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10月17日(日) 試合を終えたばかりの藤田俊哉と福西崇史を迎えて開催された「ジュビロ・トークバトルVol.4」の模様を完全レポート。トークバトル史上最多の2000人もの観客を集めたイベントの模様をお楽しみください。

ジュビロ・トークバトル Vol.4

Supported by ネスカフェ・サンタマルタ

前編

<ホスト>
中西哲生
'69年、愛知県生まれ。同志社大から'92年に名古屋グランパス入り。'97年に川崎フロンターレへ移籍してからはキャプテンをつとめ、'00年にはチームをJ1昇格へ導いた。Jリーグ通算95試合7得点。現在はスポーツジャーナリストとして「ズームイン!!SUPER」(日本テレビ系)、「ニュース23」(TBS系)などに出演中。

<ゲスト>
藤田俊哉
'71年静岡県生まれ。清水商、筑波大を経て'94年にジュビロ磐田入り。ルーキーイヤーからレギュラーをポジションを獲得し、3度のJリーグベストイレブンに輝く。01年にはMVPを獲得し、'03年にはオランダリーグ・ユトレヒトでもプレイした。今季Jリーグ通算300試合出場を達成し(1stステージ終了現在91得点)、日本代表としても活躍している。

福西崇史
'76年愛媛県生まれ。新居浜工高を経て'95年にジュビロ磐田入り。もともとはFWながらドゥンガに育て上げられ、日本屈指のボランチに成長した。昨年まで3年連続4度のJリーグベストイレブンに選出され、通算230試合出場40得点(04年1stステージ終了現在)。日本代表としても攻守に渡って活躍し、アジアカップ優勝、W杯1次予選突破に貢献した。

中西:みなさん、こんばんは。「ジュビロ・トークバトル Vol.4 Supported by ネスカフェ・サンタマルタ」、このイベントは、ネスレジャパングループの特別協賛でお送りします。
会場:拍手
中西:ちょ、ちょっと。めちゃくちゃいらしているじゃないですか。トークバトル初の中野サンプラザでの開催ということですが。一回来てみたいなと思ってたんですけど、まさかステージに立つとは思わなかった。向こう側に行きたいですね、客席に。ジュビロのトークバトルはいつもすごいんですけども。今日は一番すごいです。2000人以上の方々が来ておりますが、存分に楽しんでいただきたいと思います。それでは、選手の皆さんをご紹介しましょう。大きな拍手でお迎えください。ミッドフィールダー、バックナンバー10、藤田俊哉!
会場:拍手
中西:続きまして、ミッドフィールダー、バックナンバー23、福西崇史!
会場:拍手
中西:あの、まずはどうですか。
藤田:びっくり。
中西:マイクを持ってしゃべってください。
藤田:びっくりですよ。
会場:拍手
中西:マイクを持てないぐらい動揺してますね。
藤田:あまりの人の多さに。
中西:前に一度、藤田選手には来ていただいたことがあって。
藤田:ええ。
中西:ちょっと違いますよね。
藤田:会場がおっきいなと思って。
中西:僕もおっきいなと思いました。福西選手はどうですか。初めてですけど。
福西:びっくりしました。
中西:びっくりしますよね。まあ、今日はこんなにたくさんの方が来てますから、ゆっくりお話をうかがいたいと思います。ご着席ください。
会場:拍手
中西:これからいろいろとお話をうかがっていくんですが、まずはおふたりに、10の質問に答えていただいて、その質問を一つずつ、詳しくうかがっていくスタイルで進めたいと思います。それでは、よろしくお願いします。質問1 「W 杯予選には、独特の緊張感がある」。藤田選手が「yes」、福西選手が「no」。詳しくは後で後で聞きます。質問2 「10月13日アウェイのオマーン戦は、正直緊張した」。藤田選手が「no」、福西選手が「yes」。質問3 「代表の選手たちの特徴は、完全に把握できた」。おふたりとも「no」。
会場:笑い
中西:質問4 「日本代表はどんどん進化している」。おふたりとも「yes」。質問5 「来年の最終予選突破には、自信がある」。おふたりとも「yes」。
会場:拍手
中西:質問6 「ジュビロのサッカーは、やっていて楽しい」。おふたりとも「yes」。質問7 「選手のコンビネーションは、まだまだ高めることができる」。おふたりとも「yes」。
会場:拍手
中西:質問8 「若い選手にモノ申したいことがある」。藤田選手が「no」、福西選手が「yes」。質問9 「あと10年くらいは、レギュラーの座を譲る気はない」。藤田選手が「no」、福西選手が「yes」。
会場:拍手
中西:最後の質問です。質問10「この先も、もっとたくさんタイトルが欲しい」。もちろんおふたりとも「yes 」。

