チケットのことならチケットぴあチケットぴあ

こんにちは、ゲストさん。会員登録はこちら




ぴあトークバトル スポーツ快楽主義2008 VOL.63「どうなる!? 日本ハンドボールリーグ ~開幕を前に~」
【 開催日/会場 】 8月28日(木)青山ベルコモンズ9F クレイドルホール
協賛:積水ハウス株式会社
第33回日本ハンドボールリーグ開催が9月6日(土)に迫った8月28日(木)、
北京五輪アジア予選のメンバーにも名を連ねた4選手が青山ベルコモンズに集結。
ハンドボールとの出会いから、今シーズンの見所まで、たっぷり2時間フリートークが行われました。
その模様をフルバージョンでお届け!

<ホスト>
青島健太(スポーツライター/キャスター)
'58年、新潟県生まれ。春日部高~慶応大~東芝と進み、'85年にヤクルト・スワローズに入団。同年5月の公式戦初打席でホームランを放つ。5年間のプロ生活を経て、現在はスポーツライター、キャスターとして様々なメディアを通じてスポーツの醍醐味を伝えている他、'06年から社会人野球チーム「セガサミー」の監督に就任。第19回千葉市長杯で同チームを初優勝まで導き、07年に退任。現在は日本医療科学大学客員教授を務めている。

<ゲスト>
東長濱秀作(湧水製薬)
1984年2月3日生まれ 184cm/82kg
沖縄出身のオールラウンダープレイヤー。07年9月、北京オリンピックアジア予選に、日本代表として参加。独特のリズムで誰もが予想しないプレー、意表をつくプレースタイルで対戦選手、観客を魅了している。7mスロー時にはくるりと回転して放つシュートは東長濱独特のプレースタイル。

末松誠(大同特殊鋼)
1982年3月19日生まれ 178cm/75kg
07年9月、北京オリンピックアジア予選再試合では7mスローを3本中3本決めたシュート能力の持ち主。シュート能力だけではなく、抜群のスピードと反射神経も兼ね備えている。チームでは速攻の中心として活躍している。宮﨑大輔とは高校時代の同級生でありながら、ライバルとして刺激し合う仲。

門山哲也(トヨタ車体)
1983年10月22日生まれ 186cm/92kg
06年ルーキーイヤーながらチーム得点王に輝き、プレーオフ進出に大きく貢献。跳躍力90㎝を武器に、パワフルかつエネルギッシュなプレーでコート中を走り回る。07年9月、北京オリンピックアジア予選に、日本代表として参加しており、予選の初戦のUAE戦ではオープニングゴールを記録している。

宮﨑大輔(大崎電気)
1981年6月6日生まれ 173㎝/74kg
2003年に大崎電気に入部。最優秀殊勲賞、ベスト7、MVP、新人王に輝く、同年のアテネオリンピックアジア予選に参加。05年1月には世界選手権出場を果たす。06年1月にスポーツマンNo.1決定戦に出場、総合No.1を獲得し、身体能力の高さを見せ付けた。07年9月、北京オリンピックアジア予選に、日本代表として参加。


前編
司会:「ぴあトークバトルスポーツ快楽主義vol.63 どうなる? 第33回日本ハンドボールリーグ! 開幕を前に!」。このイベントは、ワコールクロスウォーカーの特別協賛と積水ハウスの協賛でお送りします。みなさんたいへん長らくお待たせいたしました。これよりいよいよスタートさせていただきます。まず最初に、本日のホスト役を務めます、この方からご紹介させていただきます。大きな拍手、また声を出していただければたいへんありがたいと思います。よろしくお願いします。プロ野球・ヤクルトスワローズでご活躍されまして、現役引退後はテレビ・ラジオでキャスターとして、またスポーツライターとして、日本のスポーツを幅広く伝えていらっしゃいます。本日のホスト役、青島健太さんです。Ladies and gentlemen, please welcome !
会場:拍手
青島:みなさん、こんばんは。今日もすごいですね。
司会:たくさんの方々に来ていただきました。
青島:はい。
司会:北京オリンピックが終了しましたけれども、青島健太さんは北京の方に行ってらっしゃったとお聞きしましたが。
青島:もう開会式から行っておりましたけれどもね。今回私は、疫病神でしたね。
司会:なんでですか?
