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ぴあトークバトル スポーツ快楽主義2009 VOL.67
「~どうなる!? 2009Jリーグ~」
【 開催日/会場 】 2月23日(月) 日本サッカーミュージアム 1F「ヴァーチャルスタジアム」
特別協賛:コカ・コーラ ZERO
協力:社団法人 日本プロサッカーリーグ、日本サッカーミュージアム
2009シーズンJリーグ開幕を控えた2月23日(月)に日本サッカーミュージアムで行われた「ぴあトークバトル」。ゲストには昨年、
引退された名波浩(ジュビロ磐田アドバイザー)、大竹洋平選手(FC東京)、野澤洋輔選手(湘南ベルマーレ)迎えました。
開場前から長蛇の列ができ、各チームのサポーターやファンの方々で会場は超満員。
大盛り上がりだった「ぴあトークバトル」をフルバージョンでどうぞ!

<ホスト>
水内猛(スポーツキャスター)
1972年神奈川県生まれ。旭高から'91年に三菱自動車工業(現・浦和レッドダイヤモンズ)入り。Jリーグ元年には、浦和で出場試合数18試合、7得点と好成績をおさめる。'96年ブランメル仙台(現・ベガルタ仙台)に移籍し、'98年に引退。現在はスポーツキャスターとしてテレビ・ラジオで活躍中。

<ゲスト>
名波浩(ジュビロ磐田アドバイザー)
1972年、静岡県生まれ。市立清水商業高等学校を卒業後、順天堂大学に進学、1995年ジュビロ磐田に入団。同年からレギュラーを獲得し、日本代表にも召集。1999年にはセリエA・ヴェネチアへ移籍。日本代表では、初のワールドカップ出場も経験。2008年、14年間の現役生活を終え、引退。

大竹洋平(FC東京)
1989年、埼玉県生まれ。FC東京の下部組織出身の生え抜き選手。2008シーズン開幕戦(vs神戸戦)においてプロデビューを果たす。第7節の川崎戦において、プロ初ゴールをマーク。高度なテクニックとスピードにのったキレのあるドリブルが特徴で「和製メッシ」とも呼ばれる。FC東京攻撃陣を引っ張るレフティー。背番号19。

野澤洋輔(湘南ベルマーレ)
1979年、静岡県生まれ。1998年清水エスパルスユースから清水エスパルスに入団。2000年アルビレックス新潟へ移籍。翌2001年、反町前監督のもとでレギュラーを獲得し、2003年J1昇格、2004年、2005年J1残留に大きく貢献。2009年に再び、反町監督が指揮を執る湘南ベルマーレへ移籍。背番号32。


前編
司会:「ぴあトークバトル スポーツ快楽主義2009 vol.67 Supported by コカ・コーラzero~どうなる!? 2009JリーグSHOUT! for SHOOT!~このイベントはJリーグオフィシャルスポンサー、日本コカ・コーラ株式会社の特別協賛でお送りします。改めまして枦山です。もうすぐです・・・ということで早速いきます。今日は最後まで2時間、よろしくお願いします。本日のホスト役、水内猛さんです。どうぞ!」
水内:よろしくお願いします。
司会:よろしくお願いします。お久しぶりです。
水内:お久しぶりです。すごいですね。たくさん来てますね。女性が多いですね。
司会:多いですね。
水内:明らかに僕のことを見に来たわけではないってことですね。
司会:じゃ・・・ないですね。
水内:なんでですか!
司会:違いますね。
水内:男の子だからね。
司会:そうですか。でも、女性の方が多くて。みなさん、夜遅いのに。そんな遅くないですか?
水内:遅くないですよ。ただでさえ、遅く始めたのは我々のせいじゃないですか。お待たせして、すみません!
司会:ごめんなさい。本当にお待たせいたしました。
水内:枦山さんが急にトイレに行っちゃったもんで。なかなか帰ってこなくて。サッカー協会で迷子になったっていうね。
司会:違いますよ。さ、そういうことでいよいよ今週の土曜日(3月7日)からJリーグが開幕しますね。
水内:始まりますね。僕もですね、この開幕前のイベント、3年目なんですけれども、毎年呼んでいただいて。よく言ってるんですけれども、開幕するとあっという間に今年が終わります。
司会:そうなんですよね。早いですよね。
水内:みなさんも、Jリーグが好きで各地に観に行ったりとか、チームを追いかけると思うんですけど。本当に開幕すると12月があっという間に来るので、みなさん、歳をとった証拠です。
司会:今と、選手のときとどっちが早いですか?
水内:選手のときより早いですよ。
司会:早いですか!
水内:選手のときの方が季節を感じることがあったけれども、なんかね、今の方が・・・
司会:あ、子育てが。
水内:子育てはやってますよ。チョーやってます。去年の開幕の日に産まれ、もうすぐ1歳になるんですけれども。
司会:今年は2人目が産まれ…
水内:なんでですか! まだですよ。
司会:私たちのトークはなんかもう・・・
水内:いらないです。全然いらないです。
司会:ごめんなさいね。でも、この間はFUJI XEROX SUPER CUPがあって。
水内:FUJI XEROX SUPER CUPもあって。鹿島アントラーズが3-0(2009年2月28日国立競技場、鹿島アントラーズ3-0ガンバ大阪)で。ちょっとびっくりしました。鹿島は強いなと。開幕戦でレッズ(浦和レッズ)と当たる(2009年3月7日カシマサッカースタジアム鹿島アントラーズ2-0浦和レッズ)んで。
司会:あの、私は鹿児島なんですけど、大迫勇也(鹿島アントラーズ、鹿児島城西高校出身)選手という・・・
水内:鹿児島にJリーグのチームはないですよ。
司会:大迫勇也選手がちょっと出ましたね。
水内:ちょっと出たくらいじゃね。
司会:ごめんなさい。
水内:あれはもうまさに、マスコミ的なあれじゃないじゃないですか。でもシーズン通して、若い選手にはぜひ活躍してもらいたいですよね。
司会:がんばってもらいたいです。さぁ、では。
水内:呼びましょうか。もうあそこで待ってますから。早くしろよっていう顔して待ってますから。(笑)
司会:ごめんなさい、お待たせしました。本日の最初のゲストをお迎えしたいと思います。これからご紹介するプロフィールはもうみなさん、すでにご存知かと思いますが。
水内:もういいんじゃないですか。
司会:ダメ?
水内:一応言っておきましょうか。
司会:紹介させていただきます。静岡県藤枝市生まれ。高校サッカーの名門、清水商業高校から順天堂大学、ジュビロ磐田、セリエA・ヴェネチア(レガ・プロ・プリマ・ディヴィジオーネ・ジローネA)、セレッソ大阪、東京ヴェルディでプレー。日本代表では、初のワールドカップ出場も経験しました。そして去年、14年間の現役生活を終え、引退。今年、ジュビロ磐田アドバイザーに就任されました。名波浩さんです。
名波:こんばんは。
司会:お待たせしました。
名波:本当だよね。能書きはいいから早く出してくれと。
司会:私がトイレに行ったものですから。
水内:そうだよ。帰ってこないから、心配しましたよ。
司会:なんでも私のせいにしてください。どうしたんですか? 2人は同級生だって聞いたんですけど、あまり仲良くなさそうな感じがしますけど。
名波:いやいやいやいや・・・
水内:わかります?