質問藤田氏福西氏
1:W 杯予選には、独特の緊張感がある。yesno
2:10月13日アウェイのオマーン戦は、正直緊張した。noyes
3:代表の選手たちの特徴は、完全に把握できた。nono
4:日本代表はどんどん進化している。yesyes
5:来年の最終予選突破には、自信がある。yesyes
6:ジュビロのサッカーは、やっていて楽しい。yesyes
7:選手のコンビネーションは、まだまだ高めることができる。yesyes
8:若い選手にモノ申したいことがある。noyes
9:あと10年くらいは、レギュラーの座を譲る気はない。noyes
10: この先も、もっとたくさんタイトルが欲しい。yesyes

中西:さあ、では順にいきたいと思うんですが。まずはやっぱり、このおふた方にはお礼を言わないといけないですね、日本サッカー界としては。もし負けてたら、もう大変なことになってましたからね。ありがとうございます。会場の皆さんも言ってくださいよ。
会場:拍手
中西:ね。
藤田:僕の方を見て言わないで。
中西:いやいやいや。みんなでやったんじゃないですか。どうでしたか。「W 杯予選には、独特の緊張感がある」という質問だったんですけど。皆さんご存知の通り、藤田選手は残念ながらベンチに入れなかった。
藤田:ええ。知ってた?
中西:知ってました。
会場:笑い
藤田:俺、映った?
中西:放送で、確実に映りましたから。ベンチ入りメンバーから外れて。
藤田:スタンドで応援してましたよ。
中西:誰に言われたんですか。
藤田:誰に言われたんだっけ。マネージャー?
福西:マネージャーです。
藤田:そのときによって違うんですよ。
中西:呼びに来る人が。
藤田:呼びに来る人が。今回はちょっと早い方だったよね。
福西:早い方でした。
藤田:ロッカーで外れるときあるからね。
中西:それは結構くるよね。
藤田:準備していいのか迷うときがあるからね。
中西:今日、どっちかなって。
藤田:スパイクの準備していいのかなとかさ。試合に出る人は大体わかってるけど。あと、土肥(洋一、FC東京) は「確実に自分は外れる」って。
会場:笑い
藤田:慣れたもんなんだよね、あいつ。
中西:すごい潔いんだ。
福西:今回も呼ばれて、すぐに立ちましたよ。
藤田:何のことか、すぐに理解できる人。
中西:自分が呼ばれたのは、ベンチメンバーから外れるってことなんだって、すぐわかる。
藤田:そう、すぐわかる。
中西:それはすごい。
藤田:寂しいんだけど。でもまあ、それでもね、元気にやってくれてるから。
中西:呼ばれるというのは、監督に言われるんですか、直接。
藤田:そうです、監督と通訳と。
中西:選手と3 人で座って。
藤田:で、何らかの説明があるんだけど、目を合わせてくれないんだよね。ジーコは人がいいし、優しいから。「悪いな~」って感じで。でも、それは別に監督が決めたんだから、はっきりそう言っていいと思うし。
中西:じゃあ、選手はすごくジーコ監督のことを信頼している。
藤田:これだけ僕たちを信頼してくれて、自信をつけさせてくれたから、結果をもっとプレーで返さないといけないかなって思わせてくれる監督かな、なんて。
中西:いいですよね。さっきの質問にもありましたが、W杯予選には独特の緊張感がありますか。
福西:W 杯予選に限るんじゃなくて、代表の試合自体がもう違う。
中西:やっぱり違いますか。
福西:違います。周りの観客も違うし、日本を背負ってるから。負けたらもう、今回は崖っぷち、絶望的だって言われてましたし。
中西:僕も言いましたけど。
福西:はい。
中西:でも、やっぱり状況を皆さんにわかっていただかないと、テレビで観ていても。1 点差でも、負けたらW 杯アジア地区第一次予選突破が厳しかったじゃないですか。
福西:厳しかったと思います。
中西:もし1 点差でも負けてたら・・・インドに例えばオマーンが5-0 で勝ったら、日本はシンガポールに7-0 で勝たないといけない。
藤田:全部わかってる、もちろん。大変なことでしょ、僕がわかんないってことになったら。