青島:ヤワラちゃん(谷亮子、トヨタ自動車)を観に行ったら、ヤワラちゃんは負けてしまいますし。サッカーを観に天津まで行ったらナイジェリア代表に敗戦(2008年8月10日、ナイジェリア代表2-1日本代表)してしまいますし。もうこれはダメだと思って、すぐに帰ってきたらね、北島選手(康介、日本コカ・コーラ)が金メダルを取ったりなんかして。
司会:ええ。
青島:いい流れになってきまして。
司会:もう、「北島選手にありがとう」といった感じですね。
青島:はい、本当ですよ。まぁ、でもねー。あのー、パトリック(ユウ)も今年から東京ヤクルトスワローズの球場(神宮球場)のナビゲーターをされていますよね。
司会:はい。DJをやっております。
青島:野球がね、もうこのところね。週刊誌やら新聞で叩かれていますよね。星野さん(仙一、北京オリンピック野球日本代表監督)・・・
司会:ええ。
青島:あれだけのメンバーで行きましたからね。それがやっぱりメダルを獲得できないと、文句のひとつも言われるのも仕方ないのかなと思います。野球は残念でしたけれどもね。
司会:はい。北京オリンピックの話なども後ほどいろいろと。ハンドボールは残念ながら日本代表としてはね、出場できませんでしたけれども。
青島:そうですね。
司会:選手たちも注目して観ていたと思いますし。青島健太さんもご覧になっていたと思います。その辺りのオリンピックの話もお願いします。
青島:はい。
司会:今回、トークバトルでハンドボールをピックアップするのは初めてということですよね。
青島:そうですね。この間ね、レスリングのアニマル浜口さんと浜口選手(京子、ジャパンビバレッジ、北京オリンピックレスリング女子72kg級銅メダリスト)と朝の番組(2008年8月23日放送、TBS系「みのもんたのサタデーずばッと」)でご一緒させていただいたのですけれども。浜口さんはおもしろいですよね。浜口選手が銅メダルを獲った瞬間(2008年8月17日)に、スタンドで「ロンドン! ロンドン!」 ってやっていましたからね。
司会:やっていましたね。
青島:残念ながらハンドボールのみなさんは北京には行かれませんでしたけれども、もうそれこそ、あの浜口親子以上にね、「ロンドン! ロンドン!」と思っていると思いますので。その熱い話を、今日はぜひ伺いたいなと思っています。
司会:普段は聞けない話もたっぷりとですね、聞き出していただきたいと思います。
青島:はい、お願いします。
司会:青島健太さん、よろしくお願いします。
会場:拍手
司会:それでは本日のゲスト、日本リーグトップ4チームからですね、チームを代表する4選手にお越しいただきました。一斉にご紹介させていただきたいと思います。まずは湧永製薬、東長濱秀作選手。大同特殊鋼、末松誠選手。トヨタ車体、門山哲也選手。そして、大崎電気、宮崎大輔選手です。どうぞご入場下さい!
会場:拍手
司会:ちょっとマイクを持っていただいて、まだ立ってていただきますね。
青島:すごいメンバーが揃いました。しかも、全部ライバルチームですからね。
司会:そうですよね。
青島:今日は熱いですよ。
司会:はい。まず東長濱選手、一言いただきたいと思いますけれども。今日は広島から来られたんですか?
東長濱:はい、そうです。
司会:新幹線ですか? 飛行機ですか?
東長濱:飛行機です。
司会:いかがですか? 東京でこのトークバトルは。
東長濱:楽しみにしています。
青島:今日は一応、パッと見的には一番キチッとしている系ですね。
会場:笑い
青島:キチッとしている系っていう言い方も、なかなかないですかね。
司会:ええ。
青島:それはそれなりで。ほかの選手の方々はカジュアルな服装ですね。
司会:末松選手、いかがですか?
末松:はい。
司会:こういうトークショーをファンの前でするという機会は?
末松:最近ちょっとだけ増えました。
司会:いかがですか? 楽しいですか?
末松:やっぱ楽しいですが、少し緊張します。
司会:今日は、みなさん、普段は聞けない話をたっぷり期待していると思いますけれども。聞かせていただけますか?
末松:はい、もうたくさん。
司会:よろしくお願いします。
末松:よろしくお願いします。
司会:そして、門山哲也選手。
門山:よろしくお願いします。
司会:今日、新幹線で来られて。
門山:あのー、新幹線が名古屋駅を出て10分くらいで止まってしまって。着けるかどうかちょっとヒヤヒヤしていたんですけれども。
青島:メッチャ縁起が悪いよね。
会場:笑い
司会:間に合ってよかったですね、本当に。こういうトークショーはいかがですか?
門山:初めてなので楽しみにしています。
青島:体的には門山選手が勝っている感じだよね。
会場:笑い
青島:ムキムキだよね。
司会:そして、宮崎大輔選手です。
宮崎:お願いします。
会場:拍手
司会:宮崎選手はこういうトークの場というのはお得意ですよね。
宮崎:いゃー、全然、慣れないですね。
司会:青島さん、何か。
青島:いやいや、よく知っていますよ。「24時間テレビ」(2008年8月30日~31日放送、日本テレビ系)も出ますよね?
宮崎:今年、「24時間テレビ」に出ます!
青島:はい。
宮崎:えっと、あの津軽海峡を。
青島:冬景色?
宮崎:いやいや、見には行かない。
青島:もう、「歌うゾ」みたいな。
宮崎:42km。盲目のスイマー立木早絵さんをはじめ、7人のメンバーで泳ぎ切ろうと思っています。
青島:泳げるの?
宮崎:泳げないです。
会場:笑い
宮崎:重くて、泳げないです。
青島:重くて?