司会:距離がちょっとありますよね。
水内:そんなに近くでしゃべらないでしょ! ステージがこれだけ広いんですから。でも、僕と名波は歳も一緒で。
司会:え~! おいくつですか?
水内:「え~!」っておかしいでしょ! 自分で振ったんじゃないですか。
名波:今年で37歳なんですけど、初めて会ったのは高校3年生ですね。
水内:もう高校のときからスーパースターですよ、清水商業の名波といえば。否定しないでしょ?
名波:そうですねー、はい。
司会:スターですから。
水内:で、僕が神奈川の旭高校(神奈川県立旭高校)というところだったんですけど、初めて会ったのが、高校選抜というところで。合宿で会ったんですけど、僕の第一印象は、彼はですね、当時、鹿児島実業高校に遠藤彰弘(元ヴィッセル神戸)という選手がいたんです。今のガンバ大阪の遠藤保仁の兄貴です、長男。彼は前園(真聖、元仁川ユナイテッドFC)と同い年で、僕らの1コ下になるんです。で、前園といたんですけど、その遠藤をつかまえて、「チビノリダー! チビノリダー!」ってイジメてたの。
名波:チビノリダー世代かな?
司会:チビノリダーみたいな顔をされてたという?
名波:チビノリダーって知ってます?
司会:わかります。カワイイですよね。
水内:その遠藤三兄弟、みんな共通している顔なんですけど、イジメてたからイジメッ子キャラなんだと思いながら。そこから大学に行かれたので。僕はそのままプロというか、社会人になったんですけど。プロになったのは何年?
名波:95年。で、4年後に再会。
司会:どうでした? そのときの印象は?
名波:よく走るようになりましたし、点は獲れないけど、いいところにいるなという。
水内:ちょっと待って! 点は獲るぞ! パスが来ないんだな。
名波:当時ね。
水内:当時。レッズは弱かったんだもん。だってほら、中山(雅史、ジュビロ磐田)さんが、得点王を獲ったときに、36点獲ったんですけど、「中山さんなんて、50点は獲れるよ」って、この人たちは言うんですよ。「決めないんだもん」という。
名波:そう。
水内:俊哉(藤田、ロアッソ熊本)さんと二人で。
司会:50点獲れると?
名波:50点くらい獲れるパスを出しているのに、36点しか獲らなかったというくらいジュビロ磐田はもの凄く強くて。
司会:そうですね。
水内:それで再会して、でも僕は95年シーズンで次の年から仙台(ブランメル、現ベガルタ)に移籍しちゃったんで。やったのは1年だけだね。
名波:そうですね。
司会:そうなんですね。
水内:そこから僕は引退への道。そして、彼はスター街道まっしぐら。
司会:バラエティとスポーツ?
水内:そうそう。
名波:バラエティ班?
水内:でも本当、プライベートでも仲良くさせてもらって。ずっと立ち話ですか?
司会:あ、ごめんなさい、私ですね。まず、ここからは三人で進めさせていただきたいと思います。ごめんなさい。そして、ご出演予定のみなさんにはじっくりとお話を伺う時間を設けてありますので、もうしばらくお待ちください。では、おかけください。すみません、私でしたね。
水内:そうですよ、だいたいあなたですよ。
司会:進めないといけませんね。失礼しました。ということで、早速なんですが、今年のサッカースケジュールから確認していきたいと思います。こちらですね。
水内:どっちですか? こっちですよね。
司会:こちらのスクリーンでございます。
水内:ほら、こうやって見ると今年はすぐ終わっちゃうでしょ?
司会:早いですね。
水内:早いですよ。
司会:今週の土曜日に開幕して。でも、シーズンは長いですよね。名波さん?
名波:長いですけど、やってる方はやっぱり過密なんで。特にJ2であったり、そういうカテゴリーにもよるんですけど。あの、すぐに終わっちゃうと思いますけどね。
水内:シーズンを出続けるっていうのはね、たいへんだよね。
名波:それが目標でもあったけどね。
水内:シーズンを通して出続ける選手は、もちろん大変ですけど、我々は体力は消耗しませんから、今は。今年から名波もそうですから。
司会:でも、やっぱり現役を引退されてもお若いですよね、お二人ともね。
名波:ありがとうございます。
水内:今年辞めたからね。昔から老け顔ですよ、名波は。
名波:どちらかといえばね。
司会:じゃ、20歳の頃も今のような。
名波:今も変わらず。
水内:昔から「おじさん」って言われてたから。
司会:でも、そういう方のほうが年齢を重ねても歳をとらないんですよね。
名波:それって褒め言葉なのかな?
司会:・・・と思いますけど。
水内:選手は、たいへんですよ。日本も暑いですから、夏場は特に。
司会:そうですよね。Jリーグと同時にいろんな試合をこなさなきゃいけないわけですものね。
水内:こう見ると、2月はもうパンパシフィック・チャンピオンシップなんかも終わったりして。いよいよ3月7日に開幕しますけれども。開幕戦、ジュビロ磐田はどこだっけ? 
名波:モンテディオ山形ですね。
水内:モンテディオ山形。
司会:J1に昇格したばかりの。
水内:どうなんだろうね?
名波:どうなんですかね。ジュビロのホームなんですけど、自分たちの力を出せば勝てるという相手でもないし、未知なところもあるし、非常に難しい相手だなって思いますけどね(2009年3月7日ヤマハスタジアム、ジュビロ磐田2-6モンテディオ山形)。
水内:去年、危ない目にあったじゃない、ジュビロは。
名波:はい。
会場:笑い
名波:笑うところじゃないんで。
会場:笑い
名波:自分が出てた方がまだラクなんだけど、観てる方はドキドキするからね。
水内:だってさ、出てない中山さんと名波ばっかり映ってるんだもん。
会場:笑い
水内:僕なんかは客観的に観てさ、やっぱり楽しいわけよ。もうジュビロも落ちて欲しくないしみたいなのもあるし。
名波:正直でも、サッカー関係者のなかでたぶんジュビロ落ちちゃえって思っていた人はたくさんいると思うので。
司会:どうしてですか?
水内:仙台の方が楽しいもん。
司会:仙台が楽しい?
名波:街がね。
会場:笑い
名波:前泊、後泊が楽しいから。
水内:なんでコンサドーレ札幌が落ちるんだよ! みたいなね。
名波:そうですね、札幌大好きですもんね。不純だね、不純。
水内:そんなこと言ってるとね、あのあんまり・・・
司会:やっぱり、すすきのとかも行かれたりとかするんですか?
名波:僕は行かないですけどね、水内はもう。
水内:そうですね。常に、すすきのが呼んでますよ。なんで上がってすぐ落ちるんだって。しかも、去年は行ってませんしね。まぁ、でも街っていうのもありますけど、ただジュビロっていうチームは、あれだけ日本のトップを引っ張ってきたチームだし。でも、そういうチームでもなにか歯車がかみ合わないと、あぁいう立場になってしまうという。始まった頃は思わなかったでしょ?