中西:僕、聞きたかったんですけど。みんな知ってるんですか。
藤田:全部知ってますよ。当たり前ですよ。
中西:1点差でも負けたらやばかった。2点差だったらどうなんですか。
藤田:2 点差ならもうアウトだったから。次でオマーンが負けたらわからないけど。
中西:インドとシンガポールだったら、おふたりとも対戦してますけど、絶対にインドの方が弱いでしょ。
藤田:・・・
会場:笑い
中西:えっ、違うんですか。
藤田:いや、そうそう。
中西:でしょ。
藤田:あんまり「うん」とも言えないじゃない、ね。
中西:どちらかと言えば。
藤田:それはまあ。
福西:会場にシンガポールの方がいるかもしれないですよ。
会場:笑い
中西:失礼しました。シンガポール戦(’04年3月31日ジャラン・バサール・スタジアム、日本2-1シンガポール)は引き分けそうだったじゃないですか。あの藤田選手のゴールがなかったら、かなりやばかったですよね。
福西:ですよね。今、やばかった。
中西:僕あのとき、藤田選手が福西選手に抱きついたシーンが好きでした。
会場:拍手
藤田:改めて言われると恥ずかしい。
中西:やっぱり、福西選手のところにいくんだなって。
藤田:たぶん、出てなかったんじゃないかな、そのとき。
福西:サブでした。
中西:サブでベンチに入ってましたね。
福西:誰が出るかなって、サブの中でアップしてて。それで俊哉さんが出たから。僕も頑張ってほしいじゃないですか。で、点を入れたから、喜んで出ていった。
藤田:来た来たって。
中西:そう。
藤田:オマーン戦(’04年10月13日スルタン・カブース・スポーツコンプレックス、日本1-0オマーン)の隆行(鈴木、鹿島アントラーズ)は、俺たちが見てた方に向かって、ガッツポーズした。
中西:あ、バックスタンドにいたんですか。
藤田:そうそうそう。
中西:だから、そっちに。
藤田:って、本人は言ってた。何でこっちにくるのかなって思ったんだけど。
会場:笑い
藤田:あいつはそうだって言ってたよ。
中西:でもちょっと、うれしい話ですよね。
藤田:ね。
中西:シンガポール戦では藤田選手が喜ぼうかどうか迷って。
藤田:はい。
中西:喜んでいいのかなって。で、福西選手に抱きついたときに、「ああっ!」って思いました。あのゴールがなかったら危なかったですからね。で、オマーン戦から帰ってきて、今日(’04年10月17日国立霞ヶ丘競技場、ジュビロ磐田0-0FC東京)すぐに試合。大変じゃなかったですか。
福西:これからゆっくり休みます。
中西:大丈夫ですか、そういえば。
福西:大丈夫です、たぶん。
中西:たぶん? どうですか、いきなりですけど。実際は試合が始まる前に、どこを痛めたんですか。
福西:左足の内転筋ですね。
中西:太腿の内側ですね。試合前に痛みはあったんですか。
福西:多少ありましたけど、それはいつもというか、前にもあったことで。
中西:それはきついですよね。きつかったと思います。そうなったのはオマーン戦の後ですか。
福西:なったのはその前なんですよ。
中西:その前なんですか。それでもう、試合が始まる前に。
藤田:試合前はかなり痛いと思っていても、気持ちは大丈夫なんですね。
中西:だって水曜日(10月13日)に代表の試合をしたんですもんね。で、オマーンから帰ってきて。チームで練習はしたんですか。
藤田:土曜の朝に練習して。
中西:土曜って昨日ですからね。
藤田:そうですね。
中西:それでもう試合って厳しいですね。
藤田:移動が長いから、移動してるだけで疲れるのに「台風の影響でエコノミークラスだ」って言われて。
会場:笑い
中西:藤田選手から電話がかかってきて、「エコノミーだよ!」って。
藤田:でも、違ったの。
中西:そう。でも僕、テレビで言っちゃっいましたよ。
藤田:でもね、最初そうやって言ったんだよね。
福西:そう。最初はエコノミーって言われてた。
藤田:「今回は席がないから、みんなそういうことになりました。すみません」って。