宮崎:今、練習をしているんですけどね。
司会:また、そのあたりの話もね。
青島:トークバトルの途中、機会があったら触れましょう。
宮崎:はい。
会場:笑い
司会:このようなかたちでですね、21時までノンストップでお送りします。みなさん、最後までどうぞトークバトルをお楽しみ下さい。
会場:拍手
司会:それではみなさんは一度、お席の方に座っていただいて。さあ、それではですね、トークバトル恒例のゲストへの質問から早速いきたいと思います。選手のみなさんの横に、YES・NOの札があります。こちらの方をですね、質問が出たらYESかNOかで答えていただきたいと思いますけれども。まぁ、どっちともいえないっていう場合は両方出していただいてもOKです。後ほど青島健太さんの方からですね、各問題を振り返っていただいて、詳しく話をしていただければと思っていますのでよろしくお願い致します。それでは恒例の問題にいきます。

質問東長濱末松門山宮崎
Q1ハンドボール以外のスポーツは、経験したことがない。YESNONONO
Q2北京オリンピックのハンドボ-ル放送をテレビで観た。NOYES/NOYESNO
Q3海外でのプレーにあこがれる。YESYESYESYES
Q47メートルスローで、回転しながら投げたことがある。NONONONO
Q5ハンドボール人生の転機になった試合やゴ-ルがある。YES/NOYESYES/NOYES
Q6開幕を前にした今、チーム状態は最高だ!YES/NOYESYES/NOYES
Q7今シーズン、プレーオフで優勝する!YESYESYESYES
Q8もっと試合会場に応援が欲しい。サポーターに観に来て欲しい。YES/NOYESYESYES

青島:さあ、それでは、もう盛り上がっておりますのでこの勢いでですね、今日もトークバトル、いきたいと思いますが。あのー、控室でですね、実は事前にちょっと○×を付けていただいて、私の手元にそれぞれの答えをいだいていたんですが。「本番になったら変えてもいですよ」と言ったんですけれども。それは一応、社交辞令ですから。で、いろいろ変わると困るなと思って、一応念のためにチェックしておいたらやっぱり、本番で変えた人がいたんですね。
会場:笑い
青島:そういうものですよ。スポーツ選手というのは。さあ! お話を伺うんですが。今日はもうリーグの、ライバルチームである4人ですし。ジャパンではみなさん、同じ釜の飯を食っている仲でもあるんですが。男が4人集まりますと、たぶんいろいろと力関係とか、学年差とか、さらには出身大学とかあって、微妙な発言があると思うんですよ。たぶん、会場のみなさんもそのあたりが分かっている方がおもしろいんじゃないかと思いまして。「すごい上から目線の話だな」とかね。「後輩のくせにちょっととんがっているな」とかね。そのへんを感じていただくと、余計バトルもおもしろく、話も盛り上がるんじゃないかなと思って。一応、学年、年齢をですね、整理してから入りたいと思うんですが。ハンドボールファンのみなさんはもうおなじみだと思うんですが。宮崎選手と末松選手は同級生。
宮崎:はい、高校の。
青島:しかも、同じ高校ですか。
宮崎:はい。
青島:2人は今、おいくつですか?
宮崎:27歳です。
青島:宮崎選手が日本体育大学、末松選手が国士舘大学。
宮崎:そうですね。
青島:そのへんを抑えながらですね。残りのお二人は後輩にあたるんですかね。
宮崎:僕の後輩が、秀作(東長濱)です。
青島:東長濱選手が日本体育大学で、何年と何年ですか?
東長濱:2年、2年です。
会場:笑い
青島:ええ? この強気な発言。
宮崎:そういうことを言っちゃうとね。
青島:どういうこと? 
東長濱:年齢は上なんですけど。
宮崎:僕が2年間、海外に行っていたんです。休学していたんですよ。その間に秀作が入学してきたんで。僕が帰ったら、一緒の学年になったということです。
青島:2浪してるって感じなんだ。
宮崎:まぁ・・・
東長濱:2浪です。
青島:このへんもおもしろいですね、歳でいうと二つ下。
宮崎:二つ下です。
青島:門山選手と一緒? 
門山:一緒です。同期です。
青島:東長濱選手と同期で。じゃあ、宮崎選手は東長濱選手、門山選手の2年先輩だけど、なぜか同学年みたいな。
宮崎:同学年・・・秀作は生意気なんですもん。
青島:そのへんを抑えていただくとですね。発言のトゲの付き方とかがね、微妙にこう感じていただけるかと思うんですけれども。なんですか、この静まりかえった雰囲気は。
会場:笑い
青島:もっとあの、騒いでいただいて大丈夫ですから。テレビの生放送をやっているわけではないですから。トークバトルのよさは、なかなかテレビとかでは、日頃は言えないなみたいな話が思わず飛び出てしまうところで、それが持ち味ですので。みなさまもどうぞくつろいでですね、お付き合いいただければと思います。じゃあ、そんなことを抑えながらいかせていただきますが。恒例によって、さっき質問をさせていただきました。これにそってですね、いきましょう。最初の質問は「ハンドボール以外のスポーツは経験したことがない」ということで。○を上げたのは東長濱選手だけだったんだよね。
東長濱:僕だけですね。
青島:ですよね。ハンドボールしかしたことがないんだ。
東長濱:ハンドボール、ゾッコンLoveなんで。
会場:笑い
青島:ゾッコンLove?
宮崎:それは新しい言葉ですか?
青島:気がついたらハンドボールだった?
東長濱:始めたのは小学校2年生ですね。
青島:小学校2年生。
東長濱:そこからずっとハンドボールですね。
青島:あっ! ちょっといきなり話が変わって。東長濱選手のお父さん(秀吉)が今度、琉球のチーム(琉球コラソン)の監督なんですよ。細かいところは微妙ですね。後で今年の抱負とかいろいろ、あらゆるところにも微妙に絡んでくるのかな。
東長濱:英才教育を受けました。
青島:英才教育を受けちゃって。
東長濱:自分で言うのもなんですけれども。
会場:笑い
青島:普通、言わないですよね、自分では。えっ、東長濱選手は沖縄の興南高校ですよね?
東長濱:そうです。
青島:いきなり、あの、かなり立ち入った話なんですけれども。私もね、あなたたちが生まれる前じゃないかな。1979年って生まれてない?
東長濱:ないですね。
青島:ヤベッ!
会場:笑い
青島:実はね、1ヶ月間、野球のコーチで興南高校に行っていたことがあるんですよ。その時の教え子が、今、社会科先生だったり、数学先生をしているんだけど。
宮崎:わかりずれー!
青島:習わなかった?
東長濱:メチャメチャ怖かったですよ! 
青島:本当に?
