんどん去年のフロンターレみたいになっていきそうな、すごく若い可能性がいっぱいいるんです。今年は自分たちの地に足の着いた目標を持とうということで「勝ち点45」という目標を挙げているんですよ。それが中途半端と言われたら、中途半端なんですけど。
会場:笑い
岡山:8 位か9 位くらいなんです。
水内:優勝するチームが80以上ですからね。
岡山:でも、それは。僕らにとっては本当にそこを目標にしようと言ってるんで。だから今年は僕は、自分個人がとか、誰々がっていうより、チームで勝ち点45を取りたいです。
水内:なるほど。レイソルで勝ち点45というのが今シーズンの一つのキーポイントですね。伊藤選手は、日本人選手は我那覇選手もいますけど、外国籍選手をマークしたりとか、どの選手が一番やりづらいですか。
伊藤:やっぱり外国籍選手では、ワシントン選手とかマグノ アウベス選手は素晴らしいです。日本人で言えば、さっき澤登さんも言いましたけど、エスパルスの矢島がずっとフロンターレの練習に来ていたんですよ。「こいつすごいな」と思っていて、今はすごく注目されているんで、ちょっと恐いなと思っています。
水内:あれは早稲田大学の監督の大榎さん(克己、元清水エスパルス)が清水に「獲れ!」って言ったらしいですよ。
伊藤:裏切り者なんですよ。あいつは。
会場:笑い
澤登:もちろん大榎さんは今は早稲田の監督ですけどエスパルス出身ですから、当然エスパルスに入れたいですよね。
岡山:相当なじんでたよな、フロンターレにな。
伊藤:すごい世話しましたからね。相当食わせましたよ。
会場:笑い
水内:あっそう。
澤登:申し訳ないね。
水内:しかも、試合でやられたら頭に来るね。
伊藤:蹴飛ばしますんで。
水内:そういう可能性も、今年はあると思いますしね。さぁ、続いての質問は「今年の新人王も、清水エスパルスから選ばれる!」。まぁ、去年はエスパルスの藤本選手(淳吾、が見事に新人王を獲りました。澤登さんも新人王を獲りましたよね、初代の。あの初代の新人王はズルイよ。
澤登:ずるくないよ。
水内:ずるい。Jリーグが始まったのが93年ですよね。澤登さん、その時2年目ぐらいですか?
澤登:そう。
水内:でしょ。僕らとか3年目とか4年目なんですけど、僕の成績がどうこうじゃないけど、明らかに日本代表に澤登さんしかいないんですよ。高卒の選手とかたくさんいて、秋田さん(豊、京都パープルサンガ)だって大卒で入ったばっかりなのに「澤登さんがいるからムリだよ」って。
会場:笑い
澤登:確かにあの年、新人王をもらった時には、当然代表にも入ってたし、代表の人たちに「お前が新人王?」って言われました。「新人じゃないだろう」って言われてたんですけども、「もらえるものはもらっとけ」って。初代だということで、非常に嬉しいことだったです。
水内:今シーズンはどうですか、清水から選ばれる?
澤登:どうですかね。未知数ですね。
水内:新人王って、なかなか全部が全部見られるわけじゃないし。
澤登:そうなんです。思い浮かばないですよ。
水内:ちょっとこう、「いいんじゃないか?」という小耳に挟んだ人とかいません? 考えといてよ。みんな行くよ。
会場:笑い
水内:あんまり思い浮かばないですか?
澤登:うん。
水内:名前がわからないですからね、新人選手とか。巻(誠一郎、ジェフ千葉)の弟(佑樹、名古屋グランパス)が入ったっていっても見たことないし。
澤登:その巻と一緒にやっていた原(一樹)はエスパルスに入りましたし。未知数じゃないですか、結構。新人というのは一気に伸びたりしますから。そういう意味では今のところまだ始まってないですしね。誰が出るのかもわからないですから。
水内:チームの事情もありますから。フロンターレの今年の新人はいかがですか?
伊藤:まだよくわからないです。
水内:何人ぐらい、今年は新人選手?
伊藤:3人ですかね。
水内:有望な選手はいますか?
伊藤:まぁ、そこそこ有望です。
水内:まだ試合に出るところまでは行ってない?
伊藤:はい。まだ何とも言えないです。
水内:そんな甘くないぞ、フロンターレはと。柏はどうですか?
岡山:右に同じです。
水内:今年の新人は何人くらい?
岡山:新人は2人なんですけど、やっぱりこう、試合に出るまでじゃない。そこまでは来てほしいなって思いますけど。
水内:なるほどね。まぁ、この2チームから新人王はないと。
会場:笑い

取材・構成/CREW 撮影/新関雅士

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