名波:まったく思わなかったですね。「まさか」でしたね、本当に。まぁただ、レッズも一度落ちてからやっぱり盛り返して、今のようなチーム、常に優勝争いができるようなチームになったので。今年は一回底を見たんで、最初から多少はやると思うんですけどね。
水内:アドバイザーですからね。
司会:そうですね。
名波:今したんで、今年の仕事はもう終わったなという感じで。
会場:笑い
水内:開幕前にね、終えとけと。
司会:ツラツラツラっとずっとありますけど。
水内:大変ですよ。
司会:大変ですね。
水内:Jリーグが今シーズンは3試合くらいあって、すぐワールドカップ予選(2010 FIFAワールドカップ南アフリカ アジア最終予選、2月11日~11月14日)もあるから。ヤマザキナビスコカップ(3月25日~11月3日)も入ってくるけれども。今シーズン、選手は休む暇がないんじゃないかな。
司会:そうですよね。
名波:若い選手にもチャンスがあるという、逆にそういう観方もあるんで。観てる方はそういう楽しみ方で楽しんでいただけたらいいなと思いますけどね。
司会:どういう生活をされていらっしゃるんですか? この忙しいなか。
水内:生活?
司会:生活、気になりません? こんなに忙しいのに。
水内:意外に普段は暇なんだよね。
名波:午前中の練習しかないときとか、午後しかないときとか。そういうときは、やっぱりどちらかは空いてるんで。まぁ、パチンコに行ったり。
水内:分かれるね。パチンコする人間もいれば、家族がいれば家族と遊んだりとか。
司会:ボーリングも?
名波:ボーリングとかやりますよね。あとゲーム。今、家でゲームをやっている暗いヤツが増えてね。
水内:いやいや、この人も暗いよ。結構、得意よ。僕が、前にヴェネチアに遊びに行ったんですよ。名波がヴェネチアにいるときに遊びに行ったんですけど。で、僕がひとりで行ったんですよ。試合の前の日に行ったので、名波はもうホテルに入ってたんですけど。名波のマネージャーとかと名波の家に泊めてもらって。試合を観に行って帰ってきて、お疲れみたいな。久しぶりに会ってね。飯食って、そのあと朝方までずーっと釣りのゲームやってたよね。
名波:プロサッカークラブを作ろうってやつもね。
水内:マッサージを受けながら、ずっとチームを作ってるの。
司会:釣りじゃなくて?
水内:それもやって、釣りのゲームもあるの。
名波:釣りもやってました、カツカツカツカツって。
水内:そう、誰が一番重い魚を釣るかとか言いながらね。
名波:今のトークでオレと水内が仲がいいっていうのがわかりましたね。
司会:そうですね、良かったです。
名波:冒頭で話した事実がわかって。
水内:くだらない話でね。
司会:最初、緊張されてましたよね、水内さん。
名波:仲が悪かったら泊まらせないからね。
司会:そうですよね。
水内:しかもね、レコバ(アルバロ、パニオニオスFC、ギリシャ・スーパーリーグ)の家に住んだの。知らないでしょ? レコバ。
司会:ネコバ?
水内:レコバってね、あの・・・
司会:え? なに? 猫?
水内:猫じゃねぇよ!
会場:笑い
水内:レコバっていうね、ウルグアイの代表選手でインテル(インテルナツィオナーレ・ミラノ、セリエA)なんかでも活躍して。その選手が、名波が行く前にヴェネチアにいたんだよね?
名波:はい。
水内:それで、レコバが移籍して・・・
司会:あ、人ですか!
名波:人名、人名。
水内:人名、人名。もう、ごめんごめん。
司会:家の名前がそういう、猫みたいなのかと。
水内:レコバの家と言ったら、ほとんどのお客さんがわかってましたよ。
司会:ごめんなさい、へんなフリしないでくださいね。
水内:いやいや、みんなわかってるっつうの! そのレコバっていう選手の家を借りて住んでて、泊めさせてもらって。
司会:すごいですね。
水内:で、冷蔵庫の中はコカ・コーラしか入ってないの。
司会:えー! いいですね。
水内:いいの?
名波:決して本日のスポンサーが、コカ・コーラさんだからとかそういうのじゃなくて、実話です。25年間、コカ・コーラ飲みっぱなしなんです。
司会:へー。
水内:凄いですよ。冷蔵庫を開けて、海外の冷蔵庫って比較的大っきいじゃないですか。もう、ほとんどコカ・コーラですよ。
名波:真っ赤です、真っ赤。
水内:で、僕はビールが好きなんで、僕のためにビールも置いといてくれたりはしたんですけど。基本的にはね、練習が終わったらコカ・コーラ。
名波:真っ赤。
司会:じゃぁ、名波さんはコカ・コーラで育ったと言っても過言ではないという感じですね。
名波:そうですね。そのキャッチフレーズがあれば、コカ・コーラからCMがくるかなっていう感じがしないでもないです。
会場:笑い
司会:今ですね。
水内:僕でも正直、今回はコカ・コーラプレゼンツじゃないですか、だから名波なのかなって思ったの。それぐらい。
名波:オレもそう思ったの。
司会:どうなんですかね。
水内:それくらいコカ・コーラの印象が、僕は凄い強いんですよ。
司会:そうなんですね。そちらで結構、レコバさんの家に住まれて。
水内:覚えたからって使うなよ! すぐ。
司会:で、1年とか2年くらいですよね?
名波:はい、1年いました。
水内:いましたね。完全に話が脱線しましたので、ちょっと戻しましょうか。
司会:そうですね。
水内:3月、4月はナビスコカップもありますけれども、5月はちょっと、代表戦なんかもあったりしますけど。ワールドカップ予選も3月28日にすぐあるじゃないですか。
司会:そうですね。
水内:名波も代表の試合とかをやったと思うけど、どう? 切り換えとかっていうのは?
名波:やっぱり、自チームでやっているポジションとは違うポジションをやる選手もなかにはいるので、そういった意味じゃ難しさもあるし、また逆に新鮮さもあるし。どっちが楽しい、どっちがイヤだとかはあると思うんですけど。うまく切り換えて欲しいし。先ほども言いましたけれども、逆にその代表選手がいないときにナビスコカップなんかをやってね、若い選手がグッと伸びてくれば。また、各カテゴリーの代表っていうのも、レベルが上がってくると思うんでね。
司会:そうですね。このあと、若いゲストも呼んでますからね。
名波:本当ですか?
水内:呼んだ?
司会:はい、若い子を。
名波:枦山さんが呼んだみたいな言い方をしましたよ。
司会:そうですよね、違いますね。
水内:「私が今回チョイスしました」みたいな。キャスティングしたの?