東長濱:はい。
青島:彼らが高校生の時に私、コーチに行っているんだよ。
東長濱:いやー、メチャクチャ怖かったですねー。
宮崎:盛り上がっているのはそこだけじゃないですか!
会場:笑い
青島:ゴメン、ゴメン。スーッと入った方がいいかなと思って。小さいネタから。そうなんだ。興南高校だ。ちょっと私、今日応援モードだから。
東長濱:はい、よろしくお願いします。
青島:小学校から英才教育?
東長濱:時々、人からに言われました。
青島:なるほどね。
会場:笑い
青島:では、末松選手はハンドボールを始めたのはいくつぐらいですか?
末松:ハンドボールを始めたのは高校生からです。
青島:高校生から!
末松:はい。
青島:それまでは何を?
末松:それまではですね、中学生でサッカーをやっていまして。
青島:サッカーのニオイがするね、そう言われたら。
末松:そうですか。
青島:うん。
末松:なんか言われました、よく。
青島:なんか今、「においがするね」って言われて嬉しそうな感じだったよ。
会場:笑い
末松:ああ。
青島:サッカーで挫折して?
会場:笑い
青島:ハンドボール?
末松:サッカーでも、センターフォワードですか。キャプテンで、あの~県のなんて言うんだ? ナショナル?
宮崎:県の選抜ね!
末松:それそれ、県の選抜。
青島:県はナショナルじゃないよ! 県は県だよ! 県のナショナルチームってどんなんだよ! 大分県だけ独立してるのか? 県のナショナルで?
末松:はい。県のナショナルで選ばれて。大丈夫ですか?
青島:無理だと思うよ?
末松:高校でもやりたいなって思っていたところ、ちょっとハンドボールをやってみろということで誘われて、やってみたって感じですね。
青島:それまでは全くハンドボールの経験はなかったの?
末松:はい、全く。
青島:だってさ、サッカーは蹴る方じゃん。
末松:はい。
青島:ハンドは手を使うじゃないですか!
末松:器用なんですよね。
会場:笑い
青島:そういうことか! そういうことなんですね!
末松:はい。
青島:オチは、なるほど。
末松:特にオチてもないですけどね。
青島:いきなりまた、ちょっと微妙なことを聞いちゃうんですけど。宮崎選手と高校の同期じゃないですか。
宮崎:はい。
青島:同じ高校でしょ?
宮崎:はい。
青島:よくある、いろいろなものにも仲がいいとか、ライバル関係とかね。競い合ってとか出ているんですけど。本当に仲が良かったら同じ大学に行って、同じ実業団に行くんじゃないかなってふっと思ったんですけどね。
末松:やっぱりそのへんが、本当に。やっぱりあのー、親友だからこそ、倒したい気持ちとか。
青島:なるほどね。
宮崎:だから、日頃は仲がいいんですよね。呑みにも行くんですけど。試合になると変わりますからね、全然。
青島:なるほどね。
宮崎:僕、初めて実業団に入って試合をしたとき、背負い投げしましたからね、誠(末松)を試合中に。
青島:本当? 試合中に! 塚田真希選手(ALSOK綜合警備保障、北京オリンピック柔道女子78kg超級銀メダリスト)みたいに。
宮崎:そうです。
青島:違うか!
宮崎:塚田真希選手と言えば・・・。そこは使ってくださいよ!
青島:この話はなかったことにしてください。やっちゃいました。
宮崎:僕、今どうしようかと思いました。
青島:やっちゃいました。日本選手が負けた話でしたね。失礼しました。背負い投げ?
宮崎:そのくらいやっぱりハードでしたね。
青島:なるほど。それでもう「ヨッシャ!」 って感じですか、末松選手も。
末松:そうですね。
青島:対、宮崎選手に対しては。
末松:人一倍燃えるというか。
青島:そして、ものすごい体つきの門山選手。ハンドボールはいつからですか?
門山:僕は中学校からです。
青島:中学から。中学にハンドボール部があった?
門山:そうです。中学にハンドボール部があって。まあ、小学校の頃はソフトボールをしていて。
青島:ああ、本当に!
門山:はい。で、中学に入ったら絶対に野球部に入ろうと思っていたんですけど。
青島:どういう流れなんですかそれは! まあ、でもそうだよね。野球じゃなくてその地域はソフトボールだったんだ。
門山:そうです、小学校にソフトボールがあって。中学に入って野球部に入ろうと思ったんですけど、野球部はあのー、坊主にしなきゃ入れないって言われて。
宮崎:どちらかというと今、坊主頭だよね?
会場:笑い
門山:「ぜってぇ~坊主になんかしねぇ!」と思って。違う部活に入ったんですけど。中学1年の秋にクラスで坊主にするのがすごい流行って。
会場:笑い
門山:結局、坊主にしちゃったんで意味なかったんですけど。
青島:それでもう、ハンドボールに。
門山:はい。
青島:それは誘われたの?
門山:そうです。2歳上に姉がいて、その姉の先生がハンドボール部の先生で、「弟を連れて来い」って言われて。練習に行ったらそのまま入部させられました。
青島:「弟を連れて来い」ってどういう意味だったんですか?
門山:どうなんですかね?
青島:目つきが悪かったんですかね?
会場:笑い
青島:そのときに、見出された?
門山:いや、中学のときはそんなに、ほどよく。
青島:ほどよく。
門山:やっていました。
青島:野球をやっていてもおもしろかったですね。
門山:今頃、いいお金がもらえたかもしれないです。
青島:そっちの話ですか。
末松:いやらしいな。
青島:そこも後で広げていきましょう。それで、宮崎選手は?