会場:笑い
中西:チーム内では、5 人ぐらいエコノミーだったんですよね。
藤田:そうそう、その何人かは。
中西:それはどうやって決めたんですか。
福西:一応は、年齢順で。
中西:すごいのが出ましたね、年功序列。
藤田:年功序列?
福西:そうだよ、うん。
藤田:でもケガ人ね。ケガ人をまずは優先して。
中西:それはどうやって決めたの。
藤田:だってタツ(久保竜彦、横浜F・マリノス)はファーストクラスなんだよ。
中西:ファーストもあったの。
藤田:ファーストもあった。
中西:ファースト、ビジネス、エコノミー。
藤田:でも、マコ(田中誠、ジュビロ磐田)はビジネスだったの。タツが上だったんだね、きっと。
中西:ケガの度合いとして。
福西:慢性と急性と。
会場:笑い
福西:タツはファーストクラスでのんびりしてました。だけどね、タツに「どうだった、ファーストクラス」って聞いたら、「広かった」って。
会場:笑い
中西:一言でしたか、一言。でも結局は小野(伸二、オランダ・フェイエノールト)選手とか5人くらい。本当は10時間ぐらいで直行で行けたのに。
藤田:成田から上海経由で、乗り継ぎがあるから。
中西:僕もサウジアラビアに行ったことがあるけど、出てから着くまで24時間かかった。
藤田:でも今はさ、どこだってダイレクトに行けるでしょ。
中西:オマーンのグラウンドはどうでした。
藤田:すごい、いい。ホテルも最高にいいし。
中西:ホテルもよかったんですか。
藤田:うん。すごい、いい。
中西:じゃあ、快適だったんですか。
藤田:むしろ快適だったよ、僕は。でも、あそこに長くいたらボケるよね。リゾートだから他に何もないし。3 ~4 日がちょうどいい。
会場:笑い
中西:3泊4日、オマーンの旅。
藤田:・・・になっちゃったけどさ、結果的に。
中西:まあ、それはしょうがないですけど。でも本当に、ホッとしましたよね。
藤田:やっぱりさっき言ったように、いろんなプレッシャーがあるわけでしょ、周りからの。中西さんも言ったりさ。
中西:僕。
藤田:いや、ひとりじゃないんだやっぱり。いろんな、電話してくる人はさ。
中西:違う。僕は電話したら悪いと思うから、メールをしてた。
藤田:そうそう、だからさ。
中西:代表合宿のときとかは、電話するのは控えてるから。
藤田:気を遣うんだよね。
中西:気を遣う。気を遣うというか、一日中動いていて、拘束されていると思うから。
藤田:解説の方とかって変わるでしょ、僕らの動向によって。だから、ね。
中西:それは僕、みんなに言われましたよ。
藤田:僕も言われたの、すごく。だから2 年間ぐらいのスケジュールが変わるわけでしょ。
中西:僕は4年後まで、かなり変わりますね。
藤田:そうでしょ。それもまず一つあるし。
中西:それは別にいいんですけど。
藤田:勝たないといけないっていうのがありますけど。
中西:僕のことよりも。
会場:笑い
中西:何で笑うんですか。そうしたら僕は細々、いろいろ違うことをやっていきますけど。2008年のW 杯予選までは。でも、日本サッカー界としては行かなきゃダメでしょう。
藤田:そうそう。ここで止まるわけにはいかない。そういうのもあるし、やっぱりみんなそれなりにプレッシャーを感じていたんじゃないかな。
中西:でも、オマーン戦でリードしていて、「やばっ!」って思った瞬間があったじゃないですか。
藤田:マコ(オマーンのシュートをゴールライン上でクリア)。
会場:拍手
福西:そうですね。存在感ありました。
中西:ありましたね、あの瞬間。
福西:でも、あの倒れ方は格好悪かったですね。
会場:拍手
中西:打たれて死んだような。でも、あそこで止めるのが一番確実じゃないですか、あの瞬間。
福西:そうですね。
中西:一番いい選択じゃないですか。
藤田:いい選択でしたね。でも足とか出るの、やってほしかったね。
中西:でも、もし点を取られてたらオマーンも一気に息を吹き返していただろうから。
福西:ま、あれで勢いを止めたでしょう。