司会:違います、まったく。すみません。
水内:でも、本当にそうですよね。10代の選手たちがやっぱり出てきてて。実際、公式戦に出ないと伸びないですから。いくらね、練習で一緒にやっていても、公式戦でチームに使われないとなかなかね、上にはいけないですね。
司会:もう大変な世界ですね。
水内:大変ですよ。
司会:喰うか喰われるかのね。
名波:その表現はどうだろな。
水内:そこまでじゃないですよ。
司会:そういうイメージがあります。
水内:喰ったこともないし、喰われたこともないよね。
会場:笑い
水内:それくらいの気持ちでね・・・やってる人はいないよ! 誰も! 自分のために一生懸命やっているんですから。
司会:でも、サッカー選手同士って、みなさん仲良しですよね。
水内:それは人によるんじゃない? 僕は比較的もう長いものに巻かれるし、誰でも仲良くするタイプですけど、彼はどうかな?
司会:いや、名波さんもね。
名波:僕はね、自分のところによって来る子は受け入れるタイプ。
司会:じゃ、よって行きましょう、みなさんで。
水内:名波派閥を作るんだろ。
名波:派閥はないから。
司会:自分からは、いかないんですか?
名波:いきますよ。いきますけど、年上の方には凄い低姿勢で。年下にはもうガンガン強気でもう。
水内:それが1コで、1コの差で凄いからね。
司会:ひとつの差で。
水内:サッカー界って、あんまりこう年齢の上下関係がないっていうね。
名波:「上下5歳までタメ」って僕はいつも言いますから。だから、ゴン(中山雅史)とも呼べるし、俊哉とも呼べるし。
水内:でも、名波って呼ばれたら「オイ!」って言うんでしょ?
名波:そう。
会場:笑い
名波:カズさん(三浦知良、横浜FC)は6コ違うんで、「カズさん」なんですよね。
水内:まぁそうだね。オレも「福田さん(正博、元浦和レッズ)」だもんな。
名波:福田さんは「福ちゃん」なんだよね、なんか。カズさんと同じ歳なんだけどね。
水内:そうだね。
名波:なんなんだろうな、言い易さがあるんだよね、福ちゃんは。
水内:ま、そういうなんかね、横のつながりというか。直接一緒にやってなくてもね、なんか顔見知りだし、試合なんかでも会うし。
名波:飲みに言ったら、たまたま一緒にいたりね。
水内:そうそうそうそう。でもまったく話したことない選手はいるよね。
名波:いるね。
司会:チームのなかでもですか?
水内:いや、それはないけど。
名波:それはもう「キライ」だから。
会場:笑い
水内:それはもう、完全に「キライ」だよね。
名波:男子はあんまりそういうのはない。
司会:女子もないですよ。
名波:女子はありますよ。
司会:誰でもしゃべりますもん。
水内:じゃ、スポーツとかやってました?
司会:ちょっとだけ。
水内:何をやってたんですか?
司会:ちょっと陸上を。
水内:個人じゃない!
司会:個人なんですよね、すみません。
水内:ま、でもそうですね。男のコはあんまりそういうのはないね。
名波:サバサバしてると思いますよ。
水内:ま、アイツはキライだからパスを出さないっていうのは若干、そういう人はいるのかもなっていうのはあるよね。
名波:オレはないけどね。
水内:いやいやいやいや。ちょっと話を戻しましょうか。
司会:戻しましょうね。
水内:5月、6月と代表選があって。6月中にね、もちろん日本代表もワールドカップの出場を決めてくれればいいし。だって出る、出ないでね、名波も全然、仕事の量が変わってくるからね。
名波:あー、もう本当にお願いしますよ。
水内:だから、お前とかは辞めちゃいけなかったの、本当は、わかる? みんな辞めていくから、オレの仕事がなくなっていくんだよ。
名波:なるほどね、でもこうやって一緒にやれたりすることもね。
水内:そうだよ。だから、キミが必ずなんかをやるときには・・・
名波:水内を指名する。
水内:そういうこと、そういうこと。
会場:笑い
名波:そしたら、ここにいる200人くらいがセットで付いてくる。
水内:そうそうそう・・・ってお前、セットって失礼だろ! お客さんに向かって!
会場:笑い
水内:失礼しました。うちの名波が暴言で、本当に。いやでもね、本当に助け合いですから。
名波:そうそう助け合い。
水内:全然キャラが違いますし、もちろん実績も違いますからね。もちろん名波なんかにはね、偉そうなコメントをしてもらいたいと思いますけどね。そして、夏にはナビスコカップなんかもあったりしますけれども。夏のJリーグはキツイね。
名波:キツイですね、本当に気温が、10年前と全然違うんで。夜とはいえ、非常にハードなゲームになると思いますけどね。
司会:あれはたいへんですね、本当に。
水内:取材に行ったりするじゃないですか、僕らも今ね。取材に行って、ただ記者席で観てるだけですよ、それなのにケツが汗だくなんだから。
司会:そうです、そうです。暑いですよね。
水内:やってる選手はもっとキツイし。そういう環境というかさ、いろいろな場所もあって、まぁやっぱりたいへんよ、「日本の夏」は。
司会:そうですね。
水内:何がたいへんって、日本の夏はたいへんですよ。しかも、J2はね、休みなく。
名波:J2はハンパないですね。51?
水内:51試合。3チーム増えたんで、3回戦総当たり。42試合でもキツイのに、51試合ですよ。
司会:どうしましょうね?
水内:どうしようもない、どうしようもない。
会場:笑い
水内:だから、本当に選手の層が厚いチームが勝つよね。
名波:そうですね。
水内:名波も戦ったことはあると思うけど。
名波:あとはノリで、こうリズムがガーンっていいときは、ケガ人が出てこう入れ代わってもなんとなく戦えちゃうんですけど。悪くなったときは、本当にどこも連敗街道に入るんで。昨年のサンフレッチェ広島はそう考えると、すごい安定した戦い方をして。勝点100?
水内:100だよ。
名波:得点99?
司会:そうです。
水内:あと1点獲れよなぁ。そこが甘いな、サンフレッチェ広島は。
会場:笑い
水内:大丈夫ですか? 広島ファンの方いらっしゃいますか? いないっていうのも寂しいね。まぁ、でも本当に去年の広島は特別だけど。ただまぁ、今シーズンもね、東京ヴェルディ、コンサドーレ札幌が降格したけれども、セレッソ大阪が今シーズンはいいんじゃないかということを名波が言ってたけど。
名波:セレッソ大阪は相当いいですよ。
水内:モリシ(森島寛晃)がいなくなったしね。
名波:森島がいなくなったからどうこうじゃないけど。香川真司選手とね、乾貴士選手という若い選手にプラスしてカイオという昨年からいる選手が点を獲ると思いますし、マルチネスという、この人はちょっとみんな覚えて欲しいんですけど。
水内:マルチネス? 昔、あの西武(ライオンズ)にいて巨人(読売ジャイアンツ)に行った・・・
名波:そうそう、マルちゃん(ドミンゴ・マルチネス)。ちょっとデブな、ってオイ! じゃなくて。
司会:それ誰ですか?
会場:笑い
水内:静かにしてね。
名波:左利きのボランチの選手が、非常にポテンシャルが高くて。J1レベルの外国人なんでね。
水内:それじゃ、セレッソ大阪は逆にもう最初から飛ばして、ある程度貯金を作った方がいいよね?