宮崎:僕は、小学校3年生の頃からハンドボールを初めて。一度、バスケットボールをやったことがあって。
青島:小学校のときに?
宮崎:いや、中学校で。中学校のとき初めにバスケットボールをやったんですが。
青島:じゃあ、中学時代はバスケットを?
宮崎:いえ、バスケットをやろうとしたんですけど、周りの人のおかげでハンドボールをやってこられて。そこからは一度もやめずにハンドボール一筋。
青島:末松選手と宮崎選手はもう中学時代からある程度、知っていたの?
末松:いや、知らないです。
青島:高校で初めて?
宮崎:はい。
末松:初めて出会って。
青島:その頃の印象っていうのはどうなんですか? 
宮崎:なんかハンドボールの「ハ」の字も知らない、ヤツがみたいな。
青島:うん、仕方ない。末松選手はサッカー部なんだよ。しかもセンターフォワード。
宮崎:けど、動き的にはなんかすごく飛びぬけているものがあって。こう見えても、誠はすごい一生懸命なんですよ。
会場:笑い
宮崎:いつも笑顔でニコニコしているでしょ。真面目な顔になったら、もう少し目が細くなるんですよ。
会場:笑い
宮崎:でね、まぁ、一生懸命で。人以上にやっているイメージがあって。積極的に先生に聞きにいったりとか。
末松:いやぁ、大輔(宮崎)もだって。
会場:笑い
宮崎:おまえもだよー!
末松:やめろよー!
宮崎:ダメだってここじゃあ・・・って、こんな感じなんですけど。
青島:なんなんだ、この絡みは! まぁ、だいぶわかりました。いい感じだということですね。
宮崎:そうですね。
青島:ちょっとホメ殺しになっていますね。すると、小学校、中学校、中には高校から始めた人もいるということですね。ここでは無理ですが、別にまとめる必要はないですけど。まぁ、いくつから始めてもオリンピック代表候補にまではいけるぞということですよね。因みに、大学のときは、東長濱選手と宮崎選手は微妙な関係ですけど、2年以内くらいにおさまっているとなると、どうなんですか? みんなもう、ほとんど顔見知りですか、大学時代は?
宮崎:全員、知っていましたよ。
青島:試合もしたり?
宮崎:あのー、インカレですか? 最後、決勝をしたりとか。あとはリーグで当たっているので。日本大学とは。
青島:門山選手は日本大学ですもんね。
門山:はい。
青島:大学ハンドボール界では、一番強くて、いつも天下をグイグイというのはどこなんですか?
東長濱:それはやっぱり・・・
会場:笑い
宮崎:日本体育大学です。
青島:ありがとうございます。ゴメンね。最初に聞いたっきり興南高校の話のそのまんまで。もういきっぱなしだったもんね。興南高校の話に戻りますか?
東長濱:いや。
青島:58号線からちょっと入ったところのね、坂が…
東長濱:会場中、“?”がいっぱいになっていますよ。
青島:えっ? 坂を上がって行くとですね。興南高校があるんですよ。興南の部活はもう本当に遅くまでやっているんですよ。沖縄は日が暮れるのが遅いし。
東長濱:まだいきますか? 興南高校の話を。
会場:笑い
青島:もういいな、もういいね、ゴメン・・・というようなハンドボールとの出会い。で、大学時代もそんな感じで。大学時代からは、しのぎを削り合っていたというあたりから話を起こさせていただきましたが。さあ、それでは2問目の質問にいきたいと思います。「北京オリンピックのハンドボール放送をテレビで観た」という人。さっき上げていただいたデータでいくと、東長濱選手は×。末松選手は両方上げていました。門山選手は○。宮崎大輔選手は×ということなんですが。じゃあ、興南の話はしないで。
東長濱:僕のところには情報が回ってきてなかったんです。どうやって観ればいいかわからなかった。
会場:笑い
東長濱:観たくないとかではなくて、観られなかったという。
青島:わかった。でも、これは結構、ある意味大事な話ですよ。日本のチームや選手が出場すると、NHKのBS放送なんて毎日20なん時間オリンピックの放送しているなかで必ず観られるし、民放もやるんけど。日本人が出ないとなると、放送はなかなか組まれないもんね。
東長濱:はい、わからないですよ。
青島:わからなかったですね。それも手伝って観られなかった。
東長濱:いやー。観たかったんですけど、観られなかったんです。
青島:観られなかった。どう引き受けようかな、この話。
会場:笑い
青島:いいや、また後で戻ってきますが。末松選手は△で両方上げていた。
末松:僕、観に行ったんですよ、実際に。
青島:現地に?
末松:はい。
青島:オー!
末松:この中で誰よりもやっぱりこう熱いというか。
会場:笑い
青島:確かに。東長濱選手はどこでやっていたか知らなかった。
末松:知らないんですよ。
青島:もうちょっと違った言い方をしておけばいいんだよね。練習で忙しかったとかね。それに比べて、末松選手は現地に行っていた! どの試合を? もう準決勝、決勝くらいの?
末松:えーっとですね、韓国と。
青島:韓国の試合? 決勝ラウンドの?
末松:はい、そうです。決勝ラウンドから観に行って、韓国の試合。チームメイトに韓国人がいるので。
青島:はいはい、白選手(元喆)と李選手(才佑)。
末松:そうですね。どういうプレーをするのかなと思って。あと、準決勝と決勝を観て。
青島:どうでした? ナマで観てきて?