中西:鈴木選手がうれしそうにしてたのは、選手たちにやっぱり喜びがあったんですか。
藤田:そんな大はしゃぎはしてないよ。
福西:一応、よかったねって。一次予選突破できて。
中西:ガッツポーズしまくってた。
藤田:相当、興奮してたから。
中西:だってこれでもし負けちゃったらおしまいですからね。それを考えると、すごく大切な勝利。監督と選手がうまくいってるっていうのは、代表自体はいい状態ですか。
福西:いい状態だと思いますよ。雰囲気もいいですし。
中西:以前、藤田選手とも話したんですけど、それはやっぱりアジアカップのときの出来事が大きかったっていう。僕、川淵(三郎)キャプテン(財団法人日本サッカー協会キャプテン)と話をしたんですけど、「試合に出てない選手がめちゃくちゃ一生懸命練習してるから、試合に出てる選手も気が抜けないだろう」って。どうなんですか。
福西:一生懸命に練習するし、励ましの言葉もかけてくれるし。
中西:延長に入る前に、控えの選手があれだけ出てる選手を激励している日本代表、初めて見ましたよ、実際。
藤田:でもそれは、みんな当たり前にやってますよ、そうやって。
中西:でも、それが当たり前になったのはすごいことじゃないですか。やっぱり、サッカー選手たるもの、当たり前ですけど。出てない選手は「負けろ」と思っているじゃないですか。
藤田:でも、代表だったら。
中西:いや、違う違う。「負けろ」と思っているっていうのは変ですけど、やっぱり自分が個人事業主ですから、自分が出て勝つことに意味があるじゃないですか。それはプロであれば当たり前のことだと思うんですよね。
藤田:うんうん。
中西:でも代表チームだし、自分がプロとしてということよりも、国と国との戦い。
福西:雰囲気が違うのかなって思います。
藤田:それは練習のときとは。
中西:いろんな選手に話を聞いたんですけど、代表をそういう雰囲気にしたのは、藤田選手だって、みんな言いますよ。
会場:拍手
藤田:そんなことはない。
中西:いや、これは本当に。何で照れてるんですか。
藤田:全くそんなことはないから。逆にあんまりそういう風に言われるのって違和感あるし。
中西:福西選手から見てどうですか。
福西:俊哉さんの性格だから、ここまでできるんだなって。やっぱり、一番年下は玉田(圭司、柏レイソル)でしたっけ。
中西:はい。
福西:世代的には全然違うのに、話もできるし。すごい貴重な存在だと思います。
中西:僕もいろんな選手に話を聞くじゃないですか。代表選手にも。で、アジアカップで優勝したときに、控えの選手も全員がすごい喜んでたじゃないですか。
福西:チームになってますよね。
中西:そこで質問に戻りますね。第3問「代表の選手たちの特徴は、完全に把握できた」でおふたりとも「no」なんですけど。やっぱりまだ、そこまで把握できてない。
藤田:まだまだ、いろんなところが。ズレが。
中西:ジュビロでやっているような、流れるようなサッカーはまだ。
藤田:まだまだ。
中西:でも比較的、違う選手もはまってるんじゃないですか。
福西:段々よくなりましたよ、だから。
中西:進化してるってことでしょうね。来年のW 杯アジア地区最終予選のことは、把握してますか。
藤田:当たり前だって。
会場:笑い
藤田:俺は全部。
中西:把握してますか。4チーム、4チームに分かれて。今、決まっていない組が・・・
藤田:中国が勝つんじゃないかって思ってて。
中西:中国はほぼ絶望的じゃないですか。
藤田:中国は絶対に勝つの、最後は絶対に。中国と韓国は絶対に勝つから。
中西:得失点差で、クウェートの方が上にいるんで。クウェートが大勝したらダメなんですよ。
藤田:絶対に来る。
中西:本当ですか。
藤田:中国と韓国は絶対に来ると思うんだよな。
中西:今、決まってるのは、イランでしょ。ウズベキスタンでしょ。
藤田:北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)。サウジアラビア。
中西:よく知ってますね。