名波:そうですね。でも、J2のなかでは選手層が厚いと思うので、そんなに落ちることはないと思うんですよね、今年に限り。
水内:J2の本命はセレッソ大阪。あと、どこだろ?
名波:僕は湘南ベルマーレをあげたんですけど。昨日ちょっと、某トーク番組でコンサドーレ札幌とか、ベガルタ仙台とかをあげている評論家の人たちがたくさんいたんで、そういう方向性で行くのかなと。その3チーム、セレッソ、札幌、仙台。
水内:仙台はね、去年のそのままっていうのもあるからね。
司会:さらに、新しいチームも入りましたよね。
水内:そうですよ、栃木SC、カターレ富山、ファジアーノ岡山。
司会:そう。
水内:ねぇ。
司会:どこへ行きたいですか?
会場:笑い
水内:行くなら富山か~?
司会:ホタルイカ。
名波:日本海は飯がうまそうだよね。
水内:そう、飯がうまそうですね。
名波:不純だっつうの、だから。
水内:岡山はね、時々通り過ぎるよね。
司会:キビダンゴね。
水内:栃木もね、非常にいいチームでやってきてるよね。
司会:餃子。
水内:あの、食べ物ばっかりじゃないんだよね。あまり僕はJ2に行くことがないんですけど、でもどう? 
司会:楽しみですよね。
水内:まぁ、たいへんだよね、降格することはないっていうけど。
名波:そうですね、そこはいいと思うんですけど。まぁ、正直やっぱり厳しい戦いになると思うんですけどね、新しいチームは選手層が薄いと思うので。
水内:補強もしてないしね。カターレ富山、ファジアーノ岡山というのは上がったメンバーを育てていくという部分もあるし。
司会:選手たちは今まで会社員の方だったということ?
水内:そうそう、ずっとサラリーマンを5年やってました。いきなりサッカー選手になりました・・・ではないよ!
司会:そうなんですね。
水内:それはないない。一応ずっとサッカーをやってきて、J1、J2のチームにいけなかった人たちがやっぱりそういうチームにいって、そこから上がってきたというところですよね。
司会:でも、こういうところが新しいチームが快進撃を飛ばしてくれると盛り上がりますよね。
水内:地元は盛り上がるよね。
司会:そうですよね。
水内:これはもうやっぱり町興しですから。Jリーグ百年構想のなかにもありますけれども。その地元密着っていう部分ではたぶんもの凄いものがあると思いますよ。
名波:はい。
司会:Jリーグって凄いですよね、そういう面ではね。
名波:凄いですね。
水内:今日、気づいたでしょ?
司会:いやいや、あのほら、野球よりもサッカーの方がそういうね。
水内:それはサッカーの仕事をしてるからでしょ?
司会:・・・えぇ。
会場:笑い
名波:今、言ったね。本音を言ったね。
司会:違いますけれども、それにしても・・・
水内:そうそう。でも、野球だって地方に行った方が根付いているわけですよ。やっぱり巨人とかの人気がなくなっていく部分はあるけど。でも、やっぱりその地元の人たちの応援というのは、これはもう救われてますよ、どの球団も。野球もそうですけど。
司会:本当にそうですよね。
水内:これで増えていくのがね、本当にいいし。
名波:まぁ、マイナス面も多少あって。移動の距離とかね。選手やサポーターにとっては非常にたいへんですし。お金もかかる話なんでね。
水内:特に、J2ね。
名波:J2は本当に。
水内:正直、田舎なんだよね、みんなね。
名波:愛媛に行ってから札幌へ行って、そこから鳥栖に帰ってみたいなね。「え~?」みたいな部分もあると思うので。
水内:そうなんだよ。僕が仙台でプレーしていたときに、徳島で試合をして、昼の1時から試合をやってるんだよ。で、仙台に着くのが夜中の12時だからね。
名波:あぁ。
水内:移動、移動で。
司会:で、そこから次の日は?
水内:ま、練習ですけどね。
司会:練習で。
水内:まぁ、そのまま飲みに行くんだけど。たいへんですけどね、そういう部分では51試合だから、365日ですからね。本当に、1週間に1試合ペースで完全にやるわけですから。1週間に1試合っていうとね・・・
名波:聞こえはいいけどね。
水内:そういうわけではないですから。
司会:そうですよ。雨の日も風の日もですからね、たいへんですよね。
水内:ねぇ。今、槍が出てこなかったね。よかった、よかった。出したらどうしようと思ったけどね。
司会:すみません。
水内:そして、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)も、入ってきますけれども。
司会:4チーム。鹿島アントラーズ、名古屋グランパス、川崎フロンターレ、ガンバ大阪。
水内:ま、名波はね、世界一にもなってますけども。
名波:世界一?
水内:アジア一ね。でも、こういうリーグ戦とアジアの戦いが入ってくるとまた全然違うでしょ?
名波:もうさっきの話にリンクするけど、やっぱり移動がたいへんなんで。広島から成田に行って、イランに行って、国立競技場に行ったみたいな、そんなのもあるし。結構、体にはね、後々くると思うんでね。ただ、優勝(1999年4月30日、イラン、ジュビロ磐田2-1エステグラル)したけどね。
会場:笑い
水内:ねぇ。
名波:かる~く、優勝したけどな。
水内:楽勝だったよね。
名波:いやらしい言い方だけどね。
水内:あのときのジュビロは強かったね。
名波:まぁまぁ、そういう評価は非常に嬉しいですね。
水内:まぁ、でも過去の話だからね。
名波:そうだね。
会場:笑い
水内:あの頃は凄くてもね。
名波:今はここにいるしね。
水内:だってもう、99年だっけ?
名波:99年。
水内:もう10年前だからね。みんな歳をとったんだね。歳をとったの。
名波:歳をとったね~。
水内:知ってるってことはね。
名波:暗くてよかったよ、お客さんたちの方は。
会場:笑い
水内:「知らな~い。そうなんだ」っていう人がいないですもんね、ほとんど。「そうそう」っていうね。まぁ、でもどうだろう、今シーズン。鹿島、名古屋、川崎、ガンバ。ガンバはね、去年優勝したけど。
名波:ガンバとか鹿島はACLの常連であるし、戦い方や移動方法にいろいろな手を打ってくると思うんですけどね。名古屋と川崎に関しては、未知な部分もありますしね。
司会:これってどっちがこう、有利なのかな、なんて見方があるんですか? 未知な・・・
水内:有利というと?
司会:なんて言うんですかね。まだACLとか、優勝を手にしたことのないチームと慣れっ子のチームと。
水内:でも、やっぱり優勝はしたいだろうね。かといって、もちろんリーグ戦もおろそかにできないし。
名波:慣れっ子の方が有利じゃないんじゃないですかね。
司会:どうしてですか?
水内:慣れっ子だから。
会場:笑い
司会:・・・ですよね。
水内:選手も免疫がありますしね、移動とか。
名波:ちなみに僕は、その決勝に3年連続で行ったので、アジアクラブ選手権の。だから慣れっ子なんだよね。
司会:慣れっ子組なんですね。
水内:凄いよね。
司会:凄いですよ。
水内:本当に疲れも溜まるけど、マイレージも溜まったでしょ?