末松:そうですね。やっぱり世界最高のプレーだったので、見たことのないプレーもあれば、感じたことのないスピードとか。やっぱ、そういうのを現地で観るというのはモチベーションも上がりますし、4年後、僕もロンドンの舞台でやりたいという気持ちがすごい大きくなったし。そうですね。やっぱり、リーグで他のチームと対戦するとき、絶対高いモチベーションでいけると思うのでよかったです。
青島:ここはもう、自信を持って話していますもんね。
末松:はい。
青島:ハンドボールファンのみなさんは、もう結果(男子/金・フランス、銀・アイスランド、銅・スペイン 女子/金・ノルウェー・銀・ロシア、銅・韓国)は御存知で、日本は残念ながら出場はしていませんけれども。末松選手は現地に行って来たということですが、門山選手は? データでいくと。
門山:観たんですけれども。
青島:観た?
門山:末松さんが現地に行ったモチベーションよりも、朝、眠い目をこすって4時に起きたっていうモチベーションもなかなか捨てがたいなと。
会場:拍手
青島:これはトークバトルですからね。朝から?
門山:4時くらいから放送していたんで。目覚ましかけて、眠い目をこすって観て、もう1回寝て。
会場:笑い
青島:どうでしたか? 観て。感想というのは。
門山:個人的にはフランスのチームになにか、別になにもないですけれど、勝ってほしいなというのがあって。やっぱり強いフランスが優勝したんですけど、すごいですね。
青島:フランスが勝ってほしいなっていうのは、どういう気持ちなんですか?
門山:特に何もないですけど。
会場:笑い
青島:やっぱりフランスのなにか、スタイルというか、ハンドボールの。
門山:フランスの選手のなかで、僕が目標とする選手というか、すごくいい選手がいて。その選手をやっぱり見ていると、必然的にフランスのチームに頑張ってほしいなというか、その選手に頑張ってほしいなっていうのがあったので。
青島:ニュースで出たのは、決勝のフランス戦ぐらいじゃなかったですかね。普通にニュースで出ていたのはね。宮崎選手は? ×でしたよね。
宮崎:はい、僕は眠っていました。やっぱり、次の日の、ハンドの練習があるので。そこに一番モチベーションを持っていかなければいけないので。
会場:笑い
青島:なるほどね。
宮崎:誰か、ビデオを撮っている人がいるので、それを観ればいいかなと。巻き戻しできないですからね、現地に行っても、テレビを観てても。僕はやっぱりビデオがあるので、いいところをこう巻き戻しができる環境を作りたいんですよ。やっぱり、その次、明日あることの方が大切なので。まぁ、後で観た方が。
東長濱:ビデオで勉強するタイプじゃないですよ。
会場:笑い
宮崎:いやいや、しますよ! おまえ知らないんだろー!
東長濱:勉強するタイプじゃない!
宮崎:知らないな。
末松:っていうか、今の時代ビデオっていうか、DVD。
会場:笑い
宮崎:そうだよね、DVDです。
青島:いや、でもね。あの、どうでしょう。僕はちょっと4人のみなさんとは競技が違って野球ですし、古いんですけれども。僕が現役だったときは、ちょうど84年のロサンゼルスオリンピックの予選をやったんです、僕ら。韓国でね。僕らが行って負けたんですけれども。まだ東西の冷戦時代で、キューバがボイコットしてね。それで、急に日本に出場枠が回ってきて行くことになったんですけれども。僕は、肝心のオリンピックには行けなかったんですよ。だから気になるんだけれども。なんていうのかな、観たい気持ちもあるけど、自分が行っていない悔しさみたいなものもあって・・・という思いはあったんですけれども。そんなもの、みなさんも当然ありますよね。東長濱選手はどうですか?
東長濱:そうですね、出たかったですね。
青島:そうなんだよ。だから、見る、見ないというよりも、こうちょっと見たくないみたいな気持ちがどっちかというとあったりも。
東長濱:・・・っていうかなんか。僕だけ予選のコートに立ってないんですよ、1回も。だから、今度はぜひ中心メンバーでいきたいなというモチベーションで。
会場:拍手
青島:そうですね。気持ちという意味では宮崎選手はどう? その悔しいなという思いは?
宮崎:やっぱり、北京オリンピックのときは、イヤな思いというか。やっぱりハンドボールは行けていないので。あそこでね、「北京オリンピックねぇ、僕は本当はいるハズなんですけどね」というね。そうやって言うのも、もうイヤでした。
青島:そうだよね。期間中の過ごし方というのは、結構、たいへんだったんじゃないですか?
宮崎:だけど、同じ代表として違う競技の人が出ているのでやっぱりたくさん応援しました。
青島:実際でも現地に行って、観て。それはまたちょっと違う気持ちもあったわけでしょ?
末松:やっぱり、ロンドンではコートでハンドボールをやりたいと思いました。
宮崎:観客って、やっぱりすごい入ってるの? 
末松:結構。
宮崎:結構? どのくらいなの、結構って。
末松:入ってたよ。
宮崎:入ってた!? 雰囲気とかどうだった? もっとすごいの?
末松:雰囲気も結構。
会場:笑い
宮崎:ありがとう。
青島:これはなに? なかなか、教えたくないみたいな感じなの?
末松:あの、口下手なんで、僕。それなのに、大輔がすぐフルんですよ。
青島:結構だったんですね?
末松:ああもう、結構です。
青島:大丈夫?