福西:アジアカップに出ていた、強いチームを言ってるの。
会場:笑い
中西:でも、よく知ってますよね、いろんなことを。
藤田:意外でしょ。調べてる、ちゃんと。
中西:ネットで見てるでしょ。
藤田:いやいや、いろんな人に聞いたりとか、新聞を読んだりとか。
中西:読みますか。
藤田:さらっと読むけど、僕はあんまり。
中西:結構、読まない人いるでしょ、選手で。スポーツ新聞を読みたくないとか、サッカーの記事を読みたくない人って。
藤田:僕もさらっとしか読まない。
中西:韓国とは最終予選では別の組になりますからね。どこと同じになるか。中国、バーレーン。
藤田:ヨルダン。
中西:ヨルダンはよかったですか。ヨルダン、バーレーン。
福西:決まってから考えます。
中西:すみませんでした。
会場:笑い
中西:まあでも、第5問「来年の最終予選突破には、自信がある」ってことにはおふたりとも「yes」。
藤田:だって、自信がなかったら困っちゃうじゃない。やってる人たちに自信がなかったら。それは当たり前に必要なことでしょ。
中西:ふたりで話していたときに、「W 杯に出たい」って言ってたじゃないですか、サッカー選手である以上。
藤田:はい。
中西:年齢的に見ても、今回がギリギリかなって。
藤田:中西さんが言ったんだよね。
中西:僕は言ってない、自分が言ってたんでしょ。何で僕を陥れるんですか。
藤田:そうですね。
中西:自分で言ってたでしょ。
藤田:そうです、そうです。
中西:一次予選は、4チームから1チームなので、ちょっと間違ったら危なかったじゃないですか。
福西:そうですね。
中西:いろいろ考えられるじゃないですか。力も比較的、拮抗してるから。
福西:次は戦いやすいと思いますし。
中西:でも状況的に、ホーム&アウェイの試合になるじゃないですか。
藤田:ホームでは絶対に落とさないようにして、で、アウェイでどこかに必ず勝てば。
中西:福西選手も考えてるんですか、そういうこと。
福西:いや、僕は考えてない。勝てばいいんでしょ。
会場:拍手
中西:それはそうです。ふたりともさっきっから、質問に対して挙げる札が逆なんですよね、結構。性格はどうですか。藤田選手から見て福西選手はどうですか。
藤田:まあ、マイペースに。でも意外にね、きちんとしてる。
中西:意外に。
藤田:マイペースに、身の回りのことをきちんとしてて。ちらかしても片づけるし。
中西:子どもじゃないんですから、ちらかしても片づけるって。
藤田:きれい好きかな。
中西:ロッカーとかもきれいなんですか。
藤田:でもロッカーは今、物が多いから。中山(雅史、ジュビロ磐田)さんは2つ使ってるもんね。
会場:笑い
中西:2つ使ってるんですか。
藤田:ボスだから。
中西:ちっちゃい声で言いましたけど、みんな聞いてるじゃないですか。
藤田:何かロッカーは今、すごい荷物が多くて。
中西:他にきちんとしてることは。
藤田:う~ん。
中西:他にはないんですか。
藤田:いや、きちんとしてるのは全般的にですよ。車の中もきれいに。
中西:きれいになってるってこと。
藤田:そうそう。あと他に例えば何がある?
中西:人にちゃんとあいさつするとか。
藤田:俺たち、そういうのは最低限、当たり前の話で。そこは話してもしょうがないかなって思っちゃった。そういうことか。
中西:そういうことじゃないですけど、いろいろあるじゃないですか。
藤田:何でもきちんとやる、マイペースに。
中西:マイペースというのは、どういうときにマイペースだなって思うんですか。
藤田:自分のリズムで物事を運んでいくってことですよ。
中西:具体的に言うと。
藤田:だから、時間にもあんまり慌てない。遅れるわけじゃないけど、例えば6時集合だったら、「6時までに行けばいいんでしょ」って。
会場:笑い
藤田:そういう感じだよね。
中西:自己分析としてはどうですか。
福西:自分のリズムでやりたいんです。
中西:自分のリズムで、とにかく。
福西:そう。

後編へつづく

取材・構成:CREW
撮影:フレンダー田中