会場:笑い
名波:うまいこと言うな。
水内:でもね、本当に移動っていうところが一番。でも、サッカー協会もそれはバックアップしてくれるしね。
名波:そうなんですよ。そこがやっぱり大きいんでね。
司会:サマサマですね。
名波:僕らの頃はノーサポートだったんでね、ほとんど。
水内:それでも3年連続でしょ?
名波:3年連続行っちゃったんだよね。
司会:すごい。
名波:そろそろ嫌気を出してくるから、こんな自慢話。
水内:本当だよ。去年降格しそうになったチームが何言ってるんだよ、って感じだよ。思いっきり過去の栄光にすがってるよね。
会場:笑い
名波:いや、オレだけね。
水内:そうかそうか、もう引退したしね。
司会:いや、でも消えませんから、残してきたものは。
名波:ありがとうございます。
水内:いずれみんな忘れていくんだけどね。
司会:忘れませんよ。
水内:だから、DVDとか出してるんだよ、忘れられないように。
名波:あぁ、そうだね。
司会:そうか。
名波:そうそう・・・違うわ!
水内:画像に残したら、それはもう忘れないもん。
名波:「そうか」っていうのもね、どうかと思うけど。
水内:子どもの世代までさ、孫の世代までだって残るんですから。
司会:そうですよね。
水内:あとはナビスコカップもね。やっぱり優勝を目指して、みなさんいくわけですけれども。このナビスコカップ予選は代表選手がいなかったりして決勝トーナメントになると、代表選手が戻ってきたりして。またちょっと複雑な大会でもあるんだけれども。
司会:でも、ナビスコカップで結構グーンと伸びちゃって。
水内:そうだ、去年の大分トリニータとかね。
司会:そうですね、いましたよね。
名波:チーム自体も、伸びるところは伸びるし。選手個人も、非常にポテンシャルが上がる選手もいますよね。
水内:浦和レッズもナビスコカップで力をつけてというか、決勝に行くようになってリーグ戦でも勝てるようになってきたというのがあるから。ひとつのいいターニングポイントじゃないけど、若いチーム、特に、強くなっていくチームにはチャンスだよね。ジェフユナイテッド千葉もそうでしたしね。
司会:そうですよね。
水内:優勝するとパンパシフィック・チャンピオンシップがありますから。
名波:そうだね。今ね、いいね。
水内:だって、ロサンゼルス・ギャラクシーとやりにいって。ベッカム(デビット、ACミラン、セリエA)がいないのに負けてしまったんだから。
司会:賞金も、いただいてね。
水内:3位になってね。
司会:いいことづくしですね。
水内:その先に繋がるっていうのは大事でしょ。だって、今年の天皇杯だって、ガンバが優勝(2009年1月1日国立競技場、ガンバ大阪1-0柏レイソル)しなければACL に出場できないというのが、もう思いっきり試合に表れてましたよね。あんなに疲れてるのに。それでも、やっぱり勝ったっていうのはガンバの力だし。やっぱり先に繋がってるっていうのは大きいですよ。
司会:疲れてないんですか、そういうときって。
水内:だから、疲れてるって言ってるじゃん。
会場:笑い
水内:まさに、満身創痍ってやつですよ。では最後に、注目選手と注目チームにいきましょうか。じゃ、僕いきましょうか。聞かない? 別にいいか。
会場:「そんなことない!」
水内:よかった、「そんなことない」って言ってくれて。僕はそうですね、レッズのOBというのもありますけど、やっぱり浦和は今シーズンちょっと注目です。フィンケ(フォルカー)監督になって、間違いなく去年よりはパスを繋ぎます。観ていただければわかると思います。高原(直泰)選手も調子がよさそうですし。もろもろありましたけれども、調子がよさそうですから。
名波:もろもろね。
水内:本当に今シーズン、変わったレッズが観られるんじゃないかなと思います。注目選手は原口元気という、17歳の選手。注目、確かに注目なんですけれども、僕はそのなかでもレッズでいえば、アレックス(三都主アレサンドロ)選手。彼は今年は引退をかけてやると思うので、今は怪我してるんですけど、彼がちゃんと戻ってくればもっとよくなると思うし。彼が本当に戻って来なかったら、僕は心配です、アレックスのことが。
名波:アレックスがね。レッズじゃなくて、アレックスね。
水内:彼のプレーをまだ観たいからね。
名波:そうですね。
司会:でも、瞳がキラキラしてますからね、大丈夫そうですよね。
水内:え~?
会場:笑い
水内:まぁね。
名波:瞳で判断してるからね。
司会:とてもキレイで、大きくて。
水内:カワイイ瞳をしてるからね、戻ってきてもらいたいなと思いますけど。名波さんは?
名波:注目チーム、ジュビロ磐田はもちろんですけど、やっぱりその永遠のライバルである鹿島アントラーズの3連覇。
水内:強いね。
名波:3連覇をしたことがないので、やっぱりして欲しいという願望の方が強いんだよね。歴史を築いて欲しいなと。注目選手は、誰だろうな、鄭大世(川崎フロンターレ)選手が得点王争いをすると思うんですけど。
水内:鄭大世。
名波:日本人でいくと佐藤寿人(サンフレッチェ広島)選手。彼がやっぱり、J2では28点かな、コンスタントに点を獲ったので、J1でも20点くらい獲って欲しいと思いますしね。日本人ストライカーにね、やっぱり得点王を獲ってもらいたいね。
司会:そうですね。あの、さっきちょっと話してたんですけど、私の地元の大迫勇也クンはいかがでしょうか?
名波:いやもう、本当に素晴らしいと思いますよ。
司会:準優勝(08年全国高校サッカー選手権大会)だったんですけど、地元に帰ってきたときはもう鹿児島中央駅が人だかりで。
水内:鹿児島中央駅、あの観覧車があるところね。
司会:観覧車ができたんです。乗ったことないんですけど。ごめんさない、脱線しちゃって。
水内:本当ですよ。あまり電車の話で脱線とか言わないでください、流せなくなっちゃうんで。
名波:うまいなぁ~。
水内:次にいきましょうかね。
司会:そうですね、ということでここまでかけ足で。
水内:椅子の準備がありますからね。ここは2分繋がなくてはいけないという。
司会:そうなんです。2分繋がなきゃいけないんですけど、かけ足でJ2、ACL、J1とお話を伺ってまいりましたけれども。ここからはゲストのみなさんを迎えまして、2009シーズンのお話を伺ってまいりたいと思います。椅子を出さなきゃいけないんで。
水内:ここから2分ね。
司会:そうなんです。準備があるのでどうぞお話を。
名波:みなさんはもう、ゲストは誰が来るのかもうご存知なんですよね。
水内:ゲストは誰かわかってますよね? え? 知らないですか?
名波:知らないんだ。
司会:若いピチピチの子がひとり。
名波:なんだ、そしたら注目選手は彼をあげたのに、オレ。
司会:ひとりと、もうひとりもピチピチですね。
水内:いやいや、28歳くらいじゃなかった?