末松:大丈夫です。
青島:さあ、でも本当はね、北京でみなさんに思いっきり暴れてもらいたかったんだけれども、そうはいかなかったわけですよね。でも、本当に去年から、ハンドボールというものをドンドンドンドンみんなに知ってもらう機会も増えてですね。そういう意味では北京の地には立てなかったけれども、ここ1年くらいを振り返るとね、ハンドボールにとってはもういろいろな意味で大きな年だったんじゃないかなと思いますが。去年9月の愛知(スカイホール豊田)でのアジア予選。それから、そのあとの東京・代々木第1体育館での再選。クロアチアでの世界最終予選。あの一連の大会とか振り返って、今度はどこからいこうかな。宮崎選手はどうですか? どんな感じにこう思うところですか?
宮崎:一番思い出に残るゲームでしたし、僕らはスポーツ選手なんで、まぁレフリーで負けたとは言えないですし。やっぱ、我慢してきたことが今回問題視されて、ここから改善していって。今後よくなっていくのは、自分の中でも嬉しかったですけど。再予選の場に、たくさんの人が応援に来てくれて、ハンドボールのことを知ってもらったということは本当に幸せに思いました。
青島:「中東の笛」っていう言葉がね、本当に一躍有名になっちゃったけど。それはやっぱり、そのなんていうかな、思いっていうか、相当持ちながらやっていた?
宮崎:そうですね。やっぱり、我慢ということが必要なんで。その我慢がなくなってしまうとプレーがよくならないので。だけど、今後、変わってくれるということがあるので、そのプレーの方にだけやっぱり集中して、「どうやって勝てるか」っていうことを探していかなければいけないですけどね。
青島:門山選手はどうですか? 去年からの一連の流れ。
門山:やっぱり、今までこれほど大きい舞台を経験したことがなくて。実業団に入って初めて豊田の予選とか、再予選とか。すごいお客さんがいる前で、試合をするっていう機会に恵まれて。今までにない経験がすごいできたシーズンだったというのは、すごい感じました。
青島:何が一番こう、自分の中でプラスになったかな?
門山:何がプラスになったんですかね。
末松:まあ、やっぱりあれじゃないですか。
会場:笑い
門山:オレが言おうとしたのに。
青島:筋肉の量!
門山:そうですね。やっぱり、お客さんの前で点を決めた後に、ガーッとガッツポーズすることとかはメチャクチャ気持ちいいですけどね。大学の頃とかだと、家族しかいないんですよ、試合会場に。家族とか、大学の友だちとか。そういう人しか観に来てくれなくて。そこからバッと環境が変わって、普通の見たことがないようなお客さんとかも観に来てくれるようになって。そういうなかでやれるようになったということが、自分のなかでは一番大きいですかね。
青島:末松選手はどうですか? あの苦しい戦いが、1年間ほとんど続いたわけですけれども。
末松:代々木の再試合のときに、あのすごいたくさんのお客さんが来てくれて、ファンの方もたくさん来てくれて、メディアの方もすごい数が来て。ここでハンドボールの楽しいところをみなさんに見せて。大輔がやっているみたいにハンドボールをメジャー化にするチャンスだと思って、一生懸命やったんですけれども。やっぱりそこで結果が求められるのが、日本代表なんですよね。みなさんの前で、すごい楽しいハンドボールをしなければいけないけど、結果も出さなければいけない。その結果が出なかったので、すごい悔しい年だったと思います。
青島:いやでも、男女ともに、あの代々木の試合は本当にすごいお客さんでしたよね。いい試合でしたよ。ハンドボール。日本が負けたから、いい試合っていう言い方はみなさんにとってはしっくりこないかもわからないけれども。でも、すごい試合だったじゃないですか。それでも、やっぱり日本代表は勝たなきゃいけないという。
末松:そうですね。
青島:東長濱選手は? 
東長濱:僕は、あの9月ですかね、豊田のときは観客席にいたんですよ。もうメンバー外で。その後、再予選のときから呼んでもらって、合宿に参加して。結局15人の最終メンバーには残ったんですけど、ベンチ入りの14人には残れずに、また観客席から見て。最終予選も17人に残ってクロアチアまで行ったんですけど、また14人には入れずにまた観客席から見て。自分の中ではいい下積みっていうことにして。メチャクチャ悔しかったんですけれどね、チーム内の競争に勝てなかったことが。次回次回になってしまうんですが。次回こそは、そうですね、中心メンバーで本当にみんなと一緒にやっていきたいなというのが思いですね。
青島:それも自分のチームでバリバリやっていて、代表にいってそういうポジションというのは、悔しさっていうのは相当なもんでしょ?
東長濱:そうですね。全然、負けてる気がしないんですけど。
会場:笑い
宮崎:そこだけ、余分なんだよ。すごいいいこと言っていたのに。
青島:その気持ちは、そういう立場になるとやっぱり余計強いよね。
東長濱:そうですね。でも、一緒に合宿して。昔から知っているメンバーで。休みの日は、ちょっと息抜きしにいったり一緒にしますし。今回は素直に応援できました。
青島:みんなでというか、代表で行ったりすると、普段はチームが違うんだけど、コミュニケーションとかいろいろな話というのは出るんですか?
宮崎:よく食事に行ったりしますね。
東長濱:よく「焼肉に行こうぜ!」って誘ってくれたりするんです、先輩が。
会場:笑い
青島:そこは、会計は宮崎選手持ちで。
東長濱:はい。
宮崎:もうねー。けど、やっぱりそういうコミュニケーションってすごく大切なので。
青島:そのところは同学年の部分もあるけど、焼肉に行くときは彼が先輩みたいな。
東長濱:財布は持っていきません。
宮崎:秀作は、本当に持ってきませんからね。コンビニまで僕ですからね。
会場:笑い
青島:日本体育大学は伝統的にそうですか?
宮崎:伝統的・・・
東長濱:いや、そんなことはないです。そんなことはしません。
宮崎:だけど、カワイイ後輩なんで。
青島:ええ。今、カワイイって感じじゃなかったですけどね。
宮崎:とんがっていましたね。
青島:さあ、それではですね。3つ目の質問です。「海外でのプレーにあこがれる」というところは、みなさん4人ともYESということだったんですけれども。長期的に長く海外でプレーをしていたのは。
宮崎:はい、僕が2年間。
青島:どうですか? 宮崎選手。やっぱり海外での経験というのは。
宮崎:やっぱり、海外の方がいろいろな選手もいますし。いろいろな技術も学べて。その中でやっていくので、ドンドンドンドン天井が高くなっていくというか。その場に慣れてくるんですよね。最初はできないんですよ。それが、日本に帰ってくれば、全然違うプレーができたりとか。スペインに行く前、僕はチームのビデオ係だったので。スペインから帰ってきてちょっとして、全日本合宿に参加したときにスムーズにプレーができてて。その頃くらいからですかね、徐々にこうメンバーに入れるようになって。試合にも出始めて。全然違うというか。なんか、いろいろと挑戦ができるというか。高い壁なんですけど、超えがえがある。超えたいっていう。
青島:そもそも、宮崎選手がやっぱり海外へ行きたいっていうのはどういう気持ちが一番強かったんですか?
宮崎:まずは、自分を試してみたかったですね。世界を全く知らなかったんで。どういうプレーをするのかとか。そういう視野も広げたかったですし。やっぱり、向こうは本場なので、まずその試合に行ったときにすごくびっくりして。チケットを取るのもやっとだったんですよ。で、まぁ取ってもらって観に行ったら、もうすごいんですよね。応援とか。体育館っていうか、スタジアムみたいですし。ビールも呑みますし。ハンドボールっていうのがすごく根付いているっていうか。ああいう環境を見て、もっともっとやってみたいなっていうのがありますね。それをこう日本に持ち帰って、それに近いものって言ったら変ですけど、日本でもやりたいなっていうのはあります。
青島:宮崎選手が行ったチームでも、宮崎選手だけじゃなくていろいろな国から、日本以外の選手たちっていうのもヨーロッパにプレーしに来ているんですか?
宮崎:来てます、来てます。いろいろな動きがあるんですけれども。どこかのリーグに引っ張られたりとかですね。結構、毎年動いている感じです。
青島:門山選手はどういう思いですか、海外のプレーに対して。
門山:うちのチームの監督は坂巻さん(清治)なんですけれども、世界の試合映像をいっぱい持っているんですよね。ヨーロッパ選手権の映像とか、ブンデスリーグの試合の映像とかを持っていて。そういう、世界のトップをこう自分で感じてみたいというのがすごいあるんですよね。やっぱり、なんすか。日本のトップは今、日本リーグだし、日本代表かもしれないですけど。やっぱり世界にはもっと強い選手とか、うまい選手がいっぱいいると思うので、そういうなかでやっぱり自分がどれだけ通用するのかとか。大輔さんもおっしゃっていましたけど、周りの環境、応援する環境がすごかったりとか。この間の世界最終予選のときも、クロアチア戦とかはもう8000人入るんですけど、全員がクロアチアの応援でした。
青島:全部クロアチアの応援でしたもんね。
門山:すごい、地鳴りがするくらいの歓声で。体育館の造りも違うんですよね。日本のこういう斜めじゃなくて、すり鉢みたいな感じの体育館で。上から見下ろされている感じで試合をしていて。そういうなかでもっと試合をしたいなっていうのがあって。ヨーロッパに行ってやってみたいですね。
青島:どうですか? 行ったら、どんな感じでプレーができそうかなっていう手応えというか。
門山:プレースタイルは変わらないんじゃないですかね。やっぱり、うまいパスはちょっとできないんで。ゴリゴリ押していく感じで。
青島:その意味では、やっぱり「体はキチッと作るぞ」っていう。「さらに作るぞ」っていう感じで。
門山:そうですね。この間、クロアチアでやったときも、クロアチアの選手を見たんですけど、やっぱなんすかね。体格っていうか、大きいんですよね。ヨーロッパの選手は。でも、ちょっと筋肉的にまだいただけてないんじゃないかな。
青島:門山選手のホームページをちょっと見てきたんですが、なんかプロテインの飲み方みたいなのが違ったかな。独特な飲み方ですよね。
門山:普通はシェーカーといって、振って混ぜる容器に入れて飲むんですけど。僕はそれをすると洗うのが大変なんで、直で口に入れて。水を入れて、口の中で振るという。
会場:笑い
青島:自分の頭をシェーカーにして飲んでいると。
門山:どこに行くにも欠かせないお友達なので。今日も小さい袋に入れて。
青島:それだったら、シェーカーを持っていかなくていいもんね。自分のシェーカーがいつもついてるし。
門山:はい。今日もちょっと新幹線のなかで飲んでたんですけど、隣のおじさんがすごい不振な顔で僕を見ていました。
青島:変な薬を飲んでいるんじゃないかみたいな。
門山:そうですね。
青島:プロテインは欠かせない? 体造りには。
門山:そうですね、なくなるとちょっと不安になります。
青島:なるほど。ということは、大事な試合の前にそれがなかったりしたら大変ですね。
門山:チュニジアに遠征に行ったときに、飛行機の中でプロテインを飲んで、飛行機の中にプロテインを忘れてきたんですよ。それに動揺して。
末松:哲也(門山)、泣いてたよな。
会場:笑い

取材・構成/CREW 撮影/新関雅士

→後編へ