司会:28歳と19歳。
水内:まぁ、28歳がピチピチって思う歳なんだ。
司会:そうなんです、もうすぐ三十路ですから。
水内:若いじゃないですか、まだね。ま、でもね、正直名波が引退してね、こうやって話をさせてもらうということはすごい嬉しいんですよ。現役のとき、僕のラジオ番組とかにゲストで来てもらったこともあったんですけど。現役のときは本当にトゲトゲしてて、ナマイキなとこがあったんですけど。
名波:否めないな。
水内:でもこれから指導者を目指していくと思いますけど。名波のジュビロ監督、そして森島さんのセレッソ監督!
司会:そして、水内さんのレッズの監督。
水内:ないないないない。
名波:ないな~。
水内:監督なんてやったらたいへんだよ。
司会:どうしてですか?
水内:だって、文句言われるんだもん。
会場:笑い
水内:本当に大変ですよ。僕はね、凄い気を遣うんで。監督とかやったらね、たぶんもう病気になっちゃう。
司会:じゃ、何にしましょうね。
水内:いいじゃないですか。自由にさせてくださいよ!
名波:決める必要ないよね。
水内:オレの人生はオレが決めるよ。
司会:名波さんは将来的にはどういう感じに、夢を持たれてますか?
水内:だから、監督!
名波:監督。
会場:笑い
水内:今、「どういう監督を目指すんですか?」とか言うと思ったらさ、「何を目指すんですか?」だった。
名波:お客さんのなかで誰か? 替わりたい人います?  このポジション。
司会:私ね、いつも言われるんですよ。
名波:言われるでしょ?
水内:僕、何度もやってるんですけど。
名波:よーくわかる。
司会:ダメですよね。
水内:いや、ダメとは言いませんけどね。どういうサッカーをしたい? 名波が監督になったら。
名波:やっぱり、やってる方が楽しいと観てる人も楽しいんでね。そういうサッカーをしたいですし、よく山口素さん(素弘、サッカー解説者)と話すんですけど、1-0で守り勝つようなサッカーはしたくないねって。
水内:ジュビロが強かったときのあのパスサッカーとか、あぁいうプレーも観てみたいな。
名波:そうそう。自分たちがアクションを起こして全て行う。守備も攻撃もというのを理想としてます。なんか、久しぶりに真面目な話をしました。
水内:ヴェネチアのサッカーはしたくないでしょ、やっぱり。
名波:したくないね。
水内:スパレッティ(レチアーノ、ヴェネチア監督)は好きなの?
名波:スパレッティはキライじゃない。人間性は非常にいいんだよね。
水内:でも本当にヴェネチアのときも一番うまいわけですよ。だけど、体力勝負なんだよね。
名波:そうなんだよね。
水内:イタリアのサッカーって。そんな話でオッケーみたいです。
名波:ちょうど2分くらい。
水内:いきましょうか。
司会:はい、まいりましょう。準備が整いました。今シーズン注目の二人の選手におこしいただきました。FC東京から大竹洋平選手です。どうぞ。
水内:いらっしゃいませ!
司会:そしてもう一方、湘南ベルマーレから野澤洋輔選手です。
水内:よろしくお願いします。
司会:お願いします。どうぞお座りになってください。
水内:すみません、長らくお待たせして。待ってた?
大竹:大丈夫です。
水内:怒ってる?
大竹:大丈夫です。
水内:大竹選手、19歳です。
司会:みなさん、写真をいっぱい。
水内:今のうちですからね。今日は大竹選手、練習は?
大竹:今日は、練習は10時半からありました。
水内:どう? ここまでのFC 東京の仕上がり具合は?
大竹:順調だと思いますね。
水内:順調。今年はレギュラーポジションは?
大竹:いずれ取れるようにやってきます。
水内:まぁね、ガツガツせずにね。野澤選手は?
野澤:今日はオフでした。
水内:オフだったんだ。オフのところすみません。
野澤:いえ、とんでもないです。
水内:どうですか? 湘南ベルマーレは今シーズン、反町(康治)監督になりましたね。
野澤:2月も非常にたくさん練習試合をしまして、順調にきてると思います。
水内:だって、フィンランド代表に勝ったんだもんね。
野澤:そうですね。
水内:こういうトークショーというのは、お二人は初めて?
大竹:はい、初めてですね。
水内:緊張してる?
大竹:はい。
水内:見てごらん、みんな年上だよ。
会場:笑い
水内:結構、年上だよ、たぶん。
司会:ね、年上は好きですか?
会場:笑い
水内:年上は好き?
大竹:まぁまぁ。
水内:まぁか。一番憧れる頃だからね、19歳くらいが。でも、こんな上じゃないよね。
大竹:そうですね。
水内:「そうですね」って小さい声で言うな。野澤選手はこういうトークショーというのは?
野澤:去年までアルビレックス新潟にいまして、新潟では時々やってたんですけれども。
水内:新潟はこういうイベントとか多そうだよね。
野澤:そうですね。やっぱり、サポーターを大事にするクラブなので。
名波:野澤はすごい人気があるんだよ、アルビレックス新潟で。
司会:すごいんですよ。
名波:野澤選手、ファン人気ずっと1位でしょ?
水内:マジで?
名波:そうオレは聞いたよ。
水内:すごいじゃん!
野澤:アルビレックスはみんな人気があります。
名波:いやいや。
水内:そのなかでも野澤選手が人気があるってことは、どれくらいインセンティブが入るのよ? 何パーセントだ?
司会:私が新潟放送にいたときに、ちょうど一緒だったんですけど。
名波:人気あったでしょ?
司会:すごく人気があったんです、こう見えても。
会場:笑い
水内:その言い方おかしいでしょ?
司会:本当にいい選手ですよ。
水内:全然問題ない。そんなのみんな、わかってますから。
司会:本当にハートもいい選手なので、どうぞひとつよろしくお願いします。
水内:なんであなたが推すんですか。
名波:誰なんだよ、あなたは。
水内:じゃ、いきますか、質問。
司会:お二人にですね、7つの質問にお答えいただきたいと思います。名波さん、ここはオブザーバーということで、後でお二人のお答えにつっこんでくださいね。
水内:じゃですね、7つの質問をもとにいろいろと話を伺っていきたいと思うんですけれども、名波さんはいろいろとチャチャを入れてください。話を広げてね。
名波:広げるの得意だからね。

質問野澤大竹
Q1チームの今年のキャッチフレーズ、スローガンが言える!YESYES
Q2キャンプ中に面白いエピソードがあったYESNO
Q3今シーズンの新加入選手と、ご飯を食べに行ったYESYES
Q4チーム内に気になる選手やライバルがいるYESNO
Q5他チームに気になる選手やライバルがいるYESNO
Q6対戦が楽しみなチームがあるYESYES
Q7まだ人に言ってない今シーズンの目標があるYESYES

水内:まず、最初「チームの今年のキャッチフレーズ、スローガンが言える!」。二人ともYES ということでしたけれども。ちなみに名波さん、ジュビロのキャッチフレーズは言えますか?
名波:「原点回帰」
水内:なに、何?
名波:「原点回帰」、聞きづらかった? 声がしゃがれてるから。
水内:しゃがれてるって言うな。でも、言えるんだ。こういうのって毎年変わるんですか?
名波:普通、サポータのみなさんは、だいたいわかってる。まぁ、オレはさっき台本を見て知ったんだけど。
水内:まぁね。これは監督かチームが決めることが多いのかな・・・
名波:どうだろうな。チームのところもあるし、監督が求めるサッカーの質とかのね、スピードとかそういうのも入ってくるチームもありますしね。
水内:昔はキャッチフレーズ、スローガンはなかったもんね。
名波:ないない。
水内:今、ちょっと義務付けられてる感じがするよね。では、お二人に聞いてみましょう。大竹選手、言えますか?
大竹:はい。
水内:キャッチフレーズ、どうそ。
大竹:「Moving Football~観ている人の心を動かせ~」です。
水内:お~!
名波:お~!
水内:“Moving Football”だけでもいいのに。
名波:大竹選手の手の甲に書いてある。
会場:笑い
水内:“Moving Football”でいいのに、“観ている人の心を動かせ”。
大竹:そうですね、やっぱ。サッカーも動かしつつ、人の心も動かしたいみたいな感じですね。
水内:監督が?
大竹:そうですね、チーム全体で。
水内:城福(浩)監督は動かしたいみたいな?
名波:・・・的な?
会場:笑い
名波:からの?
水内:でもね、Moving Footballって最初に言ったのは城福監督と言われてますけど。どうですか? 去年、城福監督のもとでやってみて。動いてる?
大竹:そうですね。最初はやっぱり難しかったんですけど、徐々にできるようになってきて。今年はさらに2年目ということで、もっとボールも動かしてやっていきたいと思ってます。
水内:練習中とかも「ボール動かせ!」とか「動け!」ってうるさいの?
大竹:結構、そういう言葉は多いと思います。
水内:「人の心を動かせー!」とか言ってるの?
大竹:いや、それはまだ。
水内:そんなに出てこない? それが出たときはたぶんホンモノだね。
大竹:そうっすね。
水内:FC東京サッカーができあがるね。
大竹:そうかもしれないですね。
水内:ねぇ、そうなの?
会場:笑い
名波:イヤな質問には答えなくていいから。10代にはちょっと酷だからね。
水内:しかも、監督のこと言わせてるから。名波さんは去年も観て、対戦してると思うけど、FC東京のサッカーというのは?
名波:FC東京のサッカーはやっぱりそういう、大竹選手が言ったようにそういうものを求めているのはよくわかりますしね。中盤、梶山(陽平)選手、あと守備では今野(泰幸)選手を中心に非常にいいサッカー。年齢層も非常に若々しくていいですし、そんななかでゴール前のアクセントであったり、決定的な仕事を。昨年度は1年目で4点、獲ってますからね。因みに、僕は3点だったんで。因みに水内は・・・
水内:7点、まぁね。今シーズンは2年目ですから、更なる飛躍があると思いますけれども、とにかく言えるということですね。質問の答えは、「言える」だよね。
大竹:YESです。
水内:野澤選手。野澤選手は今シーズン、移籍したわけですけれども。アルビレックス新潟から湘南ベルマーレへ。キャッチフレーズが言えるんだよね。
野澤:「勇志湘南」。
水内:“勇志”湘南。それは湘南地区から“融資”を受けてるの? 
会場:笑い
野澤:いや、“勇志”っていう漢字なんですけど。
水内:あ~! この字ね。
野澤:もう見たまんまで、勇気を持って上を目指していこうということなんですけど。監督のスローガンみたいなのはまたありまして、“Motion” と“Emotion”。
水内:“Motion” と“Emotion”? なんかそういう歌がありそうな。
名波:大黒摩季あたりであったよね?
水内:ベーン♪ ベーン♪ みたいな。あ、ごめんなさい。
会場:笑い
野澤:いや、でもミーティングが多いんです。
水内:長そうだよね。
野澤:英語が多いんですよ、実際のところ。
会場:笑い
名波:通訳いないの? 反さん(反町康治監督)に通訳はいないか。
野澤:監督の通訳がいないので。
水内:どういうミーティングなんですか?
野澤:あの、最新かはわからないですけど、よくテレビのニュースでやってるような、こうタッチペンを使って映像を駆使して細かいところまで。
名波:ハイテクなミーティングなんだ、データも重視しながら。
野澤:それが2時間半くらい続くんで。
名波:2時間半?
水内:マジで? 大阪着くぞ。
名波:寝ちゃう、寝ちゃう。
会場:笑い
水内:爆睡だよ、オレらは。
野澤:1時間は軽く。
水内:あ、そう。じゃぁ結構、そういう道具も取り入れて。
野澤:はい。
水内:それは湘南ベルマーレのお金でやってるの?
野澤:そこらへんはわからないですけど。
水内:あ、そう。
野澤:なんか、個人で持ち込んでるんじゃないかなっていう機械もあります。
水内:なるほどね。それだけ、でも言葉といろいろなところで選手に浸透させたいというのがあるかもしれませんけどね。続きまして2問目は「キャンプ中に面白いエピソードがあった」。大竹選手はなかったですか?
大竹:そうですね。僕が見た限りでは特に見つけられなかったです。
水内:見た限りではなかったか。「面白いことねぇかなー」って探さないもんね。
大竹:そうですね、はい。
水内:今シーズンはどこでキャンプをされたんですか?
大竹:グアムと宮崎キャンプです。
水内:グアムと宮崎だったら結構、面白いことがありそうだけどね。10日くらいずつあるわけでしょ?
大竹:そうですね。
水内:なんかこう、あの人が・・・
名波:同部屋は誰?
水内:グアムだったら大部屋でしょ? 
大竹:4人部屋で新人の田邉草民とあと平山相太クン。
水内:“草民”と“相太”?
会場:笑い
水内:“そうたーん”って言うの? 田邉選手のことは。
大竹:草民は“そうたん”です。
水内:平山選手は? “そうたさん”とかって言うの?
大竹:はい。
水内:面倒くさいね。
名波:しょうがないでしょ。
水内:名前だもんな。あともうひとりは?
大竹:金沢浄さん。
会場:はぁ~。
名波:なんだ? 今の「はぁ~」は。
会場:笑い

取材・構成:宮崎俊哉(CREW)/撮影:新関雅士

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トークバトル来場者全員に「コカ・コーラZERO」をプレゼント。
<司会>枦山南美(フリーキャスター)
<司会>枦山南美(フリーキャスター)
<ホスト>水内猛(スポーツキャスター)
<ホスト>水内猛(スポーツキャスター)
<ゲスト>名波浩(ジュビロ磐田アドバイザー)
<ゲスト>名波浩(ジュビロ磐田アドバイザー)
<ゲスト>大竹洋平(FC東京)
<ゲスト>大竹洋平(FC東京)
<ゲスト>野澤洋輔(湘南ベルマーレ)
<ゲスト>野澤洋輔(湘南ベルマーレ)

トークも終始2時間、大盛り上がり。